転生したらヨツミワドウだった件   作:胡椒砂糖塩

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不評ならとか言ったけど、そもそも不評かどうか確認する手段がなかった。

前回書き忘れてましたが、属性やられの内容はハンター基準を採用してます。ていうか、なんでモンスターとハンターでやられの内容違うんでしょうね?


対決その2

 属性にはいくつか性質がある。

 

 一つ。属性は耐性によって効果を失う。先ほど、俺の水属性技がゴシャにダメージを与えられなかったのは、あいつの顔面が固いうえに水属性に対するほぼ完ぺきな耐性を奴が有しているからだ。

 

「ガボボボボボ…っ!」

 

 ゴシャのブレスを飲み込み切った俺は膨らんだ腹をボヨンと鳴らして体勢を整えた。

 

 ゴシャが水に強いように、俺も氷にはかなり強い耐性を持っている。氷ブレスでは大したダメージにならない。

 

 性質二つ目。各属性は対応する物理事象と呼応関係にある。火炎には火属性が宿り、水流には水属性が宿る。逆に雷属性で切れば電流が発生する。

 

 俺の腹の中にたまった氷雪は、俺の体温と圧力で徐々に溶けていく。氷が水に形態を変化させていくと同時に、宿っていた氷属性エネルギーも水属性へと引っ張られていく。

 

 エネルギーを水属性に変換する水袋の力がそれをさらに加速させ、やがて飲み込んだブレスは水属性エネルギーとして蓄えられた。

 

「なんだぁ…?」

 

 ブレスを飲み込まれるという意味不明な出来事にゴシャが困惑の声をあげる。むふふん。これだけはお前のがちがちボディではマネできまい。

 

 そして性質その三。属性エネルギーの顕現方式は二つある。外部的な“ダメージ増加”と内部的な“やられ”だ。

 

 前者は耐性を持つモンスター相手にはほぼ完全に無効化される。一方、後者のやられは効果時間に差があるが、耐性持ちだろうが一定には通る。

 

 つまり、モンスター相手に属性攻撃をするなら、外部的なダメージ増加よりも内部的なやられの誘発にエネルギーを振り分けた方がいい。

 

 無論、本来そんな器用なことをモンスターはできないが、俺はできる。その妙技を学ぶために俺は“とある存在”を師と仰ぎ、やられ誘発の技を学んだのだ。

 

「“内無双(うちむそう)”!」

 

 ため込んだ全エネルギーをやられ誘発に注ぎ込んで吐き出す。水の奔流は過たずゴシャの体躯を包み込んだ。そのまま岸壁まで押し流していく。

 

「ふっ、完ぺきに決まった…」

 

 我ながらパーフェクトだ。内無双のやられ効果は、取り込んだ相手のエネルギー+俺のエネルギーの加算で極大化している。これで流石のあいつも…

 

「殺す…」

 

「え?」

 

「死ねえええええ!」

 

 押し流されたはずのゴシャがこともなげに立ち上がり、氷の刃を振り上げて突進してきた。

 

「あぶね!」

 

「避けんなごらあ!!」

 

「お前、属性やられになってないのか!?」

 

「なってるから、ゴホ!殺ズンダロウが!」

 

 まじかよ!極大水やられでこんな動けるとかチートか!?

 

「待デや、ゴルァ!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

はあ、はあ、死ぬかと思った…。

 

いやあ、大変だったねえ。

 

ナズチ!?お前まさか見てたのか!?

 

君がイキリ始めたところから全部見てた。

 

助けてくれてもいいじゃんか…。

 

まあ、本当に危なかったらね。必ず助けるよ。

 

いや、やっぱいいわ。お前じゃあ逆に殺されかねん。

 

その時は消えるからだいじょーぶ。

 

ああ、お前逃げ足は速そうだな。俺は水ん中、お前は空で何とかなるか。

 

でも君、住所特定されてるよね?

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

クエスト発注『雪原の修羅』

 

以前から存在が確認されていたゴシャハギの大型個体の活動が活発化している。

 

本個体はもともと周期的に気性が激しくなることが報告されていた。

 

今回も過去の例同様、八つ当たりでもするかのように常時怒り状態で周辺を荒らしまわっているようだ。

 

かつては里に姿を現した例もあり、予断を許さない状況である。

 

周辺住民の安全確保のため、早期の討伐を求む。

 

 

・・・・・・クエストに失敗しました。

 




主人公がやられ誘発を学んだ師匠ですが、どなたかと言うと属性ころがしの皆さんです。あいつらって地味にすごいですよね。しかし、漫画を参考にするのと言い、適当すぎる。
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