それにしても開発はなぜネロミェールとオオナズチのコラボを阻むのか。クシャルダオラが来た時は大いに期待してたんですが。
後、サンブレイクが楽しみすぎてヤバいです。
カムラの里に伝わる言い伝えはいくつもあるが、その一つにこのようなものがある。
ごく稀に訪れる季節外れの暴風雨の夜。雨風の唸りと雷の悲鳴の旋律に混じって、金属を打つかのような轟音が聞こえてくることがある。
里の刀鍛冶たちによれば、その音は里に宿る錬鉄の神が雷で鉄を打ち風雨で鉄を洗っているのだという。
事実、翌日になってから音の聞こえた方角を探索すると、見たこともないような上質な鉄片があちらこちらに散らばっているらしい。
また、ある者の言によれば、かの風雨が起きる夜に銀輝を纏った鋼鉄の龍と五彩を放つ宝玉の龍が激しく争うのを見たともいう。
彼の信ずるところでは、大いなる錬鉄の神は鋼鉄の龍と宝玉の龍を材料にして、この世ならぬ器を創りだしているというのだ。
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「畜生!いつになったら終わんだよっ」
「うるせえ!静かにしてろ!」
横殴りの風雨に身を縮ませながら、ハンター達は心の底から後悔していた。
「クソっ、なんでこんなところに古龍が二体もいやがるんだ!?」
場所はカムラの里から少し離れた森の中。ほんの数刻前まで快晴だった空は曇天に覆われ、まともに立っていられないほどの豪雨と暴風で辺りは狂乱の有様となっていた。
原因は今も彼らのすぐ頭上で争い合っている、二頭の古龍の存在である。
「標的に古龍種はいないんじゃねえのかよ!ギルドのやつら騙しやがったのか!?」
彼らはカムラの里のハンターではない。この地に起こる独特の災害、百竜夜行撃退の助っ人として中央のハンターズギルドから派遣されてきた狩人だ。
百竜夜行で襲い来るモンスターには“ヌシ”と呼ばれる強力な個体はいるものの、古龍種は居ない。そう説明を受けてきた。
それが一度に二体である。彼らの悪態も無理はなかった。
「鋼龍クシャルダオラ。それにあいつは…まさか、溟龍ネロミェールなのか?」
不意に樹木の陰で身を寄せ合うハンターたちの背後から、風雨に紛れて別の声が聞こえてきた。ギルドハンターたちが一斉に振り向く。
「だれだ!?」
「ん?ああ、すまない。君たちの同業者だよ。」
謎の男がまるで今気づいたとばかりに会釈する。
「同業…?お前、カムラの里のハンターか。」
「君らが里に来た時に一度顔を合わせているはずだ。」
そう言って頷く男。身に纏っているのは、紫紺の装備。怨虎竜マガイマガドから作り出された武具だった。
間違いない。カムラの里に来た際に里長フゲンから紹介された“里一番の猛き炎”。カムラの筆頭ハンターだ。
「あんた、俺たちを助けに来てくれたのか?」
「いや、私はハモンさんの依頼で“錬鉄の神”の正体を確かめに来ただけだ。君らと会ったのは偶然にすぎん。それよりどうする?連中まだ空の上だが、疲弊すれば降りてくる。」
筆頭ハンターが顎をしゃくった方向には、未だ絡み合う古龍が二頭。
「鋼龍クシャルダオラは竜巻を、溟龍ネロミェールは高波を操るって聞いた。降りて暴れられたら全員巻き上げられて溺れ死ぬことになる。あんたに手を貸してほしい。」
「私のガルクは一人乗りだ。運ぶことはできんぞ。」
「そこまで任せっきりにしやしねえ!高台の場所を教えてくれ。道を見失ったから動けなかったんだ。方角がわかりゃあ後はてめえの足がある。」
少し小馬鹿にした感じの言い草に、ギルドハンターが啖呵を切る。
「よし、その意気だ。お望み通り先導し…っ‼」
「まずい、降りてきやがる!」
絡み合っていた二龍はついに空中での決着をあきらめたらしい。すさまじい絶叫とともに地面に落下、激突した。
『オオオオオオオオ‼』
『ギイイヤァァァア‼』
降り立った鋼龍が竜巻を、溟龍が洪水を引き起こす。災害そのものが荒れ狂い、岩木が冗談の様なあっけなさで破壊されていった。
「これはまずいな…下手をすると里に被害が出るかもしれん。」
「ちっ、こうなりゃあハンターらしく戦って撃退と行くかあ?」
ギルドハンターの内、リーダー格らしき男がそういうと、他のハンターたちも武器を構える。と、
『グゴギャギャギャ‼』
場に先ほどまでとは異質な咆哮がこだました。
またしても二つに割る事態。無論、後編は今日中投稿を目指します。SS書いてると高二病の残滓がちらついてすぐにキャラがイキリ散らかしてしまう…。
これが終われば日常パートに戻る予定。