メスガキ人参vsお兄さん河童vsダーク○イ。
第1話「いつか絶対ッ!わからせてやるッ!」
穏やかな午後の昼下がり。我が奴隷(妹)。キャロが話しかけて来た。
「ルーベルト。ワシ、ご飯食べたい」
「まず寝っ転がっている人の腹の上に直立で立つなよ」
「まぁルーベルトは人じゃなくて河童っキャね」
「さっさと降りろ」
俺がそう言うとキャロがピョンと飛び跳ねてカーペットの上に着地した。
キャロと過ごし始めて一週間だったかな。思えばだいぶこの世界にも馴染めて来た。あのときは大変だったなぁ。海で溺れて、「愛棒」を代償に異世界転移することになって。海の底に投げ出されて。やっとの思いで陸に上がったら巨大な蜂に襲われたっけ。巨大蜂をしばいてギルドに持って行ったら銀貨五十枚と交換されて。宿を借りて。街に出かけたらキャロを見つけたんだった。
キャロは奴隷として売られていた。オレンジ色の髪をしていて顔も整っている。身長は140センチくらいか。俺よりも幼く見えた。まぁ俺はよくあるラノベ主人公の様に強い正義感や孤独感を感じる事は無かったので奴隷に興味は無く、素通りしようとしたんだ。そしたらキャロがコッチを向いてこう言って来たんだ。
「お兄さん。彼女居なさそうっキャね」
もうアレよ。気づいたらキャロを買ってたわ。銀貨四十枚。日本円で例えるなら四十万円だったか。異世界に来て1番最初の買い物が奴隷だった。ま、後悔はしてない。兎に角、俺はキャロをいつかわからせるという思いを密かに胸に抱いたのであった。
そして一週間経過した。見ての通りこの様だ。自分の奴隷(ほぼ妹)に舐められたまんまだ。というか前よりも舐められてる。
「ルーベルト。今日はタコスの気分っキャ」
「わかったわかった」
「ワシ的にはちょっとスパイシーなのが食べたいっキャ!」
「俺もだな。今日はスパイシータコスにするか」
「あ!でもパンチパーマタコスも捨てがたいっキャ」
「初耳だぞそんなタコス。大体なんなんだパンチパーマタコスって」
「そりゃパンチパーマタコスはパンチなパーマの味のタコスっキャ」
「よくわかんねぇな。取り敢えず店行ってから決めっか」
「賛成っキャ!レッツゴーっキャ!」
「ゴー!」
俺たちはそう言って玄関の扉を押し出した。
ま、この世界で色々あったけれど。今はとっても楽しい。
本当に来れて良かった。
でもあの時の悔しさは忘れない。
俺に対して彼女いないとディスってきたあの悔しさは忘れない。
いつかこの可愛いメスガキをわからせられる。そんな日が来ることを、この世界の神。カッブに俺は密かに願ったのだった。
わからせなキャ(使命感)