ファイトレつめ合わせ   作:Takosan007

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箸休め
トレーナー「星3引換券を買ってきたぞ!」


 

遂に…… ついについについにっ……!! か…買ってしまった……!!

 

 

「これが… 星3引換券……っ!!」

 

 

リリース記念でももらったけど、強さとかよく分からなかった俺は… ストーリーで可愛かったマックイーンにしたっけな……。

 

今では毎月一回開催される… “ チャンピオンズミーティング ” などで、他のトレーナー達のウマ娘を見てきたこともあり、ある程度の強さの度合いも分かってきた。

 

 

「誰を引き換えようかな……。」

 

 

俺のキャラガチャの運は… とても他人に自慢できたものではない。 過去には140連して、星3がゼロだったこともある。 あの時は本気で辞めようかなって思った程だ。

 

ダートのウマなんて…… ほぼおらず、今月のチャンミでは痛い目を見た。 やはり、ここは枯渇しているダートのウマにするべきだろうか……?

 

まず、ダートで強いといえば必ず出るのが… “ スマートファルコン ” “ アグネスデジタル ” “ オグリキャップ ” の三人だろう。

 

スマートファルコンは… 成長率と固有がかなり優秀なのもあり、何故か芝の時でも魔改造されたのが出てきて… 1着を取られた記憶がある。 チーム競技場でもよく使われてる印象だ。

 

アグネスデジタルは… やはり、“ 狙うは最前列 ” を何の制限もなく積める所が強みだろうか。 サポカの登場によって他のウマ娘にも積めるようにはなったが、今のところ4種類以上のサポカ編成をするのは少し難しいため…… 固有で持っているデジタルはなかなかに使えるウマ娘の1人だ。

 

オグリキャップは… 固有が発動しやすく “ すごく族 ” のため、この時点でもう強いのだが… やはりどこでも走れるというのが1番の強みだろう。 成長率もスピパワに振られ、継承でも相性が良くなりやすい。 文句のつけ所のないつよつよウマ娘と言っていいだろう。

 

また、継承を考えると… “ セイウンスカイ ” 。 強さで考えると… “ 水着マルゼンスキー ” なんかも候補に入る。 この二人は… 固有がやばいほどに強い。

 

セイウンスカイの固有スキル “ アングリング×スキーミング ” は、汎用性の高い終盤加速スキルのため… 逃げなら必ず積め! と言われている程だ。

 

水着マルゼンの、“ グッと来て♪Chu ” は、発動しやすさと発動場所がかなり優秀な速度スキルで、逃げで先頭を取り続けるのにかなり使えるスキルとなっている。

 

こうやって考えると、どの子も強く… 選べないぞ…!?

 

 

「う〜む、どうすればいいんだ…!?」

 

「トレーナー。」

 

「!?」

 

 

その時、誰も居ないはずのトレーナー室のどこかから… 自分を呼ぶ声が聞こえた。

 

 

「だ、誰だ!? …どこから声が!?」

 

「下だよ、トレーナー♪」

 

 

……どうしてそんな所にいるんだよ!? 星3引換券を置いていた机の下から… ぬるりと一人のウマ娘が出てくる。 それは見たことがないウマ娘という訳ではなく… 最近サポカガチャの方で、お迎えした記憶のあるウマ娘だった。

 

 

「ファインモーション…!? 俺、確か未所持のはずじゃ……!?」

 

 

そう、何を隠そう。 ファインモーションが実装された12月辺りは… サポカガチャに向けて、石を貯めていた。 ログインとデイリーだけをひたすらにするだけの “ 虚無期間 ” というやつだ。 そんな中俺の手持ちに… 勝手にファインが加わる訳もなく。

 

 

「何を言ってるの…? その券をもう一度さ、よく見てみなよ…♪」

 

「………どういう事だ?」

 

 

言われた通り、引換券を見てみる。 するとそこには、元の文字の上から… “ ☘️ ファインモーション専用引換券 ☘️ ” と書かれていた。

 

 

「……これは!?」

 

「キミは悩む必要なんてないの。 それに私も強いし… その券じゃ私しか引き換え出来ないよ?」

 

 

ファインモーションは… 成長率が優秀で、チャンミなんかでも見るウマ娘の一人だ。 緑スキルも優秀で、やはり強いウマ娘の一人なのだが……。

 

 

「……でも、やっぱりサポカで使いたいし……。」

 

「そんな事言ってるけど、トレーナーは私のこと… 1凸しかしてないじゃん!」

 

「1凸でも優秀なんだよ…。」

 

「一周年で賢さ環境が変わるかもって聞いたよっ…?」

 

「う〜む… そうなんだけど……。」

 

「じれったいなぁ〜…。 あっ、たづなさん… 丁度いい所に!!」

 

「あら? ファインモーションさん… トレーナーさん、こんにちは!」

 

「この券、私を引き換えるために用意したらしいんです♪」

 

「ちょっ、ファイン… んっ!?」

 

 

その時、たづなさんの後ろに… 銃を構えたスーツのウマ娘の姿が目に入る。 唇が僅かに動いていたため、読唇術で何を言っているのか読み取ってみると…

 

 

『 殿下のなさる事の邪魔をするようであれば、容赦なく撃ちますよ。』

 

 

…命の危機じゃないか!? こんなん断れる奴いないだろ…!? 全身から汗が噴き出し、悪寒が止まらなくなる。

 

 

「トレーナーさん。 本当に、ファインモーションさんでよろしいですか?」

 

「………。」 スチャ…

 

「………♪」 ジーッ…

 

 

隣からは… 期待のこもった眼差し。 前からは… 銃口がこちらを向いたままで。 どちらも裏切れる訳もなく。

 

 

「はい… よろしくお願いします……。」

 

「分かりました! では、その券は回収させていただきますね!」

 

「やった〜! これで私も… キミの担当ウマ娘だね♪」

 

「あぁ… よろしく頼むな……。」

 

 

銃を持っていたウマ娘は、いつの間にか消えていた。 その事に安心して… ソファに座り込む。 そうするとすぐ、隣にファインが座ってきた。

 

 

「ふふっ、トレーナー…。 これからも末永く… よろしくね…?」

 

 

さよなら、俺の1凸ファイン。

 

 

 

 

 

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