銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか   作:てこの原理こそ最強

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#001

地球暦2110年。 宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、外宇宙への橋頭保たる木星圏に、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力<ウルガル>が襲来。地球は存亡の危機に陥った。

 

「まもなくウンディーナ基地!」

 

「敵ウルガル編隊との射程圏内まで残り800」

 

「全アッシュ、発進してください」

 

「システムオールグリーン。エメラルド101、ビリジアン102発進、どうぞ!」

 

『オーライ。エメラルド101、ニール・ディランディ、撃ちに行くぜ!』

 

『シュツゲキ!シュツゲキ!』

 

『ビリジアン102ライル・ディランディ、発進する!』

 

『シュツゲキ!シュツゲキ!』

 

『お兄ちゃん!行ってくるね!』

 

『行ってくるぞ、お兄ちゃん』

 

「おう、気をつけてな」

 

「ラズベリー103、ルビー104発進、どうぞ!」

 

『兄さん、行ってくる』

 

「あぁ。2人をよろしくな」

 

「カスタス105、ブラック106発進、どうぞ!」

 

『おっしゃー!死神様の出撃だー!』

 

「ねぇソウ兄。なんで私は出撃しないのー?」

 

「デュオみたいなやつが向こうにいたら誰が艦を守るんだよ」

 

「ソウ兄がいるじゃん」

 

「オレ一人で対処できない数だったら?」

 

「それはー...」

 

「そのための待機だよ。ラフタもヒルダ達も」

 

「ニール兄達だけでも対処できそうだけどなー」

 

「それならそれでいいよ。2人とも格闘戦は苦手だからラフタやオレが残ってるんだろ?」

 

「ぶぅ〜わかったよ」

 

「ラフタ!お兄ちゃんを困らせないで!早くパイロットスーツを着て待機!!!」

 

「あーはいはい。まったくクリスは器がちっちゃいんだからー。そんなだとソウ兄に嫌われちゃうぞ〜?」

 

「っ!お兄ちゃん...?」

 

「大丈夫大丈夫。オレはクリスのこと大好きだから」

 

「も、もぅ...そんなはっきり言われると...」

 

「ラフター。早く行かないと怒るからなー」

 

「それは嫌だからすぐ行くよ!」

 

ラフタはブリッジから出て行った。もうすぐ先頭区域だっていうのに緊張感がまるでない

 

「ソウ」

 

「お、もう来るか?」

 

「うん。見つかってる」

 

「早いな。メイリーン、味方側との通信は?」

 

「もうすぐ繋がると思います」

 

「オッケー。繋がったら指示仰いどいて」

 

「わかりました」

 

「おっし。砲撃始めるぞ。ニール、ライル、ラッセ、オッケー?」

 

『こっちはいつでもいいぞ』

 

『同じくだ』

 

「こちらも砲撃準備できている」

 

「了解。基地に近く敵を優先的に。デュオ、今日は母艦落とそうとしなくていい。戦力を削ぐことに集中してくれ」

 

『了解だ!』

 

「マリーダ達はいつも通りな。プルー、はしゃぎすぎないようになー」

 

『あー!お兄ちゃんひどい!』

 

「フェルト、クリス、周囲警戒は厳に。特にステルスには気をつけて」

 

「了解」

 

「わかった!」

 

「ミリー、敵の情報はこっちに回していいから」

 

「え、でもそれだと私することなくなっちゃうよ?」

 

「ミリは各アッシュのエネルギー残量見といて。特にプルね」

 

「ふふっ、りょーかい」

 

「ノイ兄さん、敵とは近ず離れずの距離を保って。今日は殲滅する必要はないからね」

 

「了解だ」

 

「ラクス、いいか?」

 

「えぇ」

 

「じゃみんな、頼りにしてるぜー」

 

『了解!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんだありゃ』

 

「どうした?」

 

『敵さんの中で見たことない機体3機が暴れてるぞ』

 

「メイリン」

 

「機体コードを照合します。コードは<MJP>」

 

「なら同業者か。でもみたことない機体だな」

 

『なかなかいい動きするじゃないか』

 

『でもちょっと荒っぽいよ』

 

「んー。でも善戦してる。よし、プル、プルツー、マリーダはあの3機の援護。背後に回る敵機から守ってやってくれ」

 

『『『了解!』』』

 

「ソウさん、ウンディーナ基地との通信繋がりました」

 

「了解。こちら<MJP>所属、プトレマイオス指揮官ソウ・アオイ大尉です」

 

『ソウ大尉。救援感謝します』

 

「状況は?」

 

『先程ゴデニオン艦長スズカゼ少佐指揮下のアッシュ5機が到着。彼らのおかげで撤退の最中です』

 

「了解しました。我々も撤退の援護を行います」

 

『助かります!』

 

モニターはが消え通信が切れる

 

「メイリン。今度はゴデニオンに繋いでくれ」

 

「了解」

 

「こちらプトレマイオス指揮官、ソウ・アオイ大尉です」

 

『大尉!どうしてここに!』

 

「お久しぶりですスズカゼ少佐。お話は後にして我々も撤退作戦に参加いたします」

 

『...了解しました。ウチのアッシュ5機に搭乗しているのは今回が初出撃の新人なので助かります』

 

「新人?それであの動きですか?」

 

『えぇまぁ。機体の性能がいいので』

 

「さようですか」

 

それからパイロット達の奮闘により基地からの撤退は完了した。こちらも引き上げようとしたところ1機の赤いアッシュが撤退をしようとしない

 

「取り残された民間人?」

 

「本部はなんと?」

 

「艦がもうないそうです。本部は帰還しろと」

 

「...ラクス、どうする?」

 

「...」

 

艦長であるラクスも決めかねている。民間人は助けたいがこの戦力で敵の主力とやり合うとならばこちら側にも被害が出てしまうかもしれない。しかしこちらが決断を出せないうちにその赤いアッシュが敵に向けて攻撃を開始した

 

「ラクス」

 

「あのアッシュを援護。及び基地に残されている民間人を救出してください」

 

「了解。聞いたなみんな」

 

『了解』

 

『任せろ!』

 

「ヒルダ、マーズ、ヘルベルト、お前達も出ろ」

 

『了解だ旦那!』

 

『ちょっと私は!?』

 

「ラフタは待機」

 

『えー』

 

そこから例の赤のアッシュが大奮闘。動きはただ勝手に動き回っておりチームワークなどはなかったもののプトレマイオスのアッシュ隊がカバーに入ったことにより地球軍側に損害はなかった

 

「作戦完了。全機帰還。ニールとライルは悪いが全員戻るまで周辺警戒を頼む」

 

『はいよ』

 

『ま、いつものことだな』

 

「ティファ、ちょっといいか?」

 

「うん」

 

ソウはティファを立ち上がらせ、無重力の中オペレーターの方に浮遊した

 

「フェルト、あの赤いアッシュはどうだった?」

 

「最後はほとんどオーバーフロー。もう少し戦いが長引いてたら機体が操縦に追いつかなくなって機能停止起こしてたかも」

 

「そうか」

 

「どうかした?」

 

「ん?いや、あんな動きをするなんてどんなパイロットなのか気になってな。新人とは思えなかった」

 

「でも、兄さんの方が強いでしょ?」

 

「そりゃそうでしょ!なんたってお兄ちゃんは最強なんだから!」

 

「なんでクリスが威張るの」

 

フェルトの問いかけになぜか立ち上がったクリスが胸を張って自慢げに答える。そんなクリスにミリアリアがツッコミを入れた

 

「ソウさん」

 

「どした?メイリン」

 

「各艦ウンディーナ基地に入港してほしい、とのことです」

 

「お、ありがと」

 

「い、いえ...」

 

「なんだよメイリン。みんながいるからって恥ずかしがることないぞ?」

 

「は、はい。ありがとうございます...」

 

入港した後にゴティニオンのメンバーとプトレマイオス隊のメンバーは初顔合わせとなった

 

「シモン司令」

 

「君達がいてくれて助かった」

 

「いえ、我々がいなくとも彼らだけでなんとかなっていたかもしれません」

 

「君達がいることによって生存率は大幅に高くなる。それは事実だ」

 

「ありがとうございます」

 

「では私はこれで失礼する。集まりがあるのでな」

 

「わかりました。お疲れ様です」

 

シモンは杖をついてその場を離れていった

 

「久しぶりですね、スズカゼ少佐」

 

「ええ。でもなぜ大尉がこちらに?」

 

「ティファの予感があったところにシモン司令から伝達がありましたので」

 

ソウは隣にいたティファの頭に手を置いてそう伝える

 

「そう。でも、ありがとう」

 

「それは俺でなく艦長に。ラクス」

 

ソウが呼ぶとラクスが歩み寄って来た

 

「プトレマイオス艦長のラクス・クラインです。ラクス、こちらが」

 

「MJB特務機関、スズカゼ少佐です」

 

「よろしくお願いしますわ」

 

「こちらこそ。大尉が艦長ではないのね」

 

「私はあくまで指揮官ですので。それに戦況に応じて自分も出撃することもありますし。知り合いには館長のくせにいの一番に出撃する友人がおりますが」

 

「なるほど。クライン艦長、本日はありがとうございました」

 

「ご無事で何よりですわ」

 

一方ではニールとライルのイケメン兄弟に<チームラビッツ>のイリエ・タマキが絡んでいた

 

「ウチの子がすまないわね」

 

「いえ、ニール達がモテるのは前からですから」

 

「ソウも」

 

「ん?」

 

「ですわね」

 

「俺もみんなのこと大好きだよ」

 

「私も、ソウのこと好き」

 

「私もソウのことを愛しておりますわ」

 

「うん、ありがと二人とも」

 

スズカゼがいるにも関わらずその場に甘い雰囲気が立ち込めた。スズカゼはどう対応していいかわからず黙るしかなかった

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