銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか 作:てこの原理こそ最強
任務終わりにチームドーベルマンからの救援要請を受け現場へ急行するプトレマイオス隊。戦況はドーベルマンが周りを敵に囲まれ身動きが取れない状況にあった
「みんなさっきの任務終わりで疲れてるだろうから、ここはオレが行くよ」
「え、ソウ兄出るの?なら私も行く!」
「プルも行く!」
「今言ったろ?連戦は危険だし休みな」
「そうだぞプル、ラフタ。心配するな。お兄ちゃんは私が守る」
「ありがと。プルツーもオレが守るよ」
先の作戦があったためラフタ達は留守番。代わりに出撃していなかったソウとプルツーが出ることになった
「ソウ、気をつけて」
「うん。必ず戻るよ」
『敵が後退』
「チャンスだ!スルガ!接近中の敵前方に砲撃!」
『任せとけ!』
『タマキ攻撃!』
ドーベルマンの救援にはチームラビッツも駆けつけていたが敵が多すぎてなかなか接近できないでいた
『雑魚のくせに!いい気になって!』
そんな中新たにチームラビッツに加わったブラック6が先陣を切ったのだがそれが災いし多数の敵に狙われる形となってしまった
『ブルー1!ブラック6の救出を最優先!』
「敵が多すぎる!」
『撃っても撃っても減らねぇぞ!』
『敵後方に第二陣!』
ブラック6のエネルギーも少なくなっていき敵の新たな増援も確認され焦るチームラビッツとスズカゼ艦長
『チームラビッツ、今の戦線を維持。絶対に前に出るな、巻き添えを喰らうぞ』
「っ!」
『この声は!』
『9時の方向から熱源急接近!』
ケイが新たな侵入者を伝えるが言葉を出し終えた頃にはその熱源は目の前の敵を蹂躙し駆け抜けた
『こちらプトレマイオス隊所属ソウ・アオイ大尉。チームドーベルマンの救出及びチームラビッツに加勢します』
『大尉!』
『戦況は理解しています。ケイくん、あの機体のコードを送ってくれ』
『あ、了解!』
『なるほど。ならオレ達であのブラック6までの道を作る。救出後はスズカゼ艦長の指示に従うように』
「しかし、この数の敵じゃ!」
『見てればわかるよ。プルツー』
『お兄ちゃんと戦えるんだ。気分が高揚しておかしくなりそうだ』
『その気持ちは抑えてくれ。行くぞ!』
『あぁ!』
ソウの合図で2人は急加速。プルツーが前でソウが後ろという珍しい陣形となり前方の敵をプルツーが、横を通る敵をソウが取りこぼしすることなく殲滅していった
『何をぼさっとしている!さっさと救出しろ!』
「は、はい!」
『プルツー、もう少し優しくしてあげなきゃ』
『お兄ちゃんの足を引っ張るなど許されることではない!』
『オレは大丈夫だから。な?』
『...わかった』
『いい子だ。このままドーベルマンの救出に行く。スズカゼ艦長、ラビッツの指揮はお願いしますね』
『助かりました大尉。ありがとうございます』
『レッド5はどうしたんですか?』
『前回受けた損傷が激しく整備が間に合わなかったのです』
『了解。まずはこの場を乗り切りましょう』
ソウとプルツーは続けてチームドーベルマンの救援に向かった
「こちらソウ・アオイ大尉。状況は?」
『救援感謝しますソウ大尉』
「アマネ大尉。ご無事で何よりです」
『救援感謝するぞソウ』
「チャンドラ。エネルギーは持ちそうか?」
『まだ大丈夫だ』
「了解」
『お兄ちゃん!早く、早く行こう!』
「はいはいちょっと待ってな」
『ソウ。あの子、あんな感じだったか...?』
「オレと出撃したのが久しぶりで少しハイになってるだけだよ」
『そ、そうか...』
「じゃあオレとプルツーが駆け抜ける。撃ち漏らした敵は頼んだ」
『お前が撃ち漏らすとは思えないが、了解した』
「プルツー行くよ」
『あぁ!』
「好きにやりな。フォローするから」
『本当かお兄ちゃん!じゃあ暴れてくるぞ!』
ソウからの許可を得て再び急発進したプルツー。ありったけのファンネルを操作し敵を撃破していく。ソウは状況を見ながらプルツーの動きに合わせて撃破数を稼いでいった
『おいおい...これじゃ俺達の出番ねぇんじゃねぇのか...?』
『相変わらず壮観ですね。敵がどんどん減っていく』
『あいつがいると仕事がなくなるな。嬉しいやら悲しいやらよくわからん』
プルツーとソウの奮戦により敵はあっという間に数が減り撤退。チームラビッツも無事ブラック6を救出できた
「状況終了。敵戦力の撤退を確認。周いに敵反応なし。よって我々はこれより帰還します」
『わかりました。ありがとうございました大尉』
「敵が撤退したとはいえ気を抜かないように。二段構えの作戦かもしれません」
『了解しました。周囲警戒を厳にし、直ちにスターローズへ帰還します』
「我々も一度スターローズへ戻ります。その時にまた報告を」
『了解しました。シモン司令にもそのようにお伝えしておきます』
「よろしくお願いします。それでは」
敵が完全に撤退しチームドーベルマンとチームラビッツが合流したため戦力的には問題ないと判断したソウとプルツーはその場を離脱し帰還した
「ただいま」
「おかえりソウ。ってどうしたのプルツー」
「何がだ?」
「なんかすっごいキラキラしてない?」
「あぁ、久しぶりにお兄ちゃんと一緒に戦えてやり切った感じだ」
「戦いから帰ってきた子の表情じゃないわこれ...」
「通信でずっと聞いてたけどプルツー人が変わってなかった?」
「我ながらテンションが最高潮になってしまってな。普段は後ろから支援する側にある私だが、背中を一切気にせずやりたいようにできるというのはこうも楽なことだったのか」
「まぁソウ兄がいればそうなるよね〜わかるわかる」
「しかしただ戦いに身を任せていたわけじゃない。お兄ちゃんから支援のなんたるかを教わった。ありがとうお兄ちゃん」
「いやいや。プルツーがほとんどやっちゃったからオレすることなかったよ」
先の戦闘から戻ったプルツーはいつものクールな感じはなくまるで恋人とデートから帰ってきたような幸福感に満ち溢れていた。念のため言っておくが彼女は命を落とすかもしれない戦場から帰ってきたのだ
「オレ達も一回スターローズに戻るよ」
「そうなの?」
「今回の報告をしないといけないからね」
「ソウさん、ゴデニオンから文書が届きました」
「ありがとうメイリン」
ゴデニオンからの文書にはスターローズでラビッツの新人歓迎会を行うため時間があるなら来ないかという内容だった
「歓迎会か」
「歓迎会?あー、そういえばラビッツに新メンバーが配属されたって通達あったかも」
「うん、今日見たよ。せっかくだし挨拶も兼ねて参加しようか。ラクスはいいかい?」
「えぇ、もちろん」
「じゃあメイリン、ゴデニオンに時間と会場を教えてもらうように送っといてもらえる?」
「わかりました」
プトレマイオス隊に課された任務、続けてチームドーベルマンへの救援を被害0で終えたソウ達はスターローズへ帰還した