銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか   作:てこの原理こそ最強

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#013

スターローズに戻ったソウ達一行はゴデニオンの通信担当であるジュリアーノに教えてもらった会場へ向かった

 

「おっ!ソウじゃんか!」

 

「ランディ。3人も戻ってきたんだ」

 

「あぁ」

 

「ジュリアーノから新人さんの歓迎会をするって聞いて、もしかして先輩達もですか?」

 

「うん。挨拶も兼ねて参加しようと思ってね」

 

「ランディはともかくチャンドラも参加するなんてね。ちょっと意外だよ」

 

「別にこういうのが苦手ってわけじゃないさ。だが今回はパトリックがどうしても参加したいらしいからな」

 

「ちょっ!先輩!!」

 

「どういうこと?」

 

「それはパトリックに聞いてみてくれ」

 

「?まぁ親睦を深めるのは大事だからいいんじゃないかな」

 

「おー!マリーダちゃん!久しぶりだな。どうだい?ちょっとオレとお茶しない?」

 

「結構だ」

 

「あぁ...その冷たい視線。逆に燃えるぜ!」

 

ソウがチャンドラとパトリックと話しているといつものようにランディがナンパを始めた

 

「ランディ...」

 

「邪魔すんなよソウ。もう少しでデートに漕ぎ着けそうなんだからよ!」

 

「どこが。いつも言ってるけどさ、ウチのカワイイ妹達を易々とナンパしないでくれよ」

 

ソウはナンパされているマリーダを抱き寄せランディを牽制する。マリーダも最初驚いたもののソウの温もりが伝わって自然と笑顔になっている

 

「だーくそっ!俺の魅力をわかってくれる女性はいないのか!」

 

「一般人には絶対分からないだろうね。なんならライルにでも聞いてみたら。女性云々だったらライルが一番知ってるだろうし」

 

「おいおい、勝手に人の名前を出してくれるなよ」

 

「こいつは敵だ!敵の施しは受けん!いくぞチャンドラ、パトリック!」

 

「ちょっと先輩!」

 

「まったく勝手なやつだ。目的地は一緒だと言うのに」

 

チャンドラは最後に「すまんな」とリーダーの不祥事を軽く謝ってランディの後を追った

 

「いや同じMJPの仲間でしょ。味方だよ」

 

「ソウ、多分あいつが言ってるのはそういう意味じゃないぞ」

 

「そうか?」

 

「兄さん...」

 

「あ、ごめんマリーダ。苦しかった?」

 

「いや、大丈夫だ」

 

「いーなーマリーダ。プルもお兄ちゃんにギュッてされたい!」

 

「私も私も!」

 

マリーダを羨ましがる女性陣が自分も自分もと催促し始めた

 

「あはは...困ったな」

 

「みなさん」

 

催促する女性陣を前にソウが困っていると横からラクスがスッとソウと腕を組んだ

 

「本日はわたくしに譲っていただきますわね」

 

『えー!』

 

「ラクス?」

 

「さ、参りましょう」

 

ラクスはソウと腕を組んだままさらにソウの方にちょこんと自分の頭を乗せ会場に足を進めた。普段お淑やかにしているラクスも嫉妬する感情はもちろん持っているのだろう

 

「ごめんねラクス」

 

「謝る必要はありませんわ。ですが、もう少しわたくしにも構ってくださいませ♪」

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウ達が会場に着くと既に料理がテーブルに置かれ準備は万端な状態だった

 

「ソウ先輩!」

 

「やぁイズルくん。遅れちゃったかな?」

 

「全然大丈夫です!」

 

「それならよかった。今日はお招きありがとう」

 

「いえ、来ていただいて嬉しいです」

 

「そう言ってもらえてよかったよ。先に新人の子に挨拶したいんだけど」

 

「もちろんです!アンジュさん」

 

イズルに呼ばれて新しくチームラビッツのメンバーとなった黒木アンジュがソウとラクスの前に立った

 

「アンジュさん、こちらが僕らの先輩でこの前助けてくれたプトレマイオス隊のソウ先輩とクライン艦長」

 

「よろしくアンジュくん。一応プトレマイオス隊のリーダーをさせてもらってるソウ・アオイです」

 

「プトレマイオス艦長、ラクス・クラインですわ」

 

「他にもメンバーがいるからそれは始まってから各々紹介するよ」

 

「よ、よろしくお願いします...」

 

アンジュは初対面の人間に緊張しているようだ

 

そして歓迎会が始まった

 

「イズル、また腕を上げたんじゃないか?」

 

「いえ!僕なんてまだまだです!」

 

「まだまだ伸びる可能性があるってことか」

 

「頼もしいね」

 

「ランディもチャンドラも後輩に追い越されないようにしないとな」

 

「涼しい顔で心にグサッとくること言うんじゃねぇよソウ...」

 

「強者の余裕か」

 

「ウチにはそれだけの戦力があるからね。ラフタやプルはまだまだ危なっかしいがニールやマリーダは既に指揮官クラスの実力を持ってるよ」

 

「うらやましいことだな」

 

「その点ランディは後ろでじっとしてるのは向かないじゃないか」

 

「当たり前だ!男なら先陣を切って突っ込むのがかっこいいんじゃないか!」

 

「はぁ...その手綱を握るチャンドラは大変だろうね」

 

「変わってくれるか?」

 

「いや無理だよ。チャンドラほどランディのことを上手く操作できる自信はない」

 

「それは誉めているのか?」

 

「もちろん」

 

「人を道具みたいに言うのやめろ!」

 

「ソウ先輩!」

 

「どうした?タマキくん」

 

「先輩ってモテますよね!その秘訣を教えてください!」

 

「あ、それ俺も聞きたいです!」

 

ランディやチャンドラと話しているとタマキとスルガが興味津々で尋ねてきた

 

「モテるのかな?そんな自覚はないんだけど」

 

「何を言う。モテモテじゃないか」

 

「そう?」

 

「クラインさんという超絶美人の婚約者がいながらあんなカワイイ子達に囲まれて!うらやましすぎるぞ!」

 

「うーん。特に秘訣ってことはないかな」

 

「じゃあどうやって結婚したんですか?」

 

「何のお話ですの?」

 

「ラクス。オレ達がどうやって結婚に至ったか知りたいんだって」

 

「あらあら。教えて差し上げてよろしいのではありませんか?」

 

「いいの?ラクスの経歴を話すことになっちゃうけど」

 

「構いませんわ。ソウと出会ってから不幸なことなど一度もありませんから」

 

「そっか。わかったよ」

 

「あの...聞いちゃいけないことでした...?」

 

深刻そうな感じと受け取ってしまったスルガが申し訳なさそうに聞いてきた

 

「あ、ごめんね。別に深刻な出会いってわけじゃないんだ。ラクスはね、元歌姫なんだ」

 

「元歌姫?」

 

「うん。タマキくんやスルガくんも以前の記憶を消されてるだろうし知らないのは当然なんだけど、世界中知らない人はいないってくらいすごい歌手だったんだよ」

 

「へー。でもそんな人がなんでこんな戦場に?」

 

「政府が世界の混乱を防ぐために世界の歌姫にお願いしたからね。そしてその世界の歌姫が全国を回る時に護衛をしてたのがオレ。それが出会いかな」

 

「なんかちょっと複雑〜」

 

「あの頃のソウはこのような性格ではなかったんですのよ?」

 

「へー」

 

「それは俺も気になるな。昔のソウはどんなんだったんだよ」

 

タマキとスルガに話しているつもりがランディとパトリックも参加してきた

 

「"護衛対象と親密な関係になる必要はない"。それが口癖でしたわね。いくらわたくしがお食事やお散歩に誘っても側で立っているだけでしたし」

 

「仕方ないだろ?それが任務だったんだから」

 

「別にわたくしとお友達になることを禁止されていたわけではありませんわよね?」

 

「それはそうだけど。そのころはラクスと仲良くなることが任務の支障になるって思ってたんだよ」

 

「わたくしは近くにいるソウと仲良くしたかっただけだと言うのに」

 

「それはごめんて...」

 

「ふふっ、もう気にしていませんわ」

 

「い、いじわるだなー...」

 

ラクスとソウの甘い雰囲気に話を聞いていたメンバーは呆気に取られていた

 

「で、でもそんな人とどうして婚約者になんか」

 

「ラクスが俺を引き抜いたんだ。専属の護衛兼秘書にするって。それからどこへ行くにも何をするにもラクスと一緒だった」

 

「そうだったんですね」

 

「そういうのもいい!」

 

「タマキ大興奮だな...」

 

「恋バナ最高!」

 

「じゃあ先輩はいつパイロットに?」

 

「ランディ達の3年前かな。ラクスの護衛になる前に飛び級で養成学校を卒業したけどそのころはまだライノスも未完成だったからパイロットとしての任務はなかったけど」

 

「じゃあプトレマイオス隊が今の形になったのは?」

 

「最初はラクスじゃなくて別の艦長がいたんだけどね。今は田舎でのんびりしてるよ。そこに集まったのがオレ、ニール、ライル、ミリー、クリス、デュオ。少し時間が空いて今は正式に戦闘員だけどヒルダ達が傭兵として雇われて。1年後にフェルト、メイリン、ラフタが入ってきて、ちょっと立ってからプル、プルツー、マリーダが派遣されてきて今のプトレマイオス隊があるかな」

 

「あれ、ティファさんは?」

 

「ティファはオレとラクスが保護した子。本来なら民間人で田舎で暮らしてる元艦長のところに預けようと思ったんだけどティファが離れたくないって言うから一緒にいるんだ」

 

「そうなんですね。でも、それじゃあ隊が結成されてまだ年数は浅いってことですか?」

 

「そうだね。まだまだひよっこさ」

 

「それであの実力って...」

 

「機体がいいからね」

 

「そう兄ー!」

 

「ん?」

 

「ケーキ作ってー!」

 

「そこになかったか?」

 

「そう兄の食べたい♪」

 

「まったく...」

 

ラフタからケーキを作って欲しいとお願いされやれやれと言いながらもカワイイ妹のためにキッチンに入るソウであった

 

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