銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか 作:てこの原理こそ最強
「んー、お兄ちゃん抱っこ...」
「はいはい」
ラビッツの新人、黒木アンジュの歓迎会ではしゃぎすぎ疲れて寝てしまったプルをソウが抱えている
「こう見るとプルはまだまだ子供だね」
「まぁな。でもそんな子供を戦場に出さないといけないのかと思うと心が痛むよ」
「それはそうだけど、別にソウがそれを受け止める必要はなくない?」
「そうなのかもしれないけど、一応ここを任されてる責任者だからね」
「確かに戦うのは怖いけど、みんな早く戦いが終わって平和に暮らせるように頑張ってるんだよ。だからソウだけが請け負う必要はないの」
「そっか。ありがとミリー。少し楽になった気がするよ」
「どういたしまして」
「ミリーも変わったな。大人になった感じがする」
「ふふん!ここではお姉さんだからね♪ソウだってたまには甘えていいんだよ?」
「それは遠慮しておくよ。でも、頼りにさせてもらう」
「もちろん!いつでも頼ってね♪」
表立っていないためわかりずらいであろうが陰でプトレマイオス隊を一番支えているのはミリアリアなのかもしれない
面倒見の良さでプル達下の子達を気にかけ、甘やかすときは甘やかし叱るときはきちんと叱るというメリハリがしっかりしている。でも自分が楽しむことも絶対忘れない。
また、当番制になってはいるものの非常時で人数が足りないときなんかは家事など進んでやってくれるためプトレマイオス隊一同ミリアリアには頭が上がらないのは事実なのだ
「ソウさん!」
「メイリン。どうしたのそんな慌てて」
「出撃命令が出ました。敵ウルガル軍が地球への絶対防衛圏を突破したとのことです!」
「なっ!」
「...わかったすぐ行く。みんなをブリッジに集めてくれ」
「わかりました!」
「ミリーも頼む」
「うん!」
メイリンとミリは一足早くブリッジに入り艦内放送で全パイロットを呼び寄せた
「フェルト、戦況は?」
「現在ベラロシラム、大中華連合、MJPの共役軍が絶対防衛圏を突破したウルガル軍と交戦中。またこれとは別に別働隊が地球に向けて侵攻しています」
「別働隊か」
「共役軍は敵本隊からの防衛で別働隊に回せる軍がないとのことです」
「了解。ならオレ達はその別働隊を...」
「っ!新たに入伝!別働隊は防衛予備軍にあたらせ、そのバックアップに地球側から最も近いチームラビッツが駆けつける、とのことです」
「ありがとクリス。ならオレ達はいつも通り敵を側面から奇襲してやろう」
『了解!』
「今回は待機組を作る余裕はないかもしれない。オレ以外全員出撃にしよう」
「まぁそうなるな。敵さんはかなりの大軍っぽいし」
「だが大軍となればそれだけ指揮系統のタイムラグが発生するはずだ。なんなら一度切り崩せば立て直させる前に退散させられるかもしれない」
「そうだな。いつもながらラフタ達がどれだけ切り崩せるかにかかってくるな」
「任せてよニール兄!敵の懐に飛び込むの得意なんだから!」
「ヒルダ達もいるんだ。連携も忘れるなよ?」
「わかってるよ。今回もよろしくねヒルダ!」
「もちろんだ」
普段あまり絡まむことないラフタとヒルダだが同じ前衛としてコンビネーションは悪くない
「プルも寝起きにごめんな」
「大丈夫だよお兄ちゃん。地球のみんなが危ないんだから頑張るよ!」
「頼むな。じゃあ全員準備が整ったやつから出撃だ!」
『了解!』
パイロット一同はいつものルーティン(女性陣がソウとハグ)をしてからブリッジを出て行った
「ソウ」
「どうしたティファ」
「ラビッツ間に合わない。地球圏に侵入される」
「っ!フェルト!敵別働隊の地球到達までの時間を割り出してくれ!」
「了解!」
フェルトは素早く手を動かしソウの指示通りに時間を計算し割り出した
「出ました!」
「クッソ!どうする...!」
焦るソウを見てティファが落ち着くようにソウの手を握る
「ソウ、落ち着いて」
「ティファ...そうだな。ありがと」
「うん」
焦って険しい表情になっていたソウがティファのおかげでいつもの優しい表情に戻ってティファも笑顔が出る
「しかしもう地球圏への侵入は確実」
「地球に入られたからって終わりなわけじゃない」
「...そうか。フェルト!敵別働隊とラビッツの接敵時間とそのポイント割り出して!」
「もう出してます!モニターを!」
フェルトはソウから指示が出されると思い既に割り出しを終えていたのだ
「接敵ポイントはグランツェーレ都市学園上空!」
「ありがとフェルト。ならラビッツが足止めしてくれる」
ソウは決断したように立ち上がる
「ありがとティファ。おかげで間に合うことがわかったよ」
「うん」
「行ってくる。地球を守ってくるよ」
ソウは自分を冷静にさせてくれたお礼としてティファの額にキスをした。そして浮遊してフェルトの元に
「フェルトもありがと。事前に割り出してくれたおかげで時間短縮ができたよ」
「は、はい!」
「行ってくるね」
フェルトにもティファと同じようにお礼を兼ねて額にキスをした
「ソウ」
「行ってくるよラクス。必ず戻る」
「お気をつけて」
ラクスが浮遊してソウにより、ソウがそれを受け止める。そしてお互いに唇を重ねた
「出撃か?坊主」
「えぇ。ちょっと地球を守ってきます」
「おー言うじゃねぇか。おいやろうども!我らがリーダーの出撃だ!最速で準備終わらせろ!」
『オウ!』
「助かります。マードックさん」
ソウはすぐ出られるように迅速に行動するよう指示を出す整備長に感謝しながらコックピットに入った
『ソウ、敵が地球圏内侵入まで残り10分。ソウが全速力で向かったとして20分。ラビッツに10分は持ち堪えてもらわないと』
「大丈夫だ。ラビッツだってそんなやわじゃない。なんならオレが着く前に終わってるかもしれない」
『それならいいんだけどね。それはそうと、あれはどういうこと?』
「あれ?」
『ティファとフェルトにしたおでこにキスよ!』
「あー。お礼のつもりだったんだけど」
『それはいいけど、羨ましすぎる!』
ミリアリアは決して怒っているわけではない。ティファとフェルトがソウの役に立ってああ言う形でお礼をもらったのは仕方ない。仕方ないのだが、自分もしてほしいと嫉妬しているだけでなのである
「ミリー達にだっていつもやってるだろ?」
『そうだけど...』
「坊主!最終チェック終了だ!」
「了解です!じゃあミリー、行かなきゃだから」
『...』
「ミリー?」
『...』
「あらら。帰ってきたらミリーにもしてあげようよ思ってたんだけどな」
『え...?』
「ソウ・アオイ。ホワイト000、出撃する!」
『ちょっ!ソウ!』
ミリアリアが呼びかけるもソウはそのまま発進してしまった