銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか 作:てこの原理こそ最強
「ステラ!」
「おかえりステラ!」
「元気になったんだ!」
プトレマイオスに戻ったステラは壮大に歓迎されていた
「よかったなソウ」
「ノイ兄。うん。ようやくこれで全員揃ったよ」
「俺達の行くのはいつ死ぬかもわからない戦場だけどな」
「いきなり不吉なことやめてよ」
「ま、今までで死にそうな思いをしたことはないんだけどな」
「みんな死なないよ。生きて帰んないとそれこそ殺されちゃう」
「あぁ。あの人の言葉は絶対だからな...」
ソウとノイマンは2人そろって身震いをする
「さて...みんな聞いてくれ。ステラがこうして無事に戻って来てくれてことは本当に嬉しい。だが、オレ達は大規模作戦を控えている。今参謀本部では作戦が練り上げられている。よってオレ達が今すべきことは...ステラの復帰祝賀会だ!」
ソウは相当に気合を入れて言い放ったのだが、その場はシーンをなってしまった
「あれ?」
「おいおいソウ。今の感じだと絶対作戦に備えて整備とかだろ」
「それはマードックさん達がやってくれるだろ。それともライルが全機体やってくれるか?」
「あーはいはい。失礼しやした」
「だがいいのか?ソウ。どこも作戦準備に取り掛かってるんだろ?」
「ラッセの言いたいこともわかる。だがしかし!ステラのお祝い事以上に大事なことが今あるのか!」
「お、おう...」
「はぁ。このシスコンバカが...」
「おい今のは誰だデュオ!」
「俺じゃねーよ!」
男どもがソウにツッコミを入れていく。そしてソウがヒートアップしていく
「まったくソウは...」
「じゃあミリアリアが止めてくれば?」
「あんな暴走したソウ止めるのムリ。クリスこそどうなのよ」
「私もムリかなー」
「でもソウさんらしいと言えばソウさんらしいです」
「メイリンは相変わらずいい子だねー」
「お兄ちゃん、素敵...」
「ステラ!?あんたそんなはっきり物言う子だったっけ!?療養中に変わっちゃった!?」
「確かに。少し大きさが...」
「ラフタ、セクハラはよくない」
「む...フェルトも兄さんに揉んでもらったら?大きくなるかもよ?」
「えっ!...に、兄さんが望むのなら...」
「大丈夫ですわフェルト。あなたは今のままでも十分魅力的です」
「ねぇねぇマリーダ。しゅくがかいって何?」
「パーティだよ。ステラが戻ってきたお祝いのパーティー」
「パーティー!うわぁ!楽しそうだねプルツー!」
「あぁ。パーティーということは兄さんの手料理が出るはずだ。さすがに気分が高揚する」
今までも大所帯だった中にさらにステラが加わったことにより人数的にも戦力的にも、ソウへの愛的にも増えた
結局ソウの押しを誰も止められず祝賀会は開催された。ステラも久しぶりにみんなと食事ができて嬉しそうにしていた
「ステラさんは好きなものってなにかな!?」
「お兄ちゃん」
「休日はなにしてるの?」
「お兄ちゃんと一緒にいる」
ステラの祝賀会にはチームラビッツのメンバーも呼ばれていた。なんでもアンジュのときのお返しらしい。本当ならドーベルマンも呼ぼうとしたのだが、まだランディとパトリックが療養中とのことだ
「ウチのスルガがすみません!」
「いいよ。ステラもああして友達を作っていってほしいからね」
「塩辛は好きですか!?」
「き、嫌いではないかな...」
ステラにグイグイいくスルガから目を横に向けてみるとライルにグイグイいくタマキの姿もあった
「すみません...」
「大丈夫大丈夫。かわいい後輩なんだからこんなときぐらい羽目を外しても罰はあたらないよ。ただ...」
「はい?」
「あのケーキはどうにかならない...?」
ソウが指さす方には生クリームがギトギトに塗られたケーキが陳列されていた
「ソウ先輩のケーキ食べてからケイも作ったらしいんですけど...」
「あれ、ケーキなんだよね...?」
「そのはずです...」
イズルはあれがケーキだと断言できないことを心の中でケイに謝った
「先輩のところはいつも賑やかですね」
「そうだね。ここが静かになることは滅多にないかな」
「いいことだと思います。僕は最近1人になることが多くって」
「検査結果が悪かったんだって?」
「はい...」
「まぁイズル君達はまだまだ新人だしね。全然わからない状態でそんな中リーダーまでやらされて心身ともに疲労が出たんでしょ」
「先輩はそんなことなかったんですか?」
「んー。確かに気を張ってた時もあったけど仲間がいたからね。たくさん頼らせてもらった」
「仲間を、頼る...」
「そ。作戦練るのに電気関係苦手でさ。モニターの動かし方もわからなかったんだよ。そこら辺はフェルトやメイリンに教えてもらってさ。あとは人付き合いかな。そこはニール達に学んだよ」
「先輩にも苦手なものってあるんですね」
「そりゃたくさんあるよ」
ソウだって完璧超人ではない。彼にだって苦手なものはある。例えばホラー。そして極端に辛いものなどいろいろだ
「あの、ソウ大尉」
「なにかな?そんなかしこまらなくてもいいよアサギくん」
「す、すみません」
「いや構わないけど。それで?なにか用かな?」
「こんな機会滅多にないので。その、アドバイスなどもらえたらと」
「あ、僕にもお願いします!」
「アドバイス...例えばどういう面が気になってるのかな?」
「えっと。戦場での自分の役割など...」
「それはその時の指示次第さ。スズカゼ艦長が決めてるんでしょ?」
「そうですが。最近だと予想外のケースがあったりするので...そういう場合にはどうしたらよいのかと」
「なるほどね。要するに臨機応変に動くのが苦手ってわけか」
「うっ...」
できるだけ遠回しに聞こうと思っていたアサギだったが確信をつかれてしまい表情が歪む
「ならアサギくん。君に何ができるのかを考えてみよう」
「俺に、できること?」
「あぁ。ではスルガくんのような射撃はできるかな?」
「無理です」
「なら遠距離からの攻撃はなくなったね。なら接近戦だ」
「はい」
「接近戦でもできることは多くある。アサギくんは先頭に立って敵に突貫するタイプかな?それとも撃破は一旦置いといて縦横無尽にかき乱すタイプかな?」
「スピードで攪乱はタマキがいるので。でも俺が正面切って突貫するってことでも...」
「だろうね。突貫型はどっちかっていうとアンジュくんの仕事だろう。ならその中間はどうだろう。現場で指揮を取ったり、前衛や後衛のバックアップ」
「バックアップ...」
「お、ピンときたみたいだね」
「はい!でもバックアップ言っても具体的に何をすれば?」
「それはいろいろあるさ。前衛が囲まれないように立ち回るとかエネルギー補充するため離脱する味方の援護とか」
「なるほど」
「まぁその辺はそれこそスズカゼ艦長に聞いてみな。ラビッツに必要なものとかいろいろ考えてると思うから」
「わかりました。ありがとうございます!」
「うん。さて、イズルくんだけど」
「はい!」
「とりあえずは安静に寝ときな」
「え...」
アサギのようにどんなアドバイスをもらえるのか大いに期待していたイズルはソウの言葉に肩を落とした