銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか   作:てこの原理こそ最強

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#020

決戦前夜、プトレマイオス隊一同はブリッジに集まった

 

「いよいよだ」

 

「なんかスターローズから住民全員地上に降ろしたみたいだな」

 

「今回はシモン指令自ら戦場に赴くそうだ。スターローズから指揮を取るみたい」

 

「へー。お偉いさんはよく許したな」

 

「ようやく誰が適任か見分けがつくようになったか」

 

「ニールもライルもひでぇな」

 

「指揮する人が誰かなんてウチには関係ないでしょ。私らはソウ兄の指示に従うだけだし」

 

「ありがとラフタ。でも今までよりは断然いいはずだ」

 

「みなさん。明日で地球を魔の手から救いましょう。しかしあなたたちがいなくなることだけは決して許しません。そのことを今一度胸に留めて欲しいのです」

 

いつになく険しい表情のラクス。そんな艦長の言葉に先程までニコニコしていたライルでさえも目をキリッとさせた

 

「オレもラクスの言うように誰かが帰ってこないなんてことは許さない。何があっても生きて帰ってくれ」

 

『了解!』

 

その日は全員早めに眠りに就いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オペレーション・ヘヴンズゲート、決戦当日。プトレマイオス隊は最後のブリーフィングを行っていた

 

「今回の最終目標はゲートの破壊。作戦はチームラビッツがそれぞれターゲットマーカーを装備した状態で出撃する。そしてゲートにマーカーを打ち込めば本体からレーザー砲が一斉に放射される」

 

「そんな大事な役割、ラビッツで大丈夫か?」

 

「ニールが思ったことはオレも思ったよ。最初はオレ達が担当しようと提案したんだが、出来る限り敵の戦力を落とし注意を引き付けて欲しいとのことだ」

 

「わーお。なんなら一番危険な役目じゃねぇか」

 

「だができるのはオレ達しかいない。頼むよライル」

 

「でも別に敵が防御を敷いているところに突っ込むわけじゃないんだろ?」

 

「あぁ。今のところゲート周辺に反応はないらしい。フェルト」

 

「現在も敵反応なし」

 

「何もなくラビッツがマーカーを打ち込んで作戦終了おつかれーとなればいいけどな」

 

「デュオ。お前そういうのをフラグって言うんだぞ」

 

「あーあ。何やってんのよデュオ」

 

「別に決まったわけじゃねぇだろ!」

 

「ゴデ二オンより入電。まもなくチームラビッツが発進とのことです」

 

「ありがとメイリン。じゃあオレ達も準備しよう。みんな、頼りにしてるぜ」

 

『了解!』

 

「行こっ!お兄ちゃん!」

 

「ピクニックに行くわけじゃないんだぞプル。じゃあラクス、行ってくる」

 

「お気をつけて」

 

「あぁ。必ず戻る」

 

「ソウ」

 

「調子が悪くなったらいつでも呼んでくれティファ。飛んで帰ってくるから」

 

「うん」

 

「お兄ちゃん。絶対帰ってきてね」

 

「わかってるよクリス。安心して待っててくれ。フェルトもな」

 

「うん、待ってる」

 

「ソウさん...」

 

「そんな心配そうな顔しなでくれよメイリン。笑ってる顔が一番可愛いんだから」

 

「は、はい!」

 

「こんな状況でもすごいわねソウ」

 

「まぁな。こっちはよろしくなミリー」

 

「えぇ任せて。だから」

 

ミリアリアは両手でソウの頬を取って目を瞑りキスをした

 

「絶対帰ってきなさいよ」

 

「約束する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはソウがパイロットスーツに着替えコックピットに入ったその時だった

 

『ゲートより敵艦隊出現!』

 

「なんちゅうタイミング...デュオが余計な事言うから」

 

『悪かったよチクショウ!!』

 

「冗談冗談。ラビッツは?」

 

『既にゲートに向けて発進していたため敵と接敵。交戦に入ってる』

 

「なら援護に行こう。各機ブラストオフ!」

 

『オーライ!ニール・ディランディ、エメラルド101、狙い撃つ!』

 

『狙イ撃ツゼ!狙イ撃ツゼ!』

 

『エメラルド101発進どうぞ!続いてビリジアン102発進、どうぞ!』

 

『ライル・ディランディ、撃ちまくる!』

 

『撃チマクレ!撃チマクレ!』

 

『外で待ってるねお兄ちゃん!』

 

『早く来てくれよ?』

 

「わかってるよ」

 

『ラズベリー103、ルビー104、発進どうぞ!』

 

『先に出るよ、兄さん』

 

「すぐ行く」

 

『カスタス105発進、どうぞ!』

 

『汚名返上!名誉挽回!』

 

「だから気にしてないって。いつも通りでいいから」

 

『んなわけに行くか!死神様のお通りだー!』

 

「はいはい」

 

『ブラック106発進どうぞ!』

 

『久しぶりに兄さんと出撃だー!テンション上がるー!!!』

 

「はしゃぎすぎるなよ?」

 

『わかってるよ!グレイ107、出るよ!』

 

『発進どうぞ!』

 

『いいかいお前達。アタシらのやることはいつも通りだ。旦那の前を塞ぐもん全部薙ぎ払え!』

 

『おっしゃ!』

 

『やれやれだぜまったく』

 

「頼むな3人とも」

 

『行こう、お兄ちゃん』

 

「本当に大丈夫なの?ステラ」

 

『大丈夫。身体に特に問題はないよ』

 

「それでも...」

 

『それに。お兄ちゃんが守ってくれるでしょ?』

 

「そりゃ!」

 

『なら大丈夫』

 

『ステラ、気をつけてね』

 

『うん。コーラル111(トリプルワン)、行きます!』

 

「ステラ!はぁ...」

 

『ソウ。ステラを、みんなをお願い』

 

「わかってるとミリー。誰も欠けることなく無事に帰るよ」

 

『うん。信じてる』

 

「了解。ホワイト000、出る!」

 

プトレマイオス隊パイロットは全員出撃を完了した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いっけー!!!』

 

敵と遭遇したチームラビッツは以前のように慌てふためくことはなく、イズルリーダー不在の中アサギが代わりにリーダーを務め戦線を撹乱した

 

途中敵の分隊長に道を阻まれるもラビッツ全員の力を合わせこれを撃破

 

そして単身ゲートへ向かったブルー1がマーカーを打ち込むことに成功した

 

「発射!!!」

 

マーカーが打ち込まれると同時に3門あるレーザー砲からレーザーが一気に放射された。それは一直線にゲートへ向かい地球側の勝利に思われた

 

しかし、レーザーはゲートに当たる直前に消滅した

 

「レーザー消滅!」

 

「ゲートへの直撃、認められません!」

 

「これは!」

 

「高エネルギー障壁が展開されているようです」

 

「ゲートにそんな!」

 

「我々が離れてからかなりの年月が過ぎています。多少の仕様変化がなされていても...」

 

「高エネルギー障壁ということは」

 

「おそらくエネルギー兵器の類のものは無力化されてしまうでしょう...」

 

地球存続をかけた攻撃が失敗に終わり精神的なダメージは甚大。さらに敵部隊深くまで侵攻していたチームラビッツは周囲を的に囲まれてしまった

 

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