銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか 作:てこの原理こそ最強
規定通りラビッツ、ドーベルマン、プトレマイオス艦長のラクス・クラインとソウ・アオイがブリーフィングルームに揃った
「よう。相変わらずラブラブだな」
「久しぶりランディ、チャンドラ、パトリック」
「あぁ久しぶり」
「お久しぶりです先輩」
「ラビッツの5人もおつかれさま」
イズル達はソウとラクスに一礼する
「それにしてもクラインさん。今日もお美しい。うぐっ!」
「こらランディ。いくら同業仲間といってもラクスを口説くって、ケンカ売ってる...?」
跪いてラクスの手を取ろうとするランディの顔面に靴底を当てるソウ
「ランディ。お前...」
「全然懲りないですよね、先輩」
「うるせぇ!ワンチャンあるかもだろうが!!!」
「ないよ」
「んげっ!蹴んなよ!!!」
「それで?どうしたんだい?ラビッツの男子諸君」
「「「うっ...」」」
「ダメだよ作戦前にそんなんじゃ。チームメイトならボコボコにしてるとこだよ」
「ふふっ、懐かしいですわね」
「そうだな。デュオが夜更かしした状態で出撃しようとしたときは本当に大変だった」
(((ギクッ!)))
「それで何が原因?トレーニングのしすぎとか?」
「いや、えっと...」
「ソウ。そんな詮索するものではありませんわ。彼らも必死に頑張っているのでしょう」
「そっか。そうだよね。ごめんね、余計なお世話だったね。作戦開始まで少しあるから少しでも休めるといいよ」
「は、はい...」
「すみません...」
それからスズカゼが入りブリーフィングが始まった
「作戦名はオペレーション・マクリーン。小惑星RA221地点にある敵の基地に潜入、爆破するのが任務よ。集中!」
「?」
チームラビッツの男子三名はやはりなんだか寝不足のようだった。集中できていない
「内部の様子は不明。さほど大きくはないけれど基地の人工重力が働いていると思われ、あなた達の機体も重力戦使用となっているわ。戦闘エリアから外れているから警戒は手薄なはず。ただし通信状況が悪く私達との更新が不能」
「少佐。発言させていただいてもよろしいですか?」
「どうぞ、大尉」
「なぜそんな通信不良な戦場にラビッツを?指揮系統の乱れが生じる恐れがあると打診します」
「そのためにあなたをお呼びした次第です、ソウ・アオイ大尉」
「自分が?」
「指揮もできるパイロットと言えばあなた以外にいませんから」
「なるほど。失礼しました。続きを」
「爆破装置はゴールド4が管理。設置後もゴールド4のコンピューターで。今回はチームドーベルマンに加えてクライン艦長の部隊も加わっていただいて合同作戦となる。先ほども言ったように通信不良によりこちらからの指示は出せない。よって現場指揮をソウ・アオイ大尉に一任します。作戦中はアオイ大尉の指示に従うように」
『了解!』
「他に質問は?」
「こちらから出す戦力は自分が決めてしまってもよろしいので?」
「というと?」
「どんな作戦でも母艦の警戒は必要だと思います。我々はいつもその時のために何機かは待機しているため全力投入は滅多にないので。おそらくラビッツにもドーベルマンにも保有機体の数的に守備の方に回せる機体はないと思いますので、我々で母艦警備も行います」
「助かります大尉。それで大丈夫よ」
「それと今回はラビッツを中心ということで作戦遂行もあくまでラビッツがすると受け止めてよろしいですね」
「構わないけど、それはどういう意味かしら」
「どのような目的かによって投入する戦力が変わってきますから。また、事前目標を考慮したうえで作戦中の指揮を考えます。その確認です」
「了解。では、ラビッツを中心にドーベルマン、プトレマイオス隊はラビッツの援護を。これでよろしい?」
「あぁ!」
「了解しました」
「では作戦開始時間まで待機!」
「じゃあ帰るかラクス」
「えぇ」
「ラビッツのみんな。さっき言った通り少し休んで。君達が中心となる作戦なんだからその自覚を持つように」
『り、了解!』
「まぁ今回はよろしく。ランディ達もよろしくね」
「あぁ!」
「こちらこそだな」
「よろしくお願いします!」
ソウとラクスは腕を組んでブリーフィングルームを出てプトレマイオスに戻った
「あの?」
「なんだ?」
「あの人達っていつもあんな感じなんですか?」
「あぁ。ソウは顔も性格もいいからね」
「学生の時からモテてましたからね先輩」
「女と見たら誰彼構わず声をかけるウチのリーダーとは大違いだな」
「なんで俺がそんな言われなきゃならないんだよ!」
「もっとソウを見習えと遠回しに言っているんだ」
「でも、この前ソウさん違う女の人と一緒にいたような」
「それは妹だな」
「妹?」
「あなた達にも伝えておきましょうかね」
スズカゼの声にラビッツは姿勢を正しドーベルマンもじゃれあいを止める
「プトレマイオス隊の隊員は全員血は繋がっていないものの家族同然のように接しているの。いわば大尉達は兄弟のようなものね」
「兄弟...」
「もともとは全然別々の経歴の子達が集まった部隊。でも今や彼らがMJPの最大戦力と言えるわ」
「そんなにすごい人なんですか!?」
スズカゼの説明に驚きを隠せないラビッツメンバー
「特にソウは私達パイロットの中で群を抜いている。まさしくMJPのエースと言っても過言じゃない」
「そうなんですか」
「先輩から学ぶことは多いし、それに全部ためになるから。今回を機にいろいろ学ぶといいよ。そういう僕もいろいろ勉強させてもらってるしね」
「なるほど。ならソウ先輩の隊員も全員...」
「認めたくはないが俺達より何倍も強い」
「ランディ先輩よりも」
「それにみんなカワイ子ちゃんだ!!!」
『・・・』
ランディからの特にいらない説明に全員が言葉を失った
「でも、いいですね。家族って。僕、家族とかの記憶がないので憧れます」
「まぁその中でも大尉とクライン艦長は婚約者となっているらしいけど」
「婚約者!?」
「俺達と歳変わらないのに」
「大尉とクライン艦長はアサギと同い年よ」
『えー!!!』
「ご機嫌だなラクス。何かいいことあったのか?」
「最近ソウと2人きりになることは少なかったので、このように触れ合えるだけで幸せですわ」
「そっか。何かと近くにはティファだったりプルだったりがいるから。最近はラフタまでベタベタしてくるし。ごめん」
「いいのです。みんなソウのことが好きなのはわかっておりますから」
「そう言ってもらえると助かるよ。オレにとってラクスもみんなも大事な家族だから」
「知っていますわ。わたくしにだってそうですから」
「でも、ちゃんとラクスとの時間を作るようにするよ」
「それは楽しみですわね♪」
ソウとラクスはラブラブしながらプトレマイオスに戻りメインブリッジに入った。そこには既に全員が集まっていた
「おかえり」
「ただいまクリス。みんな揃ってることだし作戦を伝えるよ。次の作戦は敵基地の破壊。今回はチームラビッツ、チームドーベルマンとの合同作戦になった。ラビッツを主軸としてオレ達はそのサポートをする。よって今回は後衛にライル」
「はいよ」
「前衛にヒルダ、マーズ、ヘルベルト」
「了解だ旦那!」
「おう!」
「了解」
「そんで今回は俺も出ることになった」
「そうなんだ。珍しいね」
「通信状況が悪くてその場で指揮取れる人が必要なんだって。だからオレに白羽の矢が立ったみたい」
「へー。でもそうだよね。今戦闘に出ながら指揮できるのって兄ちゃんくらいしかいないし」
「その辺はおいおい育成していくんじゃないかな。とにかくオレも出るから、オレの補佐にマリーダ、頼める?」
「もちろんだ」
「えー、ソウ兄出るなら私も行きたい!」
「プルも!」
「ダーメ。二人ともお留守番」
「なんでー!」
「なんでそんな意地悪するんだよお兄ちゃん!」
「どうしても。相手の戦力次第では出撃するかもしれないから怠けないように。オレが通信できれば指示出すけど、さっきも言った通り通信状況が悪いから、残ったメンバーはもし戦闘になったとしたらニールの指示で動くように。ニールよろしく」
「了解」
「ラフタもプルもそんな頬を膨らますなよ。可愛いだけなんだから」
「っ!」
「え?プル可愛い?」
「そりゃもちろん」
「えへへ♪」
「留守番頼んでもいい?」
「任せてよお兄ちゃん!」
「ラフタもいい?」
「仕方ないなー。帰ってきたらご褒美ちょうだいね♪」
「考えとくよ」
最近ラフタは出撃させてもらっていないため鬱憤が溜まっているとか。しかしそれもソウとのイチャイチャで消えるらしい
そして作戦決行当日
「じゃあ行ってくる」
「ソウ」
「ラクス?」
「気をつけて」
「あぁ。必ず戻るよ」
「はい」
ソウは滅多に出撃しない。それはいつでもラクスの側にいられるように。そして出撃するときにはラクスは誰よりもソウの帰りを待つ。ソウも必ず帰ると約束しその約束を違えたことはないのだ