銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか   作:てこの原理こそ最強

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#004

「さて、確認するよ?チームラビッツ、準備はいい?」

 

『こちらラビッツ、問題ありません!』

 

「オッケー。ドーベルマン、チャンドラとパトリックはランディの手綱しっかり握っといてくれよ?」

 

『できれば変わってほしいんだがな』

 

『どう意味だコラァ!』

 

「それだけ元気があれば結構結構」

 

『おいおいリーダー。俺達にはないのかよ』

 

「ライルは準備まだなのか?もしそれが本当なら説教くらいじゃすまないんだけど...」

 

『終わってるに決まっているだろう』

 

「なら大丈夫じゃないか。なんで聞いてきたんだよ」

 

『新人のことばっかで俺らのこと忘れてんじゃないかと思ってよ。泣いちゃうぞ、マリーダちゃんが』

 

『おい、そこで私を出すな』

 

「大丈夫大丈夫。ライルはあるかもしれないけど、マリーダのこと忘れるなんてことないから」

 

『っ!』

 

『何気にひでーこと言ってるぞソウ...妹達には甘いのね』

 

「当然だ。妹は愛でるものだからな」

 

『はいはい。シスコンごちそうさまっと』

 

「誰がシスコンだ。オレはただ妹達が大好きなだけだ」

 

『それを世間一般ではシスコンと言うらしいぞ』

 

『ソウ兄もライル兄もいつまで話している。出撃の時間だ』

 

「おっといけね。マリーダ達のこととなるとつい熱くなっちゃうよ」

 

『ああいうことは、その...2人っきりのときにしてくれ...』

 

「承り」

 

音声しか聞こえていないがおそらくマリーダは恥ずかしがって眉間に皺を寄せているんだろう...と感じとるソウだった

 

「よし、みんなお待たせ。時間だから各自ブラストオフ!みんな、頼りにしてるぜ」

 

『あいよ』

 

『俺のことあんな風に言っといて自分はかわい子ちゃんとイチャイチャか!?』

 

『うるさいぞランディ。チームドーベルマン、出撃する!』

 

『こらチャンドラ!それは俺のセリフだ!』

 

『えっと...チームラビッツ、ブラストオフします!』

 

「オレらも行こう」

 

『オーライ。お先にな』

 

『システムオールグリーン。ビジリアン102、発進どうぞ!』

 

『マーズ、ヘルベルト、新人どもに遅れを取るんじゃないよ?旦那達の道を阻む物は全て落とせ!』

 

「あいよ」

 

「おう!」

 

『バイオレット108、109、110、発進どうぞ!』

 

『お兄ちゃん、先に出るぞ』

 

「あいよ」

 

『カスタス105発進、どうぞ!』

 

「ミリ、行ってくるな」

 

『ソウなら大丈夫だと思うけど、気をつけてね』

 

「ありがと」

 

『行ってらっしゃい♪』

 

「あぁ、愛してるぞミリー」

 

『...もう♡』

 

「ホワイト000(トリプルオー)、出る!」

 

愛する妹に愛の気持ちを伝え発進するソウ。彼らに勝利を...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『敵の基地を確認。映像転送する』

 

「この位置からもう把握できたのか。すごいな、さすが最新機」

 

敵基地と推定される場所から距離のある場所に身を潜め、パープル2が状況を確認した。しかしそこには手薄と目されたものとは程遠い大部隊が周囲を警戒し、基地も想定より大きなものだった

 

『なんだよこれ!』

 

『ここは手薄のはずじゃなかったのか!』

 

『どうするソウ。一旦戻って指示を仰ぐか?』

 

「...チームラビッツリーダー、ヒタチイズルくん」

 

『え、は、はい!』

 

「この作戦は君達中心の作戦となっている。作戦を続行することは可能だがフィニッシャーが怖気付いているのなら作戦失敗の確率も上がる」

 

『...』

 

「もし続行するのであれば周りの連中はオレ達やドーベルマンが引きつけ、その隙に君達が基地に侵入しコアを破壊することになる」

 

『僕達は...』

 

『びびってんじゃねぇぞ新人!』

 

『っ!ランディ先輩...』

 

『いるはずのないところに敵がいるってことは何か企んでるってことだ!もしこの機を逃したら、今後自分達が危険にさらされるかもしれないんだぞ!』

 

『...やります!』

 

『イズル!?』

 

『僕達なら大丈夫!僕はみんなを信じてる!』

 

「わかった。フォローはこちらがする。君達は迷わず、そして先輩を、仲間を信じて作戦を遂行するんだ」

 

『了解!』

 

ソウの言葉にラビッツ全員が返事したところで爆発音が響いた

 

『長話もいいが敵さんそっちに気づいて向かってきてるぞ』

 

「了解」

 

『ソウ!ここは俺達に任せろ!そのまま敵を引きつけるからその間に行け!』

 

『でも先輩達が!』

 

『心配するな!』

 

『基地の中心部に動力炉があるはずだ。それを狙えばいい』

 

『大丈夫だよ。みんながいれば』

 

「全員聞いたね?ライルもここを頼む」

 

『オーライ!』

 

「よし、全機続け!」

 

チームドーベルマンとライルがその場で敵を引きつけている間にソウ達は基地を目指した。すると谷間に敵が出てくるゲートを発見した

 

『あの大きさじゃローズ3が入れない』

 

『えー!!!』

 

「仕方ない。ローズ3はここで待機」

 

『ソウさん、俺も残ります』

 

『アサギ~...』

 

『敵が戻ってきたらそいつらを叩く必要があると思います!だから俺も!』

 

「いいだろう。マーズ達もここに残ってくれ。敵が見えたら、派手にやってくれ」

 

『了解だ旦那!』

 

「マリーダは俺についてきてくれ」

 

『言われなくとも』

 

「ありがと。じゃあ行こうか。先方はイズルくん、頼めるかな?」

 

『わかりました!』

 

「交戦になったら援護する。ケイさん、案内よろしく」

 

『了解!』

 

「スルガくんは回避に専念してね。マリーダのファンネルが守ってくれるだろうけど、周囲の警戒は怠らないように」

 

『マジっすか!?ファンネルって無線式オールレンジ攻撃兵器の!?操るには高度な空間把握能力が必要とされてるあの!?』

 

「暑くなる気持ちは...うん、全然わからないけど今は作戦行動中だから落ち着こうか。じゃあ行こう」

 

『『了解!』』

 

ソウの号令にその場の全員が返事をし、作戦通りイズルの乗るレッド5を先頭に基地内に侵入した

 

『これがウルガルの基地...』

 

「まるでアリの巣だな」

 

敵基地内は一つの通路に上下左右いくつもの通路が繋がっている

 

『ここより下方150mに動力部分をキャッチ。これを破壊すれば基地全体が崩壊するはず』

 

『ルートは?』

 

『このまま前進...っ!2時の方向に敵機!』

 

侵入がバレたのか敵機が姿を現した、のだがイズル達が攻撃体制に移行しようとした時には既に敵は撃破されていた

 

「イズルくん隣失礼」

 

『あ、はい!』

 

「マリーダ、後ろ頼むな」

 

『了解』

 

「さて新人くん達。敵が出てきてから構えるのでは遅いぞ。戦場では構える時間で命は無くなるんだ。加えてここは敵の基地、一瞬たりとも気を抜かず臨戦態勢を取っておくんだ」

 

『は、はい!』

 

「まぁ出撃して間もないだろうから仕方ないけどね。でも今日の経験は次に必ず活かしてほしい。いつもオレ達が守ってやれるわけじゃないからね」

 

『すみません...』

 

「謝ってる暇があるなら砲撃開始。君とオレで後ろを守んないといけないんだから」

 

『り、了解!』

 

そこでようやくイズルも敵に砲撃を始めた。しかし次は壁からレーザー砲が無数に現れ攻撃してくる

 

「鬱陶しいなまったく...」

 

そう呟いたソウは自身もドラグーンシステムを使用し一気にレーザー砲、敵機を一掃した

 

『すごい...』

 

『これが...』

 

『ソウ・アオイ大尉の実力...』

 

「見惚れてくれるのはありがたけど、あれくらいの砲撃みんなも軽くあしらわれるくらいになってよ?」

 

『マジ...?』

 

その後も砲撃は激しくなり通路が塞がれたりなどあったが、ソウ達は全て薙ぎ払っていった

 

『前方右90°ターン!』

 

「マリーダ、後ろ」

 

『わかってる』

 

前方だけでなく後方から追ってくる敵も後衛を任されたマリーダによって次々に撃破される

 

『次は垂直に90°降下!思ったよりも周りの熱量が大きい。急激な温度変化にセンサーが異常を起こし始めたわ』

 

『方向だけでもわからない?』

 

『人工重力の働いてる方に行けば中心部に辿り着けると思うけど』

 

『それってどこまでも落っこちるってことじゃねぇのかよ!?』

 

「とりあえず行くところまで行ってみよう。それでも違ったら基地内を隈無く探すしかない」

 

降下している目的地がソウ達が目指している場所かどうかわからない以上、行ってみるしかないとソウは考える。そしてついてみるとビンゴ!目標としている装置が存在した

 

「どうやらここのようだ」

 

『そうみたいですね』

 

早速作業に取り掛かろうとしたそのとき、数多くある出入り口から大量の敵が出現し攻撃してきた

 

『基地の中なのに遠慮なしに撃ってくる!』

 

『当然よ!ここを破壊されたら全体が吹き飛ぶんだから!』

 

『うわー!』

 

スルガが叫び声をあげた。どうやら爆破装置に破損があったようだ

 

『どっかで弾が当たったんだ!ヤバい、これじゃセットできない!』

 

『えっ!』

 

「あちゃー」

 

『失敗だ、撤退しよう!撤退!』

 

「スルガくん、それ今ここで修理することはできない?」

 

『修理!?で、できなくはないと思いますが...』

 

「じゃあスルガくんは修理に専念。イズルくん、ケイさんはここでスルガくんを守ってやってくれ」

 

『ソウさんとマリーダさんは?』

 

「せっかくだし、俺達の戦いぶりをご覧にいれよう。マリーダ、いいかい?」

 

『断るわけがない。久しぶりにお兄ちゃんと一緒に戦えるんだ。気分が高揚するよ』

 

「それはよかった。それじゃあ新人くん達、よく見ておきな」

 

ソウとマリーダは横に並びながらその場を縦横無尽に飛び回り敵を圧倒していった

 

「行け!」

 

『ファンネル達!』

 

急に止まったと思いきやソウのドラグーンシステムとマリーダのファンネルが周りの敵を1機残らず薙ぎ倒す

 

『すごい...』

 

『こんなのって...』

 

スルガは修理のせいでソウとマリーダの蹂躙ショーを拝むことはできていないが、イズルとケイは敵地であるにもかかわらず的に対して武器を構えることなく2人のすごさに圧倒されていた。それだけイズル達の方に敵が行くことなくソウとマリーダが撃墜していったのだ

 

『設置完了!俺って天才!』

 

「よし、即時脱出!全員我に続け!」

 

『『了解!』』

 

ソウ達がその場から通路に入った瞬間、設置した爆弾が爆発した

 

『成功だ!』

 

『よっしゃー!』

 

『誘爆の早い!急がないと巻き込まれるわ!』

 

「それはいかんな。イズルくん達はまだ速度上がるかい?」

 

『僕はまだイケます!』

 

『俺はこれが限界です!』

 

『パープル2、同じく速度限界!』

 

「なら俺がゴールド4を、パープル2はマリーダ頼む」

 

『わかった』

 

ソウがゴールド4を、マリーダがパープル2を掴んだ

 

「イズルくん、速度上げるから付いてきてね。多分全速じゃないと追いつけないだろうから」

 

『わ、わかりました!』

 

イズルの返事を聞いてからソウは速度を目一杯まで上げた。その速度はさっきまでの3倍にもなり、イズルの操縦するレッド5も次第に追いつけなくなった。しかしそれも想定してたソウは後方にいたマリーダに事前に頼んでおり、結局マリーダがレッド5の腕も掴むとさらに加速した

 

『イズル!』

 

『みんな無事!?』

 

『アサギ!タマキ!』

 

宇宙空間に戻ったソウ達にアサギとタマキが合流。小惑星自体から距離を取ると目の前で小惑星が一つ消え去った

 

「みんな無事だな?」

 

『ドーベルマン、問題なしだ』

 

『チャンドラ!そういうのもリーダーである俺の役目だ!』

 

「ラビッツはどうかな?」

 

『はい!全員無事です!』

 

「ライル...は大丈夫だろ。マーズ達は?」

 

『こんな雑魚どもで被弾したら旦那に顔向けできません!』

 

「ってことは大丈夫そうだな」

 

『おいおい、なんで俺の安否確認はそんな適当なんだ?』

 

「ライルが大丈夫じゃないわけないだろ?」

 

『まぁそうだけどよ』

 

「とりあえず全員無事でよかった。帰還して今回の成功を報告しよう」

 

『了解』

 

「マリーダ、こっちくるか?」

 

『うん』

 

「ライル、周囲の警戒頼むな」

 

『へいへい、ごゆっくり』

 

ソウはマリーダの機体の手を掴みもう片方の手をコックピットの位置にやるとマリーダが機体から出てその腕にしがみつく。そして今度は自分の機体のコックピットへ移動させマリーダを中に迎え入れた

 

「お疲れマリーダ」

 

「お兄ちゃんも」

 

ハッチを閉じて中に十分に空気が充満したのを確認してソウとマリーダはヘルメットを取った。そしてお互いが生きていることを確かめるように(マリーダは単純に甘えたいだけ)マリーダは操縦しているソウに抱きついた

 

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