銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 君は生き残ることができるか 作:てこの原理こそ最強
「ラフタ〜そろそろ機嫌直してくれよ」
「ふんっ!」
出撃していたメンバーが全員帰還し、着替えを済ましブリッジへ戻る最中ラフタのご機嫌は斜めであった
理由は明確。ソウがプルとプルツーばかりかまって自分のことを全然かまってくれないからだ。そのためラフタはいくらソウが話しかけてもそっぽを向いてしまう。しかしその態度とは裏腹にしっかりソウの腕に自分の腕を絡ませている
「ラフタ怒ってる?でもお兄ちゃんと腕組んでるよね?」
「あれは拗ねてるだけだ」
「別に拗ねてないよーだ!」
「意地にならず普通に甘えればいいのに」
「おそらく、最初変に怒った風にしてしまってそこからどうすればいいかわからない、といったところじゃないか?」
「へぇ、マリーダよくわかるね」
「なんとなくだが」
「う、うるさいな!」
「あ、図星」
そんなこんなしているうちにブリッジに到着した
「おかえり〜」
ブリッジでは周囲の警戒はしているものの戦闘時の緊張感は無くなっていた
「ラフタどうしたの?」
「あ〜、ちょっと機嫌を損ねちゃって」
「へ〜。どうせお兄ちゃんがかまってくれない!とかじゃないの?」
クリスはエスパーのようだ
「やっぱり。でもそのくせ離れたくないから腕は組んでるってことか」
「すごいなクリス」
「私も経験者だからね」
「なるほどな、経験者は語るってやつね」
「そういうことかな。お兄ちゃん、もうあれしかないんじゃない?」
「やっぱりクリスもそう思う?」
「まぁね。ラフタもそれを待ってるんじゃないかな」
「うーん」
ソウは困り顔で未だ腕を組んで離さないラフタを見ると目が合い、ラフタはすんごくなにか物欲しそうな顔をしていた
「...わかったよ。今日一日ラフタと一緒にいる」
「...ホント?」
「ホント」
「後でやっぱなしとか言わない?」
「言わない。だからみんなと早くお風呂行っといで」
「ソウ兄も一緒に入る?」
「また今度な」
「うん。ありがとソウ兄。あとごめんね」
「こっちこそごめんな」
ラフタの機嫌は直ったようでマリーダ達を連れてお風呂に入りに行った
「ありがとうクリス」
「どういたしまして」
「ソウ」
「ただいまラクス」
ラクスはソウが生きていることを確かめるように抱きつく。ソウもそれを拒むことなく抱き止める
「おかえりなさいませ」
「こっちの問題は特になかったかな?」
「えぇ」
「そっか」
「ソウ」
「ティファもただいま。体調は大丈夫?」
「平気」
「それはよかった」
ソウは何かを確認すべくフェルトの元に寄って画面を覗いた
「被害状況はどんな感じ?」
「正確な数値はデータ収集してから計算しないとわからないけど、多分30〜40%ぐらいになる...っ!」
「ん?どうかした?」
「べ、別に!」
フェルトが横を向いたすぐ先にソウの顔があって、もう少し寄ればキスできるくらいの近さに驚いただけだ。そう、決してフェルトが(に、兄さんの顔がこんな近くに...!)なんて考えていない
「あーごめんごめん、近かったな」
「ま、待って!」
フェルトとの近さに気がついたソウはお詫びを言いつつ離れようとする。しかしそんなソウの腕をフェルトが引っ張った
「ここにいて大丈夫、だから...」
「そう?」
「うん。平気」
「なら」
「ソウさん」
「ん?なに?メイリン」
「本部から伝聞があったので、ちょっと見てもらっていいですか?」
「そうなんだ、なんだろ。ごめんフェルト、後でまた見せてもらうね」
「あ...」
離れていってしまうソウを残念そうに見つめるフェルト。寂しそうな表情のフェルトを横目にしたソウは申し訳なさが残った。
「これです」
「ありがと」
メイリンの持ち場のモニターには確かに本部からの伝聞があった
「うーん、おっけー了解」
「...」
「先方にも確認しましたって返答しといてもらえるかな。ん?メイリン?」
「へ...あ、はい!」
モニターを見ながら話をしていたソウは気づかなかったがメイリンはずっとソウの横顔を見つめていたのだ
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です!すみません...」
「そんな謝ることじゃないから。返答よろしくね」
「はい♪」
何にへの謝罪かわからなかったソウはとりあえずメイリンの頭を撫でて再度返答のお願いをした。するとメイリンは元気になって返事してくれた
「ソウ、俺らも風呂行こうぜ」
「そうだな」
「オフロ!オフロ!」
「わかったわかった」
ライルの提案にハロ達もノリノリになり男どもも一緒に風呂に向かった
「いーなーメイリン」
「え、ミリアリアさん...」
「ソウに撫でてもらって。改めて考えるとメイリンていろいろ持ちすぎじゃない?」
「いろいろ?」
「実際に妹だし、カワイイし、甘え上手だし、たまに天然だし、おっぱい大きいし」
「ちょ、ミリアリアさん...!」
「確かにそうだよね〜。お兄ちゃんだってプル達にもだけどメイリンにも特に甘い気がするし」
「クリスさんまで...」
「さっきも兄さんのこと取られた」
「そ、そんなつもりは...」
「「「むむむむむ...」」」
「え...」 (助けてソウさん!)
「なんかメイリンに呼ばれた気がしたんだけど、って何やってんの3人とも」
ミリアリア、クリス、フェルトがソウに可愛がられているメイリンに詰め寄りメイリンが心でソウに助けを求めると、偶然にもそのソウが戻って来たのだ
「別にいじめてるわけじゃないよ?」
「そうそう。ただメイリンが可愛がってもらってていーなーって話をしてただけだよ」
ミリアリアとクリスが特に慌てることもなくあったことを包み隠すことなく伝える。フェルトもそれに小さく頷いた
「そっか。なんかごめん。みんな平等に接してるつもりだったんだけどね」
「ふーん。まぁ別にいいけどね」
「そうそう、別にあぁしてほしいこうしてほしいってわがまま言うほどお子ちゃまじゃないし」
口ではそう言いつつもソワソワとして落ち着かない様子のミリアリアとクリス
「そっか。じゃあ2人はいっか」
「「え?」」
「フェルト、ちょっとおいで」
「え、うん...」
「不安にさせてごめんね」
ソウはフェルトを呼び寄せて優しく抱きしめ頭を撫でた
「うん、大丈夫」
「フェルトってあまりわがまま言わないからさ、甘えてたよ」
「私は兄さんが近くにいてくれるだけで充分幸せだから」
そう言ってフェルトはギュッと強く抱きしめ返す
「メイリンもおいで」
「え、あ、はい」
「お姉さん達怖かったろ?また困ったことあったら呼んでね」
「はい、ありがとうございます」
ソウはメイリンにもフェルトと同じことをしてあげた
「ねぇソウ?」
「お兄ちゃん」
「どうした?」
「私達も...」
「その...」
「変な意地張るから。おいで」
「あらあら」
「ソウ、大人気」
それからソウが風呂に行けたのはミリアリアとクリス、ラクスとティファをそれぞれ抱きしめた後だった