問題児達と一緒に仮面ライダーの力を手に入れた俺が行くようだ   作:岬サナ

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これは2つ目なので前話がまだの人はそっちも見てくれると嬉しいです。


問題児たちと黒ウサギとの出会い

上空4000mのいきなり転移されられた千景は驚きながらも下に落ちたらヤバいと思った。

 

「こんな所でバッドエンドは御免だ!」

 

千景は咄嗟にゲーマドライバー取り出して腰に当てベルトで固定する。

 

「これだよな」

 

《バンバンシューティング》

《ジェットコンバット》

 

千景は起動させた2つのガシャットをゲーマドライバーに差し込んだ。

 

《ガシャット!》

 

「変身!」

 

千景はそのままドライバーの正面にあるレバーを開く。

 

《ガッチャーン!レベルアップ!》

 

(ヨシッ!!)

 

ちゃんと起動した事に内心で喜ぶ千景。

 

《ババンバン!バンババン!バンバンシューティング!アガッチャ!ジェット!ジェット!イン・ザ・スカイ!ジェット!ジェット!ジェットコンバット!》

 

千景は仮面ライダースナイプレベル3に変身し、飛行ユニットであるエアフォースウィンガーの力を使って落下を防いだ。

 

「……助かった~!?」

 

いきなりだったから千景もテンパってしまっていた。そして、ドボン!という音が千景の耳に届いた。

 

「そういえば他にも3人くらいいたな」

 

千景はそのまま他の3人が落ちた湖の近くに降りて変身を解除した。

 

少ししたら湖に落ちた3人が陸地に上がってきた。めっちゃ不機嫌だと身体全体から発しながら、である。

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

(石の中の方が親切とかスゴいな)

 

何かしらの緩和材があったとはいえ普通は上空4000mから落ちれば水面とはいえ落下の衝撃はコンクリートに落ちるのと変わらないから死んでたなと千景は思った。

 

「………。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

そんな二人の男女と同じように服の端を絞ってもう1人の少女が、

 

「此処………どこだろう?」

 

「まぁ、元いた世界ではないだろうな」

 

「だろうな。まぁ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」

 

少女の呟きに千景ともう1人の少年が答える。そして、少年は軽く曲がったくせっぱねの髪の毛を搔きあげ、

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは"オマエ"って呼び方訂正して。──私は久遠(くどう)飛鳥(あすか)よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」

 

少年と飛鳥は話しながら次に猫を抱えてる少女の方へと視線を向ける。

 

「………春日部(かすかべ)耀(よう)。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。次に唯一濡れていない貴方は?」

 

高島(たかしま)千景(ちかげ)だ。濡れてない理由は言わない」

 

どうせ今でなくても知る機会はあるだろうからな。

 

「そう。分かったわ高島君。じゃあ最後に、野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介ありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻(さかまき)十六夜(いざよい)です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

中々、ここまで言いきる自己紹介はないだろうな。

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

心からケラケラと笑う逆廻十六夜。

傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。

我関せず無関心を装う春日部耀。

何故かいつの間にか1人携帯食を食べてる高島千景。

 

そんな彼らを物陰から見ている存在が汗を流しながら思う。

 

(うわぁ………なんか問題児ばっかりみたいですねぇ………)

 

影に隠れている存在からは千景も問題児判定を受けていた。

そんな悩んでいる存在のことはお構い無く苛立っている十六夜は言う。

 

「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねぇんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」

 

「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」

 

「………。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」

 

「モグモグ……それ春日部にも適用されると思うけどな」

 

(それは貴方にも言えますけど、全くです)

 

隠れている存在もツッコミを入れる。

もっとパニックなってくれれば飛び出しやすいのに、場が落ち着き過ぎているので出るタイミングが計れないでいる。

 

(まあ、悩んでいても仕方ないデス。これ以上不満が噴出する前にお腹を括りますか)

 

四者四様の態度を見ると怖じ気づきそうになるが、此処は我慢して出ていこうとする。

 

「───仕方ねぇな。こうなったら、そこに隠れている(・・・・・・・・)奴にでも(・・・・)話を聞くか?」

 

「最悪、拷問でもしたら快く話してくれるだろうしな」

 

(ご、拷問って言いましたか!?)

 

物陰に隠れていることと後から言われた拷問という単語に隠れている存在は心臓を掴まれたように飛び跳ねた。

 

「なんだ、貴方達も気付いていたの?」

 

「あんなに露骨なのを気付かない方が無理だろ?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの猫を抱いてる奴も気付いていたんだろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

「………へぇ。面白いなお前」

 

4人は理不尽な招集を受けた腹いせに殺気の籠った冷ややかな視線を向ける。

その視線に怯んだのか隠れていた存在が千景達の前に姿を現す。

 

「や、やだなぁ御4人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

どうやら出てきた女の名前は黒ウサギと言うらしい。それはそれとして、

 

「断る」

「却下」

「お断りします」

「死ね」

 

いきなり上空4000mからの落下をさせられた4人には慈悲は存在しなかった。

 

「あっは、取りつく暇もないですね♪というか最後の方!酷すぎますよ!?」

 

バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギだが、その眼は冷静に4人を値踏みしていた。

 

(肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える勝ち気は買いです。まぁ、扱いにくいのは難点です──)

 

「………」

 

「フギャ!」

 

黒ウサギは4人にどう接するかを冷静に考えている最中に側に近付いていた千景に黒いウサ耳を根っこから鷲掴みをされて、力いっぱい引っ張った。

 

「えい」

 

「ギャッ!」

 

それを見た耀も自分も引っ張りたくなり千景とは反対側のウサ耳を引っ張った。

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

自分で素敵耳とか言うのかと千景は思った。

 

「好奇心の為せる業」

 

「上空4000mに飛ばされたストレスの解消」

 

「自由にも程があります!ストレス解消道具にもしないでください!」

 

そして、十六夜と飛鳥も黒ウサギの耳への好奇心で近付いてきた。

 

「へぇ?このウサ耳って本物なのか?」

 

「………。じゃあ私も」

 

十六夜と飛鳥がそれぞれ千景と耀が離したウサ耳の右と左を掴んで引っ張る。そして、力いっぱい引っ張られた黒ウサギは、またも言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊(こだま)した。

 

「悲鳴がうるさいな」

 

「同感」

 

最初に黒ウサギの耳を引っ張った元凶の2人は知らぬ顔をしてそれを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




更に15分後にもう一話更新します!
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