問題児達と一緒に仮面ライダーの力を手に入れた俺が行くようだ   作:岬サナ

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なんとか一週間以内に更新ができた!


世界の果てへ

「よし。世界の果てに行こう!」

 

黒ウサギが箱庭に案内をしている途中で、いきなり十六夜がそんなことを言ってきた。

 

「暇になったんだな」

 

「折角、こんな未知が大量にある世界に来たんだから探検しないのは損だろ」

 

「そう。でも私は遠慮させてもらうわ」

 

「………以下同文」

 

「何だよ。お嬢様達はノリが悪いな。お前はどうするよ、高島」

 

十六夜の提案に女性陣は拒否され、俺の方へと意思確認をしてきた。

 

「俺も行ってみようかな。折角の異世界に来たんだ。楽しまないとな」

 

「だったら、ちょっと世界の果てを見て来ようぜ!」

 

「黒ウサギには………別に言う必要はないな」

 

「ヤハハ。そうだな」

 

そして十六夜は目にも止まらぬ速さでその場から移動した。

それを見て、まだここにいる千景に飛鳥は疑問に思った。

 

「高島君は行かなくていいの?」

 

「まぁ、すぐに追い付けるしな」

 

俺はオーロラカーテンを出現させる。

 

「何それ?」

 

「それが貴方のギフトなのかしら?」

 

「それは秘密ってことで」

 

耀と飛鳥はオーロラカーテンを出現させた千景に気になって聞くが千景はその質問には答えずにオーロラカーテンを動かしてその場から消えた。

 

千景はオーロラカーテンで十六夜が辿り着くであろう場所に先んじて到着した。千景は近場の岩に腰を下ろして十六夜の到着を待った。

 

「ヤハハ!おいおいマジかよ!」

 

それから少ししたら十六夜が辿り着き、先に待っていた千影の姿を視認し、嬉しそうに笑う。

 

「予想通りのタイミングだな」

 

「後を追って来てなかったのに先に来てるとか最高に面白いな、高島」

 

「それよりも見ないのか?」

 

千景は大きな滝がある方に指を指して十六夜がそれを見る。

 

「おぉ!!流石は箱庭だな。ここまで爽快な滝は元の世界でも御目にかかれねぇぜ」

 

「確かにいい景色だな」

 

見つけた滝の凄さに見入っていた十六夜がこちらを方を向く。そして、

 

「それで仮面ライダー(・・・・・・)のお前は黒ウサギのコミュニティの事をどうするんだ?」

 

「!?(何でこいつが仮面ライダーの事を!)」

 

その言葉に千景は反射的に十六夜から少し距離を取る。

 

「何の事だか?」

 

「その反応で俺の予想が正解だってのは証明されたぜ。なぁ仮面ライダー様よ」

 

そして千影と十六夜は一色触発な雰囲気を醸し出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

少しだけ時間を遡り──

 

箱庭の外門前にいる少年に黒ウサギが、

 

「ジン坊っちゃーン!新しい方を連れてきましたよー!」

 

嬉しげな表情で手を振っていた。

 

「お帰り、黒ウサギ。そちらの女性2人が?」

 

「はいな、こちらの御4人様が───」

 

クルリ、と振り返る黒ウサギ。

カチン、と固まる黒ウサギ。

 

「………え、あれ?もう2人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から"俺問題児!"ってオーラを放っていた方と、初っ端に黒ウサギに死ねと言ったり素敵耳を強引に引っ張った方のお二方が」

 

黒ウサギはアワアワと震えながら飛鳥と耀に聞く。

 

「あぁ、十六夜君と高島くんのこと?彼らなら"世界の果てに行こう"と"俺も行ってみようかな"と言って駆け出して行ったわ。あっちの方に」

 

「千景はオーロラのようなもので移動してたけどね」

 

そして飛鳥が、あっちの方に。と指を指すのは上空4000mから見えた断崖絶壁。

箱庭の外門前の街道の真ん中で呆然となった黒ウサギは、ウサ耳を逆立てて2人に問いただす。

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!」

 

「"止めてくれるなよ"と言われたもの」

 

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

 

「"黒ウサギには言うなよ"と言われたから」

 

実際には飛鳥と耀は十六夜と千景にそんなことは言われてはいない。それに対して黒ウサギは、

 

「嘘です、絶対に嘘です!実は面倒くさかっただけでしょう御二人さん!」

 

「「うん」」

 

嘘だと断言したが、2人は即答で肯定した。

ガクリ、と前のめりに倒れる。新たな人材に胸を躍らせていた数時間前の自分が妬ましい。

まさかこんな問題児ばかり掴まされるなんて嫌がらせにも程がある。

そんな黒ウサギとは対照的に、ジン坊っちゃんと呼ばれた少年は蒼白になって叫んだ。

 

「た、大変です!"世界の果て"にはギフトゲームのため野放しにされている幻獣が」

 

「幻獣?」

 

「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、特に"世界の果て"付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間には太刀打ち出来ません!」

 

ジンは事の重大さを伝えるように言うが、ここにいるのは世界屈指の問題児と黒ウサギが判断した4人の内の2人である。

 

「あら、それは残念。もう彼らはゲームオーバー?」

 

「ゲーム参加前にゲームオーバー?………斬新?」

 

「冗談を言っている場合じゃありません!」

 

2人はどこ吹く風と言ったように叱られても肩を竦めるだけである。

黒ウサギはため息を吐きつつ立ち上がった。

 

「はぁ………ジン坊っちゃん。申し訳ありませんが、御二人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」

 

「わかった。黒ウサギはどうする?」

 

「問題児たちを捕まえに参ります。事のついでに──"箱庭の貴族"と(うた)われるこのウサギを馬鹿にしたこと、骨の髄まで後悔させてやります」

 

悲しみから立ち直った黒ウサギは全身から怒りのオーラを噴出させて、艶のある黒い髪を淡い緋色に染めていく。外門にめがげて空中に高く跳び上がった黒ウサギは外門の柱に水平に張り付くと、

 

「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフを御堪能ございませ!」

 

そして黒ウサギが踏みしめた門柱に亀裂が入り、全力で跳躍した黒ウサギは弾丸のように飛び去り、あっという間に3人の視界から消え去った。

 

 

 

 

そして時は戻り、

 

「一応、確認のために聞くけどさ。やっぱり上空落下の時に見てたんだな」

 

「まぁな、それでも俺が知ってる仮面ライダーはOOO(オーズ)までだけどな。恐らくはオマエが使ったのはオーズ以降のライダーの誰かとまでしか分からないがな」

 

千景は仮面ライダーの存在を知る十六夜にため息を吐きたくなった。

本当に知っているのがオーズまでならば、まだやりようはいくらでもあるがそれでもオーズまでの仮面ライダー達の力を知られているのは千景としては、もしも敵対した時の手札が減るのが困るのだ。

 

(どうするかな)

 

千景はこの後の行動で悩んでいる。その時!

 

『人間ども風情がここに何のようだ』

 

滝からデッカイ大蛇が現れた。

 

「スゲーな」

 

「ヤハハ。流石は箱庭ってところか面白いもんが次々に見れるとはな」

 

「アレの相手は十六夜がするか?」

 

「俺は別にお前でも構わないぜ」

 

俺は先ほど仕返しに少しばかり十六夜に挑発することにした。

 

「はぁ……仕方ないな。十六夜が怖くて戦えません。助けて下さい!って言うなら俺がこの大蛇の相手をするさ」

 

「……へぇ」

 

『この我に挑むか人間たちよ。ならば試練を選ぶがいい』

 

「なら俺を試せるかテメェを試してやるよ」

 

この大蛇の言い分で十六夜の心は決まったのか、一気に大蛇の所へと跳躍した。

 

『なっ!?』

 

「オラァ!!」

 

「あれは凄いな」

 

思わずそう呟いた千景は仕方ないことだろう。人間処か熊さえも一口で丸呑み出来るくらいにデカイ大蛇を殴り飛ばした現場を見れば誰だろうと思わず呟いてしまう。

 

「んだよ。期待外れだな」

 

そのまま先程までいた場所に寸分狂わずに戻ってきた十六夜はガッカリといった雰囲気を出していた。

 

普通ならば飛鳥や耀が会ったジンが言ってるように並大抵の人間では幻獣たちの相手をするギフトゲームには勝てない方が高いだろう。

だが、黒ウサギとジンが異世界から呼び寄せたのは人類最高クラスのギフトを保有した人材なのだ。

 

だからこそ、この結果は当たり前の結果だったとも言えるのかもしれない。

 

「この世界は面白いな」

 

そして、十六夜、飛鳥、耀の問題児たち3人と一緒に呼び出された千景もこれから起こる事に期待が高まっているのを感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




十六夜の時間軸は仮面ライダーオーズまでは放送済みで十六夜も小さい子供たちと一緒に視聴してたって設定です。
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