花を咲かせ、未来に繋ぐ [加筆修正中]   作:まんじゅう卍

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ちょくちょくネタバレ気味なことまで事前に書いていることがあるので作者のメモ書き程度に見てくださるとありがたいです。


作者のメモ書きコーナー(ネタバレ注意!)

鷲尾晴哉 推定12歳  出生 推定 神世紀286年3月8日

小学生時 身長 159cm 須美より1cm高い程度

中学生2年時 身長 167cm 

 

趣味 読書、機械いじり

血液型 A型(本人はそう思い込んでいる)

大切なもの 家族、友達、中学時は勇者部

苦手なもの 神樹

 

勇者達を守る盾であり矛

 

 3歳の頃、外を彷徨い倒れていたところを、とある人物に助けられた後、鷲尾家に預けられ保護される。

 当時から神樹のことは大の苦手であり、大赦を一部を除いて軽蔑している。

 人付き合いも苦手で話せることは話せるが精々業務連絡をする程度。須美とは小学四年生の頃に兄妹となる。その溺愛っぷりは周囲をドン引きさせることも。銀や園子と出会うまでは須美だけが何の躊躇いもなく話せる唯一の相手だった。

 運動神経は比較的良い方で特に運動面で困ることはない。勉強は文系科目に関しては須美に引けを取らないが、理系となると話は別で全くと言っていいほど出来ない。歴史が最も得意。

 推察能力に関しては神樹館組、勇者部組の中ではトップクラス。だが、考えすぎる結果自分で全てを抱え込み自滅することが多々ある。

 瀬戸大橋の決戦の後園子、須美と別れてからは基本銀と行動を共にしていた。神樹館卒業後は讃州中学へ入学した。部活に悩んでいた際、犬吠埼風の誘いにより勇者部へと加入する。結果として勇者部の活動を通して人間的にも成長することになった。

 中学に入学してからはなんだかんだと人間関係も広がり、苦手だった人付き合いも依頼を通して解消されつつある。バドミントン部の部長とは何故か仲がいい。そのためほぼ専属となっている節がある。加えて片手でもやれるスポーツのため風先輩なりの気遣いでもある。

 義手の方も扱いに慣れてそれ相応には使いこなせている。

 

〜勇者として〜

本来勇者に選ばれることはないがイレギュラーな存在として"守り人"となる。須美、銀、園子を守るためなら自身の犠牲も厭わない。

勇者礼装は赤黒を基調としている。

基本装備は片手直剣。神樹館組時は他にも弓や二刀流、槍なども訓練では使用していた。ただ実戦では二刀流以外一度も使用していない。

弓の扱い、槍の扱いは須美、園子に圧倒的に劣る。

本来、勇者の装備は一つに限られるが特性上、武器を数種類作り出すことができる。神樹館時は不知火幸斗に置換されているためにこのような戦い方ができると考えていた。

蟹座、蠍座、射手座との戦闘において銀を庇い左腕を損傷する。

園子から義手を提供して貰い、その後も戦闘へと身を投じる。

満開は勇者ではないため使用不可。代わりに神器を使用する。

神樹館時、使用できる神器は四つ。

『布都御魂(ふつのみたま)』

『八握剣(やつかのつるぎ)』

『生太刀(いくたち)』

『天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)』

天叢雲剣は四つの神器のうち最も強力な神器。本来の力を引き出せばバーテックスを一刀両断するなど訳もないが、本来の力を引き出せない鷲尾晴哉には不可能となっている。精々獅子座の外殻を破壊する程度。

晴哉の勇者システムは複雑なことが絡まり合いすぎて本人も、大赦自体も全く把握しきれていない。

讃州中学でも"守り人"扱いだが、実質最早勇者と相違はない。

 

勇者部組時には不知火幸斗に置換されていたのは勘違いであると確信し、

実際には不知火幸斗の使用していた勇者システムを踏襲していたのみ。

本来の姿は神樹から剥離した神の『時量師神』である。

神樹館時、作り出していた武器は、本来時の中に埋もれていたものを取り出していた。

事実上、この世にある全てのものを取り出すことが可能だが、人間として生きることを選んだため、『時量師神』の能力を使うことは不可能となっている。だが、たびたびその片鱗は見せる。

勇者システムを使用した際、体調を崩したのは身体の機能が神に近くなったため。

満開のことを伝えようとしても伝えられないのは結局のところ自身が元々神樹の一部だったことに由来する。本人はそのことに気づいていない。

ただやはり神樹、大赦に対する憎悪だけは本物。

 

 

『時量師神』

時を司る神。過去、現在、未来を見通すことができる。

意思に関係なく時の分岐点『枝』を作り出してしまうため、天の神、地の神共に最も危険な存在として認知されている。(お互いの勝ち負けが無効になる可能性があるから)

戦闘の力は全ての神の中で最弱であり、戦う術を持たない。

ある日見てしまった悲劇的な結末を迎える少女たちを救うために神樹から自ら分離。四国に降り立つ。

人となった後は、自身が神であったということを全て忘れているが、園子から聞いた御伽噺により次第に自覚していくことになる。

現在は鷲尾晴哉と名乗る。

 

*この『時量師神』は実際に古事記に記載されています。時を司る神様であるという事実以外は読める文献がなく未だに謎の多い神様となっているそうです。

折角なので登場していただきました。全てフィクションなので悪しからず

 

 

 

 

–鷲尾須美–

本編同様真面目で物事を沙汰なくこなせる。神樹館に通う中学六年生。銀と園子とはお役目当初は上手くコミュニケーションが取れていなかったがお役目を通して仲を深めていく。

好きなことは国防。料理は和食と和菓子はお手のもの。

勇者時は弓で戦う。

小学四年生の頃、鷲尾家の養子となる。

兄となった晴哉には当初はキツく当たるが、ある日兄の意外な一面を見たことにより晴哉に対して次第に心を開いていき、強固な信頼関係を気づいていく。晴哉の行動、言動にため息をつくが特に嫌がってはいない。

晴哉は須美に寄り添っているつもりはないが、須美にとってはかなり心の支えになっている。そのため精神面は本編である鷲尾須美の章よりは強くなっている。

兄のどこが好きかと聞かれたら、あの絶妙に頭の悪い感じと答える。

 

 

–乃木園子–

神樹館に通う小学六年生。須美、銀、晴哉とは同じクラス。

好きなことはぼーっとする事で、授業中もよくぼーっとしたまま、その流れで寝てしまうことが多々ある。隣の席の須美にはそのことでよく注意されている。銀には最初だけ苦手意識を持っていた。

あだ名をつけることが得意で、同じお役目についた三人をそれぞれあだ名で呼んでいる。

発想力が高く、敵の弱点などを探すのが得意。

勇者時は槍を駆使して戦う。

晴哉とは昼休みなどで一緒にスローライフを楽しんでいたりする。バーテックスとの戦闘で左腕を失った晴哉に対して義手を提供している。

須美とは席が隣だと言うこともあり、よく会話を交わしている。

銀からは多くの大切なものを貰っており、須美、晴哉以上に信頼している。とは言っても拳一つ分くらいである。ほぼ変わりはない。

満開後は後遺症のため寝たきりとなってしまい唯一の楽しみは晴哉が定期的に訪れることとなっている。

満開をしすぎたために神に近づいてしまい晴哉の真実を、世界の真実を知ってしまう。意識が神樹に奪われることがあり、その時本来伝えるはずのなかった晴哉の真実を伝えてしまう。

本編とは違い友達である銀を失うことがなかったため『大切なものを失わない』ために動くという理念がまだ生まれていない。友達より世界を優先する。そのため友達を守るために動く晴哉とは次第に対立していくことになる。というより晴哉が友達を守るという事を確認したので安心して預けたという意でもある。

本編とは違い精神面は多少脆くなっている。

 

–三ノ輪銀–

神樹館に通う小学六年生。とても前向きで熱い性格の持ち主。とても友達思いで須美、園子のことがとても大切。

弟が二人おり、舎弟にしたいと言う冗談を言うほど愛情を持っている。

勇者としての武器は両斧。

三体のバーテックスが同時に襲来した際、須美と園子が傷を負ってしまったため晴哉と共に二人で立ち向かう。その際、晴哉が自身を庇ってしまったために腕を失った事に責任を感じてしまい精神的な不調に陥り、勇者になることが出来なくなったしまった。しかしその事を受け入れてくれた須美、園子、晴哉にとてつもない感謝をしている。

園子と須美とはお役目の途中様々な理由が重なり別れてしまい、その後は晴哉と行動を共にする。

須美、園子には絶大な信頼を置いている。

晴哉には自分でもわからない感情を抱いているが、友達としての意識が強い。

中学には1年間行かず、大赦の施設でお役目についていた。施設では夏凛をメインに見ていたらしい。

讃州中学に編入後は勇者部へと入部し、運動系の依頼を主に引き受けている。

友奈とは相性が良く、結構二人でいることも多い。

弟とは携帯端末でのテレビ電話でしか会えておらず、最近週末になると依頼がない限り必ず大橋市へと戻っている。

園子を止めるために晴哉と手を結び、再度戦いへと身を投じる。

かなり前から晴哉の隠し事を知っていたが、本人が言い出すまでは黙っているつもりだった。

今では晴哉とは恋人同士になっており、これまで見せることのなかった表情を時折見せるようになった。晴哉とは強固な信頼関係の上で成り立っている会話が度々見られる。

 

讃州中学編

–結城友奈–

晴哉とは中学生になってから出会う。

とても前向きで明るく、人との距離の取り方、詰め方がうまい。誰かが自分の代わりに傷つくと言うことを最も嫌う。

親友は東郷だが、勇者部の面々はもちろん大好きである。

得意技は押し花や、父親から教わった武術。

好物はうどん。

本人は自覚があるのかないのか人誑しの才能があったりもする。

勇者部には活動内容の響きがいいと言う理由で入部を決めた。勇者というものに憧れがある。

銀とは馬が合い、それには東郷も嫉妬するレベル。実際、休みの日などは二人で遊んだこともあるらしい。

晴哉とは近いような遠いような絶妙な距離感を保っている。互いに信頼はしている。

勇者時は手甲を身につけて戦う。勇者適性が過去最も高く、大赦からは人類の切り札と見なされている。

 

–東郷美森–

友奈のことが大好きなただのやばいやつ。

基本なんでもできてしまう高スペックさに加え、行動の一つ一つに品がある。横文字は苦手だったが友奈のおかげであまり抵抗がなくなってしまった。言動の端々に時折怖さを感じる。

晴哉が東郷と微妙に距離をとってしまっているので、他の部員に比べて距離が遠い。

銀がかなり東郷に詰め寄ったりするため、この二人は距離が近い。ただ、銀が友奈と一緒にいると嫉妬したりする。

2年近くの記憶がなく、母親から原因は事故であると説明されている。

勇者時はスナイパーライフルを駆使して敵を撃退する。

満開や世界の真実を知ってしまったことで、園子と手を結び、壁を破壊した。

 

–犬吠埼風–

ぐいぐい勢いでみんなを引っ張る勇者部部長。とても頼り甲斐があり、下級生からは絶大な信頼を置かれている。ただし日程管理が絶望的に下手で東郷と晴哉に結構責められる。単純に困っている人がいたら見放すことができず、全て引き受けてしまう。

好物はうどん。

全ては女子力のため。自称四国一の女子力を持ち合わせている。

妹の樹のことが大好き。樹のことを常に気にかけている。両親が不慮の事故で亡くなってしまっているため樹が唯一の家族となっている。

その事故が晴哉、須美、園子による大橋決戦の際に起きたものとは知らない。

実は大赦から派遣されており、お役目が始まるまで友奈たちに勇者のことを責任感の強さから伝えられなかった。

晴哉のことを当初守り人であることを知らなかったが勇者部に誘った。

誘った理由は面白そうだったから。案の定、二人で訳の分からない言い合いをよくしていたりする。夏凛が来てからは勝負事は夏凛。ふざけるのは晴哉と区別しているらしい。

勇者時は大剣を駆使して戦う。勇者の中では最も力が強い。

 

–犬吠埼樹–

勇者部唯一の一年生。犬吠埼風とは姉妹。あの姉あってこの妹ありという感じ。小さい頃はずっと姉の後ろに隠れていた。

あがり症で人前で歌うことが苦手だが、一人で歌うととても上手い。

授業の歌のテストの時、勇者部員からの手紙を読んでからは多少そのあがり症も克服した。

得意なことは歌を歌うことと、タロットカード。よく当たると評判。

晴哉に過去15回ほど頼まれてやったところ全てで死神を出している。

実際その日は基本悪いことがよく起こる。

勇者時はワイヤーを駆使して戦う。

友奈から付けられた名前は『死神ワイヤー』本人は嫌がっている。

 

–三好夏凛–

銀の勇者システムを受け継いだ赤の勇者。勇者部に来た当初はツンツンしすぎてハリネズミと言われていた。友奈たちのおかげで勇者部にも慣れ、今ではかなり友好的。褒めるとよく照れる。

先輩である犬吠埼風を謎にライバル視している。

晴哉からはかなり面白い人種として見られている。晴哉と二人でたまに浜辺で鍛錬を一緒にすることがある。その時基本立ち合いをするが戦績は僅かながら晴哉の方が上。晴哉と話すとペースが乱れる。

銀とは大赦施設からの仲で基本仲良くしており、何故か弱点などを一方的に全て知られている。銀のことを手放しで尊敬できる人と言っている。

なんだかんだと視野が広く、人への気遣いができる。根はとても優しい人物。

ある人物と勇者の座を争い、その相手の悔しがり方を見て自分がどうあるべきかを考えた結果、完成型勇者であることにこだわる。

勇者時は銀の両斧を改良した双剣で戦う。切っても良し、投げてもよしの代物。

 

 

西暦勇者(守り人)編

–不知火幸斗–

小学生の晴哉の夢に現れ、晴哉を導いた300年前の初代"守り人"。

晴哉の正体を知る数少ない人物。晴哉に色々と教えるが説明が下手すぎて逆に混乱させてしまった。

神樹内にある一つの桜の木を管理しているが、その桜の木は勇者の代が変わった頃別の"何か"に変わった。

とにかく謎が多い。

 

武器編

–シロガネ–

須美が勇者システムがアップデートされた際、武器が変わり、戦う勇気を得るために友の名をつけた。

その由来となった人物は紛れもない三ノ輪銀である。

 

–鈍(なまくら)–

晴哉が当初使っていた歪な片手直剣。この世界のどこかで作られたがあまりにも脆く、使い物にならなかったものをどこか歪な存在だった晴哉が取り出した。

 

–夜桜の剣–

晴哉の勇者システムがアップデートされた際、何故か取り出せた謎の剣。

刀身は真っ暗で柄の部位に桜の花があしらわれている。

大橋決戦の時のみ使用できた。

この剣のモチーフになったのは誰なのか…

 

–不知火–

夜桜の剣に変わる晴哉の基本装備。

刀身は赤黒く燃えるように熱い。その力は夜桜の剣と比較しても遅れを取らない。

由来は初代守り人の不知火幸斗から取っている。

しかしこの剣は悲劇の象徴でもある。

 

–大通連、ソハヤノツルギ–

世界の理に反し、晴哉の作り出した勇者システムに搭載されている夫婦刀。銀の専用武器となる。誰かを攻撃するためではなく、誰かを守りたいと願うと刀身が姿を現す。

武器性能は神器に近い。

 

その他

–安芸真鈴–

神樹館において晴哉、須美、銀、園子の担任となる。担任でありながらも勇者のバックアップを任せられている。

生徒想いで勇者の四人のみならず、生徒全体的に信頼が厚い。

実際は大赦から派遣された人物で本来は巫女。

大橋決戦後からは巫女へと戻り、陰ながら晴哉を支援している。

神樹館より前から晴哉のことは知っている様子である。

晴哉の身体のことではわざと出鱈目を言ったりしている。

ついでにピーマンが苦手らしい。

かなりの苦労人でもある。

 

乃木園子(偽)

何もかも失った世界の乃木園子。三ノ輪銀を救うことだけを目的とし、手段は選ばない。完全に狂っており、簡単に人を殺す。

晴哉の夢にのみ登場。

 

勇者システム(時量師神ver)

園子を、東郷を止めるために晴哉が作り出した旧式の勇者システム。基本骨子となって構築されているのは西暦時代の物のためかなり脆弱。ただ性能自体は神世紀のものとなっている。精霊バリアは存在しない。満開は理論上可能だが、晴哉の寿命と引き換えにするため、後遺症はないものの晴哉への負担が強すぎるため使うことは断念された。

西暦の頃にいた勇者で、銀に性質が最も近い人物のものをモチーフにしている。

大通連、ソハヤノツルギを基本装備とするように設定されている。この武器性能は神器に近く、満開も精霊バリアもない使用者に配慮した上限ギリギリの性能をしている。

晴哉が最終手段として銀に託した。

 

 

大満開〜another world〜

 

–鷲尾美遊–

鷲尾晴哉と三ノ輪銀の間にもうけられた女の子。

晴哉はともかく銀の愛情をほぼ一身に受け、すくすくと育つ。

晴哉のことは「お父さん」銀のことは「お母さん」と呼ぶ。

何故そのように呼ぶようになったかは自分でもわからないらしい。

苦手なものは落ち着く事。

好きな事は外を駆け回る事。

あまりにも性格が、行動が銀に似ており、晴哉にはドッペルゲンガー扱いをされることもしばしば。

その性格からか、小さい頃から好奇心旺盛で何かにつけて知りたがる。

『勇者』という存在を知ったのは、自分の名前の由来という宿題を出された際に銀がポロッとその単語を出してしまったためである。

その際の銀は面白いくらいに狼狽えていたらしい。

本編では描かれていないがかなり色々とトラブルに巻き込まれやすいようである。

小さい頃から既に自分の力自体には気がついていたが、晴哉に言われて使わないように努力していたが、七歳の頃、十二歳になった際に真実を伝えると言われた際、様々な感情が入り混じり、力の強化を試みた。その結果は言わずともがな。乃木園子という最も敵に回してはならない人物を敵に回すハメになり、おまけには天の神への宣戦布告にも繋がるとは流石に理解できなかったようである。

晴哉や銀のように戦闘訓練をしておらず、ただ物が取り出せる。過去を見る。『枝』を見る。以外には何もできない。戦闘力は皆無。

晴哉に過去に飛ばされてからは、名前、過去に来た目的、生年月日、出身等々の記憶は消されている。

だが、何か引き鉄となるものがあればそれなりに思い出す。

そのかわり、また正解に辿り着くために様々な『枝』の過去を自分の記憶を供物に見るため、ほぼ意味がない。じゃあ、別に一つ取り戻したのなら一つ供物にすればいいのでは?というわけにもいかない。そんな甘い事は許されるわけもなく、一つ取り戻したら三つ取られる寸法である。

永遠と過去の晴哉と銀に本名を呼ばれていたのに、それに気が付かなかったのもこれが原因。なんと不憫な事か。

おまけに姿すら消え失せ、最後に自分の命を投げ出す形で『お役目』を終える。

そこまでした背景には、自分が結果的に未来において銀と産まれてくるはずであった妹を殺してしまった罪悪感からのもの。

何もかもを忘れ、忘れ去られた彼女は死に際に母親と妹が死ぬ光景を見てしまい、それすらもすぐに忘れてしまった。もしかしたらこのシリーズにおいて最も不憫な登場人物かもしれない。

復活は……しないかな。

 

 

–鷲尾晴哉(大人)–

東郷美森を救出できず、天の神との最終決戦において敗北してから約十年経った姿。

最終決戦において、東郷美森という親友を助けられず心が折れていた友奈を騙し、天の神に友奈を献上することによって許しを請うた。

その事をここ十年近く後悔している。後悔するのならばやるなと言ってやりたい。

ちなみに『防人』も晴哉の手によって壊滅させられている。

意味がないとわかっていながら、囮として『防人』を利用した。

裏話として、本来の『防人』の隊長である楠芽吹は目の前で国土亜耶が粉になってしまったがためにメンタルがゴッソリ持っていかれ指揮権放棄。

晴哉が都合よく乗っ取ったというわけである。

言い訳するまでもなく、晴哉がこうしていなければ人類は完全に敗北していたので結論だけ見れば何も間違えてはいなかった。

晴哉の心は一旦この時完全に崩壊した。

それより、そこまで芽吹さん、メンタル弱かったでしょうか。

千景砲?不発でしたよ?

気づけば大人になっており、銀と人知れず婚姻する。

大赦に勤め、本人の希望で一生一番低い地位にいることを望んだ。

それは最終決戦時に仕方がなかったとはいえ、やってしまったことを後悔し、人の上には立てないと感じられたからであった。

しかし結果として職に追われ、妊娠している銀のサポートを何も出来ず、子育てに関する事も何もわからず、何もかもわからないまみれのまま、美遊が産まれてしまった。

そのため、美遊のことが「どうでもいい」存在になってしまう。

「どうでもいい」と思っているという事が美遊にバレるのが怖く、形だけでもせめて取り繕うと、美遊が産まれてからすぐに大赦を辞職。

独学で子育てを学びなんとか騙し騙しで事をなす。

そのおかげでなんとか美遊からの父親としての信頼は得られたようである。

余談として、この際に乃木園子との友情ゲージは一瞬にしてゼロになったと言ってもいい。晴哉が大赦からいなくなってしまったがために、本当の意味で園子は一人になってしまった。ここで晴哉が大赦を辞めておらず、大赦を続け、園子の良き相談相手になっていれば結末は変わったかも知れない。

その場合、美遊からの信頼は得られずに、『勇気のバトン』をつなぐ事が出来ない。

どう足掻いてもバッドエンドにしかならないこの状況。何が正しかったのだろうか。

美遊が大きくなっていくごとに、抱いていた「どうでもいい」という気持ちは薄れていった。寧ろ急に可愛く、愛おしく思えた。

美遊に自分が知り得る様々な知識を伝える。そのため、美遊はその年代の中でも変に偏った知識を持ってしまう事になる。

例えば何を教えたか。殆どが義妹直伝の技である。これで想像いったのではないだろう。

美遊が連れ去られてから一週間は、茫然自失となりながらも美遊を取り戻す算段をつけていた。

それと同時に銀を殺された憎しみを全て園子にぶつける。

どうすれば園子を殺し、美遊を救い、世界を終わらせるための方法を模索する。

手段として取ったのは壁の破壊であった。血は繋がっていなくても発想は同じらしい。

世界が終わりかけており、可愛い子には旅をさせよとは言うものの、過去に飛ばし、記憶を失い続けるような事をさせるあたりかなり非情である。

ちなみに、焼きそばを作りまくった美遊の料理の腕は銀を超えていた。

焼きそばだけ。

 

 

–三ノ輪銀(大人)–

気づけば大人、ましてや母親。びっくりするほど急激に成長なさった銀さん。本来ならここまで辿り着けるはずが無かったのに辿り着いたしまいました。

晴哉が最終決戦時にやった事を当初は納得がいっていなかった。だが、あまりにも心がどこかにいってしまっていた晴哉の姿を見て、晴哉一人を攻めるのは間違いだと感じるようになる。

それから数年後に晴哉と婚姻。無事、美遊をもうける。

大赦に勤め、ほぼ家に帰ってこない晴哉に対して若干の不満を抱いている様子である。

「まあ、ハルヤだし仕方ないよね」とは本人の談。

正直、育児もせず、仕事ばかりして、家にも帰ってこないのは仕方ないよねで済ませられるような話ではない。

当初はずっと大赦にいる晴哉は自分と一緒にいたくなくなったのかと感じたが、大赦の状況を風先輩から聞いてからは晴哉の現状に理解を示した。

いくら世界が終わりかけているからとは言え、一日二十四時間労働というのは気が狂っているとしか思えない。

そのため、自分のお腹に宿る小さな子は自分一人でなんとか育てようと決意する。

名前も様々な候補を挙げていたが、結局一つに固まった。

美遊が産まれてからは大変なことの方が多かったが、それなりに満足しているようである。

大赦で見事な社畜っぷりを見せていた晴哉が退職してきた日は驚愕で皿を4、5枚割っていた。だが、晴哉が大赦を辞める。それは銀的にはとても嬉しかった。

もしかしたら美遊が産まれてから十二年間は銀の子供からの夢が叶い、最も幸せな時期だったかもしれない。

ただ、幸せというのは一瞬で過ぎ去るもの。

この世界での銀は、園子の美遊を取り押さえるために派遣してきた使者たちによって見るも無惨な取り押さえられ方をされ、もうすぐで産まれるはずであったもう一人の娘と共に命を落とした。

 

–乃木園子(大人)–

国を安定させ、守るためなら何でもやります。

とんでもなく冷酷になってしまわれた乃木園子様。

夏凛に生贄を探せや、暗殺命令やら、長時間労働やらをさせる程度には完全に頭がイカれてしまっている様子である。 

昔、晴哉が夢で見た園子はこの園子に近い。

晴哉が当初、別人説を提唱するくらいには変わってしまった。

御国ファースト。国防。かつての親友が志していたものを自然と歪な形で映し出してしまっている。

本編では描かれていないが、晴哉とは対立する事も多かったが、かなりいい相談相手になっていたようである。

美遊とは銀から話を聞いていたが、最後の最後でしか面識がない。

友達を守るために戦っていたはずの彼女は、自分の指令で友達の命を奪ってしまった。何という皮肉だろうか。

最期は、瓦礫の下敷きになるという形で生涯を終えた。

全く救いがない人物の一人である。

 

–犬吠埼風(大人)–

我らが元部長、風先輩。絶賛社畜ライフを満喫中。なんて生ぬるいものではなく冗談抜きで過酷な環境に身を置いている。

人類生存を託されたとは名ばかり、周りがしたくない事を押し付けられているだけである。

そんな過酷な環境でも責任感の強さを発揮しており、多くの仕事を引き受けてしまう。多くの仕事を引き受けてしまう理由はもう一つあり、園子をあまり困らせたくないという気持ちも強い。

「結婚?したかったわよ!」とは本人の談。

あまりにも忙しすぎ、ほぼ永遠に大赦の施設内にいたのだから出会いはない。

美遊とは何度も面識があり、かなり懐かれている様子。

いいな〜。私も誰かいないかな〜。あ、美遊ちゃんがいるじゃん!と錯乱するほどにはこの人も美遊のことが好きらしい。

夏凛の事はずっと気にかけているようで、仕事の合間を縫って、何度もお見舞いに行っていた。ただ、心を壊した夏凛の事は見るに耐えなかったようで、行ってもすぐに帰るという事を繰り返していた。

最期は晴哉に美遊が園子に狙われている事を伝えている際に、暗殺される。

人類のため、園子のために動き続けた彼女の最期も中々に救いようがない物となっている。

 

–犬吠埼樹(大人)–

香川県中を旅しながら歌を届けている。彼女の歌に励まされたという人はかなり多い様子。

大赦という歪んだ組織に唯一身を置かなかった元勇者部部員。

下手をすれば中学時代から人としての在り方は全く変わっておらず、目標のためにひたすら真っ直ぐ突き進んでいる。

美遊も樹のファン。

自身の最期の時まで彼女は歌を届け続けた。

 

–三好夏凛(大人)–

友奈が残してくれた世界をなんとかして守る。そのために園子の側近にまで上り詰め、その結果心を病んだ不憫なお方。

入院してからは自分というものを完全に捨ててしまい、ひたすら外を見続けている。自分が探している人がいつか来るのではないかと信じて。

そして、生き残った勇者部部員の中で最も早く逝ってしまった。

 

–結城友奈(亡)–

天の神との直接対決の際、敗北が確定した人類のために自ら天の神にその身を捧げる。

だが、それは自分の意志ではなく、晴哉にそそのかされたためである。

この一部分だけをみれば晴哉は完全に悪者扱い。

真相は晴哉が一切口には出さないので不明なまま。

真実を話せば良いのに相変わらず何も話さない晴哉さんであった。

それは置いておいて、この友奈は親友である東郷美森を思い出せず、命がある状態のまま救出が出来ず、罪の意識に苛まされ続け、結果としては友奈の暴走を誰も止める事ができなかった。

ちなみに天の神の呪いはちゃんと貰っていた。

この辺りで?となる人がいると思われる。

あの呪いが友奈にあるのって確か東郷さんから奉火祭のお役目を友奈が引き継いでしまったからでは?と思っている方々。貴方達は正しいです。

ただ、今回ばかりは見逃していただきたい。

完全に筆者の解釈違いでございます。

友奈は死後、呪われた英雄として後世に語り継がれる。

その話を捏造したのが紛れもなく、我らが宗主様。乃木園子である。

みんなの為に『勇者』になった彼女は、みんなから嫌われる『勇者』となってしまった。

晴哉に最期に残した言葉は「よろしく」

晴哉は十年以上、その「よろしく」の意味を考え続ける事となる。

 

–東郷美森(亡)–

壁を壊した責任から、自ら奉火祭の生贄に立候補。無事、お役目を遂行なさった東郷美森さん。

三ノ輪銀がまだ生存している為、銀の魂に生きろと背中を押される事もなく、園子は銀が生存している為【英霊の碑】には向かわない。そのため、誰からも気づかれず、その生涯を終える。

何とか、晴哉によって発見されるがあまりにも時が遅すぎた。

ここでも晴哉さん、何をトチ狂ったのか、東郷美森の居場所を友奈や勇者部部員に伝えてしまう。その結果、何が起こったか。想像は容易いと思うので省かせていただく。

忘れたままの方が良かったという場合も時にはあるのである。

もう少し、自分の発言、行動には世界を変えてしまうという事を自覚して欲しいものである。

だが、それも無理な話。人として生きる事を選んだ晴哉にとっては、それはあまりにも無自覚なものであった。

一体、晴哉の紹介なのか東郷さんの紹介なのか。どちらなのか。

ちなみに東郷の魂は天の神に近い位置にあり、最終的には友奈と二人きりになれたので本人からすれば良いのか悪いのかよくわからない状況である。

 

〜鷲尾美遊は勇者となる〜

 

–鷲尾美遊–

何処かの世界線とは異なり、何事もなく愛情を一身に受け続けすくすくと成長した。『勇者』という存在に興味や関心を抱いているがそこまでの執着心はない。寧ろ、自ら深く知ろうとしているのを避けている。家族が大好きで、友達思いで、少々お節介な面も見られるが幼馴染の九条弥生や新島結衣からは全幅の信頼を置かれている。

よく色々な面倒事に巻き込まれる。しかもそれに一々手を差し伸べているのでお節介な性格はこのような理由も相まっているのかもしれない。

とにかく元気いっぱいな火の玉ガール。ちゃんとその面も受け継いでいる。昼休みは弥生や結衣といることもあるが外で男子に混じって駆け回っている様子がよく目撃されている。ただ、人の名前や顔を覚えることは苦手で未だに男子生徒の半分以上の名前と顔が合致しない。本人曰く新しい学年になると全てがリセットされるとの事。

一つ不思議な感覚を持っており、会話のあちらこちらに以前経験したような感覚を覚えている。ただ、何故かそれは家族間でしか発生せず弥生や結衣と話している間はそのような現象は発生しない。

普段はガサツでかなり適当だが、いざという時の頭の回転速度はとても速い。特に友達の事となると相当速い。語彙力もかなり堪能。ただ、勉強は進んでやりたくないため誰かに言われない限りやらない。小学生は外で走り回るのが役目とは本人の談。

 

–九条弥生–

何故か公立の普通の小学校にいるお金持ちっぽい少女。とてものんびりとしており彼女の周りに近づくと花畑が見えると言われるほど。美遊とは幼馴染で互いにとても信頼関係が厚い。ただ一度喧嘩をした事をあるらしくその際は美遊と弥生共々一切引くことがなく一ヶ月程口を聞かない事があった。一体何について喧嘩をしていたのかと言えばかなりしょうもない。うどんは冷たいか温かいどちらが最強なのかという事である。そしてこの論争はこの学校内に一代ムーブメントを引き起こした。既に決着はついており結衣の「どうでもいい」という一言で全てが集結した。

弥生の正体を知っているのは美遊のみである。その正体は乃木園子の娘。ただ何故か偽姓を使用しており、流石の美遊でもその事情までは知らないようだ。一つに園子がある種の神格化を受けたという点にあるのかもしれない。それと、ハッキリとしている理由は園子の意向で普通の生活も見て欲しい。というのがある。それは表面上のものなのか、紛れもない真意なのかはわからない。だが、この普通の生活を見て欲しいという願いは弥生の人格形成に大きく関わっており重要な意味を成したことに変わりはないだろう。要するに彼女は様々な立場の人たちの生活を見たという事だ。これが大きな意味を持たないわけがない。

一言で言えば天才で将来をかなり期待されている。

 

–新島結衣–

なかなかに謎めいている美遊の親友。出会い自体がかなり不思議であり、美遊と結衣は【英霊の碑】で出会っている。『勇者』という存在に興味は無いがひたすらに【高嶋友奈】と書かれた碑の前で突っ立っていた所を美遊に声をかけられた。

趣味はゲームと言っているがハッキリとしない。偶に凄まじいほどゲームに熱中するが次の日にはパタリとゲーム自体に興味を無くしていることも多い。そんな日に限って本人の記憶はかなり曖昧なものになっている。

普段は寡黙であまり話そうとはしない。左耳の辺りに傷があるが本人は髪で必死にそれを隠しているが既に美遊と弥生にはバレてしまっている。

かつて美遊と弥生の間で起きた喧嘩をたった一言で終わらせた。後から二人に何故もっと早くその言葉を言わなかったと問われた際、面白かったからと答えている。

物語が進んでいく中で結衣の抱える暗い一面が色濃く映し出されていくことになる。幼き頃、言ってしまえば彼女の家庭環境は美遊と対比的なものであり、そのような状況で痛みや苦しみから逃れるために人ならざるものに助けを求めてしまう。だが、例えどれだけ家庭環境が辛かろうとそれでも美遊や弥生な事を一度も妬んだことはない。ただ自己評価は低く、自分を責めやすい。

この物語の重要な立ち位置を務める。

 

 

 

 

 

 




どうにもガバガバ設定になってしまいますがご了承ください。なにぶん素人なので。
徐々にここに色々と付け加えていくので更新の際は見ていただけると多少分かりやすくなるかなと思います。変更された部分探すの難しいですけど。これからもよろしくお願いします
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