花を咲かせ、未来に繋ぐ [加筆修正中]   作:まんじゅう卍

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第2話 何てことのない日常

「今日も身体には異常はないですね。次は1ヶ月後にもう一度来てください」

 

「ありがとうございます。失礼します」

 

 勇者部の活動日の午前中、俺は身体の検査のため一度大橋市に戻っていた。入院するほどの検査でもなくその日の数時間で終わるものだ。

 神器を使った代償は未だに無くなっていない。結局、神器は満開とほぼ同義なのだろう。だが、満開よりはマシに思えた。身体の一部を欠損してまで供物として神樹に捧げ、不自由な生活を強いられるのか。それとも身体を日々蝕まれながらも日常生活を送るのか。

 初期は勇者システムへの身体の機能置換。続いて神器使用による何かしらの影響。色んなことが重なりすぎて、思わずため息をついて病院の外に出る。病院の空気は重苦しくて嫌いだ。息が詰まりそうになる。

 時計を見ると部活動の時間まではまだ時間があった。けれど銀の家によるには少々厳しい。結局俺はいつも約束を守れない。

 

「明日も休みだから明日もこっちに来ればいいか」

 

 一人納得して俺はある場所へと向かった。

 

「お、ハルスケ。来てくれたんだね」

 

「病院のついでにだけどな」

 

 俺は大赦支部にある園子が祀られている部屋に来ていた。この部屋、お札やら色々貼られていて気味が悪かった。

 園子はこんな不気味な空間に既になれてしまったらしく、なんて事のないトーンでいつものように会話に興じ始める。

 

「ハルスケ今日はどのくらいいてくれるの?」

 

「この後用事があるから長くはいられないんだ。悪い」

 

「そっか。中学校はどう?楽しい?」

 

「面白い話を提供できなくて申し訳なく思うよ」

 

 園子はそれで察したのか軽く笑った。

 園子も友達と一緒に学校に行って、勉強して、遊んで、笑って。本当はしたいはずなのにそれができない。

 本人がどう思っているかはわからないが、俺にはとても苦しかった。

 こんな事を言っていいのかわからないが、変われるのなら変わってあげたかった。でもそれはあの最終決戦の時の園子の頑張りを否定してしまう気がした。

 

「わっしーは見つかりそう?」

 

「いたよ。同じ学校に。…名前は変わってたけどな」

 

「もう見つけたんだ。流石兄妹、愛だね」

 

「…園子はさ、須美と俺が血が繋がってないって知ってたのか?」

 

 これは兼ねてからの疑問だった。鋭い園子は既にこの事実に気づいているんじゃないだろうか、と。

「知ってたよ。それに私これでも乃木家だからね。色々知っちゃうんよ。それに、普通の人なら気がつくよ。誕生日が違うのに双子なんて無理あるしね」

 

 園子はみのさんは気づいてないと思うけど。と付け加えた。

 

「もう一度、わっしーって呼びたいな…」

 

 園子は虚空を見上げる。かつての思い出に想いを馳せていた。

 

「あ、ついでにハルスケが鷲尾家の人と一切関係がないことも知ってるよ」

 

「本当にどこまで知ってんだよ」

 

 流石にここまで知っていると笑いが込み上げてきた。乃木家は大赦の中枢だ。上里家と合わせて大きな権力を持っている。だから調べようと思えば個人情報なんて筒抜けなのだろう。

 

「ふっふっふ。調べるときは探偵気分やったんよ」

 

「遊びのノリで人の個人情報調べるなよ」

 

 ひとしきり話し終わると、大赦の巫女が入ってきた。入ってくるなり恭しく園子に礼をする。その行動が俺の中でやけに癪に触った。

 特別何かをするわけではないが勝手に手は握り拳を作っていた。

 

「園子、悪い。もう行かなきゃいけないからそろそろ行くわ」

 

 巫女が入ってきたのを皮切りに、俺は座っていた椅子から腰を上げた。

 

「また来てくれると嬉しいな」

 

「いつでも来るよ。今度はそうだな、そこら辺の神官巻き込んで麻雀でもしようぜ」

 

「面白そうだね。やろうやろう」

 

 俺の突拍子のない提案に園子は案外乗り気だった。俺は園子に手を上げ、背を向けて出口に向かって歩き出した。

 出口から外に出たところで部屋に入ってきたとは別の巫女が扉の前に立っていた。

 

「今後、園子が望んだ事は全て叶えろ」

 

 俺はその巫女に対して敬語も忘れ、命令していた。この時ばかりは何故か自分を見失っていた。

 

「それはなりません」

 

 いつもの定型文。もう正直聞き飽きた。だが、どこかで折れてくれるんじゃないかと淡い期待もあった。

 俺なんかより須美や銀と話せた方が園子も楽しいに違いない。その方が園子も多少は救われるはずだ。

 俺は毎回言いそうになる言葉を飲み込み、その場を離れた。

 

 電車に乗って讃州市まで戻る。急行列車だったのでわりかし早く到着した。

 集合場所まではそんなに距離はなかった。歩いて十分程度で目的地に着いた。既にその場には風先輩と友奈、東郷がいた。

 

「お?鷲尾、間に合ったじゃない。そんなにやる気で私は嬉しいわ」

 

「敢えて駅に近い場所に変更してくれたの先輩じゃないですか」

 

 そう。本来の集合場所なら完全に遅刻案件だった。だが、この先輩。たった一人の都合のために場所を駅近くの商店街に変更したのだった。

 

「風先輩、ずっと晴哉くんが間に合うか心配してたんだよ」

 

「ちょっ!結城、余計なこと言わない!」

 

 風先輩が友奈の口を手で塞いで友奈を黙らせた。

 むっーむっーっと何かを友奈は言っているが何を伝えたいのか全く謎だった。東郷がその光景を見て笑った。周りもそれに釣られて笑いが込み上げる。ひとしきり笑い終わり、風先輩の号令で勇者部の初活動が始まった。

 

 東郷と友奈。俺と風先輩に分かれてそれぞれの担当する場所のゴミ拾いをする。捨てられている量がかなり多くて驚いた。

 

「鷲尾、これ待っといて」

 

「りょーかい」

 

 俺は風先輩にゴミの入ったゴミ袋を渡され、間違えて左腕で受け取ってしまった。

 

「あっ」

 

 ガタッと缶やペットボトル等が音を立てた。

 

「大丈夫?鷲尾。そういやなんであんたこんな時期に手袋なんて付けてるのよ」

 

「あー、これは…」

 

 奥では東郷と友奈がワイワイ言いながらゴミを拾っていて、こちらに注意は向いていなかった。今考えてみるといつまでも隠せるものではないのかもしれない。ならば、伝えておくに越したことはない。

 ただバーテックスという存在を公にするわけにもいかないので伝え方を少々考える必要がある。

 

「これは、その、事故で手を失ったんです」

 

 俺は手袋を外し、左腕の義手を見せる。

 

「お、おおう、」

 

 なかなかにショッキングな絵面に風先輩はあっけに取られ、どう反応すればいいのかわからないようだった

 

「風先輩には伝えておこうかと思って。ついでなので」

 

「そう、ごめん。気づいてあげれなくて」

 

「先輩が謝ることじゃないです。気にしないでください」

 

 聞かれるまでは黙ってるつもりでしたから。と付け加えて俺は再度手袋を付け直し、作業を再開する。

 

「それじゃあ今度から気をつけるわね。それよりも、それすごいわね」

 

「機械仕掛けらしいですよ」

 

「オーバーテクノロジーじゃない」

 

 話しながらも俺は右手でゴミを拾いながら、風先輩に持ってもらい直したゴミ袋にゴミを投げ入れる。

 自分たちの手で街が綺麗になってるんだ。と思うとなんとも言えない達成感を感じた。

 

 気づけば時間は16時になっていた。

 

「今日はここまでね。三人ともお疲れ様」

 

 風先輩が作業を終わらせ、みんなを労う。ゴミを拾っていただけだがかなりの疲労感があった。最近訓練も無くなり運動不足なのもあるかもしれない。

 

「このゴミ袋どうするんですか?風先輩」

 

「あ、」

 

 友奈の質問に風先輩は『しまった』という表情をした。この人、ノープランだったんかい。

 

「しばらく部室に置いておくわけにもいかないし…ちっ、詰めが甘かった」

 

「学校の倉庫などに置かせてもらうというわけにはいかないのかしら」

 

「ダメなんじゃないか?風先輩がこう言ってるわけだし、既に聞いたんですか?」

 

「…聞いてない」

 

 この人、勢いだけで生きていないだろうか。

 

 あの後一度学校まで戻り先生に連絡すると許可が貰えた。しかし、倉庫を開けるには鍵が必要で今は開けれないとのことだった。

 

「学校に戻る必要あったのか、これ」

 

「今日そういえば土曜日だったね」

 

 風先輩がうんうん唸りながら解決策を捻り出そうとしているが一向に出る気配がない。

 

「あっ、風先輩いいところがありますよ」

 

「「「?」」」

 

 東郷の提案に三人は首を傾げた。

 

 東郷の案内に連れられてついた場所は俺の下宿先だった。ポカーンと自分の部屋の扉を眺めながら、俺は東郷に問う。

 

「俺、東郷に一人暮らしのこと伝えたっけ」

 

「前、亀屋に行った帰りにそんなことをほのめかしていたわ」

 

「言ったっけなぁ…」

 

 でも、東郷こうが言うのなら多分言ったのだろう。

ここに置いておいてもいいが近所迷惑にならないだろうか。公害とか言われたら泣くに泣けない。

 

「1日、いや2日でいいから!」

 

 増えてるやん。まあ、仕方ないか。

 

「月曜日がちょうど空き缶とか回収する日なので自分のと纏めてやっておきます」

 

 このまま放置するわけにもいかないのでここらで妥協しなければ大変なことになる。隣人が奇跡的にいないのが救いか。結局、このゴミ達は二日間俺と暮らすことになってしまった。南無三。

 

「と言う話があったんだけど、ちょっとは気が紛れそう?」

 

 俺は次の日の日曜日も大橋市に戻り、銀の家に行く前に園子の場所を再び訪れていた。昨日あったことは、かろうじて面白い話認定できそうだったので園子に話してみたのだった。

 

「うんうん。なかなか面白い話だね。でも、変わった部だね。勇者部って」

 

 園子は頷きながら微笑んだ。

 それは思う。古今東西四国広しと言えど、探しても讃州中学にしかないんじゃないだろうか。

 

「変わった部だけど、楽しそうでいいね。話に出てくる子達、みんないい子そうだし」

 

「風先輩の計画性のなさは今後須美に怒られそうだけどな」

 

 この2人の間の会話でのみ須美=東郷が成立する。こちらとしても東郷と呼ばなければいけないのに間違えそうになるから厄介だ。

 

「わっしー厳しいもんね。みのさんが合宿で遅刻した時もすごい怒ってたから、私先生みたいに見えてたよ」

 

 園子も授業中によく注意されていたので鮮明に記憶に残っているんだろう。

 

「須美は思考が堅かったけど今の姿を見てると案外そんなことないから不思議だ」

 

「人は変わるもんだね。きっと誰かのおかげじゃないかな」

 

 そんな簡単に人間変われるものだろうか。もしかしたら俺の方が今は何かに固執して、物事を柔軟に考えられていないのかもしれない。

 

「そろそろ時間大丈夫?みのさんのお家に行くんでしょ?」

 

 腕時計を見ると針はいい時間を指していた。

 

「そうだな。こうして話してるとあっというまだ。また来るよ」

 

「うん。待ってる」

 

 何回目かわからないほどに繰り返した挨拶を交わし、いつものように決められた出口から部屋を出た。

 

 銀の家に行くには小さな川を沿って歩いていく必要がある。

 俺は知らないが、須美と園子は2人で銀が普段遅刻する理由を調べるために銀を尾行したことがあるらしい。須美の部屋に潜望鏡があったのって…いや、まさかな。下手な想像は自らを破滅に導くのだ。

 今日は余裕を持ってきたためまだ空は明るい。実際まだ昼間だ。

 数分歩くと銀の家に到着した。なんだか少しの間来ていないだけでとても懐かしい場所に思えた。遠足の日の前に一度来て以来だ。

 俺はとりあえずインターホンを押した。

 しかし、しばらくしても誰も出てこない。

 

「休みの日だから家族で出かけてるのか?」

 

 車庫に車はある。遠くに出かけているわけではなさそうだ。銀には申し訳ないが日を改める必要がありそうだ。俺は銀に心の中で土下座をしながら駅の方へ向かおうとし、振り返った時に声がかけられた。

 

「あら?晴哉くんじゃない。どうしたの?」

 

「え?」

 

 銀の母親と銀の弟2人が仲良く散歩から帰ってくるところだった。

 

「わざわざ遠くまでありがとうね」

 

 家にあげてもらい銀の母親からいただいたお茶を少し口に含んだ。喉が渇いていたので正直ありがたかった。

 

「銀は今お役目でお家にはいないけど、よかったの?」

 

「はい。銀から弟の様子を伝えて欲しいと言われて。今、近くで銀と連絡取れるのは俺だけですから」

 

「母親である私にも伝えられないお役目ってなんなのかしらね」

 

 確かに言われてみればそうだ。何故大赦は既に勇者という存在を知っている三ノ輪家にこのお役目のことを明かさないのか。それに三ノ輪家自体は格式は低いがそれでも立派な名家だ。だから尚のこと大赦がわからない。

 

「銀はとても元気そうでしたよ。いつも通りって感じです」

 

「そう。ならよかったわ」

 

 銀の母親はそう言うと微笑んだ。

 

「失礼ですけど、あまり銀と似てないですね」

 

 ここまで話していて銀と母親は性格が対極に位置しているように感じた。

 

「あの子は昔から活発すぎるのよ」

 

 そう言ってまた微笑んだ。大人になった銀はこれくらいお淑やかになっているのだろうか。それはそれで怖いが見てみたい気もする。

 

「ん?」

 

 くいっくいと俺の服の袖が軽く引っ張られた。犯人は末っ子の金太郎だった。

 

「どしたよ」

 

 俺はしゃがんで金太郎と視線を合わせる。金太郎は何か伝えようと必死に口を動かしている。

 

「まだ生まれたばかりなんですか?」

 

 俺は母親に聞いた。

 

「ええ、まだ一歳ね」

 

 なるほど、銀が可愛がる理由もわかる。舎弟にするのはいかがなものかと思うが。金太郎は俺の手をまた引っ張った。

 

「悪いけど、俺はお前の姉ちゃんじゃないんだよ」

 

 キョトンと金太郎は首を傾げた。

 なんだろう。嘘をついて俺がお前の兄だ!と言いたくなるこの衝動は。

 

「お前の姉ちゃん、今頑張ってるからちゃんと応援してやるんだぞ?」

 

 金太郎は首を傾げたままで、それでも自分なりに何かしらを解釈したのか嬉しそうに笑顔で頷いた。

 ズキリともう痛みを感じないはずの左腕が痛んだ。

 そして思う。

 ああ、やっぱりこの腕は安すぎる代償だ。

 どこかのタイミングで須美に言われた。もっと自分の身体を大切にしろと。けれど、自分を犠牲にしてこうして誰かの笑顔が守れるのならそれは正しいことのはずだ。間違いな訳がない。数え切れないほど、この事に関しては自問自答を繰り返している。結論はやはり変わらない。

 

「ほら、金太郎。お兄ちゃんの邪魔しちゃいけないでしょ?」

 

 母親が慣れた手つきで金太郎を抱え上げる。

 

「いえ、大丈夫です。銀が溺愛する理由もわかります」

 

「そうね。それと今までお礼を伝えなくてはいけないと思ってたの」

「なんのですか?」

 

 お礼を言われる覚えなど自分の中には全くなかった。

 

「あの日、私たち家族は最愛の娘を失うところでした。晴哉くんが命がけで守ってくれたおかげであの子は怪我はしましたが、命は助かりました。本当にありがとうございます」

 

 母親は金太郎を抱え上げるたまま、深々とお辞儀をした。その言葉を聞いて、やはり俺は思う。あの日の行動は間違いないではなかったと。

 

「急に夕飯までご馳走になってしまった…」

 

 電車に乗りながら半日で起こった事を振り返ったいた。なかなかに濃い1日だった気がする。

 あの後もう1人の弟、鉄男に遊ぼうとせがまれ適当に戦隊ごっこ的な事をして遊んだ。恥ずかしかったが、何かある種の抵抗感が吹っ飛んだ気がする。あと、一方的にやられるだけだった。

 俺は本来の目的である銀の弟たちの写真と動画を撮って、目的を達したので帰ろうとしたところ、誰から聞いたのか一人暮らしである事がバレ栄養面がどうだのと説得され結局ご馳走になってしまった。

 

「銀に似てないとか言ったけど、あの人を落とす技術はちゃんと親譲りだったんだなぁ」

 

 多分本当に失礼な事を言ったのではないかと今になって後悔している。携帯をいじっていると友奈からメッセージが来た。

 

『勇者部のグループチャット作ったから入ってね』

 

『了解』

 

 友奈から送られてきた招待状をタップするとグループに参加することができた。

 

『お、来たわね』

 

『どうも』

 

『こっちでもよろしくね晴哉くん!』

 

『ぼたもち』

 

 いや、東郷に関しては意味がわからない。何がぼたもちなのだろうか。

 

『美味しいよね!東郷さんのぼたもち』

 

 その単語拾うんかい。俺は思わず小さく笑った。

 

『私、ぼたもちしっかり食べたことないかもしれない』

 

『よかったら今度の部活に作って持っていきますね』

 

『おっ!任せた東郷!』

 

『はい。お任せください』

 

 ビシッ!と東郷が敬礼している様子が目に浮かんだ。

 何だっけな、国防仮面だっけ。須美がレクリエーションで園子と踊ってた記憶がある。頭の中で国防体操が右に右にグールグル…

 

「「「「「富国強兵!!!」」」」

 

 頼むから出てくるな。あれこそ洗脳に程近い気がしてならない。

 この事を話しても東郷は首を傾げるだけなんだろうけど。東郷の記憶が戻るまではこの関連の話はできそうにない。あと何年かかるだろう。それこそ一生かもしれない。

 

『鷲尾、あのゴミどうなった?』

 

 チャットから目を離している間に話題は変わり変わってこの話題に落ち着いたらしい。

 

『俺の隣で寝てますよ』

 

『隣で!?』

 

『友奈ちゃん。今のはただの比喩表現よ』

 

『問題がないならOKね。引き続き頼んだ!』

 

 完全に他人事になってるな風先輩。引き受けてしまった手前文句を言うのはお門違いなので何も言わないでおく。その代わりに今度うどん奢ってもらおう。

『了解です』

 

 俺は短くそれだけ入力すると端末を手から離した。横になり部屋の天井を眺めていると段々と眠気が襲ってきた。

 

「…風呂だけ入るか」

 

 かなりの距離を歩いたせいでそれなりに体力は消耗していたらしい。俺は軽く風呂に入り、すぐに布団に潜り込んだ。

 明日は何をするのだろう。

 勇者部のおかげで久しぶりに学校に行くのが楽しみになっていた。これからの日々も失った者の穴を埋めてくれる程には充実してくれていることを願って、俺は目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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