ポケットモンスターレジェンド ~最強博士と宝石姫~ 作:ヒイラギ。
俺は慣れた手付きでモンスターボールを投げる。
投げたボールは弧を描いてヒノアラシに当たるとヒノアラシがボールに吸い込まれた。
どうやらモンスターボールの機能は変わらないらしい。
それならひとまずは安心できるな。
「おぉ!ポケモンを恐れもせずそんなに近付くのですね!それに一発でゲットなんて凄いですね!」
ラベン博士が言った。
ふむ、どうやらポケモンに対する価値観も違う様子だ。
それにこのラベン博士、ポケモン博士を名乗る割にはポケモンに対しての知識が少ないように思える。
先程もポケモンが小さくなると自慢げに話していた。
博士ならその程度知っていて当然の話をだ。
ますますここが昔のシンオウ地方である可能性が高まったな。
俺は残る2体のポケモンも素早く捕まえてラベン博士に手渡す。
「もう捕まえたのですか!?
あなたは捕獲の天才ですね!」
ラベン博士が嬉しそうに言った。
「そうか?俺の居た場所ではこのくらい普通だったけどな。」
「やはり、あなたは異なる世界から来たのでしょうか。
時空の裂け目の中がどこと繋がっているのか。
ですが、少なくともあなたのいた世界もポケモンが居て、共存している世界なのですね。」
ラベン博士が言った。
恐らく俺が来たのは過去のシンオウ地方。
つまり、別世界ではなくタイムスリップ。
だとしたら、俺がここで目立つと未来が書き変わって最悪俺の存在その物が消える可能性もある。
「別世界から来たと言う事はこちらに住む場所も無いですよね?」
「あぁ、無いな。」
「そうですわね。
私、野宿は嫌ですわ。」
俺が言うとディアがジト目で言った。
実はカンナギタウンへ行く途中で野宿をしたのだ。
その時散々言われたな。
「でしたら、こうしませんか?
あなた達、ギンガ団の調査隊に入って下さい!
私の夢は初めてのポケモン図鑑を作る事。
ですが私にはポケモンを捕獲する才能が無くて。
行き詰まっていた所なんです。
私からは衣食住を提供しますから、あなたは私にポケモンを捕獲して下さいませんか?」
ラベン博士が言った。
まぁ、ポケモンの捕獲をするだけで衣食住を保証されるのは良いかも知れんな。
それに、この世界の事を知るためにも文明に属する必要があるだろう。
歴史が書き変わってしまうのが恐いがだからと言って野垂れ死になんてしたくないしそうなってから考えれば良い話だ。
「わかりました。協力しましょう。
改めまして、俺はヒイラギ。
ポケモン博士をしています。
シンオ・・・ヒスイ地方のポケモンなら見たことがあるポケモンも多いと思いますよ。」
「本当ですか!?それは頼りになりますね。
では、早速コトブキムラに行きましょう。」
「コトブキムラ、私達の知っているコトブキシティの元となる場所なのでしょうか。
この世界の地図があれば場所も特定できると思いますが。」
ディアが言った。
確かにそうだな。
村に着いたら地図を見せて貰おうか。