ポケットモンスターレジェンド ~最強博士と宝石姫~ 作:ヒイラギ。
俺はヒカリと共に試験で指定されたポケモンを捕まえるべく、黒耀の原野に来ていた。
「ここが原野ベース。私達調査隊の前線基地ですね。」
「基地周辺は安全確保をしてあるので安心して利用してくださいね。」
「ラベン博士?
ラベン博士がこっちまで来るなんてどうしたのですか?」
ヒカリが言った。
どうやらラベン博士はフィールドワークに来る人では無いらしい。
「いやぁ、シマボシ隊長に『確認する。ヒイラギに何かあった場合の責任はお前がとるのだな?』って言われまして。」
「それは私も責任重大ですね。」
シマボシ隊長、そんなに厳しい人でもなさそうだ。
「さてと、それじゃあちゃっちゃと捕まえますかね。」
俺がそう言って歩き出す。
「余裕そうですね。」
「ま、捕まえるのは慣れてるからな。
これでも前の世界ではポケモン図鑑を作ってたりもしたし、手持ち以外にも沢山のポケモンを育ててたからな。
ポケモン博士になるにはそれだけ多くのポケモンを捕まえてないと無理なんだよ。」
俺が言った。
ディアもうんうんと頷いている。
「あ、ビッパがいましたよ!」
「ビッパが生息していると言うことはこの近くに水辺があるんだな。
ビッパは水辺に巣を作るポケモンだからな。」
「凄い!私やラベン博士でも知らない事を知ってるんですね!」
ヒカリが驚いていた。
いや、ビッパが水辺に巣を作るのはかなり常識に近い。
それをこれだけ驚かれるとなると・・・
この世界の図鑑と言うものが気になってくるな。
さすがに機械とかでは無いのだろうがそれにしてもだ。
「ビッパなら簡単だな。」
俺がボールを投げるとビッパがボールに吸い込まれて捕まる。
まぁ、序盤のポケモンだしそりゃ簡単に捕まるよな。
「本当に余裕で捕まえちゃうんですね。
それに、そんなに近付くなんて。」
俺としては普通に捕まえただけなのだがやはり、この世界の人からするとそれすら凄いことらしい。
なんか、変な感じだな。
「ついでにムックルも発見だな。」
俺がそう言って草むらに身を隠す。
「ムックルは臆病なポケモンだ。
なるべく背後を狙った方が良いな。」
草むらを静かに移動しながらムックルの背後へと回り込みボールを投げる。
ムックルも気づかなければやはり1発だ。
「これで2体目ですね!凄いです!」
ヒカリが言った。
「最後のコリンクはあそこか。」
俺が指差したのは少し先の橋の方だった。
そこにはコリンクがいた。
これ以上近付くとバレるかもな。
ムックルを捕まえた後ゆっくりと近付いて様子を伺ったがやはり気性は荒く、バトルしなければ捕まえることは難しいかも知れないな。
「ヒノアラシ、行ってくれ!」
俺がそう言ってヒノアラシのボールを投げる。
ボールからヒノアラシが飛び出てきてコリンクと対峙する。
コリンクも出てきたヒノアラシに驚く事も無くすぐに臨戦態勢になった。
「ヒノアラシ、でんこうせっかだ!」
「ヒノッ!」
ヒノアラシのでんこうせっかがコリンクにヒットする。
コリンクはすぐに立ち上がるとヒノアラシにたいあたりをしてきた。
レベル的にはこちらの方が上だしでんこうせっかがあれば負けることは無さそうだ。
だが、ディアにも少しは慣れて貰わないとだよな。
「ヒノアラシ、戻ってくれ!ディア、行けるな?」
「えぇ、お任せくださいませね。」
俺がそう言ってヒノアラシをボールに戻すとディアがふわふわと優雅にコリンクの前に立つ。
「ディア、ステルスロックだ!」
「お任せ下さい!舞え、岩達よ!」
俺が言うとディアが岩をコリンクの周囲に浮かせる。
浮遊している岩は透明になってコリンクに襲いかかった。
ステルスロックの効果も変わっておりこの世界では技も違う効果の場合があるらしい。
ステルスロックは補助技のはずだが攻撃技になっていた。
コリンクの体力が減ってきたところですかさずモンスターボールを投げる。
コリンクもこれでゲットだ。
「お疲れ様、ディア。
このくらいの相手なら戦えるな。」
「えぇ、そうですわね。けど、もう少し強くなると嫌ですわ。」
ディアが言った。
まぁ、元々バトルが苦手なディアだ。
あまりバトルには出さなくてもいける様にパーティーを組もう。
「凄いです!もう3体捕まえちゃいましたね!
早速帰ってシマボシ隊長に報告しましょう!」
ヒカリが自分の事の様に嬉しそうに言った。
年相応な感じだな。
ベースに戻ると同じ様にラベン博士が喜ぶ。
「これで晴れて調査隊ですね!
ヒイラギさん、これからよろしくお願いしますね。」
ラベン博士が嬉しそうに言った。