仮面ライダーディナイト・マルチバース・オブ・マッドネス   作:夢野飛羽真

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皆様こんにちは

初変身&初戦闘回でございます。

因みにタイトルは某白鳥のイマジンの決め台詞からいただきました。




第2話:変身!満を持して

前回のあらすじ

父親が遺したガレージでユナイトドライバーとサポートAIレオンに出会い、父を殺したブラックムーンズの脅威が平行世界に迫っていることを知る。

そして、彼らの下にアミューズメント施設に怪人が現れて暴れているという知らせが届きマシンユナイトに跨り、アミューズメント施設に向かうがそこには…

 

 

「な、なんだよこれ…!?なんでアントロードがこんなところに!?」

 

グンタイアリに酷似したアンノウンのアントロードの中でも働き蟻の役割をしているフォルミカ・ペデス。

彼らの集団が突如としてアミューズメント施設ROUND1に押し寄せ、人々に襲い掛かった。

ボウリングに興じていた若者達はアントロードの集団から逃げ惑っており、それはこの場に友人たちと遊びに来ていた金城雅人も例外ではなかった。

 

「なんで仮面ライダーの怪人が……とにかく逃げないと……!」

 

地下から突如現れたアントロード達は客を上の階へ追いやっていく。

 

「どうやらここみたいだね。」

 

『ああ、既に騒動になっちまってるな。』

 

一方その外では何とか建物から逃げることができた人達が次々に出口から出てきてその人々を駆け付けた警察の人々が保護している。

既に警官隊が施設を取り囲み、客の救出のための突撃の準備をしていた。

その現場には既に多くの野次馬がおり、様子を見守っていた。

理央も野次馬たちの後ろにバイクを止めて、ユナイトドライバーを手に取る。

 

「ヴアアアア!」

 

建物の中から出てくるのが逃げ惑う人々から屋外にいる者達を襲いに来たアントロードに変わる。

警察の者は現れたアントロードを倒そうとすぐに持っている銃を発砲するが、銃弾は怪人の肌に当たるも彼らの身体を貫くことなく地に落ちる。

コンクリートに銃弾の金属が当たる乾いた音が響くと野次馬たちは逃げ惑い、警官隊は少しずつ後ろに下がりつつも必死に銃を撃ち続けている。

 

「キシャアアアアアアア!!」

 

さらに事態を悪化させる出来事が起きた。

この外部への襲撃部隊を指揮しているであろう赤色の個体が参戦し警官隊に襲い掛かる。

アントロードの中でも騎士階級のフォルミカ・エクエス。赤アリに似た姿をしており、持っている鎌で警官隊の盾を切り裂けば、部隊は隊列を崩し、敵から距離を取る。

 

「レオン、いくよ!」

 

『おう!』

 

理央は自身の腰にユナイトドライバーを付けるが、

 

「あれ?この後どうするの?」

 

『おっと、ちゃんと説明してなかったな、手出せ、転送!』

 

理央が自身の左手を見るとディナイトと書かれたカプセルが転送されて、その手に収まる。

 

「これは…」

 

『こいつはライドカプセルだ。これはユナイトドライバーに使う変身アイテムだ。横のスイッチ押してみろ。』

 

『ディナイト!』

 

指示通りにカプセルの横のスイッチを押すとそのカプセルを表わす"ディナイト"の名が呼ばれる。

 

『左横のグリップのソケットにカプセルを入れろ!』

 

「わかった、」

 

『ディナイトカプセル!』

 

『そのままグリップを引け!』

 

「OK!変身!」

 

『change the Masked Rider!』

 

電子音声と主にベルトの正面ディスプレイから光が放たれ、光の中からディナイトカプセルに描かれていたディナイトの装甲を再現するように生成し、その装甲が四肢から理央の身体に次々に装着され、肩、膝、大腿部、腰、背中、胴、胸部に次々に装着されていき、最後には頭部を守るメット部分が理央の端正な顔と青い髪を覆う。

 

「これが、仮面ライダー……」

 

『おう!マスターの最高傑作、仮面ライダーディナイトだ!!』

 

黒のアンダースーツに所々にバッタの意匠のある青色のアーマーが付いており、身体中に赤いラインが走っており、頭部は赤くてクワガタムシのような角の着いたフェイスマスクが顔面部に付いていて青色の吊り目型の複眼が特徴的な姿の戦士、その名も仮面ライダーディナイト

まさに生誕の瞬間である。

 

「まずはあの人たちを助けないと…」

 

変身した直後のディナイトはフォルミカ・エクエスの指揮で警官隊に襲い掛かる兵隊、フォルミカ・ペデス複数体に向けて飛びかかり、先頭にいた一体の顔面部に拳を突き出して殴り飛ばす。

 

「ヴアアアアアアアアア!!」

 

「キシャアアアアアアア!!」

 

顔面に拳を喰らった個体が突き飛ばされると、他の個体も攻撃を仕掛けてくるがそれを拳の突きや蹴りを次々と放って、1体ずつ確実に倒していってるが、

 

『数が多いな、これ使え!転送!』

 

その数の多さから素手のままで戦い続けると時間がかかり、また他の個体が来てしまうと考えたレオンが1本のチェーンソーと6つの砲門が付いた武器をディナイトの右手に転送する。

 

「これは?」

 

『ディナイトスイーパーだ。チェーンソーとガトリングガンが付いてるぜ、これでアイツらやっちまえ!』

 

「任せて。」

 

『ガンモード』

 

ディナイトが6つの砲門を再び向かってくるアントロードの波に向け、引き金を引くと砲身は回転し、火を噴きながら毎秒100発の弾丸が放たれてアントロードに次々と襲いかかるとその弾丸は怪人の身体に当たると共に爆ぜて弾丸の破片が身体に突き刺さりながらその命を削っていき、命尽きた個体から地面に倒れ伏せて爆発四散していく。

 

『ソードモード』

 

そして剣状に変化させたディナイトスイーパーを縦に横に振るい、アントロードの兵達を次々に切り裂いていく。

 

「キシャアアアアアアア!!」

 

アントロードを統率するフォルミカ・エクエスが大鎌をディナイトに向けて振り下ろすがその刃がディナイトスイーパーの刃が受け止めて。

 

『トリガーを引け!』

 

「わかった!」

 

そして引き金がひかれるとチェーンソーの刃が回転し、鎌と接触している部分から火花を散らし始めて

 

「はあッ…!!」

 

スイープソーを上に振り抜くとフォルミカ・エクエスの大鎌を切り裂き、その刃を両断

さらにその刃を上からエクセスに振り下ろすと、回転する刃に触れた赤い生態装甲が火花を散らし、仰け反った所を胸部に向けて横一閃し、エクセスの身体が地面を転がる。

 

『トドメだ!ベルトのグリップを引け!』

 

「これか、」

 

『ディナイト!』

 

ライダーカプセル内部に秘められたディナイトのエネルギーがベルトから放たれて右足を駆け巡り、

 

「ライダーキック!」

 

ディナイトは高く飛び上がり、右足を突き出した状態で怪人に向けて突き進み、エネルギーを纏った右足がエクセスの胸部に突き刺さるとエネルギーが怪人の体内を駆け巡り、それに耐えられなくなったアントロードフォルミカ・エクエスの赤い身体は爆発四散する。

 

『よし、次は施設内だな。』

 

「うん、まだまだいくよ。」

 

だがこの戦いはまだ終わらない。

まだ施設内にはアントロードが大量にいるのでそれを一掃し中の人々を救うためにディナイトは屋内に足を踏み入れる。

 

「さっきより数多くない?」

 

この5階建ての建物の中には各階に十数体のアントロードがおり、ゲーム機やビリヤード台、倒れてる人々の存在によって空間が狭く感じられて、敵の数をより多く感じてしまう。

 

「それにここでこれ撃ったら危ないよね。」

 

さらに避難が完了していない人もちらほらおり、スイープガンを撃つのは非常に危険だ。

 

『だったらこれを使え。』

 

ディナイトスイーパーに変わってディナイトの左手に転送されてきた新たなライドカプセルが収まる。

 

「これは何?」

 

『レジェンドライダーの力が入ったライドカプセルだ。これをドライバー本体の適当なスロットに入れてグリップを引け!』

 

「わかった、」

 

『マッハ!』

 

ディナイトの手に収まったカプセルは仮面ライダードライブと共に戦った仮面ライダーマッハのライドカプセル

 

『ユナイトアップ!』

 

それをドライバーにある4つのスロットがあり、そこにはライドカプセルを挿入することができる。4つのスロットのうち1つにライドカプセルを挿して、グリップを引くことでユナイトアップが発動

カプセル内の仮面ライダーマッハの姿がドライバーのディスプレイから現れて光の粒子になりディナイトに融合すると見た目には変化はないがマッハのデータがディナイトの身体に流れ込み、

 

『いくぜ、ズーっとマッハ!』

 

「!?」

 

仮面ライダーマッハの特徴として加速機能というものがある。

音速をも超える速度でディナイトは屋内の1階フロアを駆けてアントロード達に次々とパンチやキックを喰らわせていく。

 

「これ何……?」

 

『仮面ライダーマッハの力だ。安心しろ、ライダーの力を使う時は俺がサポートする。』

 

仮面ライダーの力というのは複雑であり、体に負担のかかるもの、これまでの自分が味わったことのない感覚を体感することになるもの、発動が難しいものと様々なものがあり、少なくとも初めてその力を使うディナイト装着者、即ち理央にとってはライドカプセルの使用は困難なものではあるが、ここでサポートAIレオンの出番だ。レオンは仮面ライダーの力を装着者に適応させ、能力発動の手助けをする。

 

「うん、ところでこれは何?」

 

『ゼンリンシューターだ。前輪回してみろよ。』

 

「わかった、」

 

『ゼンリン!』

 

仮面ライダーマッハ専用武器のゼンリンシューターを手に加速し、車輪型のゼンリンストライカーを回転させてフロア内部を高速で駆けて回転する車輪をアントロード達に打ち込んでいき、あっという間に1階にいるアントロード達を一掃する。

 

「皆逃げて!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

アントロード達が倒されてこのフロアにいた人々が解放されて施設から逃げていく。

 

「まだまだ、いくよ!」

 

To be continued




用語解説
ユナイトアップ
ベルトに付いているカプセルスロットに各ライダーのライドカプセルを挿入してユナイトグリップを引くことで発動する。
挿入したカプセルに描かれている仮面ライダーの持つ特性や能力、武器等を全て使用出来るようになり、カプセルスロットが4つあるので最大4人のライダーの力を同時に使えるが体の負担が大きくなる。

他のライダーの力をお借りするっていうのはこのユナイトアップともう一つの機能のことです。
もう一つの機能は次回のお楽しみです!
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