仮面ライダーディナイト・マルチバース・オブ・マッドネス 作:夢野飛羽真
今後1日に数話同時に出すっていうのは長くなりすぎて話を分割した時にそうなってしまった時だと思います。
それではご覧下さい。
前回のあらすじ
父の遺したライダーシステムで遂に理央は仮面ライダーディナイトに変身した。
アミューズメント施設を襲うアントロードと交戦し、武器であるディナイトスイーパーや必殺キックの力で屋外の敵をまずは討伐
そのまま他のライダーの力を借りるユナイトアップを駆使して屋内の敵との戦闘を開始する。
2階
『サガ!ユナイトアップ!』
『ジャコーダービュート!』
施設内の1階の敵を一掃した後は2階フロアにに乗り込む。
仮面ライダーサガのライドカプセルをユナイトドライバーに挿入し、ユナイトアップを発動。
サガ専用武器でリコーダー形の持ち手が特徴的なジャコーダーを手に持ちその先端から伸びる鞭状の赤い閃光がビリヤード場にいる人々を襲うアントロード達に次々と打ち付けられていく。
「結構これ、使いやすいね。」
『だろ?このフロアの奴らは全部ジャコーダーだけでやっちまおうぜ、』
「あ、もう全部倒したよ。」
話している合間にジャコーダービュートの赤い閃光はこのフロアのアントロード全ての胸を貫いており、奴らが倒れるとすぐにディナイトは上のフロアに駆ける。
3階
『デルタ!ギャレン!ユナイトアップ!』
3階フロアのゲームセンターでは多くの人々が逃げることができており、戦いの巻き添えが出にくいことから、デルタとギャレンの2つのライドカプセルでユナイトアップし2人のライダーの力を同時に再現しその特性を身体に入れ、デルタムーバーブラスターモードと醒銃ギャレンラウザーの2丁拳銃でゲーム機の陰から出てくるアントロード達を次々に撃ち抜いていく。
3階の敵を全滅させると2丁の銃と共に4階へ上がっていく。
『そっちのダイヤの銃にあるカード、使ってみろよ。』
「どのカードが良いかな?」
ラウザーから扇形のカードホルダーを開きカードを選ぼうと扇状の縁をディナイトの指がなぞる。
『そうだな、ダイヤの2と6を使え。』
『バレット、ファイア』
レオンが選んだ二枚のカードをホルダーから引き抜いてラウザーに読み込ませると炎の弾丸がアントロードの群を撃ち抜いていく。
「このフロアの敵も全滅したかな…」
『おう、次で最後のフロアだ』
「うん、初陣から結構敵の数が多いね」
『けど初っ端からこんな戦いでもなんとか戦えてんだからスゲエだろ?ディナイトの力』
「うん、流石父さんだよ。」
ディナイトのスペックとユナイトアップの利便性、そしてそれらを巧みに操るAIレオンのサポート力の高さ、それらを全て創った父の偉大さを改めて噛みしめてディナイトは次のフロアへ向かっていく。
5階
「み、皆…こっち……」
5階のボウリング場の上には屋上のフットサルコート等があるが、そこまで避難してもすぐに追い詰められてしまうと判断した雅人と友人達は屋内で隠れながら逃げる道を選んだが…
「ハアァァァ……」
「嘘だろ…クイーンアントロードまでいるじゃん……」
"黄泉の鎲"という、鋭い切れ味を誇る三叉の槍を手にするアントロードの女王格、クイーンアントロードことフォルミカ・レギアが彼らのいる5階エリアに現れ、残った人々を探すように周囲を見回している。
「な、なあ……和真の奴どこ行った?」
「え?和真?」
カウンターや机に隠れつつやり過ごしていた雅人とその友人たちだったが、彼らの友達の1人である和真の姿がそこには無い、
「た、助けてくれ!」
その時だったアントロード数体に追われて和真が彼らの前に飛び出してきたが、
「逃げろ!」
「え?」
彼は運が悪かった、飛び出してきた時に彼はクイーンアントロードの視界に入ってしまい、和真を仕留めようと三又槍を振り下ろそうとする。
「ヤメロオオオォォォォ!!」
友人の危機に雅人の身体は勝手に動いていた。
近くに有った椅子を持ち上げて振り回してクイーンアントロードの頭にぶつけるが、ビクともしなかった。ダメージを与えることはできなかったが、槍の動きを止めることはできた。
厳密にはクイーンの標的が雅人自身に代わり、三又槍を雅人の首を撥ねようと横薙ぎに振るう。
「ヤメロ!」
だがその槍を振るうクイーンアントロードの右肩を一本の矢が貫き、その衝撃とダメージでクイーンが三又槍を床に落とし、乾いた音がフロアに響く。
「な、なんだ…?あのライダー…?」
自分自身を助けてくれた一筋の矢が放たれた方向を雅人が向くとそこには彼にとって初めて見る仮面ライダーの姿があり、その仮面ライダー、ディナイトは右手に仮面ライダークウガのペガサスボウガンを持っており、それに気付き、襲い掛かかろうとするアントロード数体に立ち向かうべく近くに置いてある棒を手に取るとモーフィングパワーでそれがドラゴンロッドに変化させる。
「僕の友達に…手を出すな!!」
俊敏な動きで、ロッドを振り回してアントロード達を殴打したり突いたりして次々と打倒していく。
頭部、鳩尾、胸部、怪人達の様々な部位をロッドの先端部が殴打し、その衝撃で突き飛ばされる個体もいれば、そのまま点に召される個体もいる。
「今の内だ!逃げろ!」
次々に倒されていく仲間達を見て続々とディナイトに襲い掛かるアントロード達。
それはフロア内の人々を探すアントロードの数が減ったことを現し、雅人の友人達を筆頭に次々と階段を駆け下りてこの場から逃げ出す。
ただ一人を除いては…
「あれって…理央……?」
それは物陰から戦いの様子を覗き見ている金城雅人だった。
ディナイトの声と"僕の友達に手を出すな"という言葉からそのライダーが理央なのではないかと考えと個人的な好奇心として仮面ライダーの戦いを生で見たい。
その思いから逃げ出すという選択を取ることなく陰に隠れて戦いの様子を見つめていた。
『そっちの棒も使え。』
「なにこれ?椅子の足?」
さっき雅人が振るって破壊された椅子の破片の足部分を拾い上げるとモーフィンパワーでタイタンソードに変化させて、ドラゴンロッドとの二刀流で迫りくるアントロード達を次々と撃破していく。
「しまった!」
アントロードを半数倒しこのまま優勢かと思われたが、ここでクイーンアントロードがディナイトを標的に定め、三又槍を突き出し、胸部を槍で突かれたディナイトは装甲から火花を散らし、槍で弾かれたディナイトは2振りの武器を手放し、タイルでできた床を転がる。
『起きろ!まだ来やがるぞ!』
今度は振り下ろされる三又槍、黄泉の鎲
咄嗟に床の上を横転し、振り下ろされる刃を避けたディナイトだったが、その視界に地面に深く突き刺さる槍に刃に当たっていたらどうなっていたかという恐怖の感情を抱きつつ次に来る攻撃を予測し、地面を這いながら2回、3回と振り下ろされる刃を回避していく。
「何か武器を、」
『任せろ、転送!』
レオンがディナイトスイーパーを転送し、ディナイトの手に収めると6つの銃口から火を噴かせ、銃弾を暴風の如く叩き付けていく。女王を守るように残った兵隊格のアントロード、フォルミカ・ペデス達がディナイトとクイーンの間に立ち、自ら盾となり銃弾を身に受け1体、また1体と倒れていく。
「ハアアァァァァァ……!」
「後はアイツだけか。」
『なあ、このベルト面白い機能付いてるんだけど使ってみろよ。』
ディナイトスイーパーの次に彼の手に2本のライドカプセルが握られる。
うち一本は先程使っていたギャレンのライドカプセル、もう一本は青い仮面ライダー、ガタックのライドカプセルだった。今ベルトに挿入されているクウガと彼らにはある共通点がある。
それは彼ら全てクワガタムシをモチーフにした仮面ライダーであるということだ。
『ベルトの他のソケットに入れてみろよ。』
「わかった。」
『クウガ!ギャレン!ガタック!』
ユナイトドライバーにはユナイトアップ用のカプセルスロットが4本付いており、最大4本のライドカプセルを挿入することができる。先ほどギャレンとデルタを同時にユナイトアップした時の様に複数の力を同時に使えるのだが、
『チェインアップ!』
ライドカプセルの力には相性というものがある。
・同じ種類の武器を使っている。
・同じモチーフを持っている。
・共通点を持っている。
・同じライダーシステムやエネルギー源、要素を持っている。
等の条件が揃うことで、カプセルの力を鎖のように連ねて各カプセルのパワーを大きく引き出すことができる。複数のカプセルの力を引き出すことでディナイトは"チェインアップ"を発動し新たな姿に変身する。
『スタッグチェイン!』
クウガ、ギャレン、ガタックの3人はクワガタムシをモチーフにしており、3体のライダーの力を引き出すことで、ベルトから映し出されたライダー3人が組み合わさり、クワガタを模した鎧が生成される。
その鎧がディナイトの身体を覆っていく。
甲虫故の硬い甲皮の装甲、ガタックの様なメタリックブルーの色をしている。
肩にはバルカン砲、両椀からはクワガタムシの角を模した一対の剣が生えていて、その先端には鋭利な刃が付いている。
『これが仮面ライダーディナイト・スタッグチェインだ。クワガタムシのパワーでアイツをやっつけろ!』
「スタッグチェイン…中々強そうだね。おっと、」
スタッグチェインにチェインアップしたばかりのディナイトに向けてクイーンアントロードが再び三又槍を胸部に向けて突き出すが強固な甲皮の様な胸部装甲がその刃を止め、変身者の理央自身に衝撃もダメージも行き届かせない。
『さっきみたいに加速もできるぜ、』
「じゃあ、やってみよう」
『クロックアップ!』
仮面ライダーガタックが使用する時と同様にディナイトの前進にタキオン粒子が駆け巡り、人の目には追えないような速度にまでディナイトは加速し、フロア内を駆け巡り。
「クロックアップだ!」
「ハアァァァ……」
生で見るクロックアップに雅人は興奮し声を上げて立ち上がってしまった。
ディナイトを見失ったクイーンアントロードが声のした方向を向き、雅人を見つめるが
「八ッ…!キシャアッ…!ギグッ……!!」
その刹那、クイーンの脇腹や胸、右腕、背中、大腿部から次々に火花が散っていき、それと同時に体にダメージを受けているようで火花が散る度にクイーンアントロードの身体がよろけていく。
「凄い加速、さっきより速かったんじゃないかな、」
『ああ、今のは光よりも速かったからな。』
「あとそれから雅人」
「り、理央?」
クロックアップで加速してクイーンアントロードを腕から生えた刃で次々と切っていた。
それが終わり、加速を止めると立ち上がっていた雅人に声を掛ける。
「そこにいたら危ないよ。すぐに逃げて。」
「わ、わかった。」
雅人が階段を駆け下りていくまでしっかりと見た後、視線を刃による連続斬りを受けて、地面に膝を突くクイーンアントロードに向ける。
「ハアアァァァァァ……!」
再び立ち上がったクイーンアントロードだったが、その刹那、怪人の胸部が爆ぜる。
「思ってるより肩に来るね…」
肩のバルカン砲から炎を纏った弾丸が同時に4発放たれていて、それが怪人の胸に直撃して爆発したのだった。
だが、威力の高い銃弾を肩のバルカン砲から放ったためその反動による衝撃は理央の肩に走り、その負担の大きさを思い知らせる。
『けど良い感じに怯んでるぜ。このままやっちまえ!』
「わかった!」
再びディナイトが自身のベルトのグリップを引く。
『ディナイト!クウガ!ギャレン!ガタック!』
『チェインフィニッシュ!』
脚部からタキオン粒子が、肩からダイヤの6のラウズカードファイアフライアンデッドの炎の力が、胸部からはクウガの封印パワーがそれぞれ両椀の刃に流れ込み、
『いくぜ、スタッグスラッシュ!』
「スタッグスラッシュ!」
ディナイトが右腕を高くつきあげ、自身と向かい合ったクイーンアントロードの左肩から右脇腹に斜め向きに右腕の刃で袈裟斬りする。
「シャアアァァァ…」
この一撃で身体を切られ、刃に宿ったエネルギーが身体に流れ込んできただけではなく、今度は左腕の刃が右肩から左脇腹まで袈裟斬りしたことで、クイーンアントロードの身体が耐えられなくなり、頭部から天使の輪のようなものを出現させたのち、爆発四散する。
「これで勝った……のかな……?」
『ああ、無事に敵は全滅だ!よくやったぜ。初陣で大勝利だ。』
「うん、けど警察も来るし僕達はとっととこの場から去ったほうが良いね。」
『おう、帰ろうぜ。』
その後消防や警察などによる救助が行われ、ROUND1にいた人々の多くが無事に帰ることができた。
そして、救助された人々は口々に言った。
"ありがとう、仮面ライダー"
To be continued
用語解説
チェインアップ
複数(2個~4個)のカプセルを同時に使用する時に相性の良いカプセル同士だと発動する。相性の良いカプセル同士を使うことでその力を最大限に引き出し、ディナイトの姿を変化させる。
ユナイトアップだと通常フォームや初期中間フォームまでの力しか解放できないがチェインアップだと強化フォームの力も使える。
所謂複数のライダーの力を使ったフォームチェンジである。
スタッグチェイン
クウガ×ギャレン×ガタック
クワガタムシをモチーフにしたフォーム
甲皮をモチーフにしたクウガタイタンフォームの鎧な民防御力の装甲
両肩にはガタックマスクドフォームの肩に付いているバルカン砲が付いていて、ギャレンラウザーとスートダイヤのラウズカードの力が使える。
両椀からはクワガタムシの角を模した刃が生えており、封印エネルギーやタキオン粒子が伝導しやすく、電気伝導性や熱伝導性も高い。
また、ガタック同様クロックアップも可能
この後ディナイトの設定を投稿します。
そちらも見ていってください