仮面ライダーディナイト・マルチバース・オブ・マッドネス 作:夢野飛羽真
そしてブラックムーンズのメンバーも登場します。
前回のあらすじ
ROUND1に突如として現れたアントロードとクイーンアントロード
父の遺したユナイトドライバーを手に和泉理央は施設に取り残された人々を助けに向かい、ライダーの力をお借りするユナイトアップや複数のライダーの力を連ねてフォームチェンジをするチェインアップを活用してこの事件を解決したのだった
「やはり生きていたか。仮面ライダーディナイトは」
ROUND1での騒動を見ていたのは当事者のディナイトや巻き込まれた客だけではなかった。
「流石アルプスね。あなたの推測通り予備のシステムが残っていたようね。」
「あの時仕留めたと思っていたんだが急にあれのAIが復活したって情報があったからな。すぐにアントロードを使役したが情報通りだったな。」
黒いローブを着た男アルプスとスーツの女性ピレネーの2人である。
彼らはブラックムーンズの一員であり、ローブを纏うアルプスは自身の手に持っている水晶からこれまで仮面ライダーと戦ってきた悪しき魂を復活させることができ、今回もアントロード達を生き返らせて施設を襲撃、この騒動を起こしたのだった。
これにより、彼が疑っていたディナイトの復活という事実をブラックムーンズ内に知らせることとなった。
「では、アルプスあなたは彼の対策を練ってください。私は次の世界へ行ってるわ。」
そういうとスマートフォンの様なものを取り出して、オレンジ色の門を作りその向こうへと消えていく。
その手には注射器の様な物と2本のライドカプセルがあった。
一方その頃
「成る程ね、そういう経緯で仮面ライダーになったんだね。」
「うん、それも昨日にね」
ROUND1での一件の翌日
理央はディナイトの正体が自分であることを知ってしまった親友、金城雅人を父が遺したガレージに呼び出して昨日からの経緯を雅人に説明していた。
『てか理央、なんでコイツここに呼んでんだよ!?』
だがここは理央の父、竜斗が遺した機械、特にディナイトに関わるコンピューター等の機械類が置かれており、友人とは言え素人をこの場に入れるのはサポートAIのレオンにとっては好ましいことでは無かった。
「良いじゃん、色々と協力してくれるって言ってるんだし」
『け、けど…』
「任せてよ。このことは絶対言わないし、仮面ライダーとか歴史の知識でサポートするよ。」
と自信満々に話しているが少なくともライダーのデータ面ではレオンの方が多くインプットしているだろうし何より戦いに一般人を赴かせるのは心苦しいことである。
「それに理央に助けられっぱなしってのもあれだし、一人とAI一台に重荷を背負わせるわけにはいかないでしょ。」
『おい、AI一台ってなんだよ!?』
「まあけど、雅人の言いたいことや気持ち、僕はわかってるし仲間が多い方が色々と心強いしね。」
『しゃ、しゃーねーな。特別だぞ!』
だが雅人、それに理央の言葉を受けてレオンは折れることにした。
予定外の仲間を1人引き入れた後、理央からの提案で現状の装備や備品、設備などの確認をすることになった。
「これが基本武器のディナイトスイーパーだね。」
「アマゾンネオアルファのネオアルファスイーパーに似てるね。チェーンソーとガトリングガンが付いてるし実用性は高そう」
まずは机の上に置かれたディナイトスイーパーを2人と1台(ドライバー経由)で見ている。
ガトリングガンは短時間で多くの弾丸を発射でき、多数の敵に連射して一掃することや、防御力の高い鎧を打ち砕くのには適している。
チェーンソーは刃が回転するので普通の剣や刀とぶつけ合った後に刃を回転させて削り切ることができる。今後怪人達と刃を交えた時に闘いを有利に進めることができる。
『で、こっちがバイクのマシンユナイトだ。免許証が鍵の代わりになる。』
「そうなんだ。試しに僕のを入れてみよう。」
雅人は高校卒業時に普通自動車の免許を取り、その後に春休みなどで自動二輪の免許も取得していたため免許証も勿論携帯している。興味本位でその免許証をバイクのホルダーに入れてみるが、
「エンジン掛からないね。」
『そりゃ登録されてねえからな。』
「じゃあ僕のを代わりに入れるよ」
自分の免許ではエンジンが掛からなかったことで肩をガクンと落とす雅人を横目に今度は理央の免許を挿入するとすぐにバイクが起動しエンジンが掛かる。
『さて、このバイクのこれを見て欲しいんだよな。』
とレオンが言うとリアボックスやシートの下、フロントカバーが展開するとそこからカプセルを入れるスロットが大量に姿を現す。
『このマシンユナイトにはライドカプセルを最大100本挿入できる。今は20本しか無いけどな。とりあえず今ある分全部抜いてそこのテーブルの上に置いてくれ。
ここはガレージなのでバイクの整備に使う工具が色々と置かれているがそれに加えて作業台代わりのテーブルもあり、その上にディナイトドライバーとディナイトカプセル、そして20本のレジェンドライダーのライドカプセルを並べて置く。
「今あるカプセルはクウガ、アナザーアギト、シザース、デルタ、ギャレン、裁鬼、ガタック、ゼロノス、サガ、ディケイド、アクセル、オーズ、メテオ、ワイズマン、ナックル、マッハ、ネクロム、ローグ、ジオウざっと20種類の世界から1人ずつって感じだね。」
並んでいるカプセルを見てライダーマニアの雅人が何があるかを確認し、自分が持っていたメモ帳に記入する。
『元々は100本あったんだけどな。マスターが殺された時に80本を奪われちまった。これは何とか守り切れた20本だ。大事に使ってくれ』
「わかった。」
父が遺したカプセルを握りしめた理央はポケットから紙とペンを取り出して文字を羅列し始める。
「一先ず当分やるべきことは2つ。1つはブラックムーンズを倒すこと、もう1つは残り80本のライドカプセルを取り戻すこと。」
「とは言ってもカプセルを奪ったのはブラックムーンズなんだよね?」
『ああ、そうだ』
「そう、つまりはアイツらとの戦いを続けていれば両方ともできるってことだね。」
と先程理央が文字を書いた紙を壁に貼る。
そこには打倒ブラックムーンズの文字が書かれていた。
「てことで早速倒しに行こうか。」
『おいおい待てよ。早く倒したい気持ちはわかるがどこに敵がいるかは分かってないだろ。』
「そうだよ、今は待つしか……」
理央の早く敵を倒したいという気持ちを抑えようとしていたその矢先だった。
ガレージ内のサイレンが鳴り響いたのは。
「噂をすれば出てきたね。場所はどこ?」
『場所は…』
丁度この話をしていた時にブラックムーンズ出現を表わすサイレンが鳴り、現れた場所をレオンに問うが……
『この世界じゃない、パラダイスロストの世界ってとこだ!!』
「パラダイスロスト?」
「それってもしかしてファイズがオーガと戦った?」
平行世界の一つ。パラダイスロストの世界
その言葉に仮面ライダーファイズの物語を咄嗟に思い浮かべた雅人
『その通りだ。オルフェノクが支配する平行世界だ。』
「平行世界だったらどう対処すれば……」
「方法はあるんでしょ?」
『勿論』
平行世界への移動というのは一般人である雅人には聞きなれない言葉であったが、理央はそれを父が開発していると予測し、レオンに問いかけるとその予測は大当たりだった。
ガレージの床が突然開き、大きな門の様な物が現れる。
『コイツはマルチバースゲート、平行世界間の移動に使えるぜ。座標はセットした。ゲートを開いて早速パラダイスロストの世界に移動だ!バイクさえあれば帰れるぜ。マシンユナイトを忘れるなよ。』
「「了解!」」
2人はライドカプセルやディナイトスイーパーなどの武器をマシンユナイトに詰め込むとヘルメットを被り2人乗りで騎乗し、バイクの上にはユナイトドライバーを置く。
『それじゃあ行くぜ!パラダイスロストの世界!』
床から出てきた門にエネルギーが流れると門内にエネルギーの幕が張られて、マシンユナイトがその幕に向かって進み、潜ると彼らは一瞬にして異世界に移動が完了していた。
「ここが、パラダイスロストの世界……」
パラダイスロスト、楽園の消失という言葉が似合う光景が彼らの目に入った。
張られたバリケード、何時でも戦えるようにと置かれた銃、廃遊園地、僅かな住民
そしてこの街に再びオルフェノクの脅威が迫っていた……
To be continued
現状の所持ライドカプセル
クウガ、アナザーアギト、シザース、デルタ、ギャレン、裁鬼、ガタック、ゼロノス、サガ、ディケイド、アクセル、オーズ、メテオ、ワイズマン、ナックル、マッハ、ネクロム、ローグ、ジオウ
平成20作の仮面ライダーから1人ずつ選出
1号ライダーとかサブライダーのバランスを保つのが大変でした。
次回から平行世界編始まります!
パラダイスロストということはあのレジェンドライダーも登場!?
お楽しみに!