FGO DLC実績『鬼血の継承者』獲得   作:秋の自由研究

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第五十六章

 海に行く前の準備、はーじまーるよー。

 

 危ないなら身代わりを立てればいいじゃない!!!

 という事で、昔から身代わりの代名詞を自称(大嘘)してきた人型、すなわち人形を鹵獲し、ホモ君の身代わりに仕立て万が一の事に備える。

これ以上の完璧な作戦は無い。勝ったなガハハ。という結論が出たのですが、じゃあそんなものを何処から調達してくるんだという話で。

という事で一路、向かったのは最初に立ち入った危険地帯、霧の都でございます。

 

 しかし、初期の人形塗れの危険地帯にもこういう使い道があったとは。意外ッ! それは身代わり製造場!!

 

『機械人形だし、どの程度の身代わりになるかは分からないけどねぇ』

 

 しかし希望的な観測に五寸釘を叩きこむが如くダ・ヴィンチちゃんの現実的な意見。まぁ実際そうなんですけれども……やらないよりはマシ、って事で!!

 基本的に、三つのどのエリアからも霧の都には進入できるようで、拠点としている竜の都からそのまま移動。因みに道中は当然のようにワイバーン君たちが送り迎えをしてくれます。クソほどお世話になりたくない相手だァ……

 

『いい機会だ。霧の都から、例の建物を見学してみるとしようじゃないか』

『で、でもライネスさん。以前は……』

『なぁに、以前は初見のエリア、その後は完全に包囲されている状態に追い込まれたけれども、今回は情報があるんだ。いくらでも悪辣なプランを考えていけばいいのさ』

 

 という事で、中の人が引っ込んだライネスちゃんの提案で、この辺りの調査もついでにやる事になりました。ふむ。最も危険なエリアに突入するのに、当然の如く追加のプランを立てましたか……二兎を追いかけた結果、薄い本案件か。大したものですね()

 

 冗談はさておき、霧の都でやる任務は二つ。一つは人形を何体か鹵獲。もう一個は巨大な建造物の調査。何方もこれからの特異点解決に関わって来そうな重要なピースではあるので、気を付けていきましょう。

 

『――さて、とりあえず、大方針は『包囲されない』。ここに尽きるだろう。という事でそれを踏まえた今回のプランは……マラソン、だね』

『マラソン……ですか?』

『そうだ。君のお師匠が一番苦手そうなジャンルだ』

 

 そんな重要そうなピースを確実に回収する為に。最も危険なエリアに突入して何をすればいいのか、と言えば……要するに足を止めずに逃げ続ける事、になります。

敵に包囲されない様にするにはどうすればいいのか。動き続けて即座に攻撃、包囲される前に移動して振り切るか、包囲されても動きを止めず、一点を突っ切って逃げる。とまぁ、超ドスタンダードな速度重視のプランですね。

 

『このプランの重要な部分は、出来るだけ足を止めない事。なんだが。それにはちょっと致命的な部分が存在していてね』

『――あの、ライネスさん。拙、なんとなく分かってしまった、気が……』

『グレイ。遠慮しなくていい。その代表的な問題が私だ』

 

 なお運動得意な人ばかりだとは一言も言っていない。発案者のライネスちゃんも、サーヴァントとはいえ、特別運動が得意という訳でもなく……小柄で、一歩の歩幅も少ないともなれば、まぁ要するにおいていってしまう可能性が高い、と。

 

『以前は、見つからずにこそこそ行っていたから、スピードとかは求められなかったけれども。今回は一当てはする必要が出てきた。そして、一当てしたら先ず追いかけられるけれど、その後、出来れば中心の建造物についての情報も得たい』

『でしたら一度振り切ったら隠れれば……』

『ダメだ。隠れた後に万が一周りを固められたら以前と同じ。出来るだけ、最低限の消耗で済ませたいからね。短期間で、パパっと終わらせるには』

『動きを止めない方がいい。でも、ライネスさんは……』

 

 いやー困ったね、みたく笑ってんじゃねぇ! お前様のプランガバガバじゃねぇか!

 

『という事で。それをカバーするために、そこのマスター君にも一肌脱いでもらいたいのだけれど。良いかな?』

『マスターに?』

『うん。君くらいの体格なら、私のこの軽い体を持っても、全く労苦じゃないだろ?』

 

 まぁ、要するに担いで走れ、と。

 それならまぁ別に……と、ホモ君が霧の都でのバトルに参加できなくなりました。まぁマスタースキルを活かして、全力でサーヴァントを支援し、大暴れさせるタイプのマスター(聖杯戦争の基本)だったら痛手だったかもしれませんがホモ君ですし(目反らし)

 

『ふふん、頑張っている姿を見せてくれたまえよ。私は働き者が大の好物だからね』

 

 それってどういう好物なんですかねぇ……? 意地悪な顔で笑っているライネスちゃんは兎も角として、この探索に、ホモ君のパーティにとっては何ら問題のない制限が付いたという事で、実質フルスペックでプレイが出来る。ある意味ラッキーです。

 

 そんなフルスペックパーティで無事に到着したわけなのですけれども……

 さて。霧の都では、兎も角只管に人形を叩いて壊して回って、確率次第で人形を確保できる、という要するに周回ステージでございます。という事で、まぁやってる事は完全に作業なのでね……全カットだ!!!

 

 という事で今度はダ・ヴィンチちゃん達、カルデアの調査でございますよ。

 今まで人形たちをシバキ回していた間、ダ・ヴィンチちゃんも地道なお仕事に終始されていたので、成果出て欲しいですねぇやっぱりぃ……

 

『確保完了、本格的に身代わりにする作業は拠点でやるとして――後は?』

『こちらの作業なんだけれども……うーん、凄いなこれ。全反応がでったらめだ! 数値しか出てなくても明らかにコレ『偽装されてますよっ!』って主張しかしてない』

 

 それってもしかしなくても、何の成果も得られませんでした……ってコト……!?

 いや、流石にそれは冗談だと言って欲しいんですが……どうやら冗談ではない模様ですね。めちゃくちゃに偽装されたせいで『何も分からない』を得た状態になっておりますねぇ! 無を取得じゃないんだからもうちょっと何とかならなかったのか。

 

『やはり、そう簡単にはいきませんね……』

『いいや、そうでもないさグレイ。色々分かる事もある』

『え?』

 

 しかし、グレイちゃんと同じ感想を抱いていたこの情弱のプレイヤー側と違い、頭の良いお二方には、それだけでも十分な情報になり得ている、らしいです。

 

『その中でも最も大きな事が一つ。偽装のされ方だ』

『され方?』

『普通は『偽装されている』という事が分からない程度に上手く誤魔化すのが基本だからね。しかしそのセオリーを無視するほどに、ここには色々細工をして情報を秘匿してる』

『――セオリーを無視したいほどにここの情報を秘匿したい、という可能性がある』

『あぁ。恐らくはそうだろうね。誰しも、触られたくないモノは、上手に隠そうとするだろうけど……本当に触られたくもないものは、逆に見えやすくなる程になりふり構わず隠そうとする人間も多かった――時計塔でもね』

 

 例えばですが、自分の黒歴史ノートがあったとして。それを誰にも見られない様に隠したり、部屋の奥深くへと封印したり、ガッチガチに守りを固めたりすると『あ、これ触れられたくないんやな』って判断しますよね。誰だって。

 そういう事が起きているようです。それをめっちゃ偽装されているっていう一点から即座に判断するのはサスガダァ……

 

『万が一の確率で、アレが敵のブラフ、要するに目立つ囮である可能性も今までは、あった。だけどもここまでガッチリ『正体がバレないように』ってしているなら、それはないと言っていいだろう』

『アレを調べる価値はある。アレの正体を解き明かせば、間違いなく前進する事が出来るんだ――という確信を得られた。これは大きな収穫だぞ?』

 

 確かに『なんも分からんもの』を調べに調べてなんも無い、空振りってなった時のダメージって大きいですからねぇ……それが無い、確実に成果はでる、と分かるのは現場にとって相当気が楽になると思われますねぇ!!!

 

 分からない事が分かった、っていう所からここまで思考を巡らせるのは、この二人は本当に頭の良い大人として書かれてる模様です。

 さて、相手がどうしても秘匿したい場所という確信を得て、進んでいる方向は間違っていない、という指針の確認をしたところで、撤退。いよいよ次のエリアの攻略に移る事になります。

 

『……』

『グレイ? どうしたんだい?』

『あ、いえ。すみません。その……い、行きましょう。なんでもないですので』

『――ふぅん? そうかい?』

 

 とはいえ。

 ライネスちゃん曰く、幾つかわかる事もある、との事だったので。グレイの反応についても、多少なりとも想像がついている可能性も、あるのかもしれません。

 

『形は、見えてきたかなぁ』

 

 という事で、ライネスちゃんが意味深な笑みを浮かべたところで、今回はここまでとなります。次回は……さて、第三のエリアにおいての大きな大きな、あまりにも大きな問題が残っているのですが、それを如何に解決するのか。

 楽しみに見てみましょうか。

 




ちょっと気を抜くとグレイちゃんがただの戦闘要員になってしまう……エルメロイ二世を買えてちゃんと読み込めていれば……ぐぎぎ……
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