FGO DLC実績『鬼血の継承者』獲得   作:秋の自由研究

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第六十六章

 霧の都に再挑戦する実況、はーじまーるよー。

 

 さーて。あのリンボ野郎を見事に海に沈める事には成功いたしました。当然の如く全体クリティカル薙ぎ払いビームを連打されて、結構削られましたよ。ごりっごりに。

うしくんみたくチート染みた強さでギミックボスで追い詰められるのとは明らかに違う単純にステータスと出力でゴリ押されそうなのを普通に討伐しなきゃいけない、って言う奴ですよ。ああいうのが一番厄介。権能だとか色々ありますけど、結局の所『地力が普通に強い』って言うのが一番厄介って言う。

 

お陰でやりたくも無い消耗戦強いられて、黒髭君が女性主体のパーティで回復役として大活躍でございますよ。相手のクラスが律儀にキャスターだったのも幸いしまして、最後まで生き汚く戦ってくれました。

 

『やはり厳しいですなぁ――』

『ンンンッ! それではご機嫌よぉおおおお!』

 

 因みに海坊主君は消滅する事なく、海のデカいゴミとなって船の前に立ち塞がったのでこれを避けていかないといけないのでちょっと時間がかかるとかいう物凄い地味な嫌がらせを残して終わりました。あのゼンマイマジで……

 

 とはいえ、これでようやく。やっとですよ、海の都突破! でございます。という事で、今度こそ海を渡って、現在の拠点である竜の都の砦……砦って言うか、まぁとりあえずアジトには再帰還出来ました。

 あ、砦と呼ばなかったのには理由もあって……

 

『ここも大分変ったね』

『灰色の部分が増えたのは間違いないかな。この砦も……ちょっとした廃墟というかアパ―トメントというか……そんな感じになってるし』

 

 砦としてテクスチャを被せられていた場所は、彩度の低いボロの集合住宅に姿を変えていました。ホーンテッドマンションと呼ぶに相応しい姿。屋根が出来た代わりに若干埃っぽくなりました。

 さて、その室内にて、いよいよ最後の作戦会議です。霧の都の攻略作戦を練る事になりました。

 

『さて……ここまで三つの都を攻略したが。結局の所、最大の問題は解決できていない』

『霧の都の無数の人形に関してはもう経験してるからね……』

『此方をもみくちゃにして押しつぶす程の物量、そして無限に再生するその力をどう突破するか。シンプルかつ、強力な防御だと思うよ、あの人形の群れは』

 

 結局の所、我々は三つの都を順々に攻略していっただけで、結局の所は我々は……最初のもっともの危険地帯を突破するやり方なんて誰も探っていないという。

 結局の所、力押しでゴリ押されるのが一番キツいんですよ。単純にクリティカル火力や耐久力もガッツリ有った海坊主君もクソ面倒だったのはさっき程言った通りです。

 

 で、今回ですが……前回、というか一番最初に経験したのですが物凄い数、次々供給される後続、という分かりやすい数の暴力ですよ。

 

『という事で、対策は……無い』

『えぇぇぇええええええ!?』

『オイオイマジかよ……』

『お、良いリアクションありがとうグレイ』

 

 普段大きなリアクションをしないグレイちゃんも絶叫、逆に普段はやかましいアッドが若干呆れ気味で静かになってしまう程のぶん投げた結論。プレイヤーもグレイちゃんと似たような感想ではございますが。

 

『そ、それじゃダメじゃないですかライネスさん!』

『ダメだ。でもこれから攻略をしないとは言っていない』

『――なぁるほど、即ちは、威力偵察! いっつも『威力偵察だから! さきっちょだけだから!』と血の気の多い奴らの言い訳に使われるアレを正式な意味でって事ですな!』

『話が早いな船長。その通りだ』

 

 しかしながら、だからと言って何もしない訳が無く。先ずは攻略の糸口を見つけ出すところから、という事で……今回はまぁ戦う訳ではなく、霧の都に一回赴いて先ず、行うのは相手の観察、でございます!

 敵を知り己は知れば云々。百戦もしたくはありませんが。取り敢えず勝利の為には必要なので頑張りましょう。

 

 という事で、ここからは霧の都へと向かって――行きました(到着済み) そりゃあまぁ見た事ある敵しか居ませんし、ここまでの道のり全カットもやむなしというか。

 さて、その霧の都にて。今、一番目立つのは……

 

『……凄い威容ですね』

『なんだあのデッカイモノ……♂』

 

 辿り着いたこの都で皆様が呆然と見ていらっしゃるのは……空、というか町の中心に聳え立つ塔、と申しますか。黒髭君は普通にびっくりしている、式部さんもそんな感じですが。しかしこの中に明確に反応の違う人がお二人ほど。

 

『――ら、ライネスさん……アレは……!』

『あぁ、私たち二人には見覚えのある形をしているじゃないか。我々が呼ばれたのはアレに呼ばれたから……という事なのかな?』

 

 瞳孔が収縮しきってしまっているグレイちゃんと、逆に一切驚いているように見えないがしかし、据わりきった目で天を眺めていらっしゃるライネス嬢。特にライネス嬢の方のハイライトが消えてるんですよ。でも司馬懿殿にはなっていないんですよ今のとこ。つまり……真剣! コワイ!!

 

 んで皆様の向いている先にあるものというのが……そうですよ。霧の都の中心にじわじわと現れ始めていたあの、巨大な構造物! 紙片を全部集め終わった影響でしょうか。いよいよ霧の中に隠れていたその巨大な全貌が明らかになって参りました。

螺旋状に、上へ向けて渦巻く、巻貝にも少し似た奇妙な外装。その外壁の色に関しては白銀、ではあるのですが、しかしながら霧が太陽を遮っている故か、それともそのあまりの巨大さ故か。がっつりと影がかかって暗い色に見えてしまっていて。

 

 塔っぽい建物なんですよ。それが、灰色の世界の中心で、更に濃い、グレーとブラックの中間みたいな色彩でそこに建っているのです。

 

『心当たりが?』

『……君たちにも説明したと思うが、グレイの宝具の事を覚えているかい?』

『あぁ、現代に残された世界を繋ぐ楔――ロンゴミニアド』

『そう。そのロンゴミニアドだよ。その本来、というより、力を解放する前の槍の形は』

『――まさか、アレか!?』

 

 アレです。そうです。アレこそはグレイちゃんが所有する輝ける槍。アーサー王が最後に振るった伝説の宝具。ロンゴミニアドの似姿そのもの!

 

『色々理由もあって、詳しいんだけど……そっくりだよ』

『で、でも待ってくれ。どうしてあの塔はロンゴミニアドとそっくりな形を?』

『分からない……だがしかし。少なくとも、こうして偵察に来たのは、間違いじゃなかったらしいね。アレについても、出来る限りデータを取らせてもらおう……!』

 

 そりゃあまぁ、自分たちの良く知ってるモノが目の前に現れたんですから胸中穏やかではないと思いますよ。少なくとも。さて、今回の任務に一つタスクが追加された所で威力偵察開始です。

 

 まぁやる事は霧の都の比較的外側をぐるぐると回りつつ、人形たちと接敵、戦っては逃げる……を繰り返すだけなので、何度か人形どもをシバキ倒せば勝ちです。勝ち切る事は出来ずともデータが取れれば目的達成。

 に加えて。中心の建造物をチェックしたいという目的も急遽出来ました。まぁこれに関してはプレイヤー君に出来る事は特にありません。ダ・ヴィンチ様のお力を借りてキッチリとチェックを行いましょう。

 

 まぁその間敵を追い払う、位のミッションはあるでしょうか……まぁあってもそれくらいでしょうね。それ以上の難敵なんてありえないありえないはっはっはっ。

 

『――取り敢えず、人形たちの巡回ルートの再確認、彼らのデータの詳細も把握できた』

『後は……中心のデカブツだけ、という訳だ。ダ・ヴィンチ、ここらへんで観測はいけるかい?』

『問題ないよ。とはいえ、観測している間は邪魔されないようにして欲しいけど』

『了解。まぁ邪魔になりそうなやつにはご退場願うとしよう!』

 

 はい。

 という事で、後はやってくる人形達を蹴散らして、ここに一定時間留まるだけで良し! まぁよしんばリーダー的な個体が出てきたにせよ、同じように叩き潰すだけです。相手はアサシン編成、こっちはキャスターが居るのですから、ライネスちゃんに致命的な以外は有利ですよ。あ、くろひーも致命的か……意外と苦しい?

 

 とはいえ、雑魚敵だけならグレイちゃん、ゴルゴーンさん、式部さんの三人だけでも十分に戦えますし気楽に行きましょう。

 

『第一波は退けた。順調だね。どれくらいかかりそうかな?』

『まだ結構かかるけど、この調子なら問題は無さそうかな』

『あぁ、よっぽどの化け物が出て来たり……』

 

 あっ(震え) そ、その発言は……画面も揺れましたし。

 

『――ちょっと待ってくだちい、なんか、ものっそい寒気がするんですけれど。なんです今の揺れ』

『!? 待った、物凄い魔力反応……! 大型エネミー、にしたってこの大きさは!?』

 

 フラグ、という間もなく場面が切り替わり……一枚絵。一枚絵でございます。態々一枚絵が用意された、という事は……あぁ、建物にデカい手が置かれて、そして曲がり角の奥から出てきましたよ!

 

 周りの建物。普通に現代建築で一階建てとかじゃないような。

 そんな建物を優に越す様なとんでもない高さの。超巨大なゴーストが、今、此方に顔を覗かせました。

 怪獣映画かな?(震え声)

 




うらめしや
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