FGO DLC実績『鬼血の継承者』獲得 作:秋の自由研究
霧の都の幽霊の徘徊、はーじまーるよー。
なんかゴーストが徘徊老人みたいな言い方ですけど実際そんなもんでしょ(暴論) とはいえ相手にする徘徊老人は、某海王みたいな何百歳の怪物級ベテランゴーストな訳ですが。これには地上最強の息子も解説不可避。
んで。
少なくとも、ここ最近出現し始めたあの化け物は、先ず霧の都からは出られないらしい上に、普段は只管に都の中を巡回していただけだったのが……ホモ君達が入ってきた途端にそっちに向けて直進し始めたとの事です。
顔に手を当てて『ああもう』とでも言いたげな孔明Pの顔を見るに、どんだけの直線具合かは推して知るべし。
『恐らくは、カルデアのマスターである君を狙う様に、プログラム、というか。そのような事をされているのだろう。そして、その精度は実に高い……まるで、GPSでもついているかの様に正確に、そして素早く探知して向かってくる』
とんでもないド迷惑な事をされてて草も生えない。まぁリンボ君がここの仕掛け人やってるならそれくらいはやるとは思いますが……全く、ただ禿げているだけのホモガキにどれだけの憎しみを抱いているのか。
『という事は、何処から侵入してもアレとかち合う事は避けられないと』
『その通りだ。レオナルド・ダ・ヴィンチ』
『どう足掻いても勝てない相手が真っ向勝負強いて来るとか、どんなクソゲー?』
『……それに関しては同感だが。まぁ攻略の余地を残す必要があるゲームと違い、実際に戦うのであれば、一切の付け入る隙を晒さないのは当然だろう』
思わず黒髭君もホールドアップしてお手上げムード。
ゲームなんですけどね。一応は。しかし辟易、って言う様子の孔明Pの言っている事も正しいです。攻略不可能! 解散! 撤退! ってさせるのが一番の上策で、そもそも実際に戦う段階に入った時点で下策ってそれ一ですよ。
そう考えると相手に対して如何にクソゲーを強いる事こそ上策って事でFA? そんな上策なんて投げ捨ててしまえ。
『まぁとはいえ、勝てない訳ではない。確かにアレは十分なバケモノだが……アレが魔法によるもので無い以上は、攻略手段は必ず存在する』
『あるのかい? 文字通り古き神秘に匹敵する大悪霊をどうにかする手段なんて』
『まず前提としてなのだが、アレは出力が無駄に高い事は間違いないが、しかしながら別に何かしらの伝承防御、若しくは概念的な守りがある訳ではない』
まぁ要するにアステリオス君みたいな理不尽系ギミックボスではない、と。『あ、特定の攻撃じゃないと通らないんでそこ宜しく』的な事だったら確かに『ふざけんな!(声だけ迫真)』となっていましたからね。
まぁ出力が無駄に高い時点で、真正面からの削り合いなんぞしたら間違いなくねじ伏せられる事確定なんですけれども。
『で、ですがあの巨大な悪霊に勝てるのでしょうか……』
『何の手立ても無くぶつかり合ったのであれば、確かに勝ち目は薄いだろうが。しかしながらこうして態々こうして遅れて合流したのだから、流石にある程度の下調べ位はしてきたとも』
『下調べというと……』
『あの巨大な怪物についても、だ』
しかしそこは歴代主人公ロード・エルメロイ二世。何の準備も無くそのような事を言い出す訳もなく、少し得意げな表情、及び
『先ず、アレは西洋のゴースト……というより、東洋、それも日本の怨霊をベースに作られた存在の様でね。あそこまで霊が出力を上げているのはその為だ』
『へぇ? 東洋の』
『我々の暮らす地域にも、変わらず悪霊、亡霊の伝説は存在する。するがしかし、そのスケールは日本のそれとは違う。我々の知る悪霊は祓うイメージなのに対し、極東のそれは圧倒的な力を『鎮める』、という印象が大きい』
曰く、将門公伝説。北の天神、菅原道真。そして崇徳上皇の引き起こす災害。荒魂と呼ばれる者達。ゴーストによる被害の物騒さで言えば、何方かと言えば東洋の方が凄まじいとの事で。
そして、その恐れと畏れにより、死後には神にすら祭り上げられる程の圧倒的なスケールの亡霊は、西洋には存在しないのだと言います。
『そして、あの大怨霊の手本とされたのは恐らく……
『マサカド。確か、日本の片田舎の貴族を率いて国王に叛逆した男だったかな?』
『その通りだ、ダ・ヴィンチ殿。その経緯は兎も角として……最後には打ち取られ、しかし晒上げられた首は一月以上に渡り怨念によってその姿を保ち続けた、という凄まじい伝説を持つ』
『……もうそれ個人のゴーストの範囲越えてないかい?』
『私も始めてその逸話を聞いた時、世界の広さを実感した気がしたよ』
怨念って凄い(小並感)
で、そんな怨念の凄い人が一体どうしたのかと言えば。
『――マサカドの伝説をなぞっていると?』
『あの怨霊は首。そして……マスターはあの首にとっての『体』。かのマサカドは、自分の体を追い求め、西の都から、東の自分の体が埋められた塚まで飛んで行ったという逸話があり、それを利用してマスターを追う様に作り上げたのだと思われる』
つまりホモ君はあの巨大ゴーストのボディにされる……? それなんていう某吸血鬼なんでしょうか。禿げ頭がそっくりそのままデカイ骸骨にすり替わるとか、体がアンバランス過ぎて洒落怖の雰囲気を演出しています。
どうでもいいですけど、指揮棒を持って、黒板の前うろうろしながら解説を挟んでいるロード見てると、本当に『先生』『講師』『師匠』って感じがしていいですね。
『うーん拙者とは真逆で草』
『……恐らくは、その為の君でもあるのだろうな』
『はん?』
『君を召喚したのは、色々理由があるという事だ。黒髭。マサカドの伝説を再現するために、全く逆の逸話を持つ君を召喚し、そして君の記録している『歴史』から逆算してそのゴーストを構築するための骨子を補強したのだろう』
『えっ……つまりあの巨大幽霊は拙者の生き別れの兄さん……!?』
『随分と顔色の悪い兄弟だな。それは兎も角』
まぁ要するにサーヴァント等まで利用して念入りに構築した良くできた人工の化け物であると。そこまでこだわって作るとかマメな職人だなぁ……そんなゴースト構築の職人とか要らないんですけれども。
『アレを仮称『マサカド式ヒュージゴースト』とする』
『ま、将門公は何にも関係ないはずなんですけれども……』
『だから仮称とつけたのだよミス。万が一こう呼んでいるのが本物の御霊にバレて、祟られても困るのでね』
んで、マサカド式ヒュージゴーストについてなんですが。どうやらその脅威は実際にぶつかって殴られたりする……とかではないらしく。やっぱり、怨霊らしい『祟り』やら呪詛やらが圧倒的な脅威らしいです。
『つまり、アレは我々を呪い殺す方が得意だと?』
『その通りだ。将門伝説では、彼に祟られた多くの者が謎の衰弱死を遂げている。彼自身と直接関わっていない人物もだ。殆ど面識も無い相手を十数人、短時間で呪い殺す等、冠位の魔術師とて難しい。呪詛とはある程度、『繋がり』が必要になるからな』
『まぁ何も細工していない相手を遠距離から呪い殺せたなら、我が時計塔は呪詛による暗殺で祭りになっているだろうがね』
『想像もしたくないが……少なくとも、アレは直接相対したなら、目の前の相手を短時間で呪い殺す位の単純な出力はある』
ひえっ……(恐怖) そんな事しちゃいけない! 要するにあの巨大なゴーストは殴ってくる間に大量に呪詛を付与してくるタイプのエネミーだと……一番厄介なタイプの敵じゃねぇか!!!! 全体弱体解除居ないとクッソだるいタイプの敵じゃねぇか!!!!
それに加えて普通に出力もあるから殴りも強いって? それはこのレベルの特異点に出していいエネミーのレベルじゃねぇ! 高難易度とかでやってどうぞ(懇願) マスター虐めを楽しむならそれ相応の対処をせざるを得ない(激怒)
『――しかし、同時にそれが最大の弱点でもある。アレは亡霊であり、巨大なゴーストではあるのだが……呪詛の塊ではない。あくまで『巨大なゴーストタイプのエネミー』の枠を出ていない』
『特別な概念的な防御は無い、って言う話だったね』
『あぁ。アレは相手を呪い殺す事は出来ても、その呪詛に対策を練っている訳ではない。要するにアレは、自分の呪詛で死ぬような間抜けなのだよ』
えぇ……?(困惑) それって猛毒を持った蛇が、自分の毒が回って死ぬような物なんですけれども。
『加えて、頭が特別いい訳でも無い。良くも悪くも、命令以外をほぼ全く実行できない傀儡だ――ちょうど、向こうの陣営が主力としているシャドウサーヴァントの様にな』
『成程、読めて来たよ。要するに自分の呪詛を跳ね返されるのが最も苦しい訳だ』
『古来より、呪詛返しは魔術師の本領。そしてオート射撃のタレット風情に、プレイヤーが負けるわけがないとも』
成程。どういう攻略をするかが分かって来ました。要するに、あの巨大ゴーストが向けてくる呪詛、というか祟りを、相手に向かって跳ね返して自滅を狙うと。
呪詛返しっていう明確な対策もあるって言う。なんていうか、力でねじ伏せるのではなく、相手の力を利用して自滅仕掛けるあたり、巧く戦うエルメロイ二世らしい戦い方ではあると思います。
『とはいえ、それだけの呪詛返しを町中で準備するのには時間がかかる。そこで――』
『――あぁ、成程。あのゴーストの習性を逆手に取る訳か』
……はえー、それまで時間を稼ぐためにホモ君が頑張る訳ですねー……どうやってかは敢えて考えない事にします(白目)
西洋の霊の伝説は軍勢が多く。東洋、というか日本の伝説では主に個人の怨霊による被害がデカい……そんな印象があります。