FGO DLC実績『鬼血の継承者』獲得   作:秋の自由研究

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第六十九章

 首で胴体を探す実況、はーじまーるよー

 

 ちなみに上はこれから戦う通称『マサカド式ヒュージゴースト』の元になった平将門公の怨霊伝説の一つでございます。首刎ねられてから一か月だかそれくらい腐りもせずグリグリと色んな所を睨みつけ、最終的に『ボディ……我がフューチャーなってもう一戦始めようぞ!』とかどこぞのDIO様っぽくなって首だけで飛んだとかいう。

 その習性を組み込んで追跡してくる相手を、ホモ君が囮になる事で相手をある程度誘導しつつ時間を稼ぐ、という大方針が打ち出されたのが前回でございます。

 

 基本的に型月主人公は酷使されるという運命ですが、しかしながらホモ君に関して言えば酷使というより、単に雑に扱われている気がしないでも無いです。流れるようにホモ君に囮役を任せられるっていう……

 

『いやぁ、でも彼もカルデアのマスターだ。流石に囮役にそうホイホイと使う訳にはいかないというか……』

『私とて、危険性を理解していない訳ではない。しかしながらあの怪物を相手にリスクを出来れば避ける、等とは言っていられない状況だ。下手をすれば、此方があっさりと全滅しかねない』

『……確かに、だけども……』

『私も未来ある若者を無為に死なせたりはしない。出来る限りの努力を尽くし、彼を必ず戦場へと返す――頼む。ここから生きて帰るために、君の命を、一つ貸してもらえないだろうか』

『――どうする? 君が嫌というなら、カルデアは全力で君無しでも撃破できるプランを練ると約束する。それでも……やるかい?』

 

 そんな風に言われちゃあ任されるしかねぇよなぁ!? 男一匹ホモ野郎、ここで逃げたら男が廃るってもんよォ! そうだろう、諸葛亮孔明殿よォ!?

 

 ……こんな風に安請け合いするから雑に扱われるんじゃないですかね(正論) だってそんなこと言われちゃったらプレイヤー的にも選択肢的にも『NO』って選択は出てこないんですよ。これがNOとは言えない日本人ちゃんですか(現代の闇)

 という事で、大方針が、改めて、決定されました。因みにイエスって言った時一番楽しそうに笑っていたのはライネスちゃんでした。そこは頼んで来たお兄さんみたくもうちょっとくらいは神妙にしろやオラァン!?

 

 まぁだからといって攻略立てたその日の直後に仕掛ける……という訳にもいかず。

 それにまだまだ説明する事は多いという事で、いったん休憩、という事になります。んで今回、交流できる人は一人だそうで……では、やっぱり式部さんが良いかな。ファーストサーヴァント!

 

『――キャスター・リンボとは、何者なのでしょうか』

 

 おぉっと。まさかのそこから……敵にキャスター・リンボが出ていて、此方にその情報が出ているタイミングであれば出てくる特殊会話、と言ったところでしょうか。

 

『そこまで気になるか、ですか? ……その、なんと申しますか。かのリンボという術者の方……似ているのですよ。ただ、あそこまで悪辣だったかは、些かと自信が無いと申しますか』

 

 懐かしさ、っていうか。多分同時代のお方だとは思いますよ。あのゼンマイ。

 式部さんは、一応、普通の文豪の英霊ではあるのですが……しかし、知っての通り、ただ物語を書き記す陰陽術を使えたりします。

 

 それは、彼女が本物の『文豪』である事が理由であり。彼女は、物語を書くために行っていた取材の最中に出会った、本物の陰陽師である『安倍晴明』に弟子入りを行ったのです。物語で魔術を登場させるため、自分で魔術を使ってみるという筋金入りの『作家』魂が、彼女をそこまで邁進させたとの事。

 

 んで、そこの関連で実は、キャスター・リンボと式部さんは一度出会っていて、面識があるのです。遥か昔の事ですし、その当人とは多少変わった部分もあるので、気が付いていないのですが……まぁそれは後の話でしょうか。

 

『何かお役に立てるか、と思ったのですが……どうにも曖昧で申し訳ないです。え? 何処で会ったとか? 宮中で一度程』

 

 まぁ曖昧でも何でも取り敢えず当面のヒントの獲得が急がれる感じですかね。敵勢力の一人の正体を炙り出す為にも必要な事です。オラッ! もっと昔のお話語れッ! 隅々までねっとりお願いね♡ 日本書紀。

 

『……十二単とか来ていていた頃? あ、いえ、生前はずっとそのような服装だったので、別にその時ばかりではないのですけれども』

 

 割と踏み込んだ会話ですよね。これって。式部さんにとって宮中に出入りしていた頃って輝かしい日々でもありますが、しかし『源氏物語』を書くきっかけの出来事が起きた時期でもあります。複雑な時期でもあります。

つまりそれを話してくれるくらい絆も上がって来た、という事なのでしょうか。

 

『綺麗なお着物、似合ってたんだろうな、ですか……うふふ。なんだかそう言って頂けると、その頃の格好もしてみたくもありますが』

『……でもすみません。今しばらくは、この姿で』

 

 大切な思い出ではあるとは思いますよ。はい。式部さんにとって、宮中に、というかあのお方に仕えていた時代は。具体的なお名前は決して出してはいけない(気遣い) 絆レベル十五行けば出してもええんじゃないか?(遠き理想郷)

 

『源氏物語、ですか。はい、その頃に書いたものです……あの、もしかして、お読みになっていたりしますか?』

 

 で、著書を読んでいるか読んでいないかの選択肢ですが。まぁ会話イベントが発生した時点で好感度の上下は変わらんので気楽に『読んでいる』を選びましょう。教科書で一部読んだら気になってしまって結局図書館まで行って全部読んでしまった、割と学生諸君ではあるあるだと思います。

熱意をもって『俺は源氏物語の正当な読者』だとアピールいたしましょう。

 

『あ、そうですか……読んでくださっているんですか……それは、何とも……嬉しいのですけれども、それ以上にこそばゆいと申しますか……えっと』

 

 照れて顔隠しちゃう式部さんカワイイヤッター!! まぁ源氏物語って典型的なハーレムラブコメ物小説ですから……しかも半ば同人というか、あんまり広めるつもりで出した訳でも無いって言う。

 そりゃあ『ファンです!!!!』と熱意をもって伝えられるとこうもなりますよねぇ。じゃあなんでそれを口にしたのかって? こうなる式部さんが見たいからに決まってるだルルォオ!?

 

『うぅ……私……喜んで宜しいのでしょうか……楽しんで読めた? そ、それならまぁ著者として喜ぶべき……なのでしょうか。えっ? 日記も? ……えっ?』

 

 因みに源氏物語よりも紫式部日記の方が読まれたら噴飯モノの模様。このゲームでは読んだ選択肢だと自動的に日記の方も読まれている事になるようですね。完全にフリーズしてて草も生えないんだ。

 

『……い、いえ、あの、えっと……違うんです。違うんですけれども……読まれているのは知っていましたけど……面と向かって言われてしまうのはその……ショックが』

 

 まぁ自分の愚痴やらなにやら赤裸々に綴った日記やし……それがその次の世代の若い人達にガンガン読まれているともなれば、そりゃあエゲツないストレスで禿げたりもするというものですよ。

 それに式部さんの場合は、とある人に関しての猛烈なディスが書いてある日記でもあるので、心の内の暗い部分がねっとりと文章の中に出ているんですよね。これがネットタトゥーならぬ日記タトゥー。

 

『清少納言、とですか? ああいえ、当世で想像されている様な、色々こう、お互いがお互いを意識し合って罵り合って、呪い合う……と言ったような険悪、という仲ではありませんでしたよ』

 

 ですが、それはあくまで心の中の事。

 清少納言と紫式部は、同年代のライバルライバルと煽られてはいるのですけれども、活躍している時期が微妙に違うので、実際お互いに顔を突き合わせて会った事が無いというオチが付いてきます。

 

『――と言った感じですね。彼女とは。はい。言葉での殴り合いなんて本当になくて。歴史とはそんな感じで。存外と普通なものです。私は彼女とは結局互いに言葉を交わす事も無く――それでも気に入らなくて、同じくらいにどうしようもなく……』

『え? あ、いいえ……何でもありません』

 

 式部さんにとってにとっては、清少納言という女性は遠くにあった『めっちゃ複雑な気分で見る人』であったのです。

 まぁ、清少納言に関しては、他にも彼女が思う所はあるのですが、それは恐らく別の機会になると思われます。

 

『って、色々話してはいましたが、本筋から大分離れてしまいましたね。えっとそれで……その宮中に居た頃に、晴明様と同じ、陰陽師として仕えていた方です。私が思い描いたのは』

 

 で、今はキャスター・リンボの声を聴いて思い出した事。

 

『私は、法師様と呼んでいた方……芦屋道満様。どこか、その方とよく似ていた気がするのですが』

 

 という事で、いよいよ出てきました。『芦屋道満』の名前。

 敵方の参謀、キャスター・リンボ。そして彼女が口に出した陰陽師の蘆屋道満。

 蘆屋道満と言えば、平安時代に活躍した陰陽師であり、彼女の師匠、安倍晴明のライバルと名高い男。

 その二人の関係性や如何に(ネタバレ:同一人物)

 




昔から怪人ではあったらしいのですが、しかしいくら何でもあそこまでロクデナシな性格ではなかったと思うので、面識がある式部さんでも『断定はできない』レベルにしました。
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