FGO DLC実績『鬼血の継承者』獲得   作:秋の自由研究

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第七十章

 次の講義を聞く実況、はーじまーるよー

 

 さて。式部さんとの会話も終えて、次ですよ。

 いよいよ孔明先生が調べていた事のもう一つ……『あの塔について』ですよ。いったいどうやって調べたのかと聞いてみれば『魔術師らしく、地道にやったさ』との事ですよ。具体的なやり方を述べよ!!!

 そんな事を言ってもつらつらどうやって調べて来たのか納得させるよりも、調べて来た結果をドン!! とした方が分かりやすいのでやらないとは思うんですけれども。

 

『――さて、講義を再開しよう。先程のマサカド式の巨大ヒュージゴーストについては作戦の詳細を詰める際、改めて解説を入れる。そして、あの塔についてだが。グレイ』

『は、はい』

『先に結論を言おう。アレは……君も知っている『ロンゴミニアド』。その模造品だ。別時代の君が持っているソレ、とかいう事も無い』

 

 はい、という事でそっくりさんなだけでしたー、拍手ー……じゃなくて!! どうして似ているかを聞いてるんだよォ! そこを話せって言ってるんだ!!!

 

『アレが君が持っている『ソレ』に似ている理由についてだが……これに関してはサッパリと分からない』

『いや、ここまで引っ張って分からなかったのかい? 義兄上、それは些かと……』

『まぁいいだろう。似ている理由はこの際、取り敢えず捨て置いていい。気にするべきはアレの『役割』だ』

 

 まぁ当然ながら、アレがただのデカくて目立つモニュメントならそんな楽な事はありません。こんな可笑しな特異点の中で目立つだけ目立たせておいて『ただの飾りでした♡』とかそれはもう罪です。

 という事で、エルメロイ二世は当然ながらその辺りを探り出してくれた模様で。流石、術式の解析に関しては魔術師の中でもトップクラスのロードだけはありますねぇ!!

 

『アレは――殻だ。分かりやすく言えば』

『殻?』

『そうだ。中にある物を保存し、同時に外に見えないようにするための強固な外殻。あの巨大建造物が重要なのではない、中にある物を守るための装甲に過ぎない』

『その為だけにアレだけのデカブツを作ったと?』

『そうだ』

 

 要するにただの城壁とか、装甲とか、そういう理由だと……どうしてあんな凝った形の装甲なんて作る必要があるんですか(困惑)

 

『アレが魔術的な装置である可能性、神殿としての役割があるかどうか、更に言えばロンゴミニアドとしての機能を持っているかどうか……全部考えて調べてみたが、見事に全て空回り。結果として『アレはただただ頑丈なだけな外殻』という結論になった』

『あ、あんなに立派な形と、大きさなのに……』

『……ライネス、何を笑っている。ツッコまんぞ』

 

 式部さんがそれを言うと誤解しか招かないと思うんですけど(小並感) まぁ美人さんで未亡人が立派な形と大きさとか、ギリギリ法律違反レベル。ライネスちゃんが笑うのも分からないでも無いです。それは兎も角。

 そしてエルメロイ二世が説明してくれたところによれば。ただ単純に『硬い』と申してもその度合いは桁違い。計算上、対城宝具とて防ぎきれるほどの守りの力を誇るというのです。要するにエクスカリバーだって突破しきれないという。馬鹿かな?

 

『単純な『守り』という一点においては、最も苦しい難関だろう。我々の戦力では真正面から突破するのは、ほぼ不可能と言ってもいい硬さだ』

『――グレイのアレでもかい? 偽物であるなら、本物に勝る道理は無い』

 

 しかしながら此方にも切り札はあります。

 そう、此方にも『ロンゴミニアド』はあるのです。カルデアの戦力を含めて尚、最高火力かもしれない程の圧倒的な火力が。

 相手のあの塔が、ロンゴミニアドを模したものであれば、あくまで偽物。本物に突破できない通りは無いはずなのです。

 

 であればブッパでいいじゃないですか! えぇ!? 何がいけないんですか! 諸葛孔明さんよぉ!!

 

『グレイの一撃であれば、可能性はある』

『だろう? それなら……』

『しかし、それでは手加減が利かない。あの中にある物は、破壊したら致命的なダメージになりかねないからな』

 

 はえ?(困惑)

 

『……中にある物、ですか?』

『そうだ。ミズ・式部。場合によっては、そこにいる君のマスターにも致命の傷を負わせかねないものだ』

『――っ!?』

 

 いきなりこっちに飛び火してきて笑い話にもならなさそうなんですけれども。そんな馬鹿な、この特異点は今の所、ホモ君にとってはただの歩んできた道のり(特異点)を再現してるっぽい感じしかしてなかったというのに。これが此方のホモ禿に何の関係があるというのですか!!

 

『ライネス。お前はカルデアと共にこの特異点を旅し……何か気が付かなかったか』

『気が付いた、というか。一種、露骨ではあったな』

『その心は?』

『記憶の再現。カルデアチームも、その辺りは疑問に思っていた』

『――再現。そう。そこが重要だ。さて、この特異点は誰の記憶を再現したものか?』

 

 えっ? 誰とかあるんですか? 普通にカルデアのメンバーが進んできた色んな特異点を普通に真似しただけとかそういう事ではないんですか?

 

『誰かの、記憶を?』

『そうだ。ただカルデアの進んできた道を真似しただけならば。ここは『三つ』のエリアが乱立するエリアの筈だ。何故ならば、カルデアが突破し、攻略に成功した特異点は、まだ三つしかないのだから』

『……そう言えば』

『この特異点に至る前に、君達が降り立ったのはロンドン、と言うのは聞いている。だがそれは本当に一時の事。三つの特異点と並べるにしては、足りない。三つの特異点を再現する事に『意味がある』ならば、何れの特異点よりも、効果は薄い』

 

 成程、ホモ君が第四特異点を放棄してこっちの特異点に来たのをこの様に解釈してくるとは……よくできたゲームだ……さて、それは兎も角、確かにホモ君達が第四特異点に居たのは本当に短い時間ですし、彼らに霧の都ロンドンを元にしたエリアを見せても『えっそれが?』となるのが目に見えていますし。

 

『であれば。何故この世界は三つの特異点と似た形をしているのか。そしてなぜ、霧の都ロンドンの姿をも形どっているのか……動機から紐解くのは非常に難しかった』

『おや、義兄上ともあろう方が珍しい。得意のホワイダニットはどこへいったのかな?』

『お得意ではない。それしか手が無いだけだ……相手がどういう人間であるのか分かれば話も別なのだがな。流石に顔も知らない赤の他人ともなるとどうしようもない』

 

 来た! ホワイダニット来た! これで勝つる! ……えっ? ホワイダニット使えないんですか? そんなー。

 まぁホワイダニットなんてそれこそクローズドサークルの中が一番推測しやすい、本当に面と向かって容疑者とかからキッチリ話を聞かないと成立しないモノですし……こういう『犯人すらいない』って言う時には一番キツイという話。

 

『しかし、今回は動機ではない別のアプローチから、突破口を掴み取ることが出来た』

『その心は?』

『先ほども言ったが、『霧の都』はロンドンを模倣したエリア。君たちが一瞬しか見ていないエリアで、与える印象も薄い……だからこそ気が付かなかったのだろうが。一つ聞いていいかライネス』

『なんだい?』

『お前はロンドン、本来の霧の都をよく知っていた筈だ。だというのに、キリングドールに襲われたお前は、暫くここから脱出できず……ルートを探っていた』

『……あぁそうだとも。全く、アレは非常に困った事態だったよ』

 

 最初の方ですね。ライネスちゃんはキリングドールの群れに襲われてグレイちゃんと逸れて、再びの合流を図りつつ、ここからの脱出を狙っていた。とはいえ特異点なのでそこまで難しい事は無いと思うのですが。

 

『その時、どういう印象を得た』

『印象?』

『そうだ。ここから抜け出そうとルートを探っていたお前の印象を聞きたい』

『……言い方は悪いが、厄介ではあったよ』

『ほう?』

『私には司馬懿殿が付いてくれていた。それなりに頼りになるブレーンが居て尚、グレイと一緒に脱出するのが遅れたのは、キリングドールのせいもあるが、もう一つ……まるでちぐはぐな状態だったからだ。街の姿が』

 

 ライネスが語って曰く。『霧の都』は、まるで真っ当な形をしていなかった。本来そんな繋がり方をしない、要するに『人が動くことを考えていない』道筋がたくさん存在したのだそうで。

成程……知の英傑たる司馬懿殿が付いていてなお、その可笑しな町の形から、正しく抜けられるルートを探るのに骨が折れたと。

 

『ふむ。おおよそ正解ではあるか』

『というと?』

『ここは、他よりも造りが『雑』という事だよ。他は、特異点を再現している、似ていると評されるだけあって、造りはしっかりとしていたが……ここだけは違う。建物が乱立している所為か分かりにくいが、まるで『パッチワーク』のようだ』

 

『まるで、『情報が足りない』まま、急いで仕上げたように』

 

 ロード曰く。

 ここを作った黒幕が、人理焼却の側についているのなら、もうちょっとこの霧の都も四つ目の特異点に似せようという努力をしただろう。他の三つも出来るだけ似せる様に作ったのだから。たった一つだけここまで雑に作る理由は、魔術的にもあまり存在しないのだそうで。

 

『当たり前の事だが。雑に作った方が良い術式になる等、魔術の世界ではまずあり得ない。しっかりと作り込んだ方が力を発揮するのは万物共通だ』

『では……どうして』

『こうならざるを得ない理由があった。この特異点を作るのに、ある物を利用したから。では問いを返そうミズ・式部。一体、なんだと思うかね?』

『――それが、誰かの記憶……?』

『記憶、または記録というのは魔術の世界でも重要な力を持っている。君たちサーヴァントも、一種動いて触れて喋れる『記録』または『記憶』と言えない事も無いからね。そんな重要なファクターなら特異点の土台とするのにも問題は無い』

 

 さらに言えば、記憶というのは個人の主観に寄る事もあるので、本当に僅かな記憶しかないと再現しきれないというのも十分にあり得るらしく。それが『霧の都』が雑に作られた説明にもなる、との事。

 

『そして、ここを構成するのに必要な条件は『三つの特異点を攻略し、なおかつ霧の都を雑に構築するだけの記憶を持った人物』……それに当てはまり、なおかつ、向こうからアプローチを受けていた人間が一人、存在する』

 

 ……紙の欠片とかそう言えば拾わされてたねぇ。

 いかついハゲのキャラクターが一人ねぇ、居たねぇ。

 

『君だ。カルデアのマスター……君の記憶から、この特異点は形成されているのだ』

 

 ――と言ったところで今回はここまで。

 ご視聴、ありがとうございました。

 




無理矢理伏線回収しようとして超苦労しました(素直)
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