FGO DLC実績『鬼血の継承者』獲得   作:秋の自由研究

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第八十四章

 いえーい! ホモ君見ってるー!? アサシンに裏切られちゃいましたー! な実況はーじまーるよー。

 

 ふーん。ピンチじゃん(震え声) サーヴァントに裏切られたマスターの末路なんて大抵禄でもないモンって決まってるから(ガチ震え声) 所詮は小賢しいクリティカルでダメージをせこせこ稼ぐことしか出来ない雑種マスターにガチの純血鬼っ子に勝てるわけないだろ!! いい加減にしろ!!

 

『――ほんま、最後までつまらん女。ウチからバラした方がおかしいと思わへん? なぁ旦那はん』

 

 といっても、それをバラしたのは彼女からではなく、頼光さんからなんですけれども。流石は大英傑、腐ってもただでは終わらないか。

お陰で、最初にホモ君を殺す、つまりは暗殺するために召喚されたサーヴァントがサーヴァント・アサシン……『酒吞童子』という事が分かりました。

 

その鬼の名を知らない日本人はそう多くない程のビッグネーム。

人間を容易にその細くしなやかな手足で切り裂く、悪い『童子』。血だけではなく酒にも酔う『鬼らしい鬼』でありながら、風流や雅を愛する文化人でもある――神秘色濃く残る平安時代において尚、最大と言ってもいい程の大化生。

 

 脅威なのは力だけではなく、そのカリスマ性も怪物の中でトップクラス。

普通の鬼としてではなく『鬼の首魁』の内の一人として最大級の脅威と都から捉えられていた程のカリスマは下手な王様では太刀打ちも出来ない程に高いのです。

普通は群れぬ筈の強き鬼たちを纏め上げ、一大勢力を築き上げ、御殿に住まい酒宴を開いていたとの事です。

 

『まぁええわ。そんな訳で。アサシン、酒呑童子。旦那はんのサーヴァントやなくて、旦那はんの首を欲しがる鬼。改めて宜しゅうな?』

 

 ……頼光さんと、金時と関係が深い鬼でもあり。

 源頼光や坂田金時を始めとする四天王を要する源氏武者でも、余りに被害が大きくなることを考えたのか、『真っ向から力で捻じ伏せる』のではなく『酒飲ませて不意打ち』という手段を取らざるを得なかった程に彼女は強いのです。

 

『まぁ――ここで首とってもええんやけど』

 

 さて。そんな彼女とマトモに殴り合って勝つとかハハワロスとしか言えないと言いますかはい。しかし、若干雲行きが変ですね。

戦う雰囲気ではありません。どうやらいきなり酒吞ちゃんに全身の骨抜かれてガメオベラという訳ではない模様です。

 

『まぁ、一緒に牛女を討ち取った仲やし。一晩くらいは待ってもええよ? どうせここから出られへんのやし……最後まで、ゆぅっくり楽しむのも、悪ないわぁ』

 

 許されたッ……!! やったぁああああああ!!!(寂海王並感) やっぱ命は拾ってこそナンボ、ハッキリわかんだね(弱者の心得) この実況を続けるためならば俺は彼女の足の先をも舐めよう……えっ!? 酒吞童子さんのあのおみ足をペロペロできるんですか!? ご褒美じゃないですか!(セルフ発狂)

 

 という事で、この拾った命で何しよう……ぐへへ、カルデアのマスターに反撃の時を与えた事を後悔させてくれるわ……!!

 

『それじゃあね? 旦那はん』

 

 はーい、酒吞ちゃんばいばーい。

 ……さて。皆さま。ここで悲しいお知らせがあります。ホモ君はこのままだと普通に死にます(震え声)

 

 まぁ、うん。そりゃあそうなるだろうな、と思う方もいらっしゃるでしょう。うん。今ホモ君には、カルデアのマスターとして呼んだサーヴァントが付いていないのです。そしてアサシンちゃんの裏切りと、頼光さんが元は『特異点の呼んだカウンター』だった事を考えるとホモ君は単騎でここへ来たことになり。

 頼れる仲間とは敵の思惑で綺麗に隔離されてしまったのです。わー……ふざけんなぁ! カルデアのマスター、死ぬ気で集めた戦力や! サーヴァント二騎言うたら、どれだけの血(経験値腕の)が流れたか、わかっとんのかぁ!!

 

 あんまりにもあんまりな状況に、思わず東の極道組織の古き大幹部にもなろうというモノです。

 

 罪ですよ……詰みでもありますよ……どうすれば良いんでしょうねコレ。

 いや、落ち着きましょう。いくら何でも特異点を誘導通りにクリアしたらそのまま死が待ち受けているとか型月作品じゃないんですから……何かある筈です流石に。

 先ずは、我々のアジトに戻ってですね――

 

『――おっ、やっと戻って来やがったか』

 

 おんっ!?

 

『まぁあの酒吞の事だ。裏切ってそんまま背後から……なんてダセェ真似はしねぇと思ってたが。やっぱ何処に召喚されてもアイツはアイツって訳か』

 

 古びた廃墟の中に堂々と立ち上がる、アサシンでは無い背格好の影が一つ有り! なんという偉丈夫、一般人ホモ君との圧倒的な格の差を見せつけるような胸板の厚さ、腕の太さたるや! ヒューッ! 見ろよあの筋肉、アイツならやれるかもしれねぇ!

 

 そのマッシブな肉体を直で包む白い衣の、襟をバリ立てしたヤングでヤンキーな着こなしに、金髪おかっぱの下の、ゴールデンなフレームのサングラス! 黒いパンツに同じくゴールデンなチェーンを飾り立てたイカした兄ちゃんが!

 

『おぉッと、そう警戒しないで良いぜ、兄さん。俺っちは、真っ向から戦ったアンタへの頼光サンの最後の手向けって奴だ。ったく、頼光さんを止める為に来たってんのに、なんも出来ねぇまんま消え失せちまったからなァ……その分まで、張り切って力になるさ』

 

 その手には、人間では震えぬ程のゴッツイまさかり! 頼光さんからの送り物、ならぬ送り者。

 

『足柄山の金太郎、そして頼光サンの四天王、坂田金時、ゴールデンに推参ってなぁ!』

 

 源頼光を打ち倒し、そして酒吞童子が敵に回ったとなれば、この男が出てくるのは最早道理と言ってもいいでしょう、誰よりもゴールデンな源氏武者、堂々不敵な主人公(気質)の坂田金時が登場でございます!!

 

 どうやらこの特異点、これからは彼がこの特異点内でのサーヴァントになってくれる模様です。ありがてぇ……! ありがてぇ……! 流石にサーヴァント一人をマスター一人でお相手いたす、とかとんでもない無茶をさせられるとかではなくてホントに良かったです……!!

 

 という事で……♰場を改めて♰

 金時君を迎えて、改めて襤褸アジトで、ブリーフィングと洒落こみましょうか。

 Hey、ゴールデン! どうしたこんな事になってしまったのかを教えて!(滅びの日を迎えるホモハゲBB)

 

『オーケイ。じゃあ先ずは、ここが『何の為に用意されたか』……そこから説明する事になりそうだな』

 

 という事で、ここからは解説するゆっくりと化した金時君による怒涛の解説パートだオラァ!! 金時君ゆっくり化するのクッソ似合いそうですね……東方キャラって言われても一瞬信じそうな気がする(節穴)

 

 という事で金時君の解説してくれて所をめっちゃかみ砕いて説明すると。

 そもそも刺客として召喚されたアサシン――酒吞童子は、しかし彼女を召喚した術者とクソ程反りが合わず半ば離反とほぼ同じ位の勢いで暴走。

 そのままアサシンの首輪は術者から外れる事になってしまい。

 

 それを見た術者の方はといえば『ファッ!? やべぇよやべぇよ……』と大混乱した挙句『せや! カウンターとして召喚されているサーヴァント鹵獲したろ!』と頼光さんを卑劣な手段で捕獲し、他に召喚されていた頼光四天王を、彼女を囮に何とか各個撃破、一人一人頼光さんにむしゃむしゃ(比喩)させて強化させて新たな刺客に。

 

 よしこれで暴走したアサシン諸共カルデアのマスターに一発でブッパでゲームクリアでワシが天才や!!(歓喜) していたら今度はアサシンが此方と改めて組んで頼光さんを叩き潰しに動いたという。

 

 ……えぇ……?(困惑)

 

『向こうとしてもSo Crazyだったろうよ。自分と反りが合わなくて離脱、それだけならまぁ放っておいてもまあいいが、結局敵と組んじまったんだから』

 

 控えめに言って酷い。何が酷いって、アサシンが裏切った理由が彼女らしいカッコいい理由なのに、そこからの流れがクッソ雑なんですよ! なんだよ! 取り敢えず鹵獲してからの後は流れで、みたいなその……その! しかもアサシン放っておくなよ! せめてそっちを討ち取れよ! スルーしておくなよ!

 

『まぁお陰でアンタは助かったから結果オーライって奴か?』

 

 予想以上にぐっだぐだしてますけど……向こうからしたら、それだけアサシンに裏切られたってのは驚きだったのでしょうか。分からないですけれども。その辺りはプレイヤーには知る由もない事。それに結局の所は……

 

『まぁ、その酒吞童子も、最後にはアンタの敵に回った訳なんだが……』

 

 そうだよ(便乗)

 




(各陣営がぐっちゃぐちゃになって)狂いそう……狂いそう……!
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