FGO DLC実績『鬼血の継承者』獲得 作:秋の自由研究
――北米魔神戦線、開幕――な実況、はーじまーるよー。
さぁ、我らアメリカ軍の周りは四方八方敵だらけ、どころか血走った眼玉だらけでございます!! 天に伸びるは魔神の柱! それも一本どころか魔神柱のバーゲンセールが開ける圧倒的な数でございますよ皆様!
あぁ……地獄地獄(半ギレ) アメリカの乾いた大地に無数のお化け大樹が根を張ってますなぁ……とある採集決戦を思い出す光景ですが、残念ながら向こうと違って、此方の戦力はこの十数本はあるこの魔神柱に対して余りにも貧弱……
『――う、うわぁああああっ!?』
『なんだこの化け物はっ……!?』
『た、退避っ、退避を――』
というか戦う前にそもそも逃げ出している兵士の方々まで居ます。無理もない……こんな化け物がいきなり四方八方に湧いて出てビビらない訳ないです。
『魔神柱――馬鹿な、本気で言っているのかこの数は!? 魔神柱の反応の総数は全部で二十八! 二十八だ!』
我らアメリカ軍を取り囲む巨大な肉の柱、その総数たるや……二? 五? 否! 二十八です!! オケアノスから増えに増えてなんと二十八倍でございます!! 界王拳もビックリなハチャメチャ具合! フリーザにギリギリ勝てそうな倍率してんなお前な。
……とはいえ、ギャグみたいな増え方してるとしても、その増え方は当然ギャグ調ではすまない絶対的な脅威で――
『……お、終わりなのか。こんな、こんな理不尽な終わりが、アメリカの――』
『おい呆然としてんじゃない! 早くにげ――』
あっ。
……えー、御覧の通り。一般アメリカ兵士君では太刀打ちの仕様がないというか、上から叩かれて終わりと言うか――クソゲーじゃこんなんクソゲーじゃ! 皆の衆、引き上げるのじゃ! 三十六計逃げるに如かず!
『終わりだな。こいつぁ、魔神柱の集合体だ』
『……』
『サーヴァントでも手に余る代物……だからって言って、この包囲網を抜けて脱出するのも不可能だろう』
ですよね~(震え声)
周囲を全て敵に囲まれて、逃げ出す場所も無し。兵士たちも完全に恐慌状態で、そんな場所も無いというのに、ただただ慌てふためいて逃げ惑うばかりでございます。
そして、絶望しているのは兵隊だけではなく、将兵の皆様もです。無言で天を睨むネロちゃまもそうですが、何時の間にか合流したエジソン先生も膝を突いてしまっています。
『……終わりだ……見ろ! これが……このレベルの化け物が、二十八体だと!』
『落ち着きなさいエジソン! アナタがパニックになって――!』
『――逃げ場がないのは分かりやすくて実に良い! ならば我らが選ぶべきは一つ、徹底抗戦であるな、うむ!』
『正義は、破れる……はっ?』
いけない、皆の心が……ん? なんて?
『良いか獅子頭』
『し、獅子頭……』
『兵が絶望的な状況に嘆くのは仕方のない事だが。それでも、将は、王は、最後まで諦めてはならんのだ。兵たちを戦へ駆り立てた、その責を負わねばならぬ』
膝をついたエジソン。若干あきらめ気味に両手の剣を下ろしたベオウルフ。慌てるエレナさん。しかし……ネロ陛下、この中で意外にも笑顔! 寧ろ堂々とその白い長剣を構えております。
あっ、そ、そしてこのBGMは……黄金の劇場に何時も鳴り響く、ネロ陛下の勝利確定BGMは!
『それに、これら全てを倒さねばならぬという訳でもないのだろう、カルデアの軍師よ』
『……藤丸君達がクー・フーリンを討ち取って、願望器を回収できれば、倒さずとも何とかなるとは思うけど』
『であればそれまで耐え抜けば良い話ではないか。何もあれら全て、馬鹿正直に削り切る必要などない! どうだ! これで大分気持ちも楽になったであろう!』
あっそっかぁ(納得) 確かに皆、コレを叩き潰す前提で絶望してたけど、藤丸君が聖杯を回収したら終わるもんね。
『し、しかし……それでも耐え抜けるかどうかは……』
『――諦めれば全ての責任を投げ出した愚かな皇帝となるのは必定。しかし諦めねば、皆が笑って勝鬨を上げる未来へとたどり着ける可能性は、残る!』
余りにも堂々。余りにも不敵。そして余りにも前向き。この状況下でも尚、絶望するでもなくまさかの勝つための可能性を模索出来る皇帝陛下ネロ・クラウディウス。ちょっと光の皇帝過ぎませんかね?
『うむ! 余は、そっちの方が欲しい! 何せ、欲張りな皇帝ゆえな、終わりの宴では皆の慰労ライブを盛大に行うのが楽しみで仕方ない!』
『――』
『共に生き抜いて――勝利の美酒に溺れようぞ、エジソン!』
……ちょっと困惑して。顔を落ち着けて。そして――満面の笑みへ。先程の悲観的なしわくちゃライオンヘッドはもう何処にもいません。
『……成程。私とは器が違う。企業家だからなのか、どうしても現実を見てしまうが。貴方は常に自分の欲したモノへ、ただ愚直に手を伸ばすのだな』
『――全く、へこたれても立ち上がれるのは、ホント貴方らしいわ。エジソン』
『エレナ君。付き合いきれなくなったら、休んでくれたまえ。君の分まで働こう。何せ耐久、持久戦ならば、このトーマス・アルバ・エジソンの独壇場だ! 何せ一日十八時間の労働が私のデフォ! 皇帝の激務とてこの労働力には及ぶまい!』
『うむ! そんなブラックな労働には初めから負けを認めたい所存である!』
獅子の咆哮と共に――大統王エジソン、再び復活。エレナママもまだまだやる気。流石はEXTRAで主人公張ってたネロちゃまです。あっと言う間に絶望的な空気を持ち直してくれました。ハッピーエンドへの道は閉ざされてはいません、アメリカ軍はまだまだ終わってないぜ!!
『――これより、アメリカ軍は最後の戦いに入る! 周辺を囲むあの化け物は、決して無敵の化け物ではない! 別動隊の作戦が成功すれば、あの怪物も力を失うとの事だ! それまで耐えれば、此方の勝利は確実なものとなる――見ろ!』
そう言ってエジソンさんが指し示した先には――何と、魔神柱の攻撃で、(命が)天へと飛んでいくケルト兵の皆様の姿が!!
さよう! この魔神柱、当然のことながら、敵味方なんざ関係なく、この戦線に残る全てを破壊しつくす為に送り込まれた破壊兵器なのです! というかまぁ、彼らがサーヴァントが指揮する軍になんて配慮するわけもないですし……まぁこうなるのは自明の理と申しますか。
『容赦のない攻勢ではあるが。その分、敵側の同士討ちも激しいものとなっている――あの化け物たちが消滅するまで耐え抜けば。自ずと、この戦場には我らアメリカ軍だけが残る事となるだろう! 即ち、完全勝利だ!』
と言う事で。ここからはそんなケルト陣営の苦境の中で、魔神柱の暴走染みた攻撃を耐えぬく耐久戦となります。一定ターン、相手と交戦しつつ、撃破されなければ次の戦いに向かう……途中魔神柱に叩き込んだダメージや、倒した数で、後の戦いが楽になります。
当然ながら、基本的に魔神柱が徒党組んで襲い掛かって来ますもので、全体を焼き払える宝具があればある程アドになります。単体宝具は単体宝具で、魔神柱を倒してアドを取れるのでどっちが上とは言えませんが。
兎も角、此方ホモ君チームには全体攻撃宝具が何と三人も! 宝具の三連射の全体ダメージで、後のターンに確実に有利取っていきましょう。
『――ンンン、成程成程……想像以上に、折れぬものですなぁ!』
う わ で た(震え声)
リンボの野郎、まだ生きてやがったか……ふ、だがしかし。貴様もあの魔神柱の猛攻に晒される立場だ。こっからボキボキにへし折れるのはお前の方だぜリンボぉ! 精々二十八柱の猛攻に晒されて尻尾巻いて逃げるんだなぁ!!
『とはいえ、コレは想定内! 賜った依頼は――これから! 拙僧、それなりには多才なれば、『こらぼれぇしょん』なるモノもお手の物!』
は?(半ギレ) 何言ってんのオマエ……いや、何やってんのオマエ?
『降りよ、暗黒の帳! 堅実過ぎて拙僧の趣味ではございませぬが――限定展開! 狂瀾怒濤・悪霊左府! 化生に化生の上重ね! 顕現せよ、二十八の狂気の大怪異!!』
何やってんのオマエぇえええええっ!?
うわぁああなんか黒い雲が晴れて、代わりに黒い太陽っぽい何かが上ってる! 魔神柱の動きが何か……キモイっ! 本格的にタコの触手みたいにうねってる! こっちを見下ろす目が血走ってる! って言うかキマってる!
り、リンボの宝具は……人間を怪物に置き換える狂気の術式だったはずです。その対象を、召喚された魔神柱に変えて……凶化した、ってコト!?
『さぁさこれよりは地獄の底! 皆様方がどれだけ耐えられるか、拙僧高みの見物と参りましょう!』
クソがァっ!(本音)
リンボの余計な横やりで、耐久戦のレベルがさらに上がってしまいましたが……やる事は基本変わりません。後、やる気は寧ろマシマシになって参りました。アイツの顔面にゴルゴーンさんのマシマシクリティカル叩き込むまで、倒れる訳にはいかねぇよなぁ!
怒りのボルテージ爆上げとなった所で、今回はここまで。
次回は地獄の耐久戦を終わらせて……リンボを改めてぶん殴る所まででしょうか。絶対あの頭のわらびを毟ってやるぞリンボぉ……!
Q,なんでリンボは全部巻き込んで術を使わなかったの?
A,トップから『余計な事せず言われた仕事だけやっとけよ』って言われたから。言われなかったら多分敵味方関係なく巻き込んで、余計な恨み買ってた。