機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜   作:残月

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足付き、追跡

 

 

あれからアークエンジェルを見失い、恐らく向かうであろう進路方向を探す日々。

そんなある日、ラクス・クラインが行方不明になったとニュースが流れて大騒ぎになった。ユニウスセブンの追悼慰霊の事前調査に向かった所、行方不明になったとの事だった。

 

 

「ラクス・クラインが行方不明ね」

「心配になりますね……それにアスランの婚約者さんな訳ですし」

「案外、足付きにでも保護されてるんじゃないか、あのお姫様。あの船は俺達と因縁があるからな」

「ふん、くだらん。それよりも足付きの捕捉はまだ出来ないのか!」

 

 

この話題で俺、ニコル、ディアッカ、イザークで雑談が交わされた。ディアッカよ、実はお前がビンゴなんだよ。

そんな話題が上がってから合流予定だったヴェサリウスが遅れると連絡が来たらしい。なんでもアークエンジェルと交戦した後になんらかのトラブルがあり合流が遅れるとの事。

これってラクスがアークエンジェルに保護された時の話だよな。そんで合流した地球軍の船をアスラン達が落として、危機に陥ったアークエンジェルがラクスを人質にしてその場を脱出。その後、キラが独断でラクスをアスランに返還する……って流れだったかな。流石に細かい所は覚えてねーや。

 

 

まあ、兎も角……クルーゼ隊長が交戦した地点から逃亡したコースを計算すると俺達の居る地点からなら追い付けると判明。現在、ガモフで追跡中である。本来ならクルーゼ隊長と合流して追加装備を手に入れてから仕掛けたかったんだけどな。

 

 

「しっかし……クルーゼ隊長とアスランで取り逃がすなんてね」

「俺達が情けないのか、相手の指揮官が優秀なのか、それとも別の要因があったのか」

「ふん、今までは奴等の運が良かったに過ぎん!でなければナチュラル如きに負けるなぞ、あり得ん!」

「油断は大敵ですよイザーク。ラスティの言う通り、あの船には何かがあると思います」

 

 

そろそろアークエンジェルに追い付きそうって所でブリーフィングの場でディアッカ、俺、イザーク、ニコルの順でコメントを溢し、どう仕掛けるか悩んでいた。

 

 

「取り敢えず俺が先行してストライクの足止め。メビウス・ゼロを……ディアッカが仕留めて。そんでイザークとニコルで足付きの動きを封じながらタイミングを見て、ストライクにトドメ。その後で全員で足付きを沈めるってのが良いと思うんだが」

「貴様、勝手に決めるな!」

「そうですね……周囲の状況をクリアにしてから本丸に攻め込むのが一番です」

「だとしてもラスティ、ジンでストライクの相手出来るのかよ?」

 

 

俺が意見を出すとイザークは反発したがニコルとディアッカは概ね肯定的だった。

 

 

「俺に出来るのは足止めだけだぞ。PS装甲だからジンの装備じゃ時間稼ぎが精々だ。トドメはビーム装備のGじゃなきゃ無理だぞ」

「決まりだな」

「ちっ……仕方ない。だがストライクのトドメは俺がするからな!」

「はい、ラスティの案で行きましょう!」

 

 

どうするかが決まると後は早かった。ガモフから俺のジン、デュエル、バスター、ブリッツが発進する。速度の都合上、俺のジンが先行しストライクに肉薄する。今回の俺のジンはマシンガンの二丁装備と予備の重斬刀である。対するストライクはエール装備。こりゃ高速機動戦になるな。

 

 

「ちっ……速い上に的確な射撃ってのは厄介だよな!」

 

 

マシンガンを両手に構えて撃とうとしたが、先にストライクからのビームが放たれる。ブースターと姿勢制御を駆使してギリギリ避けたが、何度も避けるのは無理だな。マシンガンを放つが高速機動戦じゃ集弾率が悪く、弾をバラ撒くだけに近い。そもそもジンは本来、高速機動戦に向いてない。ハイマニューバタイプも高速機動戦タイプとは謳ってはいるけど今俺とストライクが繰り広げてる程の速度は想定してない。つまり高速機動戦に適した装備が現状存在しないのだ。

 

 

「くっ銃身が安定しない!後でデータ纏めて開発に……があっ!?」

『何してんだよ、ラスティ!?』

 

 

弾をバラ撒きながらストライクと高速機動戦をしていたがストライクのサーベルにマシンガンの銃身を斬り裂かれ、更に蹴り飛ばされたと思ったらメビウス・ゼロと戦闘していたバスターと激突してしまう。

そして、その隙は逃さんとばかりにメビウス・ゼロのポッドから弾丸が放たれ、俺のジンとバスターに降り注がれる。

 

 

「ぐ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

『くっそ……おい、ラスティ!?』

 

 

降り注がれる弾丸の雨に俺のジンのダメージがヤバい。バスターはまだPS装甲だから衝撃は来ても機体のダメージは少ないだろうが、俺のジンはノーマルの装甲だ。メビウス・ゼロの弾でも充分な程の被弾になってしまう。

 

 

『大丈夫か、ラスティ!?』

「内部まではダメージは行っちゃいないが表面装甲は死んだな。次、食らったらマズい……」

『ラスティ!イザークが!』

『痛い痛い痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!』

 

 

俺とディアッカがストライクとメビウス・ゼロに苦しめられてる間に状況は最悪な方向に向かっていたらしい。モニターにはコックピット付近から煙を拭いているデュエルを抱えてアークエンジェルから逃げているブリッツの姿が。更にストライクから放たれているビームで仕留められそうになってるのがヤバさを引き立てている。どうやらストライクは俺を蹴り飛ばした後でイザークとニコルの方に行って二人をボコボコにしたみたいだ。見事に返り討ちにされたイザークとニコル。特にイザークの方が骨身に染みる程に痛い目を見た様だ。

 

 

「ディアッカ、俺がイザークを退かせるから援護、頼む」

『任せろ。グゥレイト!』

 

 

俺のジンのダメージもヤバいがデュエルの方もヤバい。俺はブリッツに庇われているデュエルを抱えるとガモフへ一直線に帰投した。バスターは援護射撃でアークエンジェルとストライク、メビウス・ゼロを牽制して、ブリッツはトリケロスを防御態勢で構えて撤退支援をしてくれた。

 

 

『ぐぅぅぅぅぅぅっ!チクショウ、チクショウ!』

「暴れんな!俺のジンもヤバいんだから!」

 

 

イザークはまだストライクに向かおうとしているのかデュエルを動かそうとしているがもう無理だっての!

しかし……本来よりもこっちの戦力は増されている筈なのに返り討ちにされてしまうな。直接、戦うとわかるがキラ・ヤマトの戦闘能力の高さが窺えるな。ろくに訓練してない素人の筈なのに軍学校で訓練を受けた俺達よりも強いんだから。

 

これがスーパーコーディネーターの力か……既にこっち側の力不足を実感するわ。クルーゼ隊長が持ってくる追加装備で強化しないと太刀打ち出来そうにないな。デュエルの強化もするだろうし、俺のジンも強化してもらおう。

 

 

 

 

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