機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜   作:残月

12 / 48
大気圏間際での戦い

 

 

 

地球に降下するアークエンジェルを阻止するべくヴェサリウスとガモフから搭載MSが次々に出撃していく。

俺もニコル達と共にガモフから出撃したのだが……

 

 

「ぐ……うぅ……更にジャジャ馬になりやがった!」

『気を付けてくださいラスティ。機体がフラついてますよ』

『グゥレイト!』

『何処だ、何処だ!ストライクゥゥゥゥゥッ!』

 

 

ニコル、ディアッカ、イザークが順調にメビウスを墜していく最中、俺は機体に振り回され気味だった。

通常のジンアサルトよりもチューンナップされた俺のジンアサルトは操作するので精一杯だった。増設され大型化したブースターは洒落にならん加速性を持っている。迫ってくるメビウスを墜してはいるものの機体の操作に気を取られて疲れが倍増してる気がする。だがアサルトシュラウドの装甲は伊達じゃ無いな。一発二発被弾しても問題がない。

問題があるとすれば加速が凄すぎて下手すると艦隊に体当たりをしそうになるのだ。カスタマイズも考えものだな。出力が上がった分、操作性に難が出てるんだから。

 

 

「だが、結局は慣れだよな!」

『無理はしないでくださいラスティ。援護しますから』

『出てこないと傷が疼くだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』

 

 

コツを掴んできたので俺もメビウスや艦隊に攻撃を加え始める。ニコルが俺のジンを追って援護してくれているので非常に助かるのだがイザークがうるさい。

イザークの叫びをBGMに俺達はアークエンジェルを沈める為にメビウスや艦隊を次々に墜していくが第八艦隊の戦力が凄まじく中々辿り着けずにいた。

 

 

『ハルバートンめ。その身と引き換えに足付きを地球に降ろすつもりか……各機、足付きに戦力を集中させろ』

『『『了解!』』』

「りょーかいってね」

 

 

クルーゼ隊長からアークエンジェルを狙えと命令が来るけど結構キツくなってきた。限界高度に地味に近付いて来てんだもん。

 

 

「死にたくない奴は引っ込めよ!」

『う、うわぁぁぁぁぁっ!』

『ダメだーっ!』

『さ、避けられない!』

『ちくしょう!ちくしょう!』

『ア、アメリアーッ!』

 

 

俺はメビウスの群れに突っ込んで固定武装をフルオープンで放った。狙いは定めてないが、戦力が集中して密集している場所なら効果はある筈だ。その証拠に次々にメビウスは撃墜されていって……ん?オープン回線で聞こえた悲鳴に違和感を覚える。なんか他のシリーズのガンダム混じってなかったか?明らかにZ時空の叫びだぞ今の。まさか、居たのかカクリコン。

 

なんて事を考えていたら、いつの間にかストライクがイザークとアスラン相手に戦っていた。あの二人を相手取って互角以上って……俺とニコルとディアッカは援護に回ろうとしたがディアッカがメビウス・ゼロに絡まれ始め、仕方なく俺とニコルが二人の援護に回る事に。だが、イザークが熱くなりすぎている。デュエルのビームライフルから放たれたビームはストライクには一向に当たらず、アスランもストライクと戦おうとしているがデュエルから放たれる攻撃の流れ弾に当たりそうでろくに戦えていない感じだ。

 

 

「落ち着け、イザーク!状況を見ろ!」

『五月蝿い!俺が奴を墜とすんだ!』

 

 

俺の叫びにイザークは案の定、噛みついて来た。そうこうしている間に限界高度ギリギリまで来ていた。メビウス・ゼロに追い回されていたディアッカもメビウス・ゼロが撤退した事でフリーにはなったがストライクとアークエンジェルの追撃は無理そうだ。帰還命令も出てるし。

 

 

「限界だな、そろそろ戻る……と言いたいけど俺はあのバカを連れ戻すから、お前等はヴェサリウスに戻れ!」

『おい、ラスティ!?』

『ちっ……タイムリミットかよ!』

『僕も行きます!』

 

 

俺は未だにストライクとのタイマンをしているイザークを連れ戻す為に急いだ。アスランとディアッカは一足先にヴェサリウスに戻り始め、俺一人で行こうと思ったのだが、ニコルも付いてきてしまった。ニコルには「戻れ!」と言いたかったが時間が無い。

俺とニコルはイザークとストライクのタイマン場所へと急いだ。ちゅーか、アラートが鳴り止まない。流石にマズいか!?

 

 

「撤退だ!イザーク!」

『退きますよ、イザーク!』

『五月蝿い!此処で仕留め……何っ!?』

 

 

尚も戦おうとするイザークだったがビームライフルを構えて撃とうとした瞬間、小型のシャトルがデュエルとストライクの間に割って入る様に大気圏突入を始めていたのだ。ビーコンでシャトルに乗ってるのは一般人であると表示される。

 

 

『おのれ、奴を仕留めるチャンスを……この戦場から逃げ出す軟弱者共がぁぁぁぁぁっ!』

 

 

そう言ってデュエルのビームライフルをシャトルに向けるイザーク。あの馬鹿、ビーコンの確認もしてないのか!

 

 

「民間のシャトルを撃とうとすんな、ボケッ!」

『なっ……がぁっ!?』

『ラ、ラスティ……もう限界ですよ!?』

 

 

シャトルを撃とうとしたバカの射線に割り込んでタックルをする。衝撃でビームライフルの照準が外れてシャトルは無事だった。危なかった……今頃の話だが、あのシャトルにはアークエンジェルに乗っていた避難民が乗っていた筈。原作だとイザークがシャトルを撃ち落とす所だったけど間に合って良かっ……いや、良くねぇ!?今のやり取りでヴェサリウスに戻る為の高度はとっくに過ぎ去っていた。

デュエルとブリッツはPS装甲あるから大気圏突入もなんとか出来るけど流石にジンで大気圏突入は無理だ。フルブーストでもヴェサリウスに戻るのは不可能だし……いや、マジでどうする!?アラートはもう鳴り過ぎて訳わかんなくなってる。

 

 

『ど、どうするんですかかラスティ!僕とイザークの機体は兎も角、ラスティのジンじゃ……』

『貴様、どうする気だ!?』

 

 

涙目のニコルに漸く状況を冷静に見始めたイザークの焦りの表情。いや、俺が知りたいくら…‥あぶなっ!?俺の目の前を先程、轟沈した第八艦隊の戦艦のデブリが直撃しそうになる。大気圏突入の前にあんなのに当たったらそれだけでMSなんかブッ壊れるっての。ん、デブリ?

 

 

「それだ!ニコル、イザーク!大型のデブリを盾にするぞ。デブリを盾にしてニコルは大気圏突入コースを算出!イザークはデュエルとブリッツを並ばせて俺のジンを守ってくれ!」

『は、はい!』

『何をする気だ!?』

 

 

既に大気圏突入の熱でコクピットが熱いのでニコルとイザークへの説明は省いたが大型デブリを降下ポッド代わりにして、デュエルとブリッツが壁になり俺のジンを守る。更に試作型のブースターは外部パーツで冷却剤に繋がっている。これをコックピット付近を冷やすのに使えば俺のジンでも大気圏突入に耐えられる筈!

かなりデカい博打になるけど、コレしか手段がない!俺はジンを操作してブースターに繋がっているパイプをコックピット付近に近づけて固定した。後は上手くいく様に祈るのみ。

 

 

ニコルは必死に降下コースの算出をしてくれて、イザークも素直に聞いてくれた。俺はと言えば鳴り響くアラートとモニターに映し出されるジンの機体のダメージデータに意識が遠のいていった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。