機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜   作:残月

16 / 48
ザラ隊結成

 

 

ジブラルタルまで引き上げた俺達は待機を命じられていた。それと言うのもクルーゼ隊長がアスランとディアッカも宇宙から地上に降りてくると言うのだ。それまでは暫しの休みとなって……イザークは地上戦のデータを纏めていた。前回の失敗でアークエンジェルを優位に立たせてしまったから気にしているのだろう。ニコルはアイシャさんの事を気にしていた。俺もバルドフェルドさんの事は気になるが、二人は救助された後に専門の医療機関に運ばれて行った。無事だと良いのだが。

 

 

さて、それで俺は何をしているかと言えば……

 

 

「小僧!取り付け完了したからチェックしてくれ!」

「りょーかいです」

 

 

ジブラルタル基地で俺のジンの更なるカスタム化をしていた。借りていたディンを半壊状態で返却したら一人のガスマスクを被った整備班の人にめっちゃ怒られた。そりゃもう、包丁を持って「俺の整備した機体を壊すとは何事だ、貴様ーっ!」って感じで三十分ほど鬼ごっこが開催された程である。

その後、事の経緯を聞いて落ち着いた整備班の人だが「だったら貴様のジンを直すから手伝え」と俺の休暇はなし崩し的に消え去ったのだ。

まあ、ジンの修理の進捗も気になってたから良いんだけどさ。

 

 

俺のジンはコクピットブロックを除いて新造パーツで改修と言う事になって。先ずはエース用の機体に改造して、更にアサルトシュラウド装備をする。此処までは以前の物と同じだが、脚部パーツを新しい試作品を装備していた。ジンの脚部の追加装甲はホバリングシステムが使われている。

整備班の人達は「このホバーシステムは今後、ザフトのMSに使われるだろう。三年もすれば実用化される筈だ」と言っていたが、惜しい。二年後にはドムトルーパーが開発される。もしかして、この試作品のデータ集めがドム開発の下地になるのだろうか。

 

取り敢えず脚部の追加装甲以外は宇宙で仕上げたアサルト装備と変わらない性能になった。現状、ジンのカスタム機としては最大限の性能となった。

 

 

「凄い見た目になりましたね、ラスティ」

「ああ……これで少しは足付きに対応出来るだろうな」

 

 

ニコルが改修された俺のジンを見上げながら呟く。実を言えば正直不安だとは思う。砂漠での戦いの時に二機だけの筈のスカイグラスパーが三機居た事といい、キラの戦闘能力の向上速度が異常に速かった事。

基本的には原作に沿った様に見えるけど難易度が上がっているのは目に見えている。

 

あの時のスカイグラスパーのパイロットは誰だったんだろう?ムウさんは俺を追い回していた。もう一機はカガリだとして……まさかトールか?だとすればスカイグラスパーに乗るのが早すぎやしないか?何気にスカイグラスパーって性能が良いから苦戦するんだよな。

 

 

そんな思いとは裏腹に時間が過ぎ、一週間程が経過した頃にアスランとディアッカ、クルーゼ隊長が合流した。

 

 

「アスラン、ディアッカ!」

「久しぶりだな。宇宙からお疲れさん」

「おう、出迎えありがとよ」

「待たせたな、ラスティ、ニコル、イザーク」

「ふん、宇宙から地上に降りたばかりでボケない事だな」

「久しいな、ラスティ、ニコル、イザーク。早速だが今後の話をしようか」

 

 

久しぶりの再会を喜んでいた俺達だったがクルーゼ隊長が話を切り出す。

クルーゼ隊長の話では今後のアークエンジェル追跡任務はカーペンタリアの部隊が管轄することになり、俺達にはオペレーションスピットブレイクの準備をしてもらいたいらしい、との事だった。

当然、足付きとストライクにご執心のイザークが黙っている筈もなく「足付きは自分達の手で!」と直談判していた。まあ、こうなるよなぁ。

 

 

「ふむ……そうまで言うならキミ達だけでやってみるかね?」

「はい!お願いします!」

 

 

クルーゼ隊長は何かを考える仕草をした後に俺達にアークエンジェルの追撃を決定した。

 

 

「ではキミ達五人で隊を結成してもらう。指揮はそうだな……ラスティ、キミがやってみないかね?」

「「「「ラスティが?」」」」

「え、俺が……ですか?」

 

 

俺を含めて驚く四人。うん、向いてないのは理解しているが、そのリアクションは地味に傷付くぞ。

 

 

「キミの戦闘での振る舞いは指揮官向きと言える……それに僚機へのフォローも的確だ。まあ、無理強いはしないがね」

「御言葉ですが俺に指揮官は向きませんよ。俺も割と無茶をするし……何よりも俺の無茶は指揮官が居て成立する物ですから。ニコルは慎重で一歩踏み出せない事がありますし、イザークとディアッカは熱くなりすぎる部分がありますから、そのフォローを俺がするなら……指揮官はアスランがするべきかと」

「なんだと貴様っ!」

 

 

クルーゼ隊長は他者のフォローが出来る俺を指揮官にと言うが、機体をすぐに駄目にする指揮官は駄目だろうよ。アスラン以外も指揮官には向いてないだろうし。そしてイザークよ、熱くなるのがダメだと言っているのにアッサリと挑発に乗るなよ。

 

 

「アスランか、確かにアスランも指揮官に向いているな。では、キミ達五人はザラ隊として足付きの追跡任務を正式に命じよう」

 

 

こうしてアスランが指揮官になり、ザラ隊が結成されカーペンタリアに移動後に本格的にアークエンジェル追跡任務となったのだが……移動中にいきなり隊長のアスランが行方不明になった。あれか、移送中に会敵して無人島に流れ着く話だ。って事は今頃、カガリと会ってんな……あのムッツリラッキースケベめ。

 




『地上用ラスティ専用ジンアサルト改』

ラスティ専用ジンにアサルトシュラウドを装備した状態の機体。
全身に追加装甲が施されており防御力が向上している。背部と脚部に追加されたスラスターにより推力も強化されている。
固定兵装として肩部にガトリング砲、胸部と腕部にグレネード弾、脚部にミサイルポッドが追加されており火力も向上している。この追加装備は被弾時や不要時にパージすることが可能となっている。

更に試作型マシンガン、試作型対ビームシールド、試作型ハンドガン、アーマーシュナイダーと通常のアサルトシュラウド装備よりも武装が充実しており、背面のブースターは試作品で大型化されており、外部パーツに冷却剤パイプで繋がっている。更に追加装甲の内部には稼働時間を伸ばす為のバッテリーが備わった。

脚部パーツが試作品のホバリングシステムになっており、短時間ならホバリング移動が可能になっている。
全身が試作品の塊となっている為、ある意味データ収集の機体となっている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。