機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜 作:残月
◆◇sideニコル◆◇
ラスティの敵討ちだと意気込んだ僕達は足付きに奇襲を仕掛けた。僕とイザークがストライクを二機の戦闘機をアスランが、足付きをディアッカが担当する配置となり、一気呵成に畳み掛ける形となったのだが……ストライクが兎に角、強かった。僕とイザークの二人がかりなのに上手くあしらわれた上にデュエルのグゥルをビームライフルで撃ち落とし、更に蹴りで空中から地面に叩き落とす。その蹴った反動で僕のブリッツに急接近したストライクはビームサーベルを引き抜くとブリッツの左腕を切り落とした。なんて速度だ、反応が追いつかない。
「でも……まだだ!」
『くっ!?』
僕はトリケラスのビームサーベルを発動させて振りかぶる。ストライクの肩に命中はしたが、ダメージを与えるだけで切り落とすまでには至らなかった。
『クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』
『デュエル!?しつこいっ!』
「回り込みます!」
地面に叩き落とされたデュエルだがブースターでジャンプしてストライクに迫る。僕が攻撃した事で体勢を崩していたストライクは反応が遅れて左脚にダメージを負うが致命傷にはなっていない。先程からこうだ。時折、攻撃は当たるものの殆どが避けられ、当たっても最小限のダメージにしかならない。宇宙で戦っていた時は互角だったのにドンドン力の差が開いていった気がする。そんなストライクにジンで互角に戦ったラスティの凄さを改めて感じてしまった。
『油断するな、ニコル!』
「え……キャァァァァァァァァァァッ!?」
イザークの叫びにハッとなる。僕は戦闘中なのに、ラスティの事を考えて隙を作ってしまった。その隙をストライクが見逃す筈も無く、僕のブリッツは両足を斬られ、体勢が保てなくなり落下していく。
「うっ……がっ!?」
落下し、地面に叩きつけられた衝撃がコクピットを襲う。ブリッツは半壊状態で受け身も取れなかったので直で衝撃が来たみたいだ。
「ごめんなさい……ラスティ……仇が……と、れ……」
僕の意識は其処で途絶え……次に目が覚めた時には足付きの中だった。
◆◇sideアスラン◆◇
ニコルとイザークがキラのストライクを相手に戦っている最中、俺は二機の戦闘機を相手にしていた。一機はベテランが乗るタイプで素早い動きに的確な判断をしていたが、もう一機は少々不安定な動きをしていた。
「墜ちろ!」
俺は早くニコルとイザークの援護に回る為に二機の戦闘機を墜とそうとしたのだが足付きとの巧みなコンビネーションで苦戦させられる。ディアッカのバスターも足付きを落とそうと必死だが、二機の戦闘機との連携を重ねてくる足付きに決定打が打てない状態が続いていた。そんな中、ニコルのブリッツがストライクに切り刻まれて落下していくのが見えた。それと同時にディアッカのバスターも一機の戦闘機に腕を撃ち抜かれ、行動不能に。イザークのデュエルもそろそろエネルギーが心許ない筈だ。
これが俺達と奴等の差か……ラスティが居ないだけで随分とボロボロにされたものだと思ってしまう。
「イザーク、撤退しろ!ストライクは……俺が墜とす!」
『なんだと、貴様!勝手な事を抜かすな!』
俺が指示を出すとイザークは即座に噛み付いてきた。だが、俺も引くわけにはいかない。
「隊長としての判断だ。補給に戻れ、イザーク。それまでは……俺が戦う」
『……ちっ。深追いをしようにもエネルギーが足りないのも事実だ。補給が済んだら、すぐに戻るからな!』
エネルギーの事もあり、素直に引いてくれたイザーク。宇宙で指示に反してラスティに迷惑を掛けた事を思い出したのだろう。間を空けてから舌打ちが聞こえたがイザークのデュエルは補給の為にこの場を離れた。
「すまない、イザーク。だが、これは……俺のケジメなんだ!」
俺はイージスを走らせてストライクに迫る。俺の甘さがラスティを殺した。ならば、その代償は俺が支払わねばならない。
「キラァァァァァァァァッ!」
俺は上辺だけじゃない……本気の覚悟でキラを討つ!
ラスティ「出番まだー?」
次回、判明します。