機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜   作:残月

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主人公とのファーストコンタクト

 

 

◆◇sideキラ◆◇

 

 

アスランの乗るイージスと死闘を繰り広げた筈の僕は何故か寝心地の良いベッドに寝かされていた。働かない頭では何故自分が此処に居るのかさえ、分からない。ぼんやりと、そんな事を思っていたら遠くで扉が開く音が聞こえる。

 

 

顔をそちらに向ければ其処にはピンクの髪をした見覚えのある少女と黒髪の女性。そして見覚えのないオレンジ色の髪をした僕と同年代の少年が居た。

 

 

「キラ、目を覚ましたのですか!」

「あら、丁度起きたのね」

「凄いタイミングでしたね」

 

 

ピンクの髪の少女ラクスが僕に駆け寄り、黒髪のアイシャさんが笑みを浮かべていた。オレンジの髪の少年は凄く驚いた様子で僕を見ていた。

 

 

「此処は……僕は……どうして?」

「此処はプラントですわ、キラ」

 

 

僕の眠るベッドの隣に置かれた椅子に腰掛けてラクスが微笑む。それからラクスから今の状況を聞かされた。

僕とアスランの戦いの結末。アラスカに到着したであろうアークエンジェル。アイシャさんが無事な理由。今の世界情勢等……僕が知りたかった話を教えてくれるが……

 

 

「僕は……僕を助けようとして……トールが……友達が……」

 

 

僕は涙が抑えられなかった。ボロボロと涙が布団の上に落ちて濡れていく。そうだ、アスランと僕は互いに友達を殺してしまい、激情に駆られて殺し合いになった。

 

 

「その事なんだけどよ……俺の病室は相部屋になってて隣に連合の少年兵が寝てるんだとよ。もしかしたら、そのトール君かもな」

 

 

するとアイシャさんの隣に立っていたオレンジ髪の少年は苦笑いをしながら教えてくれた。トールが生きていた!?その言葉に僕は驚き……

 

 

「あ、俺の名はラスティ・マッケンジー。赤と黒のジンに乗ってたパイロットだ」

『お前がラスティを!ラスティを殺したーっ!!』

「あ……」

 

 

オレンジ髪の少年ラスティの自己紹介にアスランが名を叫んでいた人だと察して、僕は言葉を失う。彼がオーブ海域を出た後の戦闘で僕が殺してしまったと思ったジンのパイロットだったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇sideラスティ◆◇

 

 

 

いやぁ……まさかの展開だった。俺の病室のベッドの隣に寝ていたのは、キラと同じ戦場で保護したと言う連合の少年兵なのだとアイシャさんから聞かされた。なんでも戦闘機のコクピットブロックだけ海中から発見されたらしく、ストライクからキラを救助したロウが海中に漂うコクピットブロックを発見。回収してみると中には傷を負った連合の少年兵が居たのだと言う。そしてキラと同じく治療をマルキオ導師に任せたらしいが間違いなくトールだよなぁ。

 

俺はまだ見ていないが顔に包帯が巻かれているらしく、傷は出来たものの此方は全身打撲程度なのだと言う。

俺も大概だが、コイツも運が良いよなぁ。いや、パイロットとしての素質があったから、この結果だったのか……イージスの投擲した盾の直撃を避けたみたいで即死は免れたし、下手に戦闘機の緊急脱出装置が作動しなかったのも運が良い。だって作動していたらイージスの自爆の余波に巻き込まれるか、海中に投げ出されて水没かどちらかだもんよ。

 

そんな話を俺が居た病室からキラの病室に移動する間に聞かされた。こんな話を聞いたら苦笑いである。なんやかんやで至近距離でイージスの自爆に巻き込まれたキラが一番重傷なんだから。

それを自己紹介と混じえてキラに伝えたら様々な感情が入り乱れた凄い顔をしていた。そりゃそうか。キラとアスランは互いに敵討ちで死闘を繰り広げたら、当の本人達は意外と無事で生きていたんだから。

 

 

「僕は……」

「ま、話し合おうや。それはそうと名前を聞いても良い?」

 

 

謝罪の言葉か懺悔の言葉を出そうとしたキラのベッド隣に備え付けられた椅子に座る俺。色々と言いたい事もあるだろうけど先ずは話し合おうじゃないの。

この後、多少気まずさはあったものの様々な話をした。アスランとの友人関係やMSに関する事、ヘリオポリスの友人の事。

そして惚れた女の話……は地雷になってそうだから、止めた。もしも原作通りだったら昼ドラ並みにキツい展開を繰り広げてた訳だし。

 

 

まだ目覚めたばかりだからキラに無理はいけないとラクスに止められるまで俺とキラは話をした。取り敢えず互いに呼び捨てをしあう程度には打ち解けた。

連合だザフトだと、そんな垣根を無視した間柄になれば案外普通の友人になれる物だと思いたい。

 

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