機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜   作:残月

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オーブ防衛戦②

 

 

 

予想外の面白映像になって、その場の全員が噴き出す事態になった。頭への衝撃がきっかけでレイダーの口からビームが溢れるとかギャグが過ぎるわ。

 

 

『てんめぇ……抹殺!』

「おっと、危なっ!」

『効かないよー』

 

 

怒り狂ったレイダーが突進して来たので、避けながらビームライフルで撃つがフォビドゥンがカバーに入り防がれてしまう。仲間意識皆無なのに、連携攻撃の時とかはコンビネーションが巧みなんだよな、コイツ等。

 

 

『ラスティ!』

『本当にお前は……らしいと言えばらしいが』

「今回のは狙った訳じゃないんだけど。まあ、相手を怒らせたから戦いやすくはなったな」

 

 

フリーダムとジャスティスが俺の側に飛行してくる。キラは俺の心配をしてくれたみたいだが、アスランは呆れてるみたいだから、狙ってやったと思ってるぽいな。

 

 

「キラ、アスラン。お前等は新型機三機を抑えてくれ。主に空中戦になるからフリーダムとジャスティスなら問題ないだろう。ニコルとディアッカはM1隊の支援に回って、少佐と一緒に防衛に専念してくれ」

『ラスティはどうするんですか?』

 

 

俺が指示を出すと皆は素直に従ってくれた。話が早くて助かるね。俺はしつこく迫り来るレイダーの攻撃を避けながら空中から降りて地球連合の艦隊の方へと機体を向ける。ニコルは俺が何をしようとしているのか察したのか心配そうと言うか、嫌な予感がしているのだろう。

 

 

「俺の得意な事をしてくる。少しは効果があるだろうからな」

『格闘戦?』

『なるほど、嫌がらせか』

『OK、嫌がらせだな』

『ラスティ、程々にしてくださいね』

 

 

俺の発言にキラ、アスラン、ディアッカ、ニコルの順にコメントを溢す。キラとニコルは兎も角、後で覚えてろテメェ等。

俺は心の中で毒づきながらテスタメントのペダルを踏み、オーブの沖合に停留している地球連合の艦隊へと機体を走らせる。

 

 

『な、なんだあの機体は!?』

『突っ込んでくるぞ!』

『迎撃しろっ!』

 

 

テスタメントが急接近した事で慌て始める地球連合艦隊。先頭の戦艦に急接近した後で機体を浮かせて悠々と連合艦隊の上空を飛行する。俺の行動に連合の部隊の動きに変化が起きた。オーブを攻めようと進軍していたストライクダガーの部隊の動きが鈍くなり、戦艦の砲はオーブではなく俺に向けられている。

 

 

『舐めおって……あの機体を撃ち落とせ!』

『待機している機動部隊を発進させろ!』

「あー、怒ってる怒ってる。怖いから逃げよう」

 

 

俺が挑発した事で地球連合の艦隊はオーブに攻めるだけだった状態から自分達の身を守る防衛に動きを回さねばならなくなった。それだけでオーブに上陸したストライクダガーの部隊の動きが鈍ったんだから効果はあったと思いたい。

俺はテスタメントを艦隊の合間を縫う様に飛ばす。艦砲は俺に向いてはいるが同士討ちになるから艦砲の弾は飛んでこない。

飛んでくるのは近接防衛システムのイーゲルシュテルンだ。それと戦艦の甲板に乗ったストライクダガーのビームライフル。当たらない様に銃弾とビームの雨をPS装甲と回避で捌いていく。

暫く時間を稼いだ後、俺は地球連合の艦隊群から離れた。取り敢えず現場を混乱させたから十分だろう。オマケに俺は地球連合の艦隊には一発も撃ち返してない。奴等にしてみれば場を混乱させられた上に一度も撃ち返さず挑発され、しかも逃げられるとなれば艦隊の数や戦力を把握されたと情報を持ち帰らせられる。

 

 

『撃て撃て!』

『奴を撃墜しろっ!』

 

 

つまりは馬鹿にされた挙句、良い所が何一つとして無いのだ。ならばどうするか?馬鹿にした張本人の撃墜しかない。

テスタメントが離れたと同時に放たれる艦砲射撃。地球連合はメンツもあるので、この場で俺を墜としたいのだろう。あの艦隊の何処かにいるコンプレックスまみれの盟主さんはブチギレてるだろうし。まあ、俺としては地球連合の艦隊の弾やエネルギーの消耗を狙っていたから渡に船であるのだが。

砲戦の合間を縫いながら帰ろうとしている俺の視界にキラとアスランと戦っていたレイダーとカラミティが見えた。

 

 

 

『勝手に乗るなよ!』

『良いから戻れよ!お前もそんなんじゃしょうがないだろうが!』

 

 

レイダーはミョルニルを破壊され補給に戻ろうとした所をカラミティが勝手に乗ってきて帰投しろと喧嘩をしている。良いタイミングだから手伝ってやろう。

 

 

「嫌がってんじゃん。降りてやれよ」

『ぐあっ!?テメ……ぐわぁぁぁぁっ!?』

『オル……危なっ!?』

 

 

 

テスタメントで急接近してレイダーの背に乗っていたカラミティを蹴り落とす。不意を突かれたカラミティはそのまま落下し、レイダーも突然の事態に動けなくなっていた。それと同時に俺を狙った地球連合の艦隊の砲艦射撃が俺、レイダー、そして落下中のカラミティに降り注ぐ。俺は即座に回避行動に出たから当たりはしなかったが、硬直していたレイダーと飛行能力が無く落下していたカラミティは味方の砲撃の雨の直撃を受けていた。TP装甲だから実体弾の砲艦射撃ではダメージは少ないんだろうけど精神的なダメージはデカかろう。機体の損傷度を確認しようとしたが黒煙が凄くてマトモに見えないな。

あ、持ち直したレイダーが落下中のカラミティを回収して逃げてった。平然とフレンドリーファイヤをされた割には妙な所で律儀なんだよなクロトって。

 

 

 

さて、俺自身は然程消耗してないし哨戒をしながら戻るとしよう。マユの事も気になるしな……

 

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