機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜 作:残月
「俺が……コレに?」
「今現在、イージスリペアに適性が高いのがトールって判断なんだよ。や、無理強いはしねーよ。複雑なのは分かるし」
アークエンジェルの格納庫で俺とトールはイージスリペアを見上げながら話していた。
トールもアイシャさんからMS操縦訓練をしていたからパイロットとしてアークエンジェルに配属となった。そして乗る機体の選別となったのだがトールのMS訓練の結果と戦闘機の適性を鑑みるとイージスリペアに乗せようとなったのだがトールからしてみれば自身を撃墜した機体に乗れと言われるのはキツすぎるだろう。
「いや……俺が乗るよ。此処で逃げたらキラや皆を守れない。それにアイシャさんにも怒られそうだし」
「逃げる事は恥だとは思わないけどな。ま、トールがそう言うならOSのフィッティングを進めよう」
トールの決意を聞いた俺はトールをコックピットへ行くように促しながらOSのフィッティングを進める事にした。なんせエターナルと合流したから、そろそろドミニオンとラスボスさんが来る頃だし。
トールがコックピットに座ったので俺はコックピットの外側からパソコンでOSの調整を始める。
「キラも……ズッとこんな気持ちだったのかな。『俺がやらなきゃ』『俺が守らなきゃ』ってさ」
「俺もザフトで戦いを挑んでた側だからなんとも言えないがそうだろうな。アークエンジェルの戦力はストライクと支援の戦闘機が数機となればMSメインの戦略を組むしかない。それにアークエンジェルにトール達が居たなら『友達の為に』戦う選択肢しかないだろ」
イージスリペアのコックピットに座りながら苦笑いのトールに俺は自分なりに思う事を告げた。
DESTINY開始時のキラは戦いと喪失感から半ば世捨て人の様になっていた。それはアークエンジェルで戦い続けて精神が磨耗していった結果だろうし。
守れなかった命と奪った命。親友との死闘、恋人だった人との別れ。
そんな日々を過ごしてりゃそりゃ世捨て人にもなるわな。でもニコルもトールも生きてるし、アイシャさんもだ。バルトフェルドさんも重傷になったけど生存している。
それを考えればキラの精神状況はまだマシなんだと思う。でも、この後キラの最大級の曇らせが発生する。
そうフレイ・アルスターの事である。
彼女の存在がキラの最大のターニングポイントであり、今後の在り方が変わってくる。
俺はキララク派なんだ。いや、でもキラフレも捨て難いんだけどさ。
そう言えばキラって二次創作でカップリングが多いんだよな。キラマリュとかキラナタとかキラミリとかキラカガとかキラアストレイ三人娘とか。それどころかDESTINYとかだとキラステとかキラミアなんかもあったっけ。
「ラスティ、待ってくれ!セッティングの確認が間に合わないって!?」
「あ、悪い」
トールの言葉にハッとなる。現実逃避にメタな思考に走っていた様だ。トールの処理速度を超えたスピードでフィッティングをしていたらしい。OSのチェックが間に合わなかった様だ。
「こっちはまだ慣れてないんだから頼むよ」
「そうだな。トールは習うよりも慣れろタイプっぽいしな。OSチェックが終わったら実機で稼働訓練をするぞ」
トールが俺が組んだOSのセッティングチェックに四苦八苦していた。後は実際に機体に乗って訓練しなきゃだな。シュミレーターと実機じゃ感覚違うから慣れさせないと。
「ゲー、マジかよ。大変だなぁ……」
「セッティングが終わって訓練が終わったらご褒美でも用意してやんよ。俺とディアッカ厳選のお宝を見せてやろう」
明らかにテンションが下がったトールだったが俺の一言にやる気が少し戻ったのか確認の速度が上がった。
ま、それはそうと早めに訓練に取り掛かりたいのも事実だ。生存率を上げる為にもな。