機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜   作:残月

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いつも想定を上回る事態は起きてしまう

 

 

 

 

 

『お、とととっ!?』

「トール。今は変形よりもMSに慣れる事を優先してくれ。MA形態はその後だ」

 

 

イージスリペアのOSセッティングを終えた俺とトールはそれぞれテスタメントとイージスリペアに乗りながらトールのMS完熟訓練に勤しんでいた。

凡その予想通り、トールはシュミレーターでの成績は良いのだが実機での操作に難があった。まあ、シミュレーターで感じるGと実機でのGは違うからな。

加えて今までのシミュレーターはジンでの操作であり、イージスそのもののシミュレーターではない。その操作性の違いが混乱に拍車をかけているのだろう。その証拠にトールはイージスリペアを中途半端な変形をした状態でワタワタと慌てていた。プラモで変な状態にしたイージスみたいに変形しとる。

 

 

『おーい、そっちは大丈夫?』

「こっちは個人指導中だからそっちは運搬作業を進めてくれ」

『はーい』

 

 

三隻の近くで慣熟訓練をしていたから時折、数機のM1から茶々が飛んでくる。今のはジュリとマユラだな。コンテナを運びながらこっちに意識を向けるとは慣れてきてるな。

アサギは……あっちでバスターと飛んでる。MSでデートってシュールな絵だ。まあ、実際にはディアッカがアサギの訓練に付き合ってんだろうけど。

 

 

しかし、まあ……キラやフレイの事や今後の事を色々と考えはしたけど俺の基本方針は変わらないんだよなぁ。今更ながらだが一介の兵士に出来るのは戦う事だけだ。原作を変えようなんて都合の良い考えはとっくに捨ててはいたが希望は捨てちゃいない。

ぶっちゃけドミニオンが来たら速攻で墜としてしまえばピースメーカー隊が組まれないから……なんて考えても実行出来るかは別問題だ。

 

油断はしないようにして三馬鹿を抑えないと。なんて思っていたらレーダーに反応が出た。大型戦艦の反応……来たなドミニオン。

 

 

『こちらは地球連合軍、宇宙戦闘艦ドミニオン。アークエンジェル聞こえるか?』

「トール……アークエンジェルに戻れ」

『な、なんでだよ!?敵が来たんだろ!?俺も戦うぞ!』

 

 

ドミニオンからオープンチャンネルで広域通信が放たれる。これから戦闘になるのは間違いないな。俺はトールにアークエンジェルに戻る様に伝えるとトールは反論してきた。

 

 

「イージスリペアは慣熟訓練でエネルギーを消費してるだろ。一旦補給に戻れ。補給が済んだらアークエンジェルの直援に付くんだ。無理するなよ?」

『わ、わかった!』

 

 

俺の指摘にトールはフラつきながらもアークエンジェルに戻っていく。うんうん、素直でヨロシイ。

そんな俺達はさて置き、マリューさんとナタルさんの話は進んでいた。

 

 

『アラスカでのことは自分も聞いています。ですが、どうかこのまま降服し、軍上層部ともう一度話を。本艦の性能は、よく御存知のはずです』

「……ありがとう。でもそれは出来ないわ。アラスカのことだけではないの……私達は、地球軍そのものに対して疑念があるのよ。よって降伏、復隊はありません!」

 

 

ナタルさんの提案をマリューさんは拒んだ。そうするしかないよネ。マリューさんがナタルさんの提案を拒んだ事でドミニオン側は戦闘態勢に入った様だ。さて、俺も本格的に戦う準備を……ん?レーダーに反応が。

 

 

「な、速……ぐうっ!?」

『ヒャーハッハッハッ!遊ぼうぜ狩人さんよ!』

 

 

ドミニオンから三馬鹿が発進した……と思って迎撃準備をしようとした瞬間、レーダーに反応が出た直後に衝撃が襲った。異常な速度の接近とまだそこそこな距離があったのに俺に当てやがった。なんちゅー腕だよ、おい。

そしてオープンチャンネルで聞こえてきた叫びに俺を狙撃した奴の狙いは俺だとわかる。だが、それ以上に俺が驚いたのは……

 

 

「三馬鹿の……四機目っ!?」

 

 

俺のテスタメントに迫る機体は黒いカラーのフォビドゥンだった。

 

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