機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜 作:残月
インサニティを振り切った俺はアークエンジェルの所へ戻ったのだがドミニオンの姿は無かった。他の連合のMSの姿も無いし、一時撤退したか……って事は……
「状況はっ!?」
『連合は一時撤退したわ!でも、ザフトが来てるって少佐とディアッカがメンデルの中へ行っちゃったの!キラも援護に追って行ったわ!』
やっぱり俺の記憶通りの状態になってるな……俺がインサニティを抑えてなかったらと考えると怖すぎる結果になっていたかもしれん。
さて、どうするかな……ザフトの……いや、クルーゼ隊長の動きも気になるけどドミニオンの追撃も間違いなく来る。
原作と違ってニコルやトールも居るから戦力は増強されてるし大丈夫と思いたいけどインサニティの件同様にザフト側も新しいMSとキャラが居るかもしれない……うーん、どうしよう?
『ラスティ君、悪いけどメンデル内部に突入して少佐達のバックアップをお願い。三人を連れ戻したら直ぐに戦線に復帰して。ザフトが来ているなら迅速に戦力を戻さないと危険だわ』
「了解です。連合のMSの中にオーブ戦で見なかった新型が居ました。ハッキリ言ってエースだったんで警戒を。戦闘になったらアスラン、ニコルを主軸に戦ってくれ」
悩んでいたらアークエンジェルのマリューさんから広域通信が入る。成る程、戦力を分散させるよりも今は固まって相手の出方を見た方が良いって判断したか。
俺はアスラン達にも聞こえるように周波数を合わせて通信した。最低限の情報だけでも共有しないと。
『そんなに強い相手だったのか?』
「戦ったのはほんの数分だったが新型相手に切り崩せなかった。アレを相手にするには俺でもキツかったぞ」
『ラスティがそこまで言うなんて……』
『俺達じゃ相手にもならないんじゃ…-』
アスランが新型の情報を気にしていたので戦った感想を言うとニコルと補給を終えて再出撃したトールに若干引かれた。俺だって言いたくないし、認めたくなかったよ。
「そんな訳で黒いMSのインサニティと戦うとしたらアスラン。そうじゃない場合は複数の機体で同時に戦いを挑む事。そうならない様にキラ達を早めに連れ戻すつもりだけど……」
『ああ、それまでは保たせてみせる』
『ラスティ、気をつけてくださいね』
アスランとニコルからの通信を最後に俺はテスタメントをメンデルへ向けて走らせた。
正直、展開が読めなくなってきてるんだよな。そもそも俺が生きている事自体がガンダムSEEDのストーリー上は既にイレギュラーな状態でしかも本来なら死亡する筈のニコル、トール、アイシャさんが生存している。そして先程のインサニティの存在と大筋は本来のストーリー通りだけど予想外の敵が増えたりとトラブルも多発している。
「なーんか、嫌な予感もするんだよなぁ……まさかとは思うけどザフト側でも新型機とか出てきたりしないだろうな……」
テスタメントでメンデル内部に突入した俺はそんな事をボヤきながらクルーゼ隊長とイザークと戦っているであろうキラ達を連れ戻す為に急いだ。
しかし、先程の自身の発言が的中する事を後々、俺は後悔するのだった。