機動戦士ガンダムSEED〜ラスティ生存√リメイク〜 作:残月
あの後だが、概ね原作通りだった。キラとマリューさんはストライクに乗り込み、アスランはイージスを奪取。俺はアスランに回収して貰い、イージスの掌の上に居た。
俺はと言えば立ち上がったストライクに感動していたりする。デザイン的に五機のGの中でストライクが一番好きだったから。ワンテンポ遅れてミゲルが援護に来たのでミゲルのジンとストライクが対峙する。当初は静観していたアスランだったが、ミゲルから『さっさっと、その機体を運べ!』と怒鳴られアスランはイージスを飛ばした。俺はイージスの指の隙間からストライクとジンの戦いを見ていた。ノーマルのジンじゃストライクには勝てないよなぁ。そんな事を思いながら俺はイージスの手の中でヴェサリウスまで帰投した。あ、赤服の中で俺だけ失敗してんじゃん。始末書かな、これって。
そんな事を思いながらヴェサリウスに帰投すると全艦放送で『ミゲル機、ロスト』『ミゲル・アイマンのガイドビーコンを受信!』『エマージェンシー!』と騒がしくなっていた。やはりノーマル装備のジンじゃストライクには勝てないよな。PS装甲は伊達じゃない。
その後、クルーゼ隊長が指揮官機のシグーで対応しに行ったが見事に返り討ちに会って帰投した。その後、事態を重く見たクルーゼ隊長はマトモに起動する残ったジン三機を要塞戦用のD型装備で発進させていた。ストライクのPS装甲に対応する為にバルルス改・特火重粒子砲を装備していた。アレはビームランチャーだからPS装甲を撃ち抜ける。まあ、当たればの話だが。
発進するジンと無断出撃をしでかしたアスランのイージスを見ながら俺は先程の事を思い出していた。
「失敗は気にするな……と言いたいが俺も新型を取り逃がしたから言えた義理じゃないか。兎に角、リベンジマッチだ。今度こそ堕としてやるさ」
「気を付けろよ、ミゲル。あの機体は……並じゃ無さそうだ」
再出撃の前に俺とミゲルは話していた。任務失敗のお咎めが無かったのは喜ばしかったが、やはりミゲルは再出撃となった。元気が無かった俺を励まそうとミゲルは態々俺の所に来てくれていたのだ。
「確かに最後の一機は妙に動きが良かったな……ラスティの見立ても間違っちゃいないだろう。だが、次は俺が勝つ」
「ミゲル……油断すんなよ」
そう言ってミゲルは部下を引き連れてジンに乗り込み、出撃して行った。
ジンが三機、飛び出した所で緊急警報が鳴り響く。データの吸い出しと整備を終えたアスランがイージスで無断出撃をしたと騒ぎになった。本当は俺も行きたかったが機体が無い。隊長のシグーやミゲル専用のジンは修理中。俺はミゲル達を見送るしか無かった。
と、まあ……先程のやりとりを思い出しながらイザーク、ディアッカ、ニコルが奪取したデュエル、バスター、ブリッツのデータを見ていた。
「アスランも行ったみたいだな」
「ああ、アイツにしちゃ珍しいな」
「そうですね……冷静じゃなさそうですね」
「ラスティと違って任務に成功したのにな……ぐわぁぁぁっ!?」
ディアッカの呟きに答えた俺にニコルとイザークも首を傾げていた。俺はイザークにそっと近付いて……華麗にコブラツイストを仕掛けた。どうせ、俺は任務失敗したよ、チクショウ。
「きっさまー!がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「おっと失礼。思わず激励の関節技を仕掛けてしまったよ」
「どんな激励ですかっ!?」
「アッハッハッ!グレイトだな、ラスティ!」
自然とギリギリと力が入ってしまう。イザークの悲鳴を聞きながら『うっかり』関節技を仕掛けた事を謝罪する。当然ながら技は解かない。
ニコルは驚愕し、ディアッカは笑っていた。
そんな馬鹿な事をしていると艦内警報が鳴り響く。慌ててイザークへ仕掛けていたコブラツイストを解除して、艦内放送に耳を傾ける。
ヘリオポリスが崩壊し……ミゲル達が撃墜されたと報告が入った。それと同時に何も出来なかった悔しさで壁を殴る事しか出来なかった。