「ぁああああああ!!!!!」
イッセーはひたすら叫ぶだけだ。
「イッセー!
「おおおお!!!」
イッセーが俺の声を聞いて
「おおおお!!ってこれで何になるんだ!!」
「なんかこう...新たな力とか感じないか!?」
「新しい力....んなもんねぇよ!!」
「んなことねぇ!眠ってる力を目覚めさせろ!!」
「ダメだ...死ぬ!!!」
イッセーが目を閉じてしまう。まずいな...諦める方向に心が流れたら成長は見込めない。
....一応次の手は考えてる。
これで駄目なら飛び降り作戦は失敗だが...
俺は影分身をした後に印を結ぶ。
「おいろけ、ハーレムの術!!!」
いきなり今回の修行の最終兵器を使うのは些かもったいない気がするが、ここでイッセーに覚醒してもらわないと5日でイッセーを強化するのは難しい。
暇な時に研究を重ね、ほぼ完璧と言える容姿を作成している。NARUTOにおいても対男最強クラスのエロ忍術だ...!効果はエロ仙人で実証済み!!同レベルのドスケベイッセーなら...!!
『イッセー君!』
「は...へ!?ナルトは!?君達誰...ってか!なんで裸!?は?は?」
イッセーが困惑してるが考える隙は一切与えない。
『イッセー君...助けて!!』
イッセーにわざと体を押し付けるように全員で抱きつく。
うぅ...なんで俺は友達にこんな事を...気持ち悪い...
「ぬぉおお!!なんだこの幸せ空間!!」
イッセーの顔がみるみる緩くなっていく。よだれが上空へと置き去りにされていく...
「もしも助けてくれたら...イイコトしてあげる」
イッセーの耳元で囁く。
「まじで...!?でへへへ!!!よっしゃーーー!!!!」
イッセの顔にドスケベな希望が溢れる。
「おっぱい!!おっぱいが触りたいです!!うぉおおおおお!!!」
イッセーの左腕が紅く紅く輝く。ガシャンガシャンと
『Welsh Dragon Ignite Boost!!!!!』
「うぉおおおお!!!....お、堕ちるぅぅぅぅ!!」
イッセーの
「う、ぐ...」
突如腹の底から莫大なチャクラが溢れだした。
「なんで...九尾!!」
変化の術が解けてしまう。
ひとまずイッセーを助けないと...
溢れだしたチャクラが衣となって俺とイッセーを包む。この勢いはちょっとまずい...!けど、今は好都合だ。チャクラの尾を伸ばして崖へと突き刺した。
ガリガリガリと崖を抉りながらどんどん減速していく。
「は...あれ?何だこれ!?ナルト?さっきの女の子達は...へ??」
最終的にほとんど勢いを無くして地面に衝突した。
「....ってて。助かった...のか?」
イッセーの呑気な声が聞こえる。良かった...
「ぐ...がぁぁぁ!!!」
憎悪が...チャクラがどんどん押し付けられてくる。
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「ここは九尾の...」
莫大な音の質量を叩きつけられる。
「ゴォアアアアアア!!!ついに...ついに見つけたぞ赤き龍めぇぇぇ!!!」
九尾がガンガンと封印を尾で殴り付けている。
「九尾!!頼むから落ち着いてくれ!!」
「黙れナルトぉぉぉ!!さっさとこの封印を解かんか!!」
「ぐぁぁあ!!」
九尾の爪が俺のすぐ側に振り下ろされ、その衝撃で吹き飛んでしまった。
「...っっ、何なんだよ一体!!最近は大人しくしてたじゃねぇか!!」
「ぐるぅぅぅぅ...ずっと予感はあったのだ。お前がつるんでる男の
「何の話だってばよ...」
「奴の
「借り...?」
「あやつめ...この牙で粉々に砕いてくれるわ!!さっさと出せぇぇぇ!!!」
「ぐ...許すわけねぇだろ」
「お前の自我を吹き飛ばしてしまえば充分可能だ...お前は黙ってここで見ていれば良い...!」
「そんな事しても...
「ぐぅぅぅぅ...」
「人柱力の中に居ることでお前は生存を許されてる...今のお前はこの世界にとっては異物でしかねぇ。それくらい分かってるだろ!」
「黙れ!それは貴様等の勝手な都合だろうが!!写輪眼で好き勝手に操った挙げ句、
「それは事実だけどそうしなかったらお前は...やめよう九尾。こんなの水掛け論にしかならねぇってばよ」
「ハッ!嫌ならワシをここから出すんだな」
「出さねぇ。出したらお前が死んじまうだろうが」
「なんだぁ?ワシを疎んでいる癖に都合の良い時だけ心配するふりか?」
「そんな事ねぇ!別に信じろとは言わねぇけど、俺はお前に感謝してる...お前が居なかったら俺はとっくに死んでるし、救えない人も一杯居た...それだけは確かだってばよ」
九尾の目を力強く見つめ返す。これは俺の本心だ...九尾のせいで受けた不都合が一切無かったとは言わないが、それでもやっぱり遥かに助けられる事が多かった。例えそれが俺の為を思っての行動では無かったとしても。
しばらく沈黙が流れる...
「.......ふん。興ざめだ、今回だけは見逃してやる」
そう言うと九尾はうつ伏せで足を組んで目を瞑ってしまった。
「ありがとう九尾」
そう言うとグルグルと喉を鳴らして鬱陶しげにしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ぐあぁぁぁああ!!!....あ、はっ、はっ...はぁぁぁ」
チャクラがじわじわと沈静化していく。
「ナルト...大丈夫なのか?」
「イッセー...悪い。もう大丈夫、そっちこそ大丈夫か?」
「あぁ。俺はなんとか大丈夫だけど...」
イッセーの言葉に周囲を見てみると、木々が薙ぎ倒され周囲は穴だらけになっていた。
「イッセーお前、自分で言うのもなんだがよく怪我せずに居れたな」
「いや、なんか良くわかんねぇけどどんどん力が溢れてきて、お前が暴れてる場所から命からがら逃げ出せたんだよ」
「力が溢れる...そうか、
「覚醒?」
「あぁ、そういや言われてなかったか。お前が悪魔に転生する時、兵士の駒を全て使ってるんだよ」
「全部!?じゃあ、俺以外の兵士って」
「あぁ。部長の兵士はお前一人だ」
「まじか」
「
「8つ分...」
「
「ちょっとしたじゃねぇよ!!危うく死にかけたし、女の子達が...まて、そういやあの時の女の子達は何だったんだ!?いや、いやいや、でも...でもナルトに担がれてて、だから..」
「...知らない方が幸せな事ってあるってばよ」
「お前か...やっぱりお前なんだな!!?騙しやがったなぁぁ!!」
『Boost!!』
イッセーの
「ちょっと待てよ...俺だってやりたくなかったけど、お前の為にやってやったんだぞ!?」
「ちくしょー!俺の興奮を返せ!!」
「なら、こう考えたらどうだ?俺の変化の術は体の構造も変化させてるから、あの瞬間あの女の子は間違いなく実在していた。あれは俺じゃなかったって」
「ふざけんな!!そんな風に割り切れるか!!」
「うるせぇ!そもそもお前がドスケベなのが悪いんだろうが!!お前がもっと別の事に興味を向けてくれてたらそっちを使ってお前を覚醒させてたんだよ!!お前の一番の欲求がエロエロだからこうしたんだろうが!!!」
「だったら本物の女の子用意しろよ!!ちくしょーー!!」
『Boost!!』
イッセーの動きが一気に変わる。
「あぶねぇ!そんなに都合のいい女の子ぽんぽん居るわけないだろ!!怪我したらどうするんだよ!!」
「それは確かに...でも!!俺の純情を返してくれよぉ!」
「この野郎文句ばっかり...俺があの術を開発するためにどれだけの時間を費やしたと思ってやがる!」
「お前!!俺の事散々ドスケベドスケベ言ってくる癖に、女の子に変身する術なんか修業しまくってたのか!!」
「ぐ...だって!お前みたいな奴に効果てきめんなんだよ!!大体、そんな風に言うならもう一回この術の力受けてみやがれ!!」
俺はおいろけの術を発動して、イッセーの手を取り胸に当てさせる。
「ほらぁ、これでも文句言えるの?」
「ぐぉお...いや、これはナルトで...でもこの感触は間違いなく...ぶはっ!!」
イッセーの鼻から赤い液体が噴出して、ノックダウンしてしまう。
すぐにおいろけの術を解除する。ノリでやってしまったが友人においろけ攻撃をするのは思ったより精神的にきつすぎる...
「ほらな!!この術はお前が思ってる以上に強いんだってばよ!!」
「ちくしょう...論破されちまった。この手に触れたのは間違いなくおっぱいだった...確かにその術の力は認めないといけないようだ...でも、でもなぁ...」
イッセーが片手で鼻を抑えながら俺を指さす。
「お前が変身した女の子にドキッとしてしまったというこの悲しみはどう処理すればいいんだぁぁぁ!!!」
『Boost!!』
...まただ、イッセーの身体能力がとんでもない勢いで上昇している。およそ10秒毎に
いやまて、そんな力を持った物があったような...
「ぶっっ!!」
考えこんであまりにも大きな隙を晒した俺の頬にイッセーの拳が吸い込まれた。
「わ、悪い...まさか本当に当たるとは思わなくて」
「.....いや、大丈夫だってばよ。それより、お前の
「俺の中に眠ってる力ってやつか?」
「あぁ。本当にそれなのか確認したいから、しばらく付き合ってもらっていいか?」
「あ、あぁ...」
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「...今なんて言ったの?」
部長が目をまん丸にして尋ねてくる。
「イッセーの持つ
「なんか良く分かんないっすけど、そうみたいです」
あの後、俺が暴走したせいで分身が消えてしまい、一人になってしまったアーシアさんを影分身で連れて来て、3人でイッセーの
そうして分かった事は、10秒毎に能力が倍加する事。無限に倍加する訳ではなく、イッセーの体力を消費するという事。イッセーのキャパシティーを超えた力は発動出来ず、限界を超えると『Burst』の音声と共にイッセーがぶっ倒れる事。倍加中に派手に動いたり衝撃を与えられるとリセットされてしまう事。『Explosion』の掛け声で倍加を停止して一定時間能力上昇を維持出来るようになる事。
これくらいの物だ...
まぁ、名前負けしているように感じてしまうだけで、その性能とイッセーの戦力としての価値は信じられないレベルで上昇したわけだが。
「そう...ふふ、やはりイッセーを下僕に加えた私の判断は間違っていなかったわね...イッセー、あなたは私の自慢の兵士だわ。今日から一層修業に励みなさい?あなたはいずれ最強の兵士になるわ。そうなればあなたの夢は容易く叶ってしまうでしょうから」
「ま...まじですか!?」
「えぇ。悪魔の社会は圧倒的に武力が物を言うもの...赤龍帝の寵愛を欲しがる悪魔はいくらでもいるでしょうね...ただ、それはあくまであなたが立派な兵士になった時の話。だからこそ気張りなさいイッセー」
「はい!!俺、強くなります!!ハーレムもそうですけど、何より今は部長の為に全力で頑張ります!!!」
「!...ありがとうイッセー。あなたの活躍、期待しているわ?」
「はい!!」
「よし...イッセーの力も分かった所でイッセーの強化方針も固まったな」
「どういうことだ?」
「お前の
「う...おう、やってやらぁ!!ライザーなんかに部長を渡してたまるか!!俺がやつをぶっ倒してやる!!」
「頑張りましょうイッセーさん!」
「おう!」
「じゃあ、早速イッセーの修業を本格的に始めるってばよ...七時には一回ご飯を食べに帰って来るんで、よろしくお願いします」
「えぇ、こちらも作戦を練り直すことにするわ。それにしても、まさかこんなにすぐイッセーの力を知れるとは思ってなかった。あなたを専属に出来て本当に良かったわ...ありがとうね、ナルト」
「そんなのお互い様だってばよ...それじゃあ二人とも、早速行くぞ!」
「おう!」「はい!」
俺は二人を引き連れて部長の元を去った。