なんか色々短編集   作:ムリエル・オルタ

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ありふれた職業で世界最強の二次創作
没理由:キャラが濃いし,原作キャラ出てもロクな目に合わなさそう。後,話が思いつかなかった。

 誰かこの先を書いて(他人任せ)


ありふれた職業で世界最強
エヒト「試しに出した奴がヤベー奴だった件」


 ハインリヒ王国は滅亡の危機に陥っていた。ついでに,教会は滅んでいた。場所は,かつては王族が臣下たちを集めて会議を行っていた部屋。今ではその頃の面影を全く感じさせず,死臭が充満していた。

 そして,今回も哀れな犠牲者が一人。犠牲者となる男は,王国の地方貴族で秘密裏に仕入れた亜人族の奴隷を痛みつけて遊んでいた。

 

「で?君は,エヒト様の教えを使ってこれらを犯していたと?」

「い,いえっ!私は…」

 

 異端審問官の質問に言葉を詰まらせる貴族の男。瞬間,パァン。乾いた音が響く。少し遅れて,石造りの床に跳ねる金属音がなった。中世ヨーロッパに近い建築様式の部屋に似つかない金属と木で作られた筒。別名,銃である。

 銃口からは発砲した後の煙が上がり,銃の向けられている先では,貴族の男が絶命していた。銃を発砲した者は,茶髪に髭をこさえた男だった。

 

「…猊下。そう直ぐに殺されては困ります。この者には,魔人族との最前線で一人突撃をさせようと考えていましたのに」

「そりゃ,すまないね。でもさ,別にいいじゃん?この国には,まだまだエヒト様の教え歪んだ解釈をして他者を虐げるゴミムシが沢山いるんだからさ」

「…それもそうですね」

 

 異端審問官と男が会話している間に殺された貴族の男は近くで待機していた者たちによって窓から中庭へと捨てられた。中庭では,処刑された者たちが掘られた穴に無造作に投げ込まれていた。男の発案で黒い水(・・・)をかけたうえで火を放ち,死体を燃やし始める。

 

「全く,突然こんな世界に召喚されて一時はどうなるかと思ったけど,案外どうにかなるもんだね」

「あ…貴方は,どうしてこの様な事が出来るのですか⁉」

「…」

「…っ」

 

 先ほどまで黙っていたのか,男の背後から幼い少女の声が聞こえた。その声は,目の前で起きている現象への恐怖と,それを行った男への怒りで満ちていた。その言葉に,男が反応し少女の方へと目を向ける。男の眼光に少女は少しばかり,怯え声を詰まらせたが気丈にも見つめ返した。

 

「どうして…か…。リリアーナ姫それを聞くってのは野暮ってもんだろ?俺を召喚したエヒト様って奴がそれを望んだからだぜ?俺だけで如何にかできる程戦争は簡単じゃない。にも拘らず,こいつ等は俺に全てを押し付けて自分たちは安全な後方でぬくぬくと過ごすつもりらしい」

「確かに,アル様のみに様々な事柄を王国が押し付けたのは認めます。それが何故,教会の幹部の粛清やこの虐殺になるのですか⁉」

 

 そう,男…アルはエヒトによって召喚された使徒である。有識者(原作読破者)は「ん?」と首をかしげるかもしれないが,あんな大規模な事,事前に練習しないわけがないだろう。エヒトにとって召喚された人間なんてそこら辺の虫以下の価値である。エヒト自らが描いた筋書きを大きく乱さない限り放っておくのだ。

 では,何故アルはこんなにも滅茶苦茶な事をしているというのにエヒトが介入してこないのか。ぶっちゃけ,エヒトが目を離した隙に修正不可能なところまで行ってしまい。「これ,下手に元に戻すより新しく作った方が早くね?なんなら,こっちの方が面白い事見れそうじゃね?」と思ったからである見紛うことなき屑である。まぁ,人を超越した化け物も娯楽には勝てないのだ。

 とまぁ…恐らく現地人の頼みの綱であるエヒトは現在観戦中。教会(伝言役)も真っ先にアルによって粛清されている為,元々連絡手段が真神の使徒を使わないといけないという面倒くささがる。

 

「当たり前だろう?エヒト様の名の元に魔人族は滅ぼさなくちゃならない。にも拘らず,高位の神官は後方で踏ん反り返って,貴族は快楽に現を抜かしている。これを異端と言わずに何を異端って言うんだ?」

「それは…」

 

 アルの言っている事は,リリアーナもわかってしまった。無条件でエヒト様が遣わした使徒だから彼に任せればいいと呑気に考えていた結果,現在のアルの暴挙である。自国の貴族を殺されたことに対して,リリアーナはアルに文句を言ったが,絶対に周囲にいるアルの護衛とは目線を合わせなかった。

 アルが起用している異端審問官や護衛,私兵達はみな王国内で虐げられていた者たちや,無理やり連れてこられた幼子たちなのだ。王国民への不信感を敵対意識に置き換え,アルへの忠誠心を植え付けた狂信者。エヒトと何ら変わりない。精々,寿命が無いかあるかの違いである。

 

「まっ,踏ん反り返ってる教会も今や俺の手の中だ。時期に大規模攻勢を仕掛けて前線を押し戻す。直ぐに元の位置まで戻すことは出来んだろうが,今よりは余裕が持てるだろうよ」

 

 リリアーナから目線を外し,近くにあった椅子に腰かけるアル。リラックスするかのように椅子に座りながら伸びをしているが,先ほどまで異端審問を行い射殺した現場であるためその異常性が垣間見える。周りに居た異端審問官や兵士たちも次の異端者を運び込むために部屋を退室していく。

 リリアーナも,彼には何を言っても無駄であると踵を返し部屋を後にした。頭の中にはこれからの王国を憂う気持ちと,自分たち王族のこれからについての不安で埋め尽くされていた。

 

「さぁて,次が終わったら一度前線に行くぞ。魔人族にも,思い知らせてやんねぇとなぁ…戦争って奴をよ」

 

 リリアーナが退室した部屋でアルは面白そうに嗤っていた。




アル:オリ主。00のアリー・アル・サーシェスから名前は取った。なんなら,影響をモロに受けてる。でも,再現できなかった。難しい。

エヒト:諸悪の根源。大体こいつの所為。

作者:ノリノリで書きながら「これ続かねぇなぁ」って思ってた。馬鹿。
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