魔法少女リリカルなのは~魔道を使う者~   作:ルチア

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「」・・・人、人型のが話してる時
〈〉・・・デバイスが話してる時
()・・・人が心の中で思ってる時
〔〕・・・デバイスが心の中で思ってる時
『』・・・人が念話している時
《》・・・デバイスが念話している時

 名前の下にこんな感じで表示して、分けていきたいと思います。
 分かりにくかったらごめんなさい!!


1話

─1年後

 

「やっぱり次元空間を移動してると大変だなぁ。早く安全な場所に向かわないと…」

 

 あの時の少年、水口快は次元空間で人探しの旅をしていた。

 

 あれから快は1年間かけて、何とかあの事件に心の整理をつけて、もう自分と同じようなことになる人が少しでも減らせるようにと困ってる人や助けを求めてる人を助けながら旅をしていた。

 

 しかし快は人助けをしているうちに、いつしか笑えなくなってしまっていた。

 

「次の世界では見つかると思う?」

 

ソラ

〈分からないが見つかることを願うしかないな〉

 

「ん?あそこは、第97管理外世界…?この世界は魔法がないはずなのに…どうして魔力反応が?それも強力な反応が何個も…」

 

イリア

〈どうしますか?〉

 

「ちょっと気になるから行ってみようか。もしかしたらいるかもしれないし…」

 

ソ.イ

〈あいよ/はい〉

 

 新たな世界、第97管理外世界【地球】へと向かっていった。

 

-----------------------

─海鳴市

 

「ここが地球か。ん?」

 

ソラ

《どうしたんだ?》

 

「これ、何だろう?」

 

 そう言って快が拾ったのはひし形の青い石だった。

 

イリア

《それは、ジュエルシード!?どうしてこんなところに…》

 

『イリア?これのことを知ってるの?』

 

イリア

《はい。本来これはこの世界にあるはずのないものなんです》

 

『あるはずのないもの?それはやっぱり他の世界のってことだよね?』

 

ソラ

《ああ。これはある国の古代遺産なんだ。本来は手にした者の願いを叶える魔法の石なんだ。けど、力の発現が不安定でジュエルシード単体で暴走して使用者を求めて周囲に危害を加える場合もあるんだ》

 

イリア

《また偶然見つけた人や動物が間違って使用してしまい、それを取り込んで暴走することもあるんです》

 

『そんな危険な物がどうしてこの世界に…これは他にもあるの?』

 

ソラ

《ああ。ジュエルシードは全部で21個ある》

 

イリア

《なので、まだあと20個もこの世界の何処かにあるはずです》

 

『…取り敢えず早く見つけて封印しないとね。けど、見つけるって言ってもどうすれば…』

 

イリア

《この街が見渡せる場所に行って探知魔法で探して見るのはどうですか?》

 

『そうだね。見渡せる場所…あそこが良いかな。早速行こう、2人共』

 

ソ.イ

《おう/はい》

 

-----------------------

 

 快は高いビルの上に立っていた。

 

「ソラ、探索魔法行くよ」

 

ソラ

〈おうよ〉

 

「エリアサーチ、探索対象・ジュエルシード」

 

 すると、街のあちこちに反応があった。

 

「うわぁ…これはまた見事に…」

 

イリア

〈街中ですね〉

 

「うん…」

 

ソラ

〈どうすんだ?〉

 

「取り敢えず、1個ずつ拾いに行こうか」

 

ソ.イ

〈あいよ/分かりました〉

 

-----------------------

 

 見つけたジュエルシードを大体拾い終わった快は、近くの公園で身体を休めていた。

 

 しかしその時、膨大な魔力を感知した。

 

 それに一瞬遅れで誰かが結界を張ったようだ。

 

「ッ!?イリア!」

 

イリア

〈ここから300m先の交差点です!〉

 

傲慢(スペルビア)書庫(アーカイブ)に接続!テーマを実行する!」

 

 快はイリアに場所を聞くと、直ぐにバリアジャケットを装着し、さらに…

 

(もしもの時の為の保険に…)

「ソラ、リミッターリリースLv4」

 

ソラ

〈了解。リミットブレイクLv4〉

 

 リミッターを7段階まである内の4段階まで解除した。

 

 午後7時を回った時、急に空が暗くなり雷が鳴り出した。

 

「!?」

 

ソラ

〈誰かが強制発動したな〉

 

「うん、急ごう!」

 

 そして快は近くのビルの屋上に立った。

 

 そこからは黒色のバリアジャケットを装着した魔導士の女の子と大きな狼、そして白色のバリアジャケットを装着した魔導士の女の子とフェレットみたいな動物が敵対しているのが見えていた。

 

「黒色の魔導士の女の子と…狼?」

 

ソラ

〈多分使い魔だな〉

 

「あっちは白色の魔導士の女の子にフェレット?あっちも使い魔?けどそれにしてはあっちの狼と少し何かが違うような…?」

 

イリア

〈あちらは使い魔ではなく人間の変身魔法だと思います〉

 

「人がフェレットに変身してるってこと?」

 

イリア

〈恐らくは…〉

 

「そっか」

 

 急にジュエルシードが光を放った。

 

 それに黒色の女の子と白色の女の子が同時に封印を施した。

 

「この後どうなると思う?」

 

ソラ

〈互いのデバイスに影響っていうか、被害がありそうだな。それに…〉チラッ

 

イリア

〈はい。ジュエルシードがまた暴走する可能性もありますね〉

 

「だよね…」

 

 白色の子が確保しようとすると、狼がそれを阻止しようと襲いかかった。

 

 けれどフェレット擬きがそれを防いだ。

 

 そこに黒色の子が来ると、白色の子が何か話し掛けたみたいだ。

 

「モードリリース」

 

 快はバリアジャケットとリミッターを解除した。

 

「この感じなら大丈夫だよね…!?」

 

 タイミング悪く、バリアジャケットなどを解除した途端2人が同時にジュエルシードを確保しようとした。

 

 そして2人のデバイスがぶつかり合い、快達の予想通りジュエルシードが再び暴走してしまった。

 

「まずい!!」

 

ソ.イ

〈快/快様!?何を!!〉

 

「僕があれをどうにかするからあとのことはお願い!!」

 

 快は直ぐにジュエルシードの元へ真っ直ぐ降りていき、ジュエルシードを素手で掴んだ。

 

全-快

「!?」

 

「このっ!!」

(ジュエルシードに魔力が奪われていくッ…リミッターは戻さなければ良かったッ…お願いだから、、、早く、止まって、、、)

 

ソラ

〈快!!ダメだ!!危険だ!!!〉

 

イリア

〈快様!危険過ぎます!!!〉

 

「大丈夫、、、だか、ら…」バタッ

 

ソラ

〈チッマスターは後で説教だからな!!イリア!マスターの姿を維持させるぞ!!〉

 

イリア

〈はい!!〉

 

 光が止まると、快は力尽きたのかジュエルシードを握り締めたまま倒れてしまい、ソラとイリアは快の身体魔法での今の姿を維持する為に魔力制御に専念した。

 

 今の姿と言うのは、快はまだ1歳なので本来の姿では動きにくいし、色々と大変だからという理由で9歳位の姿になっているのだ。

 

フェイト

『アルフ、あの子を連れて帰ろう』

 

アルフ

『正気かいフェイト!!敵かもしれないんだよ!?』

 

フェイト

『正気だよ。あまり魔力は感じないし、それに気を失ってるから大丈夫だよ』

 

 フェイトが連れて帰ろうと快に近付いた。

 

 すると、今まで快の首に掛かっていたソラとイリアが人型になった。

 

ソラ

「うちのマスターに何か用かい?黒色魔導士の嬢ちゃん」

 

 ソラはそう近付いてきたフェイトに聞いてみたが、フェイトはまさかデバイスが人型になるとは思ってもみなかったのか、驚きで固まってしまっていた。

 

 まぁ驚きで固まってしまっていたのはフェイトだけではなくその場にいたソラとイリア、そして気絶してしまっていた快以外の全員だったが…

 

イリア

「あの、大丈夫ですか?」

 

フェイト

「ハッ…えっと、怪我してるしジュエルシードも貰わなきゃいけないから、うちに来て欲しいんだけど…」

 

 ソラは少し考えてから答えた。

 

ソラ

「…分かった」

 

イリア

「ソラ!?」

『本当にいいんですか!?快様は今気を失っていて相手が攻撃してきても対処出来ないんですよ!?』

 

ソラ

『その時は私らで快を守ればいいだろ。あの2人が一遍に攻撃してきても私だけでも勝てるしな。それに今快は怪我してるから、外より室内の方が身体が休まる。それに家に帰るにしても、ここからミッドチルダまではかなり距離がある。なら着いていった方がいいだろ?』

 

イリア

『まぁそれはそうですけど…』

 

ソラ

『なら決まりだな』

「私がマスターをおぶっていくから、イリアはマスターの回復を頼んだ」

 

イリア

「ハァ全く…分かりました」

 

 ソラにそう言われてイリアも反論出来ず、渋々ではあるが納得したようだ。

 

 そうしてソラは快をおぶり、イリアは魔導書に戻って回復に専念することにした。

 

ソラ

「そういうことだからよろしく頼むぜ、黒色魔導士の嬢ちゃんに狼の姉ちゃん」

 

フェイト

「うん、分かった」

 

アルフ

「おかしな真似すんじゃないよ?」

 

ソラ

「しようと思ってもマスターをおぶってるからできないさ。それにそっちのイリアもマスターの回復で忙しいしな」

 

 そうしてソラ達はフェイト達に連れられて去っていった。

 

 それを白色の魔導士、高町なのはとフェレット擬き、ユーノ・スクライアは呆然として見ているしかなかった。

 

-----------------------

快side

 

「ん、ここは…」

 

 気が付くと見知らぬベットで寝ていた。

 

 手にはジュエルシードを握っていた。

 

「…そうだ。あの時無理矢理押さえ込んだんだった」

 

ソラ

〈目が覚めたみたいだな?マスター〉

 

イリア

〈お目覚めになられて良かったです〉

 

 そうは言ってくれるものの少し棘を感じる言い方だった。

 

「あ…ソラ、イリア…おはよう…」

 

ソラ

〈おう、おはようさんマスター〉

 

イリア

〈おはようございますマスター〉

 

ソラ

〈他に言うことはあるか?〉

 

イリア

〈主に昨日気を失う前のことにですが…〉

 

「うぐっ…無茶なことしてごめんなさい。後悔はしてないけど反省はしてるよ」

 

ソラ

〈全く、マスターらしいぜ〉

 

イリア

〈本当に心配したんですからね?〉

 

「うん、分かってる。ありがとう2人共」

 

 こうやって僕の為を思って怒ってくれる人がいるのは嬉しいな…

 

フェイト

「目が覚めたみたいだね」

 

アルフ

「…」

 

 声がした方を見たら、昨夜の黒色の魔導士と今にも殴りかかってきそうな猫耳と尻尾を生やしたお姉さんがいた。

 

「えっと…昨日の…」

 

フェイト

「私はフェイト、フェイト・テスタロッサ。こっちは使い魔のアルフだよ。君は?」

 

 あのお姉さんは昨日の狼だったんだ…

 

「僕は水口快です。こっちがデバイスのソラ、そしてこっちも同じくデバイスのイリアです」

 

ソラ

〈よろしくな♪〉

 

イリア

〈よろしくお願いします〉ペコ

 

 あれ?…テスタロッサ?

 

 何処かで聞いたことがあるような…

 

フェイト

「ところで何で昨日はあんな所にいたの?」

 

「ちょっと探し物をしていて…」

 

フェイト

「探し物?」

 

「はい」

 

フェイト

「…その君の手に持ってるジュエルシードをこっちに渡してくれないかな?」

 

「…理由を聞いてもいいですか?」

 

フェイト

「それは…」

 

「申し訳ないですけど、理由を教えてもらわないことには危ないものみたいなので渡す訳にはいきません」

 

アルフ

「コイツ!!」

 

 そう言うとアルフさんが襲いかかってきた。

 

「ソラ」

 

ソラ

〈あいよ〉

 

 ソラに魔法障壁を作ってもらって、アルフさんの攻撃を防いだ。

 

 それにはフェイトさんもアルフさんも驚き、身構えていた。

 

「あ、手が治ってる…イリアが回復してくれたの?それにここまで運んでくれたのはソラかな?ありがとう」

 

 自分の血だらけだった手が治っているのを見てイリアに、そして昨日自分が気を失っていた事を思い出して運んでくれたのであろうソラにお礼を言った。

 

イリア

〈いえ、なんてことありませんよ〉

 

ソラ

〈運ぶにしても快は軽いからな〉

 

「そっか。あ、これお願いソラ」

 

 そう言ってソラにジュエルシードを預けた。

 

「身構えなくても攻撃するつもりはないですよ?さっきのはそちらが襲おうとしてきたから防いだだけですし…」

 

フェイト

「……」

 

アルフ

「……」

 

「…そういえばフェイトさんのデバイスに大きな損傷がありましたよね?」

 

 沈黙が少し辛くてフェイトさんに聞いてみた。

 

フェイト

「…うん」

 

 良かった、反応はしてくれた…

 

「僕にデバイスをちょっとだけ貸してくれませんか?壊したり傷つけたりはしませんから」

 

アルフ

「フェイト、渡す必要なんてないよ!」

 

 その言われ方にちょっとイラッとしたのと、デバイスを早く直してあげたかったから強行突破に出ることにした。

 

「ムッソラ、リミッターリリースLv3」

 

ソラ

〈おう、リミットブレイクLv3〉

 

フェイト

「リミッター?」

 

アルフ

「!?」

 

 アルフさんはリミッターが何か知っていたみたいだけどフェイトさんは知らなかったみたいだ。

 

 僕はリミッターを解除すると再び同じことを言った。

 

 けれどもちろん答えは変わることなくNoだった。

 

 残念…

 

「あんまりしたくなかったんですけど…」

 

フェイト

「!?」

 

アルフ

「バインド!?」

 

 2人を拘束して、フェイトさんに話しかけた。

 

「フェイトさん、デバイスの名前は?」

 

フェイト

「…バルディッシュ」

 

 自分から聞いといてあれだけど、素直に答えちゃうフェイトさんは結構危なっかしいと思った。

 

「そうですか、ありがとうございます。おいで?バルディッシュ」

 

フェ.ア

「!?」

 

 バルディッシュを呼ぶと、ちゃんと出てきてくれて僕の手の上に乗った。

 

「いい子だね」

 

 バルディッシュが出てきてくれたので2人のバインドを解いた。

 

「イリア、フェイトさんを治療してあげて?」

 

 昨日の怪我がまだ治っていなかったみたいだからイリアに治療してあげるよう頼んだ。

 

イリア

〈わかりました快様〉

 

「ん、お願いね?ソラはちょっと僕のお手伝いよろしく」

 

ソラ

〈おう、任せろ〉

 

 イリアは人型になってフェイトさんの治療を始めた。

 

 流石に2度目だったからか驚きはしなかったようだ。

 

フェイト

「君は、それをどうするつもりなの?」

 

 それと言うのはジュエルシードのことか、はたまたバルディッシュのことか…

 

 僕はその質問には答えずバルディッシュに集中し、ソラに手伝ってもらって補助魔法をかけて魔力を注ぎ始めた。

 

フェイト

「……」

 

アルフ

「……」

 

イリア

「一応言っておきますが、今のフェイトさん達が快様に襲いかかったとしても、勝つことは出来ません」

 

アルフ

「なんだと!?」

 

イリア

「もちろん私やソラにもです」

 

アルフ

「!?舐めるな!!」

 

フェイト

「やめて、アルフ」

 

アルフ

「フェイト…」

 

イリア

「終わりました」

 

フェイト

「ありがとう、えっと…」

 

イリア

「イリアで構いません」

 

フェイト

「うん、イリア」

 

「はい、こっちも終わり」

 

BD

〈Thank you.〉

 

「ん。はい、フェイトさん」

 

 僕はバルディッシュをフェイトさんの手の上に置いた。

 

フェイト

「損傷が直ってる」

 

「ジュエルシードについてですけど、僕はただこの街に、この世界に被害が行かないように確保してるだけです」

 

フェイト

「そうだったんだ」

 

「良ければフェイトさんのジュエルシードを集めてる理由を教えてくれませんか?」

 

 僕は自分がジュエルシードを集めてる理由を言ってからもう一度フェイトさんに聞いてみた。

 

フェイト

「…母さんのために…母さんの、夢のために集めてる」

 

「そうだったんですか…ちなみにお母さんのお名前は?」

 

フェイト

「プレシア・テスタロッサ」

 

 それを聞いた途端、僕は考え出した。

 

「……」

(プレシア・テスタロッサ…)

 

 それを不思議に思ったのか、アルフさんは僕に声を掛けた。

 

アルフ

「どうかしたのかい?」

 

 どうやらフェイトさんを治療したことで警戒を解いてくれたみたいだ。

 

「……ハッ!!」

 

 もしかしたら…!

 

「フェイトさん、アルフさんごめんなさい!ちょっと調べなきゃ行けないことが出来たので僕達はこれで!!」

 

 そう早口で告げてフェイトさん達の元を離れた。

 

 もしかしたらフェイトさんの言うプレシア・テスタロッサが、僕が探していた人かもしれないと気付いたから。

 

 それからは管理局をハッキングなど、ソラ達の手を借りて色々と調べ物をした。

 

「やっぱり…あの人だ。やっと、やっと一人見つけたよ。お姉ちゃん…」

 

イリア

〈良かったですね、快様〉

 

 調べていく中で、″もしかしたら″という予想が確信になった。

 

 僕が探していた人がフェイトさんのお母さんのプレシア・テスタロッサだということが分かったのだ。

 

 それ以外にも、プレシアさんにはもう1人娘がいたが、その人はもう既に亡くなっていてフェイトさんがその人のクローンだったことまで分かってしまった。

 

「うん、ありがとうイリア。けど、プレシアさんがお姉ちゃんが言っていたようなことをやろうとしているから、絶対にとめなくちゃ…何がなんでも…その為に僕がいるんだから…!」

 

ソラ

〈快…〉

 

「2人共、手伝ってくれる?」

 

ソ.イ

〈勿論だ!/です!〉

 

「そっか、ありがとう」

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