魔法少女リリカルなのは~魔道を使う者~ 作:ルチア
_数日後
その日、いつものようにジュエルシードを探していた僕はフェイトさんともう1人の魔導士(高町なのはさんというらしい)に出くわした。
そこにはもちろんアルフさんとフェレット擬きもいた。
けど全員僕には気付いてないみたいだ。
如何にも今から戦いますよっていう感じだったから僕は遠くから見ている事にした。
なのは
「あの、フェイト…ちゃん…」
フェイト
「!…フェイト・テスタロッサ」
なのは
「私は、フェイトちゃんと話をしたいだけなんだけど…」
フェイト
「ジュエルシードは、譲れないから」
なのは
「私も譲れない」
そう言いながら2人はバリアジャケットを装着した。
なのは
「理由を聞きたいから。フェイトちゃんが、何でジュエルシードを集めてるのか。どうしてそんなに、寂しそうな目をしてるのか」
フェイト
「!」
なのは
「私が勝ったら、お話、聞かせてくれる?」
フェイト
「……」
その質問にフェイトさんは何も答えず、戦闘が始まろうとした。
そう、始まろうとしたけれど始まらなかったのだ。
理由は、2人の間に割って入った人物がいたからだ。
?
「そこまでだ」
な.フェ
「!!」
クロノ
「時空管理局、執務官、クロノ・ハラオウンだ」
ハラオウン執務官は割って入って直ぐに2人をバインドで拘束した。
フェレット
「えっ!」
アルフ
「管理局…!」
僕も管理局と聞いて、1年前のこともあってあまり良くは思えなかった。
それより、クロノ・ハラオウン…またなんだか聞いたことがあるような…
クロノ
「さて、事情を聞かせてもらおうか」
すると、急にアルフさんがハラオウン執務官に攻撃を仕掛けた。
アルフ
「フェイト、撤退するよ!」
その後もアルフさんは近くにいた高町さんを気にすることなく攻撃を続けた。
その時にハラオウン執務官が高町さんを守るようにしてシールドを貼ったように見えた。
快
「あの人はちゃんと守ってくれる人なのかな?命を大切にしてる人なのかな?」ボソッ
ソ.イ
〈……〉
フェイトさんは土煙から飛び出してジュエルシードの元に走っていった。
アルフ
「フェイト!」
しかし、そのフェイトさんをハラオウン執務官が後ろから魔力弾で攻撃した。
フェイト
「あぁッ」
アルフ
「!フェイト!フェイト、フェイト!!」
フェイトさんはもう動ける感じじゃないのに、ハラオウン執務官はまだ攻撃しようとしていた。
快
「…抵抗したら容赦しない人なのかな?やっぱりあの人も同じ…?誰だって命の重さは同じ筈なのに…死んでいい人なんて、この世にいないのに…」
ソ.イ
〈快/快様…〉
快
「ん、ごめん2人とも。何でもないよ」
2人に一言謝ってからバリアジャケットを装着した。
快
「
ハラオウン執務官が魔力弾を放とうとした時にフェイトさん達の前に出て防いだ。
クロノ
「なっ!君は何者だ!!」
快
「あの事件を知らない人、なのかな…?」
それとも僕の姿で分からないだけ?
クロノ
「答えろ!君は何者だ!!何故邪魔をする!?」
快
「そんなに一遍に聞かないでください。僕は水口快です。それに邪魔をした理由は見ていられなかったからです」
クロノ
「君には関係ないことだ!」
快
「あるんですよ」
そうハラオウン執務官と話している間にフェイトさん達は逃げようとしていたようで、ハラオウン執務官がまた攻撃しようとしていたので僕もまた防いで邪魔をした。
それが悪かったのかフェイトさん達はまだ居たが、ハラオウン執務官が凄い目付きで僕を睨んできて、攻撃をし始めた。
快
「ハァやっぱり貴方もあの人達と変わらない…管理局はやっぱり嫌いだボソッ」
僕はハラオウン執務官からの攻撃を残らず躱したりして防いだ。
クロノ
「クソっどうしてこうも当たらないっ!!」
ハラオウン執務官が感情的になって攻撃してくるのを見ていられず、思わず僕は言った。
快
「…一応忠告しときます。何を貴方はそんなに悔しがっているんですか?どうしてそんなに感情を剥き出しに戦っているんですか?冷静さを失えば力に溺れることになりますよ?あの日の僕みたいに…ボソッ」
僕は1年前のあの日のことを思い出しながら言った。
Noside
快は魔力をあまり感じさせずにクロノの攻撃を全て防ぎきった。
そのことに、クロノは自分の中にあるプライドを傷つけられた。
快の訳が分からない圧倒的な力に苛立ちを感じたクロノは、快にその苛立ちをぶつけた。
相手が誰であれ言ってはいけない言葉を言った。
言ってしまったのだ。
クロノ
「苦労も何も知らないくせに…平和にのうのうと生きている人間の屑の君に何が分かる!?!?苦しみも知らず、楽に生きている奴に何が!!!」
快
「……」
その時、快の様子が変わったことに気付いた者は誰一人いなかった。
快のデバイスのソラとイリアを除いては…
イリア
〈ッ!!……ですか〉
快
「イリア…?」
クロノ
「何だ?僕は間違ったことは言ってna 」
いつものおちゃらけた感じがないソラが、クロノの言葉を遮って言った。
ソラ
〈あんたはマスターの何を知ってるんだ?〉
快
「ソラ、イリアいいよ。僕は2人が分かってくれてるから、知っていてくれてるから大丈夫だよ」
イリア
〈いいえ、駄目です。快様のことを何一つ知らないのにあの発言…到底許せる筈もありません〉
ソラ
〈イリアの言う通りだな。私らのマスターが侮辱されたんだ。今回は私も黙ってらんねぇぜ?〉
快
「…ハァ分かった」
ソラとイリアは魔道書から人型になった。
その事に驚くクロノ。
しかし、それを気にもとめず話し始める2人。
ソラ
「アンタはさっきなんて言った?」
イリア
「苦労も何も知らない?」
ソラ
「平和にのうのうと生きてる?」
イリア
「人間の屑?」
ソラ
「苦しみも知らず楽に生きてる?」
イリア
「ふざけないでください…貴方は快様のことを何も知らないのに…今まで快様がどんな思いで生きてきたか知らない癖にっ!!貴方が快様の事を知ったようなこと言わないで下さい!!!」
ソラ
「どうせアンタはあの事件のことは知らされてないんじゃないのか?あの事件でどれだけ快が苦しんだかっ!!快に比べればアンタの方がまだ幸せだろうぜ!?」
イリア
「そうですよ…あの事件が、あの事件さえ起きていなければ!まだ快様はこんなことにならずにすんだんです!!!あの時管理局が
どんどん2人が興奮していくのを見て、″流石にこれ以上はダメだ″と思った快は2人を落ち着かせようとした。
快
「ストップ、そこまでだよ2人とも。落ち着いて、もうそのくらいで大丈夫だから」
ソ.イ
「けどっ/ですがっ!!」
快
「…ソラ、イリア。落ち着け」
快は少し間を置いて、もう一度2人に言った。
静かに、けれどはっきりと…
イリア
「ッ…申し訳ありません快様」
ソラ
「ッ…悪い、熱くなりすぎた」
快
「ん、いいよ。僕の為ってことは分かってるから。それに今さら、
ここで漸く全員が快の様子が先程までと違うことに気付いた。
冷静は保っている。
しかし、目には負の感情が渦巻いていた。
快
「クロノ・ハラオウン執務官。貴方にこれだけは言っておきます。人間の屑?それがなんだって言うんですか?僕は貴方のことは確かに何も知らない。けど、貴方だって僕の事は何も知らない筈だ。貴方程かどうかは分からないけど、僕は貴方が思ってるほど楽に生きてきた訳じゃない」
快はそうクロノに言うと、フェイトのところに行きいつの間に取っていたのか、フェイトにジュエルシードを渡した。
快
「フェイトさん、これを」
フェイト
「え、でも…」
快
「早く行った方がいいんじゃないですか?」
フェイトに反論させないように矢継ぎ早に言った。
フェイト
「あ、うん。ありがとう、快。行こう、アルフ」
アルフ
「あ、ああ」
クロノ
「なっ!待て!!」
フェイトとアルフは戸惑いながらも何処かに転移した。
その時突然空中にモニターが映し出され、画面から一人の女性が現れた。
?
「お話中ごめんなさい。それでクロノ執務官、ちょっとお話が聞きたいから皆さんをアースラへお連れしてくれるかしら」
クロノ
「分かりました」
話が終わるとモニターは消えた。
クロノ
「そういうことで、悪いが3人には着いてきてもらう」