基本的にはじめは原作沿い、途中からオリジナル展開になると思います。
本日中にもう一話出したいと思います。
〈01:45〉
グリフィン管轄地区の一つ、S-9地区。その森林地帯において複数の戦術人形が赤外線処理を施した偽装ネットを被りながらある指示を待っていた。
「…総員傾注」
そうして待つこと数分、遠くのほうから銃撃音や爆発音が聞こえてくるのに合わせるように各々の着けている無線に低めの男性の声が入ってきた。
「偵察に出ていたVectorとグローザが鉄血と交戦、奴らを引き連れて向かっている。合流予定は5分後。報告によれば敵戦力は2個分隊規模のスカウトとリッパー、ヴェスピドだ。奴らがキルゾーンに入り次第こちらの合図で一斉射撃開始、一体も逃すな。質問は?」
その問いかけに全員がなしと答えると
「…まもなく合流する。総員構えろ」
と指示が飛んだ。それを聞いた人形達が各々の半身である銃を構えると、それを見計らったかのように銃撃音のしていた方向から2体の人形-偵察に出ていたSMG人形のVectorとAR人形のOTs‐14グローザが走ってくるのが見えた。その後ろには複数の鉄血人形の姿も確認できる。そして走っていた2人が予め掘っておいた塹壕に飛び込むのとほぼ同時に
「撃て」
と短く、しかしはっきりとその指示が飛んだ。
それと同時にネットを被って潜んでいた人形達と塹壕に入った2人、そして―塹壕に潜んでいた1人の男による攻撃が開始された。もともと逃げている人形を排除するだけのつもりでいた鉄血側はこの攻撃により前衛で置いていたスカウトとリッパーをハチの巣にされ、後衛のヴェスピドも最初の銃撃こそ回避できたものの体勢を立て直そうとする前に頭を撃ち抜かれてその機能を停止した。
「撃ち方止め」
敵の動きがないのを確認した男が指示を出すと人形達は射撃を止め、あたりを静寂が包んだ。そんな中、塹壕内の3人が穴から出て倒れた鉄血達へと近づいていく。そしてすべてが機能停止していることを確認すると男は、
「状況終了、撤収準備に入れ」
と短く言い放つ。
それを聞いた周囲の人形達はそれぞれの反応をしながら撤収準備に入り、指示した男も安堵のため息をつくと撤収準備に入った。
数分後、交戦地点からほど近い空き地で男達は近くで待機していたヘリと合流、そのまま搭乗すると人形達は思い思いの体勢でリラックスする。それを見た男-S9地区指揮官須藤零士は荷物を降ろしなが
「それじゃあ帰るか、わが家へ」
と言った。
これはS9地区に所属する人形達と指揮官の物語。彼らがどのように戦い、そして自分達の物語を紡いでいくのかはまだ誰も分からない。
このような感じで不定期ですがやっていきたいと思います。
皆様、よろしくお願いします。
ではまた次回でお会いしたいと思いますので、気長に待っていただければ幸いです。