3/2:前話に主人公の使用する武器の細かい仕様を追加しました。
〈13:00〉
第二及び第三部隊の一部と別れてから15分後、司令部近くの森に身を潜めていた零士は無線で全部隊に指示を出した。
「総員、作戦開始」
その言葉と同時に、アーウェン37を構えたFALとGL-06を構えたAR70、そしてHK416の銃身下部に取り付けたM320を構えた零士の三人が榴弾を放った。
放たれた榴弾がそれぞれの標的としていた鉄血兵の集団に着弾、纏めて吹き飛ばすと、その爆発音に反応して近くの建物内からリッパーやヴェスピドが正面ゲートに向かってきた。だが、そこには爆発と同時に飛び出していたM249とM590、そしてAK-74Uがすでに待ち構えていた。
「ご苦労様~」
そう気だるげに言いながらM249は引き金を引いた。
ゲートの真正面に陣取られたため障害物もなく、鉄血兵たちは放たれた5.56mm弾によって次々と撃ち抜かれる。
反撃してくる鉄血兵もいたが、その弾はM249のそばに控えたM590の装甲に防がれ逆にM590やAK-74Uによって撃ち抜かれた。
そこに零士とFAL、AR70も合流して射撃を始める中、M249の射撃が止まる。
「装填、援護して」
「大丈夫、任せて」
200連ボックスマガジンを替えるM249を援護しながらAK-74Uが答える。
そんな彼女に密かに照準を合わせる人影があった。
ゲート脇の建物の屋上に陣取っていたイェーガーである。
狙いを定め、AK-74Uの命を狩ろうと冷徹に引き金を引こうとする。
だが次の瞬間、どこからか飛んできた弾丸に頭部を吹き飛ばされ機能を停止した。
「ヒット、危なかったわね74」
そのイェーガーを撃ち抜いた張本人であるWA2000が、AK-74Uに無線を飛ばす。
「ありがと、わーちゃん。あんた達がいたから気にもしてなかったけど」
「そうみたいね。後、わーちゃん言うな」
そう言ってから、WA2000は隣のGM06 Lynxに問いかけた。
「リンクス、障害物越しのイェーガー、いける?」
「任せてよ。…貫け。」
その言葉と同時に放たれた12.7mm弾は、障害物の陰に潜んでいた別のイェーガーを障害物ごと撃ち抜いた。
そうして敵を撃破していく中、零士は
「このまま前進してゲートを確保、奴らを引き付ける。ワルサーとリンクスはそのまま援護してくれ」
と言うと前進を始めた。
同時刻、鉄血司令部のある建物の裏手には第二部隊の面々と第三部隊のM82A1、SVDが鉄血に感づかれないよう密かに近づいていた。
建物の入り口で警戒していた鉄血兵をサプレッサー付きの半身で撃ち抜きながらACRが言った。
「では作戦通りに施設を占拠後、隊長たちの援護に入ります。私とタボールが入り口で警戒しますので、Uziとバジャーは施設内をクリアリング、K5はバレットとドラグノフを先導して屋上へお願いします」
その言葉を聞いたTAR-21以外の人形が階段を上がっていく中、TAR-21が口を開いた。
「クリアリング、どのくらい掛かると思いますの?」
「この高さなら10分前後、狙撃準備が出来るまででプラス2~3分だと思います」
「それまで、指揮官は大丈夫でしょうか…」
その言葉で、TAR-21の言わんとしていることが分かりACRは苦笑した。
「そういえば、あなたは最近配属されたばかりで隊長と一緒に出撃したことはありませんでしたね」
「はい。指揮官は基地で指揮するものと教わっていたので、前線に一緒に出るのはどうかと…」
「その違和感は正しいです。実際、私も最初はそうでしたから」
ですけど…、とACRは言葉を続けた。
「ああやって一緒に戦うのが隊長なんです。だから、みんな信頼して背中を預けられる。そして隊長も私たちに背中を預ける。心配はいらないですよ」
そこまで言ったとき、二人の無線に連絡が入った。
「こちらUzi、クリアリング完了よ。バジャーと降りるから、撃たないでよね」
「了解、あなたたちが来たらこの場の警戒は任せます。タボールは移動準備を、K5はバレットとドラグノフのスポッターをお願いします」
そう言いながら、ACRは先ほどより銃声や爆発音が近づいた正面ゲート方面に目を向けるのだった。
こんな感じで書いていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。