新世紀エヴァンゲリオン for Mothers ~母親達の戦い~ 作:朝陽晴空
<ネルフ 第一発令所>
ネルフの食堂で定期的に食事会が行われるようになってからしばらく経った。
レイはシンクロ率を必死に上げようと実験を繰り返すより、零号機であるナオコと味の好みや読書など、今まで以上に対話を重視するようになった。
それは実の娘であるリツコも少しヤキモチを焼いてしまうほど、仲の良い母娘と言う関係になっていた。
ナオコもレイも、食事会の前は他人行儀で一歩引いてしまうような余所余所しさがあった。
親しき中にも礼儀あり、失礼をして人間関係が損なわれてはいけないと、レイはナオコに優等生である姿を見せようとしていた。
ナオコの方も腫れ物に触るようにレイに接していた事もある。
レイの明るい笑い声がエントリープラグから聞こえるなど、今までにない事だった。
そんなある日、正八面体の姿をした巨大な浮遊物体が日本近海で発見されたとの情報が入った。
司令室を出たゲンドウとコウゾウはネルフのスタッフたちを第一発令所へと招集した。
発令所の大型ディスプレイには巨大な青色の美しい正八面体の浮遊物体が映し出されている。
「赤木博士、MAGIの分析結果はどうかね?」
「パターン緑、使徒です」
コウゾウに尋ねられたリツコが断言すると、ゲンドウは発令所に居るスタッフ達に向かって大きな声で号令を下した。
「対象物を使徒と断定する。総員、第一種戦闘配置」
第三新東京市に緊急避難命令が発令され、ビル群が地下のジオフロントへと収納されて行く。第三新東京市が使徒に襲われるのも三度目だ、市民の避難も手際が良くなっていた。
「赤木君、使徒の侵攻予測コースはどうなっているのかね?」
「はい、それが……以前に出現した使徒のコースをなぞって移動しているようです」
コウゾウに尋ねられたリツコは困惑した表情でそう答えた。
使徒は海上に浮かぶ船舶に居る人間を緑化する事無く、以前の使徒がヒトをアダム樹と変化させた森林のルートを飛行している。
「どういう事だ? 使徒の目的は、邪魔な人間を排除する事では無かったのか?」
コウゾウの疑問に答えを持つ者は発令所に居なかった。
「航空機部隊に威力偵察を行わせますか?」
作戦部長のミサトはそう言って、ゲンドウの指示を仰いだ。
使徒はゆっくとした速度で浮遊して向かって来ているため、市民が避難する時間は十分にあり、足止めの必要は無い。
それでもミサトは使徒に不気味な物を感じたのだ。
「東日本旅客鉄道、東海道本線の鶴真駅に独12式自走臼砲を無人車両に牽引させて使徒に向かって砲撃させれば人的被害は無いはずだ」
「はっ、私の配慮が足りませんでした」
ミサトはゲンドウに尊敬の意を示すと、国連軍の厚木基地へ出撃要請をした。
やがて自走臼砲が使徒に向かって砲撃をすると、使徒はA.T.フィールドをピンポイントに発生させて砲撃の軌道を変えた。
「やはり、A.T.フィールドを持っていたか……」
ミサトは悔しそうな顔でそう呟いた。
しかし使徒はA.T.フィールドで防御しただけで、何の反応も見せない。
「葛城一尉、今度は別の場所を狙っての砲撃を指示したまえ」
「了解しました」
自走臼砲の第1射は、使徒の中心を狙いすまして撃ったものだった。
次なる第2射は、敢えて中心から少し外れた場所を狙った。
やはり使徒がA.T.フィールドを発生させたのは、ピンポイントの狭い範囲だった。
第3射は使徒の身体をギリギリ掠めるようなコースを狙ってみる。
すると使徒は、A.T.フィールドを発生させずに飛行軌道を変えて砲撃を回避した。
「これは選球眼に優れたバッターですね。今度ネルフの草野球チームに勧誘してみたらどうです?」
オペレータの日向マコトのジョークには、誰も反応を示さなかった。
「使徒は徹底的にエネルギー消費を避けてネルフ本部へと向かっているようですね」
ミサトは冷静に状況を分析しながら、ある考えに思い至り、あわてた表情になって大声でゲンドウに進言する。
「まさか使徒はネルフ本部直上で、自爆するつもりでは!?」
「浮遊する爆弾だという訳か……」
ミサトの言葉を聞いたコウゾウがそう呟いた。
「初号機を直ぐに出撃させ、第三新東京市への接近を食い止めろ!」
ゲンドウがそう命令を下すと、ミサトたちはあわてて初号機出撃の準備に入った。
緊急事態宣言の発令が早かったため、シンジは既に初号機ケージでプラグスーツに着替え、待機をしていた。
作戦は初号機で使徒を抱え込み、爆発しても被害が出ない場所まで遠ざけて使徒に殴る蹴るの暴行を加えてA.T.フィールドを消耗させて倒すというものだった。
「海中で使徒を爆発させると世界中の海岸線の潮位を上げてしまう危険性があります」
「すると、鶴真岬辺りで決着を付ける必要があるな」
リツコが問題点を指摘すると、コウゾウはそう呟いた。
数年前に南半球で海底火山の大噴火が起こり、日本にまで津波のような潮位の上昇があった。
鶴真周辺は既に使徒の自爆で緑化が起きており、被害は最小限に抑えられると考えたのだ。
初号機が地上に射出された直後に、使徒は反応を示した。
「使徒内部に高エネルギー発生、中心部に向けて収束していきます!」
オペレーターの青葉シゲルが声をあげた。
使徒は大きな鳴き声のようなものを発しているようだった。
その響くような大声はモニターを通じて発令所にも聞こえて来た。
『KA…MI…HA…MI……』
「まさか、死海文書に記された『神波』(かみなみ)を使う使徒なのか!?」
「直ぐに初号機を格納しろ!」
コウゾウの叫ぶ言葉に反応したゲンドウは、地上に射出された初号機の拘束を解くより先に、一刻も早く初号機を地下へと回収するように指示した。
『HA……!』
使徒が初号機のコアを狙って発射した収束されたA.T.フィールドのレーザー光線は、回収途中の初号機の左目へと命中した。
ゲンドウが下した指示は、紙一重で遅かったのだ。
「目が、目がぁっっっっ!」
初号機の左目からL.C.L.が噴き出し、エントリープラグ内でシンジは左目を手で抑えて悲鳴を上げる。
前の使徒の光の鞭が腹部を貫通した時も気絶してしまうほどお腹が痛かったが、今回は目が潰れてしまうのではないかと思うほど、頭全体に痛みが広がった。
このままではショックでシンジが失明してしまうと判断したリツコは、エントリープラグを強制排出する。
シンジはストレッチャーで急いで診察室へと運ばれ、ゲンドウは外科手術が必要な場合に備えて川越病院の名医『ドクターⅩ(10)』を5千万円で呼び出した。
初号機と言う障害が無くなった使徒はゆっくりと浮遊してネルフ本部の真上まで来ると、底頂部から柔らかい触手のようなものを突き出した。
しかしその触手は時間が経つにつれて硬さと長さを増し、第三新東京市の地面を貫いた。
「嫌ぁっっっっ!」
マヤが悲鳴を上げてモニターから顔をそむけた。
使徒の触手の先端からは溶解液が滴り落ち、地面やネルフの特殊装甲板を溶かして行く。
そして使徒の触手はどんどんと伸びて行った。
コウゾウはゲンドウに近づいて、発令所の他のスタッフに聞こえないように耳打ちする。
「碇、使徒の目的は恐らく……」
「ああ、ネルフの地下深く、セントラルドグマにある第二使徒リリスだろう。ロンギヌスの槍により、下半身の生成が止められている事までは使徒は気が付いていないのだろうな」
使徒は第二使徒リリスとの合体と言う目的を果たすため、妨害すれば今度は容赦無く反撃を仕掛けて来るだろう。
遠距離攻撃が出来ると知った今、直ったばかりの零号機を作戦も無しに出撃させるわけにはいかない。
左目を負傷した初号機の再出撃も絶望的だった。
ユイはいくら強い母親だといっても、三国志の武将夏侯惇や伊達政宗のように片目が潰れても直ぐに戦えるほどの人並外れたメンタルは無い。
零号機だけで使徒を倒す作戦を立てる必要があった。
「私と零号機のシンクロ率が高ければ、使徒を倒せるかもしれないのに……」
「レイちゃん、例えシンクロ率が100%でもあの使徒を倒すのは無理よ」
リツコはそう言って、悔しそうに拳を握って震わせるレイを慰めた。
「使徒を倒すには、使徒の射程圏外からの超長距離攻撃による、超威力の攻撃しか無理よ」
「そんなの無理ですよ、葛城さん」
ミサトがそう断言すると、マコトがそう言ってミサトを諫めた。
「だが葛城君の言う通り、それしかあるまい」
ゲンドウがそう言うと、発令所のスタッフ達は全員下を向いた。
「ねえリツコ、戦略自衛隊研究所が開発した、超長距離用の陽電子砲なら使徒のA.T.フィールドを破れるんじゃないかしら?」
「ミサトの情報網も侮れないわね……でもその大出力のポジトロンライフルに使う電力は、どこから集めるというの?」
「もちろん、日本中よ! この作戦を『ヤシマ作戦』と呼称します!」
「無理だ」
ミサトの立てた作戦は、僅か数秒でゲンドウに否定された。
「日本国民全員が、任意でその計画に協力するとはとても思えん」
「そうですよ、FF3のラストダンジョンを攻略中のゲーマーは泣いて抵抗すると思いますけどね」
余計な口を挟んだマコトはゲンドウに思い切り睨まれた。
「ですからそこは強制的に……」
「日本は法治国家だ。今から国会の老人達が審議しても間に合わん」
「それに、病院など電気まで奪ってしまうのは人道的でないと思います」
コウゾウとマヤの正論にやり込められたミサトは、ヤシマ作戦を諦めるしかなかった。
使徒の触手がネルフの地下のセントラルドグマに到達するのは、10時間弱だと推定された。
使徒が合体する事が不可能であると気が付いてしまったら、それこそネルフ本部を巻き込む大自爆をするかもしれない。
残された時間で使徒を倒す方法は振り出しに戻ってしまった。
「白旗を上げても、自爆されてしまったのなら第三新東京市の人々と一緒に、ネルフは終わりですね」
「でかした、日向君!」
突然ゲンドウがマコトを褒めたので、ミサトたちは目を丸くして驚いた。
人類は全員、認識できないほど微弱ではあるがA.T.フィールドの力を持っている。
特にネルフ本部のある第三新東京市にはマルドゥック機関によって、エヴァになれる可能性を秘めた特別な血を引いた人間が集められている。
アトランティスは紀元前1198年11月に崩壊するまで、超文明として世界を支配したと死海文書には書かれている。
その血は3千年近くの時を経て様々な血と混じり合い薄まったとは言え、世界中の人間の一部に脈々と受け継がれているのだ。
マルドゥック機関は大変な労力で人々の遺伝子を調べている。
(第三新東京市民のA.T.フィールドを収束させる事が出来れば、使徒を倒すことが出来る)
「赤木君、使徒を射程圏外から超長距離攻撃するとした場合の最適なポイントを割り出すことは出来るか?」
「はい、MAGIを使って地形を調べれば、候補地をいくつか挙げる事が出来ます」
ゲンドウに尋ねられたリツコはそう答えた。
「そこから零号機で使徒に長距離攻撃を仕掛ける」
「ですが零号機のA.T.フィールドを収束させても使徒を倒せるとは思えません」
最初に現れた使徒サキエルに対して威力偵察のA.T.フィールド球を放ってもあっさりと弾き返されてしまったのだ。
あれから少しはシンクロ率が上がっているとは言え、無謀だと思える発言にマヤは猛反対した。
「マヤ、碇司令は使徒を倒せる秘策を思い付いたみたいよ。司令を信じなさい」
リツコは信頼を寄せた目でゲンドウを見つめた。
ここでは詳しく話せないのだろうが、ゲンドウは無責任な発言はしないと信じていた。
「葛城君は狙撃地点の近くに、第三新東京市の市民をなるべく多く集められる収容施設を作れ。それと使徒の触手が挿入されているメインシャフト周辺の防御隔壁を完全封鎖、ネルフ本部にも避難命令だ。初号機も非常用シェルターへ移せ」
使徒を消し去っても、まだ破壊力の残るかもしれない攻撃を仕掛けようと言うのか。
ミサトはゲンドウの命令にゴクリと唾を飲んだ。
「冬月先生、後は任せました」
「ああ、ナオコ君とレイ君によろしくな」
<ネルフ 実験場>
エヴァの戦闘訓練にも使われる実験場では、レイが乗った零号機が使徒を倒す必殺技の訓練をしていた。
零号機は右手の手のひらを突き出し、小さな球体のA.T.フィールドを発生させた。
そして気合いを入れると、弾になったA.T.フィールドは直線的に飛んで行った。
もちろん、命中精度を高めるための練習なので威力は抑えてある。
「フレイム・スピリット・ボール!」
エントリープラグの中に居るレイもナオコの動きに合わせて叫んでいた。
本来ならば、レイはじっとして居るだけでいい。
「『炎気玉』の調子はどうだ?」
「しっかりと中心に当たるようになりました」
実験場に入って尋ねたゲンドウに、エントリープラグの中に居るレイは誇らしげな笑顔で答えた。
「碇司令って、拳法についても詳しいんですね。私、驚きました!」
「私も若い頃、色々あってな……」
レイの言葉に、ゲンドウは遠い目をして呟いた。
高校生の頃のゲンドウは、ケンカに明け暮れる毎日だった。
そんなゲンドウを懲らしめたのは、道場の師範として知られる人物だった。
ゲンドウは『集気法』と言う技を使って他の人間のA.T.フィールドを零号機の右の手のひらに集めて高威力の『炎気玉』で使徒を倒す作戦を立てたのだった。
<第三新東京市郊外 二子山中腹>
零号機の『炎気玉』の命中精度は訓練により高くなったが、腕のブレによる誤差を無くすために、零号機は寝転がって腕を伸ばした体勢で『炎気玉』を撃つ事になった。
二子山中腹には零号機が使徒を狙撃するための寝台が作られ、微妙に高さが調整された。
使徒はかなり離れた遠くの場所に居るのだ、数ミリの誤差が命取りとなる。
そして二子山付近にあるシェルターは多くの第三新東京市の市民が集まっていた。
シンジの同級生であるトウジやヒカリ、ケンスケ、ネルフで仕事をしている彼らの家族まで居た。
普段は近くのシェルターに分散して避難しているのに、シェルターの収容人数を超えて押し込められているのはどういう訳なのだろうと、市民達は不思議がった。
「トウジとこんなに近い距離に居るなんて、ドキドキしちゃう」
「ヒカリがワシに抱き付いて来とる……背中に手を回して、ええんか」
身体が密着して喜んでいるのは一部の人間だけで、どんどん人が押し込められるシェルターに市民の不満と不安は爆発寸前だった。
「第三新東京市の皆さん、聞いてください」
ミサトがシェルターの大型ディスプレイを通して呼び掛けると、一瞬シェルターは静まり返った。
「ミサトさんの声だ」
同じコンフォート17で暮らすケンスケ達も、ミサトとは知り合いだった。ネルフの作戦部長として広報活動をしているミサトは、第三新東京市の市民の間でも顔が知られていた。
「今、ネルフのエバーは使徒を倒すために戦っています。しかし、使徒を倒すためにはパワーが足りません。そこで、第三新東京市に住む皆さんの力を貸して欲しいのです」
「力を貸すって、どないせいっちゅうんや?」
トウジの疑問に答えるかのように、ミサトは言葉を続ける。
「こうして両手を上げて、念じるだけで良いんです。ぐっと疲れてしまいますが、倒れてしまったりはしません。お願いします」
「よっしゃ、ミサトさんのお願いや、やったるで!」
ミサトの知り合いであるトウジやケンスケ、ヒカリ達は喜んで両手を上にあげる。
すると身体から力が抜けるような感覚に陥り、トウジたちは汗を息を切らした。
それを見て、怪しい宗教に騙されているのではないのかと難色を示す市民も居た。
「『炎気玉』に必要なA.T.フィールドの力が、集まりませんね」
「うむ、このままでは使徒には通じん」
戦闘指揮車でシェルターから零号機の手のひらに流れ込むエネルギーの量を見て、リツコとゲンドウはため息を付いた。
ミサトが何回も呼び掛ける事で、少しずつ増えてはいるのだが……。
「ミサトさん、僕にもみんなに呼び掛けさせて下さい」
「シンジ君!?」
戦闘指揮車によろよろと歩いてマコトに支えれながら姿を現したのは入院して居るはずのシンジだった。
左目の視力は回復していないのか、頭と左目に巻かれた包帯姿が痛々しい。
「皆さん、お願いします! エヴァには僕と同じ歳の女の子が乗って使徒と戦っているんです!」
エヴァはパイロットが動かしているロボットだと言う話が浸透しているからこそ、シンジのこの呼び掛けの効果は抜群だった。
シェルターに居た第三新東京市の市民達は、目を覚ましたように自ら進んで両手を上げた。
大きなエネルギーの渦が零号機の右手に集中するのが戦闘指揮車にいるゲンドウたちにも分った。
零号機の右手は光り輝き叫んでいるようだった。
『集気法』によりエネルギーを集めた零号機は『炎気玉』の生成を始める。
そのA.T.フィールドの球に込められた渦巻いた力の波動は戦闘指揮車に居るゲンドウたちにも伝わって来た。
シェルターで零号機が映し出された大型ディスプレイを見守るトウジたちも歓声を上げる。
「使徒内部に高エネルギー発生!」
「くっ、使徒に気づかれたか!」
使徒の様子を観察していたシゲルが声を上げると、ミサトは悔しそうに呟いた。
射程圏外から攻撃したつもりだったが、使徒の力を甘く見ていた事に気が付かされた。
しかし使徒のレーザー光線が発射される前に、零号機の『炎気玉』は弾となって撃ち出された。
「フレイム・スピリット・ボール!」
レイの咆哮がエントリープラグから通信を通じてシンジの耳にも届いた。
この時、レイと零号機のシンクロ率はシンジと初号機のシンクロ率を超えていた。
その理由はアスカが来日した後に指摘されてシンジが自覚する事になる。
使徒が遅れてA.T.フィールドのレーザー光線を放つが、『炎気玉』に当たるとかき消された。
そして使徒は『炎気玉』を回避するべきだったが、地面に深く突き刺さった触手が仇となり、浮遊して逃げることが出来なかった。
『炎気玉』は使徒の渾身のA.T.フィールドを突き破り、使徒の身体は燃え上がった。
爆弾には火気厳禁が常識だが、使徒は爆発を起こさずにそのまま消し炭となった。
「みんなの力を合わせて無敵の使徒を倒した、まるで最終回のような展開ですね」
マコトがそう言うと、戦闘指揮車に居た全員の冷たい視線が突き刺さったのだった。
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