太宰は未だ犯行を認めてはくれない。でも、俺達みんなの推理を元に犯行をイチから暴いてやればさすがに認めるはずだ。だから俺はやってみせる・・・!
クライマックス再現
ACT1
「今回の事件のきっかけはやはりモノトラが提示した動機だった。今回の動機はモノトラが俺たちに個別に提示した、それぞれだれか1人に対して猜疑心を抱くように仕向けたものだった。」
「この動機に実際に動揺してしまった人がいた。それが今回の事件の被害者のうちの1人、山吹だった。この動機を受けて比嘉に殺されるかもしれないと思った山吹はこのことを俺たちの中の1人に相談した。その人物こそが今回のクロだったんだ。」
ACT2
「モノトラが俺たちに動機を提示した直後、久見の提案で俺たちはゲーム大会をすることになった。クロはその準備の手伝いをしてくれていたんだが、おそらくその時に今回の殺人計画を思いついたんだろう。」
「準備をした夜、クロは娯楽室からキューを持ち出した。木製だから加工が簡単だった、というのもあったのだろう。実際にそれを美術準備室に持っていき、1本のキューを2本の凶器に加工したんだ。」
ACT3
「クロが今回の計画を実行に移したのは今日の午前中のことだった。」
「まずクロが向かったのは山吹の部屋だった。山吹の部屋を訪れたクロは山吹に声をかけて部屋に入れてもらった。比嘉のことを相談していた相手だ。山吹も簡単に部屋に入れてしまったんだろう。」
「だけど結果としてそれが山吹にとって命取りとなる判断だった。クロは持ち込んだガムテープを使って山吹を拘束し、その上で山吹の腹部を致命傷にならないように凶器で刺したんだ。」
「ここであえて致命傷を外したことには意味があった。それはすぐに山吹を死なせないことだった。なぜならここで彼女に死なれてしまっては彼女に罪をなすりつけることができなくなってしまうからだ。」
ACT4
「クロが山吹になすりつけたかった罪、それはこの後に殺す人物の殺人の罪だった。」
「その人物とは比嘉だ。さっきも言った通りだが、山吹は比嘉と何かしらの因縁があった。だからその彼を殺すことによって動機のある山吹に罪を着せようとしたんだ。」
「そしてその計画通り、クロは物理室に呼び出しておいた比嘉を2本目の凶器で刺した。」
「こちらの比嘉の方も数分かかって、でも山吹よりは先に死ぬように刺した。それは比嘉が死んだ時間帯に自分のアリバイができているようにするための工作だった。」
ACT5
「クロの工作はそれだけでは終わらなかった。クロは凶器が2本あったことを分からないように、比嘉を刺した方の凶器を隠すことにしたんだ。」
「そのためにクロは物理準備室に入った。そこで犯人は、モノトラから事前に聞いていたのかもしれないな、あえて立て付けの悪い棚の引き戸を選びそこに凶器を隠した。そしてその扉の縁に昨日のゲーム大会の準備で使った接着剤を塗って閉じ、そのまま二度と開かないようにしたんだ。」
「恐らく立て付けの悪い扉を選んだのも開かない理由を立て付けの所為にするためだったんだろう。」
「こうして物理室の工作を終えたクロは集合時間ギリギリに娯楽室にやってきて俺達と合流したんだ。この段階では2人ともギリギリまだ生きていて、犯人は偽のアリバイを作ることに成功したんだ。」
ACT6
「ゲーム大会のために娯楽室に集まった俺達だったけど、その集合時間になっても一向に現れない山吹と比嘉に対して違和感を覚えた。」
「そこでクロはやきもきしている俺達に対して2人を捜索することを提案した。しかもクロはそれだけではなく捜索場所を自分で事前に決めることを提案することによって誰にも疑われることなく1階、つまり山吹が死んでいる寄宿舎に向かうことができるよう調整することにまで成功したんだ。」
「こうして上手く寄宿舎の山吹の部屋の捜索に回ることに成功したクロは山吹の部屋の工作を行った。」
「その工作は簡単で、山吹を拘束していたガムテープを剥がし、凶器を握らせて転がしておくだけだ。これだけで後はモノトラファイルの死亡推定時刻だけで俺達は勝手に自殺だと勘違いするわけだからな。」
「そして、ここまでの一連の犯行を行うことができたのは、太宰直哉、お前だけだ!!」
「これが事件の全貌だ。なあ、太宰。お前が犯人なんだろ・・・?」
全ての推理を終えた上で太宰を見やる。彼からの反応はまだない。
「太宰君、そろそろ往生際の悪いマネは終わりにしてほしいんだけど、どうかな?」
アンリからも冷たい一言が刺さる。このまま沈黙を貫くつもりかと思った瞬間、それは起こった。
「フフ・・・。フフフ・・・。ハハッ・・・!ハハハハ!ハハハハハハハハハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハハハハ!!!!」
太宰は炸裂したように笑いはじめた。
「テメー、何笑ってやがんだ!!とうとうオカしくなっちまったのかよ!!」
九鬼の怒りの声が響く。しかしそれすらもかき消すように太宰は笑い続ける。
「はぁー。いやぁすまない。水島君の頭はキレるとは思っていたけれど、まさかここまでとは思わなかったよ。うん、ここまで当てられたら完敗だ。僕の敗けだよ。」
「罪を、認めるんだな?」
「ああ、認めるよ。僕が2人を殺した。」
「貴方という人はッ・・・!」
珍しく畔田が感情を露わにする。
「さて、罪も認めたところで君たちが聞きたいのはあれだろう?なんで僕が2人も殺したか、って話だろう?」
そうだ。今回の事件にもきちんとモノトラが提示した動機はある。けれど今回はそれぞれが誰か1人に動機がある、という状態で、更にこの太宰という男は今回死んだ2人どちらに対しても殺す動機はない。
「聞かせてくれるんだな?」
「もちろんさ。」
「オイオイ!ちょっと待ってくれよ!!オマエラはそれも気になるんだろうがよ、まずは投票が先だろ?とりあえず投票してくれなきゃ裁判が終わらねーぜ!!」
モノトラが口を挟んできた。水を差された気分だが投票しないことには話も進まない。ここはおとなしく従っておくか・・・。
投票結果→ダザイナオヤ
【学級裁判閉廷】
「ぐぷぷ・・・!何と、今回も!!大!正!かーい!!!超高校級のドラマー・山吹巴、そして超高校級の空手家・比嘉拳太郎!この2人を殺したのは、超高校級の図書委員・太宰直哉だったんだぜ!!!」
今回も正解した。正解してしまった。今回も、仲間を殺したのは同じ仲間だった。しかも2人も殺された・・・!
そのやるせない気持ちを太宰に向ける。
「太宰、じゃあ話してくれるよな?お前が2人を殺した理由を。」
「ああ、もちろんさ。約束だからね。ただね、動機だけ話してもよく分からないと思うから、モノトラ、前提情報を話してくれないかな?山吹さんと比嘉君の話を。」
「前提情報だと?」
「ああ、いいぜ!」
太宰の頼みを聞いてモノトラは俺達の前に出てきた。
「じゃあ、話すぜ?」
昔々、あるところに拳太郎と蹴次郎という仲の良い兄弟が暮らしていました。2人は空手をやっており、どちらも才能に溢れた空手家でした。
でも、ある日、悲劇が起きました。蹴次郎が病に倒れたのです。
とは言ってもそこまで重い病ではなかったはずでした。すぐに救急車を呼べば助かる命でした。
そこに1人の女性が通りました。彼女は今や知らぬ人はいない天才ドラマー、山吹巴でした。
彼女は倒れた蹴次郎に気付いていました。ですが彼女は急いでいました。大切なライブに遅れそうだったからです。そこで彼女は事もあろうに蹴次郎のことを無視しました。誰かが代わりに救急車を呼んでくれる、そう思って。
しかし彼女の当ては外れました。彼女以外の人も何かと理由を付けて蹴次郎を無視したのです。やっと救急車を呼んでくれる人が現れましたが、その時には既に手遅れ、連絡を受けた拳太郎が病院に駆けつけたときにはもう蹴次郎は冷たい亡骸になっていました。
このことを彼女が知ったのはこの学園に入ってからのことでした。たまたま家族の話を拳太郎としたときに知ってしまったのです。
彼女は迷いました。本当は蹴次郎に気付いていたこと、蹴次郎を無視したこと、本当のことを話そうか迷いました。
ですが最初の事件が起きて状況が変わりました。この学園では簡単に殺人が起きるということを思い知らされたからです。彼女は本当のことを隠すことにしました。拳太郎が本当のことを知ってしまえば自分が殺されると思ったからです。
彼女は怯えました。ですが、同時に拳太郎が知らなければ問題は無いと安心していた部分もどこかにありました。
その彼女の希望も数日前打ち砕かれることになりました。モノトラの口からこのようなことを聞かされたからです。
「比嘉拳太郎はオマエが弟を見殺しにしたことに気付いている。」
彼女はいても立ってもいられなくなりました。拳太郎は気付いていた。自分が弟を見殺しにしたことに。自分はこのままでは殺される、そう思い彼女は太宰に本当のことを打ち明け、相談することにしたのでした。
「ここまでがこの事件の前提情報だぜ!」
モノトラは話を終わりにした。
このモノトラの話だけでもかなりの情報量を叩き込まれた気がするが、本当に知りたいことはそこじゃない。それを聞くために俺達は太宰に目を遣った。
「モノトラの話も終わったところで、今度は僕の話も聞いてもらうとしようかな。まずは僕は今のモノトラの話の流れで山吹さんの相談を聞いたわけだけど。」
「うん、そこまでは分かったよー。でもなんでそれが事件に繋がるかがわかんないかなー。」
「まあまあ、そう焦らないでよ。順を追って話すからさ。僕はね、君たちに憧れてたんだ。」
「憧れだぁ?」
「そうだよ。まあ正確には超高校級の才能を持つこの学園の人みんなだけどね。だから僕は努力した。そして本が好きなのもあって僕はこの学園にスカウトされるところまできたのさ。まあ、有浜さんの偶然のアシストもあったけどね。」
そういえばそんなことを言っていた気もする・・・。
「何だか話が飛ぶね。」
「いや、繋がっているんだよ。だって現実はそう上手くはいかないんだからね。だって、超高校級の才能を持つ人が誰かに殺される、なんて被害妄想で情けなく泣きついて良い訳ないでしょ?」
「・・・それはどういうことだい?」
「だから、君たちは超高校級の才能を持った選ばれし者なんだよ?他人に泣きつくなんてあってはいけないじゃないか。君たちは何があろうと堂々としているべきなんだよ。」
「貴方は本当に何を言っているのですか・・・?」
「あれ、あまり分かってもらえてないのかな?つまり、山吹さんは僕に泣きついた時点で僕にとって憧れるに値しない、この学園にとっての異分子になった、ってことさ。」
太宰の口からこぼれ続ける言葉は日本語のハズだ。しかし、どう頑張っても理解することができない。
「普段だったらどうにかして追い出そうとするんだろうけど、今はそういう訳にはいかないだろう?だってホントにそんな出口が存在するのなら前の4人だって死んじゃいないんだからさ?だから僕はこう思ったのさ。」
太宰の顔がぐにゃりと邪悪に歪む。
「ああ、そうだ。殺しちゃえばいいんだ、ってね。」
「コイツ・・・イカれてやがる・・・!」
「・・・それなら比嘉君を殺す必要はなかったんじゃないの?」
「ああ、それなら簡単だよ。現に君たちは一度犯人を間違いかけたじゃないか。君たちの推理を攪乱するためだよ。」
「そんな理由で殺したってのかよ・・・!」
「そんな理由とは失敬な。これだって十分な理由さ。僕だって死にたくないもの。どんな手を使ってでも君達を騙そうとするさ。」
「テメエっ!!」
「よせ九鬼!こんな奴殴る価値もない!」
太宰の言い分に殴りかかろうとする九鬼を薬師が必死に押さえつけている。だが気持ちはみんな同じだった。目の前にいるこのヒトの形をした何かを殴りつけたい気持ちをみんな必死に押さえつけていた。
「さてと、そろそろ逝くとしようかな。モノトラ、もういいよ、心の内は全部吐き出したからさ。」
「お、そうか。じゃあ始めるとするか!ドッキドキワックワクのおしおきをよ!!」
「おい待て太宰!話は終わって・・・」
「終わってるよ。もう君たちに話す事なんて何もないんだからさ。」
引き留めようとする俺達に返ってきたのはさっきまでとは打って変わった冷たい拒絶。その変わりように呆然としているうちにモノトラは床から出てきたスイッチを既に押してしまっていた。
去り際に太宰はこちらを振り向いて最後に付け加えた。
「ああ、僕は君たちに憧れていた。でも、君たちのこと、好きではなかったよ。」
ダザイくんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
暗い暗い部屋。明かりが灯る。高く聳える本棚の森。
静寂の中から微かにページをめくる音が聞こえる。暗闇の中に1つだけ灯る、蛍のような小さな明かりの下で太宰は本を読んでいる。
超高校級の図書委員・太宰直哉のおしおき
《エンドマーク》
静かに本を読みふける太宰。その頭上が大きく開く。暖かな白色電球の強い光が射し込む。それに目を細めながら太宰が顔を上げるとそこには巨大なモノトラが太宰をのぞき込んでいた。
ケーキの箱のように大きく開いた部屋から太宰は逃げ出した。
周りを見渡すと巨大な本、本、本。自分の背丈よりも大きな本の収まった本棚がズラッと並んでいる。
あれほど好きで、それ故に自分の憧れに近づくまでに至った本が今は恐ろしくて仕方がない。
逃げる、逃げる、逃げる。その巨躯を揺らし追いかけてくるモノトラから太宰は逃げる。
しかし、逃げ切れるはずもなく、あえなく捕まってしまった。
モノトラは上機嫌で太宰の足をつまみ自室に向かっていく。そこには先ほど本棚に並んでいたものと同じくらい巨大な本が開かれた状態で置いてあった。
そしてモノトラは足だけ本から出した状態で太宰を本の上に載せる。太宰の足は逃げ出さないように押さえつけられ逃げ出せない。そしてモノトラは本をおもむろに閉じた。
太宰が最後に見たものはゆっくり自分に迫ってくる巨大な文字列だった。
そして本の縁からは鮮やかな血が漏れ出していた。
「エクストリィーーーーーム!!!!やっぱおしおきの時間が最高の癒やしだぜ!!!だけどよ、何だかオマエラ反応薄くねーか?オマエラの仲間が処刑されちまったってのによ?」
仲間。モノトラは太宰のことを俺達の仲間と呼んだ。仲間?2人を殺し、最期に俺達を拒絶して死んでいったアイツが・・・?
「あんな奴仲間なんかじゃ・・・」
薬師が言葉を漏しかける。
「いや、仲間だぜ。」
「!!」
しかしその言葉はモノトラによって遮られてしまった。
「・・・どういう、意味だよ・・・。」
「オマエラはどうやら2人も殺して更に自分たちを拒絶したアイツなんて仲間じゃねー!って思い込みてーみてーだが、そいつぁ違う。オマエラだっていや、3人を推理を使って寄って集って見事殺して見せたオマエラの方が太宰よりもよっぽどタチが悪いぜ?」
「・・・。」
モノトラの言葉にこちらは言葉を詰まらせる。そんなことない、と言いたかったがどうしても言葉が出てこない。これまでに太宰を含めて3人を学級裁判で死まで追いやったことは事実だからだ。
だが、玉城だけは口を開いた。
「見方によってはな。だが、俺達はここで死ぬわけにはいかん。そのためには誰だろうと殺してみせるぞ。たとえそれがその悪趣味なぬいぐるみの先にいるこのコロシアイの黒幕だろうとな。」
玉城は静かに啖呵を切った。その言葉に俺達は顔を上げた。
「ああ。ここで絶対コロシアイは終わりにしてみせる。絶対に、お前を許さないぞ。」
「ぜってー引きずり出してボコボコにしてやっからな!覚悟しとけよ!!」
「もうー、海波ちゃんたらー。ヤンキーじゃないんだからー。」
「いや、ある意味コイツはヤンキーよりタチが悪いぞ?」
だんだんみんなの声音に明るさが取り戻されていく。俺達だって伊達に学級裁判を3度も乗り越えてきたわけじゃない。コイツに言われっぱなしで終わるなんて癪で仕方がない。
みんなが明るくなっていくのに反比例してモノトラは不機嫌になっていく。
「なーんかつまんねーなー。オマエラが気分悪そうにしてんのを見るのが良いってのによよー?ま、ここは引き下がっとくとするぜ!どうせオマエラが何やったところですぐに次の学級裁判は起こるんだからな!!ぐぷぷぷぷ・・・。」
不機嫌そうにした後すぐにいつもの悪趣味な笑顔に戻り、奴は姿を消していった。
「さてと、部屋に戻るとするか!」
薬師が切り出す。
「さっすがに今回は疲れたわ!早く飯食って寝よーぜ!」
「そうですね。今日は体力回復に努めるとしましょう。」
今回は2人も死んで、犯人も俺たちの事を拒絶したけれど逆に生き残った俺達の結束は更に強まった感じがする。エレベーターに乗り込むみんなの姿を見送って、俺も最後に乗り込もうとすると、
「あ、水島君ちょっと待って!」
甘寺に呼び止められた。
「みんなは先に行ってて!水島君に聞きたいことがあるだけだから!」
「それならエレベーターの中でも良いんじゃねえの?」
「それは野暮というものだよ、薬師君。」
「なっ!それってそういうことか!?そういうことなのかあぁぁぁぁぁ!?」
エレベーターの扉が閉まっていき、薬師の叫びも虚空へと消えていった。全く騒がしい奴だ。
みんながいなくなったところで甘寺に向き直る。
「それで、俺に聞きたいことって何だ?」
「そうそう、その話。水島君、ここ2,3日私のこと避けてない?」
「ん?そうか?」
「だってさ、ゲーム大会の準備は一緒に向かったけどさ、その間もなんかよそよそしいしさ、捜査の時だって私を仲間に入れてくれなかったじゃない。」
「別にそんなつもりはなかったんだが・・・。」
「私何かしちゃったかな?何かしちゃったなら教えてほしいな。何も分からないまま距離を取られるのは・・・、寂しいよ・・・。」
甘寺は俯いてしまった。それにしても俺が甘寺を避けてる・・・?そんなつもりはなかったんだけどな・・・。・・・あ、もしかしてアレか・・・?
「なあ、逆に何かしたか聞きたいのは俺の方なんだ。」
「どういうこと?」
「どうやら俺も無意識だったみたいでな、それ自体は申し訳なかった。でもその原因ってさ、恐らくモノトラの“動機”だったんだよ。」
「“動機”・・・?」
「俺の動機が甘寺に関するものだった、ってのは甘寺も知っての通りだと思うけどさ、その内容ってのがさ、『甘寺は俺と友達でいたくないと思ってる』ってやつだったんだ。だから逆に俺の方こそ何か甘寺の気に障ることをしちゃったかなってずっと思ってたんだけど・・・。」
「え!?そういうこと!?なーんだ嫌われちゃったのかと思ったぁ・・・。」
甘寺がホッと胸をなで下ろす。直後少し不機嫌そうな顔になる。
「それにしても、モノトラって言い方がイジワルだよね・・・。」
そして何かブツブツ呟いている。モノトラの性格がアレなのは今更だろうに・・・。
「よし!じゃあ誤解のないように、でもまだちょっとだけ私に勇気が足りないから、まずはここから!」
何だか気合いを入れている。
「ねえ、水島君のこと、下の名前で呼んでも良い?」
「別に構わないが・・・。」
何を急に言い出すかと思えば。
「分かった!じゃあ部屋に戻ろっか、“輝君”!」
「!!」
名前で呼ばれた瞬間、何か頭を過ぎった気がするが、これは一体何だ・・・?
「あれ?やっぱ嫌だった?」
「いや、そんなことはないぞ。部屋に戻ろう。」
「うん、そうしよ!」
その後2人並んで戻ってきた俺たちの事を薬師が問い詰めてきたのは言うまでもなかった。
CHAPTER3 その感情は最も遠く END
TO BE CONTINUED・・・
【生存者】
超高校級の幸運? 水島輝(ミズシマアキラ)
超高校級のショコラティエ 甘寺心愛(アマデラココア)
超高校級の射撃選手 薬師弾(ヤクシダン)
超高校級の棋士 玉城将(タマシロショウ)
超高校級の長距離ランナー 涼風紫(スズカゼユカリ)
超高校級の資本家 アンリ・シャークネード
超高校級の執事 畔田鋼之助(クロダコウノスケ)
超高校級の漫画家 久見晴香(ヒサミハルカ)
超高校級の海賊 九鬼海波(クキミナミ)
残り9人
長らくお待たせ致しました!!第3章これにて完結ということになります!!いやー時間が掛かってしまった!申し訳ないです!
さて次回からは第4章が始まっていくわけですが、どのようコロシアイが起こっていってしまうんでしょうか・・・。
それでは次回をお楽しみに!!!
さあ今回の設定裏話は「超高校級の趣味」です!さーてみんなにはどんな趣味があるんでしょうか・・・?一応自分の才能とは別に、とお願いしたんですがどうなることやら・・・。
水島輝→ミステリー小説を読む
「気付いたら読むようになってたな。」
甘寺心愛→パリ観光
「かなり詳しい自信があるよ!」
薬師弾→サバゲー
「まあ、訓練にもなるんだけどな!」
玉城将→チェス
「たまには別のゲームをやるのも良いものだぞ。」
二木駆→ナンパ
「かわいい女の子とデート!一番癒やされるっしょ!」
涼風紫→走る!
「だって走る以外やってないもん!」
山吹巴→かわいいもの集め
「あっ!今柄じゃないって思っただろ!!」
有浜鈴奈→紅茶の焙煎
「茶葉を現場の人に分けたりもしているわ。」
アンリ・シャークネード→プロレス観戦
「やはりプロレスは生モノに限るよ。」
畔田鋼之助→プロレス観戦
「お嬢の影響でハマってしまいまして。」
久見晴香→弓道
「うーん、趣味って言うかー、特技ー?」
太宰直哉→ネットサーフィン
「ブログ作りの参考にしているんだ。」
美上三香子→人間観察
「絵を描くのに始めたんだけどこれが以外と面白くて。」
青山蓬生→喫茶店巡り
「スーツのデザインに詰まったときなんかに気分転換にやるんですよ。」
比嘉拳太郎→瓦割り
「その日の調子のバロメーターだ!!!」
九鬼海波→菜園
「ビタミンCを補給しねーと死んじまうからな!」
これは趣味なのか・・・?なんてものもありましたがどうやらこんな回答をしてくれたみたいです!!それでは次回またお会いしましょう!!!
最終盤まできておいてなんですが、皆さんの推しを教えてください!!
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水島輝
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甘寺心愛
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薬師弾
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玉城将
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二木駆
-
涼風紫
-
山吹巴
-
有浜鈴奈
-
アンリ・シャークネード
-
畔田鋼之助
-
久見晴香
-
太宰直哉
-
美上三香子
-
青山蓬生
-
九鬼海波
-
比嘉拳太郎