ダンガンロンパR~おかえり絶望学園~   作:パルティアン

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CHAPTER1 絶望ピエロ
CHAPTER1 (非)日常編1


CHAPTER1 絶望ピエロ (非)日常編

 

 取りあえず今後の事を相談するために俺たちは体育館から寄宿舎の食堂に集まった。ただ、そこには玉城の姿はなかった。

 

「全く、玉城は自分勝手だよね!水島と海波ちゃんへの態度もあり得ない!!」

美上が憤慨している。さっきの玉城のことで腹の虫が治まってないらしい。一番言われていた俺と九鬼が既に矛を収めているんだがなぁ・・・。だが、他人のために怒れるその優しさはきっと彼女の大きな武器の一つだろう。

 

「まあまあ、そんなこと言ってもしょうがねえって。そのうちアイツだって俺たちとも馴染むよ。」

 

それを宥めているのが薬師。コイツは何も考えていないように見えて、意外と周りのことをよく見ていてすごく俺たちの関係を潤滑に回そうとしてくれている。そんな彼らを尻目にアンリが話を切り出した。

 

「さて、これからどうしようか。ここで一生なんてごめんだし、コロシアイなんてなおさらだろう?」

「じゃあ取りあえず出口を捜せばいいんじゃねー?」

 

アンリの相談に対して二木が返す。確かに、校舎のどこかに抜け穴があるかもしれない。そこから出られればコロシアイなんてする必要はなくなる。捜してみる価値はあるかも知れない。

 

「とは言ってもここまで大がかりなことをしたモノトラが抜け穴なんて見逃すかな?」

 

太宰の疑問ももっともだ。ここまでのことは相当計画的でなければできない。そしてそんな計画的犯行を行ってみせる奴らが俺たちが逃げられるような道を見逃すとも思えない。この太宰の一言をきっかけにわざわざ探索しなくても、という雰囲気が拡がる。そんな雰囲気を破ったのは比嘉だった。

 

「だが、出られないとしてもここで生活するにあたって校舎内を把握しておいても損はないだろう!!それに出口がある可能性は低くともゼロじゃない!!!」

「うーん、それもそうだね。ごめん、少しネガティブになってたよ。」

 

比嘉の一言で太宰が思い直し、みんなも校舎内の探索に前向きになった。こうして俺たちは校舎内を探索してみることになった。

 

「じゃあ、手分けしようか。私と畔田が体育館方面を回ろう。」

「僕は購買とか真ん中あたりを担当するよ。」

「では、俺と九鬼もそちらを手伝おう!!」

「オレは強制かよ・・・。」

「じゃあ私と青山、晴香ちゃんで手前の教室とかを探索してくる。」

「僕たちも強制ですか、美上さん・・・。」

「近くにいたから。」

「三香子ちゃん、まるでお母さんみたいー。」

「じゃ、おれと紫ちゃん、巴ちゃん、鈴奈ちゃんで寄宿舎を探索するぜ!」

「女子ばっかじゃねーか。」

「言ったもん勝ちだろ?」

「とは言っても寮はかなり広い。部屋のスペースとその奥のトラッシュルームは俺たち残りで担当するよ。」

「お、マジで、水島!助かる!!」

 

とまあこんな感じでグループ分けをして1時間後に再び集合することになった。ついでに分かりやすいようにそれぞれの班に数字も振っておいた。

 

【班分け】

1班:アンリ、畔田       体育館周辺

2班:太宰、比嘉、九鬼     校舎1F中央部

3班:美上、青山、久見     校舎1F寄宿舎より

4班:二木、涼風、山吹、有浜  寄宿舎共有スペース

5班:水島、甘寺、薬師     寄宿舎寄宿スペース、トラッシュルーム

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは各々の班に分かれて校舎の探索を開始した。俺たち第5班は寄宿スペースにやってきていた。

「さて、俺たちはこの寄宿スペースの方とその奥だな。」

「まあ、そんなに時間はかかんないだろ!」

「どうせお互いの部屋は入れないもんね。」

 

とまあ、俺たちは寄宿舎の探索を開始した。

 

まず目に入ったのはランドリー。寄宿スペースの廊下の真ん中に設けられた洗濯のための部屋。どうやら昔の寄宿舎は廊下の一番奥の部屋だったりすると非常に遠かったみたいだが、今回の改修で構造を見直したようだ。これでもかというほどドラム式の洗濯機がならんでおり、長時間待機することにはならないだろう。

 

「ゴミ箱もあるんだな。すっげー設備整ってるじゃん!」

「ここで洗濯が終わるのを待つ奴の事も頭に入ってる訳か。」

 

その後くまなくランドリーを調べてみたが、出口となりそうなものはどこにも見当たらなかった。

 

「外れだったね。」

 

残念そうに漏らす甘寺。まあ、仕方ないだろう。まだトラッシュルームも残っている。がっかりするのはその後でも良い。

 

こうしてトラッシュルームについた俺たち。入ってすぐに目に入ったのは大きな焼却炉とそこの簡単に入れないようにするための大きな鉄格子。

 

「なるほどな、ここでゴミを焼却する訳か。」

 

そう俺が呟いた瞬間、隣に奴は現れた。

 

「そうだぜ!!」

「げっ!モノトラ!!」

「げっとは随分な挨拶じゃねえか。で、ここでゴミを処理してもらうわけだが、オマエラで交代でゴミ係をやってもらうぜ。ということで薬師!オマエにこのカギを渡しておくから最初のゴミ係頼んだぜ!じゃあな!」

「マジかよ・・・。」

勝手にカギを押し付けていなくなった。

「ついてねえな」

心底めんどくさそうに薬師が呟く。そんな俺たちの姿を見ていた甘寺がしびれを切らしたのだろうか、

 

「とりあえず、出口がないか探そうよ!」

「それもそうだ。」

 

甘寺に進められるままに俺たちはトラッシュルームを探索した。しかし、結局トラッシュルームにも出口はなかった。しかし、強いて言うならば、学生証でも今渡された鉄格子のカギでも開けることのできない頑丈な扉が床にあったことくらいだろうか。もしかしたらこれを開けることができたらそこが出口に繋がっているかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして探索をしているうちに1時間なんてすぐに経ってしまい、俺たちは再び寄宿舎の食堂に集合した。先ほど体育館から戻ってきたときと同様、アンリが口火を切った。

 

「さて、探索の結果はどうだったかな?ちなみにこちらは空振りだ。もしかしたら混乱の中で出口を見落としていたかも知れないとも思ったんだが、やはり出口はなかった。」

「付け加えますと、体育館の近くの階段および体育館内の階段は鉄格子によって封鎖されていました。何らかの条件を満たすことで上階に行けるようになるのかも知れませんが、今のところその条件も分かりません。」

 

どうやら第1班は大きな収穫はなかったようだ。また、上階にもまだ行けないらしい。

 

「じゃあ、次は僕たちかな。」

 

続いて口を開いたのは太宰だった。

 

「やはり玄関も頑丈な扉で封鎖されていたよ。」

「さすがの俺でもぶち破れなかった!!!!」

「何をしてるんだ・・・。」

「で、後は購買と保健室だね。どちらも出口とおぼしきものは無かったよ。ただ、保健室には薬や包帯とか、更には輸血パックが揃っていたし、購買の品揃えも悪くなかった。ある程度の生活を送ることはできるんじゃないかな。」

 

第2班も出口は見つけられなかったようだが、そこでの発見によると俺たちは生活するのには困らなそうだ。

 

「じゃあ、班の順番的に私かな。」

 

続いて第3班。

 

「こっちもやっぱり出口は見つからなかったよ。しかも普通の教室の他にあったのが視聴覚室で、何に使うのかも分かんないって感じだし。」

「まあ、強いて言うのであれば、映画なども見れて退屈はしない、という感じですね。」

「あとねー、赤い扉が奥にあったんだけど、カギが掛かってて分かんなかったー。」

 

こちらは特に大きな発見はなかったようだ。だが、ミステリー映画があったら見てみたいところだ。それだけは個人的に気になった。

少し気がかりなのは久見の言う赤い扉だ。もしそれが出口に繋がってればよいのだが、そうでなかったらと思うとゾッとする。

 

「おれたちも出口は見つかんなかった!」

 

そして二木ら第4班。

 

「取りあえずまずキッチンが凄かったな。あんだけあれば食いもんにはしばらく困んねえんじゃねえかな。」

「うん、あとね、新しくできたっていうラウンジも結構よかったよ!おっきなソファがあって飲み物の冷蔵庫もあったし、かなり落ち着けそうだよ!お風呂はまだ整備中だって!」

「倉庫もかなり大きかったわ。とりあえず生活必需品はあそこにいけばたいていは揃うわよ。」

「ってな感じだ!!」

 

なるほど、食事には困らなそうで安心した。かなり設備の良い寄宿舎みたいだな。

 

後は、俺たちか。

 

「こっちも出口はなかった。ランドリーはかなり洗濯機があったからストレスは掛からなそうだ。」

「あとはトラッシュルームかな。大きい焼却炉があって、そこでゴミを片付けるみたい。」

「でも簡単には近づけないようになってたぞ!このカギを使っていちいち開けなきゃなんねえ。ちなみにゴミ係は当番制だと。」

「床に謎の扉があったけどかなり丈夫でカギも掛かってたから開かなかった。あれが開いたら出口がある可能性もあるかも知れないとだけ共有しとく。」

 

俺たちの報告はここまで。

 

「なるほど、出口かも知れない謎の扉か・・・。それは気になるところだけど結局今のところ出られそうなところはない、ということだね?」

「まあ、そういうことだ。」

 

今回の報告は以上だ。だが、情報が出れば出るほど出口がないという情報が確定されていっただけで、何も解決にはなっていなかった。この絶望的な状況に俺たちはまた黙りこんでしまった。

 

「まあ、今回はこんなものだろう!気落ちすることはないよ。すぐに見つかるくらいなら私たちもこんなに焦る必要はないのだからね。」

 

そんな俺たちに励ます声を上げたのはアンリだった。

 

「私たちだって万能ではない。もしかしたらそれぞれで見落としているものもあるかも知れない。だから、気落ちすることなく、明日も、そのまた次も、地道に出口を探そうじゃないか!」

 

さすが、若くして大財閥のトップを務める天才だ。カリスマ性もすごい。彼女の一言で全員の目に生気が戻った。そして彼女は続けた。

 

「明日はローテーションして別のところを探そう。もしかしたら別の人間の目で見ることによって新しい発見がまだあるかもしれないしね。じゃあ、今日はこのあたりで解散しよう。そうだ、食事は一緒に取ることにしないかい?それならわざわざ時間を取らなくても探索の結果を共有することができる。一応、玉城にも伝えておいてくれよ?仲間はずれなんて事はあまりしたくない。」

 

こうして明日は別のところを探すという決定をしたところで今回は解散となった。相談の結果、明日は体育館を探索することにもなったし、ゆっくり休んで明日に備えたいところだ。

 

アンリの提案に従って夕食の時には1回集まったものの、みんな今日の出来事で疲れてしまっていた。玉城には偶然会った薬師が伝えてはくれたようなのだが、やはり来てはくれなかった。こうして呆然と過ごしているうちに夜の10時を迎え、モノトラのアナウンスが聞こえてきた。

 

 

キーン、コーン・・・ カーン、コーン・・・

 

「午後10時になりました。ただ今より夜時間となります。食堂はロックされますので、速やかに退出してください。それではよい夢を。おやすみなさい。」

 

 

普段の話し方とあまりにも違いすぎて気持ち悪いことこの上なかったが、それ以上に疲労が勝ってしまい、俺は早々に意識を闇の中へと手放した。

 

 

 

 

 

【モノトラ劇場】

 

「いやー、やっと戻ってきたぜぇ!この希望ヶ峰学園に!!」

 

 

「さてさて、最初にコロシアイの口火を切るのは誰だろうなぁ?そんで、最初に絶望の顔を見せて死んでくれるのは誰だろうなぁ?オレは楽しみで仕方ねえぜ!!」

 

 

「画面の前の皆さんも予想しながら読んでくれよな!!」

 

 

「そう言えば、これもデスゲームって言うんだろうが、オレはデスゲームはこういうのが一番好きだぜ!」

 

 

「どういうことかって?圧倒的理不尽なやつってことさ!!!」

 

 

「もちろん、賞金のためってのも悪くねえんだが、やっぱ何も悪くねえ奴が理不尽にゲームに巻き込まれて命がけのゲームをやってる方が純粋にキャラクターの命が輝くってのがオレの持論だ!!」

 

 

「画面の前のみんなはデスゲームは好きか?そんで好きならどんな話が好きだ?教えてくれよ!!そんでオレと命がけのデスゲーム語りをしようぜ!!!そんで負けた方がひでぇ死に様を迎えるんだ・・・!!!」

 

                    ・

                    ・

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【生存者】

超高校級の???      水島輝(ミズシマアキラ)

超高校級のショコラティエ  甘寺心愛(アマデラココア)

超高校級の射撃選手     薬師弾(ヤクシダン)

超高校級の棋士       玉城将(タマシロショウ)

超高校級のサッカー選手   二木駆(フタキカケル)

超高校級の長距離ランナー  涼風紫(スズカゼユカリ)

超高校級のドラマー     山吹巴(ヤマブキトモエ)

超高校級の女優       有浜鈴奈(アリハマスズナ)

超高校級の資本家      アンリ・シャークネード

超高校級の執事       畔田鋼之助(クロダコウノスケ)

超高校級の漫画家      久見晴香(ヒサミハルカ)

超高校級の図書委員     太宰直哉(ダザイナオヤ)

超高校級の画家       美上三香子(ミカミミカコ)

超高校級のテーラー     青山蓬生(アオヤマホウセイ)

超高校級の海賊       九鬼海波(クキミナミ)

超高校級の空手家      比嘉拳太郎(ヒガケンタロウ)

 

残り16人




さて、本編がスタートしました!!玉城君は中々気難しくて表に出てきてくれません。その代わり、薬師君がいろいろ気を回してくれててすごく助かります!


今回からはちょっとキャラクター達の設定裏話をしていきたいなと思います!
記念すべき第1回は水島君!

彼は超高校級に憧れ、希望ヶ峰学園に入学するに至った主人公ということで、イメージは2の日向君を更にちょっと無愛想にしたような感じですね!

名前は歴代の主人公になぞらえて苗字+3文字の名前という組み合わせにしたいなと思いました。苗字はそこまで変なものじゃないものって考えるうちに降りてきた水島、下の名前は主人公っぽいイメージの名前って考えるうちに「輝」に実際にある「アキラ」という読みを付け加えました。


さて、彼は1番最初から言っているとおり、才能が思い出せません。この余分に欠けた才能に何か意味はあるのでしょうか?楽しみにしていてください!

最終盤まできておいてなんですが、皆さんの推しを教えてください!!

  • 水島輝
  • 甘寺心愛
  • 薬師弾
  • 玉城将
  • 二木駆
  • 涼風紫
  • 山吹巴
  • 有浜鈴奈
  • アンリ・シャークネード
  • 畔田鋼之助
  • 久見晴香
  • 太宰直哉
  • 美上三香子
  • 青山蓬生
  • 九鬼海波
  • 比嘉拳太郎
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