ダンガンロンパR~おかえり絶望学園~   作:パルティアン

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CHAPTER6 コロシアイ 閉廷

輝くんに似つかわしくない不敵な笑みを浮かべた彼はゆっくりと口を開く。

 

「さて、最後の投票に関してだが、元々はオマエラに提示した事を全て解かせた上で黒幕に投票させるつもりだったんだが、ちょっとだけルール変更をさせてもらうんだぜ。」

「ルール変更?」

「あ、テメエそれで自分に都合の良いルールに変える気だな?汚えぞ!!」

「あー、ソイツは半分正解で半分間違いだ。結果的に多少オレに有利になるかも知れねーが、ソイツはオレの目的じゃねー。」

「じゃあ、どう変えるつもりなんだよ?」

「簡単だ。オマエラにはこの学園を脱出するか否か、それを投票してもらう。つってもずっとコロシアイに参加してきた輝の奴に投票権がないのは不公平だからな。投票の時にはアイツに参加してもらう。」

「じゃあ楽勝じゃねえか!全員一致で学園を脱出だな!」

「お、良い自信じゃねーか。それならオマエラ全員が脱出するに投票したら黒幕のオレはおしおき、オマエラ全員を学園から脱出させてやる。1人でも脱出しないに投票したらお前等全員にキツいおしおきを喰らってもらうぜ!」

「うっし、それなら問題ねーな!早く水島を戻してくれ!!」

 

ほぼ脱出が確定したと思い、みんなは明るくはしゃぎ出す。でもその中でふと彼の言葉に違和感を感じた。いや、この投票の悪趣味さに気付いてしまった。

 

「まって、僕たち全員が脱出するを選んだら君はおしおき、僕たちは脱出、だったよねー?」

「晴香ちゃん説明聞いてなかったの?あたしたちもう脱出できるんだよ!!」

「じゃあさー、そのおしおきを受ける身体は誰のものー?」

「…!!そういう、ことかよ…。」

 

その質問を飛ばした瞬間、薬師君が苦い顔をした。

 

「え?え?どういうこと?」

「黒幕は輝くんの身体に宿った別の人格、彼自身の身体はないわけだよー。ならさー、黒幕がおしおきを受けることになったとき、もう1人自動的におしおきを受けることになる人がいるよねー。」

「ッ!!クソ野郎が…!!」

 

海波ちゃんも気付いた様子だった。それに対して紫ちゃんは未だ状況がつかめないと言った様子で周りを見回している。

 

「じゃあー、端的に言うねー。僕たちはこの学園を脱出するためには輝くんを殺さなきゃならないんだー。」

「えっ?あっ!!」

 

その一言で紫ちゃんもそのことに気付いたようだった。

 

「しかもー、輝くんには自分で自分を殺すスイッチを押してもらわなきゃならないんだよー。」

「くそっ!!」

「でも、水島が脱出しないを選んでもおしおきなんだよね?」

「だから悪趣味なんだろ。水島が戻ってきてこの事実を知ったとして、アイツはどう転んでも死ぬしかない。だからアイツには俺達を生かす義理も理由もないんだよ。」

「あ、それなんだが、おしおきの内容は既に決めてあるし、もう発表しちまうぜ!!」

「…勝手にしやがれ。」

「ここは江ノ島様をオマージュして、"この学園の中で永遠に暮らしてもらうこと"を今回のおしおきにさせてもらうぜ!!」

「…は?」

「ってことは、つまり脱出しないを選んだとしても死ぬことはないってこと…?」

「いつか寿命が尽きるその時まではな。」

 

やられた。もうこうなったら誰も脱出するを選ぶことはない。何より、輝くん自身がわざわざ生きられる道を捨てることをするわけがない。みんなそのことが分かっているから誰も言葉を発さない。

 

「さてさて、説明も終えたところで、主導権を輝に返すとするぜ!」

 

そして黒幕は最悪のタイミングで肉体の主導権を輝くんに返してきた。僕たちは一体どんな顔をして彼に会えば良いというのだろう。一体どんな顔をして、この真実を伝えればいいのだろう。僕にはその答えは持ち合わせていなかった。

 

 

――――――

――――

――

 

 

朝目が覚めるようにだんだんと視界が光に包まれていく。意識を取り戻し、周りを見回すと仲間達は自分が意識を失うよりも遙かに意気消沈した顔をしていた。

 

「……。」

「…。」

「………。」

「……。」

 

そしてみんなは誰1人として口を開く様子を見せない。きっと俺の中にいる黒幕に何か言われたのだろう。みんなの様子はまさにモノトラが常々俺達に言っていた"絶望"と言って差し支えない状態だった。ただこうしていても仕方がないので俺の方から話を切り出すことにした。

 

「…俺がいない間に何があった?黒幕は何を話していったんだ?」

「…それは…。」

「…俺には言いにくいことなのか?」

「……。」

「頼む、俺にも話を聴かせてくれ、何も分からないことには俺も判断が付けられない。」

 

そう言うとみんなは顔を見合わせてその後うんと頷いた。

 

「じゃあー、僕から話させてもらうねー。まずはねー、」

 

すると久見が黒幕から聴いた話、黒幕が何者なのか、何を思ってこのコロシアイを行っていたのか、そして、最後の投票のルール変更について、全てを話して聴かせてくれた。そしてその話を聴いて奴が俺達に何をさせたいのかはすぐに分かった。悪趣味なこと極まりない。でも、ここまで戦い抜いてきたみんなだ。きっともう気持ちは固まっているはずだ。

 

「…話は分かった。それなら話は早いな。そういうルールなら脱出する以外選択肢はないよな?」

「…え?」

「何…、言ってんだよ…?」

「そっちに投票したらお前、死ぬんだぞ…?」

「そうだが?」

「怖くないの…?」

「怖くないと言ったら嘘になる。」

「だったら…!」

「輝くん。」

 

俺に言い返そうとする涼風の言葉を遮っていつになく真剣な、そして暗い表情で久見が俺に視線と言葉を向ける。

 

「僕たちもね、脱出したくないと言ったら嘘になる。」

 

その言葉からはいつもの間延びした口調が消え去っていた。それ故に彼女の言葉がいつどのときよりも真剣なものであることが伝わってきた。

 

「でもね、それでも僕らにとってこの学園を出ることよりも大事なことがあるんだ。それは仲間だよ。」

「……。」

 

他のみんなは沈黙を貫いている。

 

「確かに輝くんはその中に黒幕がいたのかも知れないけど、輝くんはずっと僕たちと一緒に戦ってきてくれた仲間であることに違いはないんだよ?なのにそんな仲間を殺してまで僕たちは外の世界に出たいとは思えない。」

「…そう、だよね。水島はずっとあたしたちを助けてくれたもんね!」

「お前がいなかったら俺達絶対ここまで生き残れなかったよな…!」

「ああ、黒幕にゃ腹立つけどでもオメーは絶対にオレ達の仲間だ!」

 

みんなは俺が、俺の中のもう1人の人格がこのコロシアイの黒幕だと知ったのに、俺がこの学園に来たせいでみんなはこんな目に遭っているって言うのに、みんなは俺の事を仲間だと言ってくれる。その言葉は本当に温かくて、優しくて。俺はみんなの優しさに甘えてしまいそうになる。けど、それじゃダメなんだ。それじゃみんなのためにならないんだ。

 

 

「…それは、ちがうぞ。」

 

 

その言葉はこれまでずっとみんなと戦っていく最中、みんなの発言を論破するために使ってきたもの。そのこれまでの戦いの象徴はいつの間にか口をついて出てきていた。

 

「…なん、で…?」

「みんなの言葉はありがたいよ。俺もみんなのこと仲間だと思ってきたし、みんなも俺の事をそう思ってくれていたってのを知ることができてとても嬉しい。できることならずっとみんなと一緒にいたい。みんなとずっと一緒にいられたらどれだけ幸せなことだろう、でも、それはダメだ、」

「何がダメだっていうのさ!!」

「…今から俺の"希望"に懸けて、みんなのことを論破する…!」

 

 

 

コトダマGET!

【希望)

 

 

 

議論開始

 

「黒幕は【絶望】かもしんねーけどよ、」

 

 

「オメーは仲間だ!!」

 

 

「殺す気は毛頭ねえ!!!」

 

 

【希望)→【絶望】

 

「それは違うぞ!!」

 

 

「何が違うってんだ!!?」

「俺の中に眠っていた以上、俺だって絶望だ。もう仲間としてはいられない。」

 

 

 

「そんなこと言ったって、」

 

 

「一緒に【絶望】と戦ってきたじゃん!」

 

 

「一緒にいようとして何が悪いの!!?」

 

 

【希望)→【絶望】

 

「それは違うぞ!!」

 

 

「だってそうでしょ!?」

「でもその絶望が俺だったんだ。どれだけ願ってももう共にいることはできないんだ…!」

 

 

 

「お前がどう言おうと」

 

 

「俺達にとってお前は仲間だ!!」

 

 

「【絶望】かどうかなんて関係ねえ!!」

 

 

【希望)→【絶望】

 

「それは違うぞ!!」

 

 

「いいや、絶対に関係ねえ!!」

「一番そこが重要なんだ…!どれだけ願っても希望と絶望は相容れないんだよ…!」

 

 

 

「僕たちにとって」

 

 

「仲間を殺すことが」

 

 

「最大の【絶望】なんだよー」

 

 

【希望)→【絶望】

 

「それは違うぞ!!」

 

 

「僕たちの希望を輝くんに決めないでほしいなー。」

「でも、俺を殺すことは必ずみんなの希望になる!それだけは言える!!」

 

 

 

「…みんな、分かってくれよ…。」

「…っ!わっかん」

「分かんないよ!!!!!!」

「!!!!」

 

九鬼が俺に食ってかかろうとしたその瞬間、もっと大きな怒声がその声をかき消した。その声の主は、久見だった。

 

「…分かんないよ……!」

 

続けて弱々しく同じ言葉を続ける。

 

「輝くんはさっき、輝くんの希望に懸けて僕たちを論破するって言ったけど、それのどこが希望なの…?僕には、分かんないよ…。」

「だって、俺にはみんなに外の世界で生きてもらうことが一番の希望で…」

「僕たちにとっては、輝くんにも生きてもらうことが一番の希望なんだよ…?なんで僕たちの希望を願う輝くんがその僕たちの希望を潰そうとするの…?」

「……。」

 

言葉が出てこない。久見のその悲痛な言葉に俺は返す言葉を持っていない。でも確実に、黒幕の望むとおりにこの学園の中で死ぬまで生き続けるのは"希望"だなんて言うことはできない。だから、絶対にここで久見達にそんな選択をさせるわけにはいかない。だから、俺は出てこない言葉をゆっくり頭の中で練って、そしてゆっくりと言葉にしていく。

 

「久見、それは本当に希望だって言えるのか?」

「!だって、ここにいる仲間がみんなで仲良く生きていけるなら、それは希望以外の何者でもないでしょ…!!?」

「こんな学園の中でも、か?」

「…どういう、意味?」

「この学園は元々希望ヶ峰学園だったかも知れないけど、同時にこの学園は超高校級の絶望が用意したコロシアイの舞台なんだ。そして、俺達がずっとこの学園で死ぬまで生きていくって言うのも黒幕が、絶望が用意した"おしおき"なんだ。つまり、俺を生かすって事は、ずっとこの学園に留まり続けるって事は、一生の停滞を選ぶって事であり、絶望に屈するってことだ。そんなの、"希望"だなんて言えないじゃないか。」

「……。」

 

久見も他のみんなも黙ったままだ。

 

「確かに、みんなにとって俺を殺すことは自分で言うのもなんだけどみんなの心に大きな傷を残すことになってしまうのかもしれない。ずっと心の中に残り続けるかもしれない。だけど、それは決して絶望なんかじゃない。俺が死んだその先にみんなを待ち受けてるのは輝かしい希望と、その希望に満ちた明るい未来だ。」

「希望のためだからって、仲間を殺せってのかよ…?」

「みんなは仲間を殺すんじゃない。絶望を倒して、その絶望に満ちた学園から希望に溢れた未来に向かって歩き出す、ただそれだけの事なんだよ。」

「でもそれじゃオメーは絶望を倒すためのスケープゴートじゃねーかよ…!」

「そんなスケープゴートなんかじゃないさ。俺はみんなの希望を守っている俺の希望を守るために今取れる最善の行動をするだけだ。俺がやりたいことをやるんだからみんなは気に病む必要はないんだ。」

「水島が死なないで済む方法はないの…?あたしたちにとっての別の希望は…!」

「希望ってどこかにはあるけどそれがいつも都合の良い形だとは限らないんだ。みんなにとっては不本意かも知れないけど、今回は俺を殺すことが、絶望を倒すこと、希望に繋がるんだ。」

「…好きな人を殺すことって、それは、絶望じゃないの…?」

 

…ああ、そういうことか。今目の前にいるみんなは、久見は、以前の俺だ、甘寺の処刑が目前に迫る中でどうにか死なせない方法はないかと足掻いて、子どものように駄々をこねていた俺だ。でも俺は分かっているはずだ。それは、絶望なんかじゃないって。

 

「久見、それはきっと辛いことだ。しばらく落ち込むこともあるかもしれない。でもそれは決して絶望なんかじゃないんだ。もし自分の選択が最愛の人を殺すことになったとしても、いつかその最愛の人への想いが、最愛の人からの想いが、きっと必ず未来へ向かう支えになる。」

「なんでそんなこと分かるの…?」

「…分かるさ。俺だってそうだった。」

「「「…!」」」

 

みんなの脳裏に過ぎっていたのはきっとあの最後の事件。俺が立ち直っていく姿を見ていてくれたみんなならこの言葉の意味を分かってくれるはずだ。

 

「だからさ、みんな安心して"脱出する"に投票してくれ。俺は死んでもみんなと共にいる。死んだからってみんなと共に戦った水島輝が完全に消える訳じゃないんだからさ。」

「………。」

 

流れる沈黙。

 

「…じゃあ、俺、"脱出する"に投票するよ。」

「薬師…!?」

「だって、もうこうなったら水島はテコでも動かねえだろ?それにさ、死んだからって水島が完全に消えるわけじゃないってのになんか心動かされちまった。だから俺は希望と一緒に水島のことも引きずってくつもりだけど、みんなはどうするよ?」

「それならあたしも!だってさ、学園の中の事なんて調べ尽くしちゃったけど、外には色んな見たことないものがまだいっぱいあるんだよ?それならあたしはそれをいっぱい見てみたい!それが水島が言ってくれた、学園の外にあるあたしの希望!!」

「オレもそれに乗っからせてもらうぜ!外にゃ船の仲間達だって待ってるしな、あのバカ共ほっとけねーんだ!久見、オメーはどうする?」

「うん、僕も脱出するよー。僕だって外の世界で待ってるファンがいるはずだしー、それに、これ以上駄々こねたら好きな男の子の覚悟を踏みにじることになっちゃって野暮ってもんだしねー。」

 

黒幕から主導権を取り戻してからずっと沈んだ顔をしていたみんなの顔がやっと明るくなってきた。

 

「さて、方針も決まったことだし、投票だ。モノトラ、最後の投票を頼むよ。」

「お、いいのか?」

「ああ。いいんだ。」

「なんだよつまんねーなー。もっと仲間を殺す絶望に、仲間に殺される絶望に、永遠にこの学園から出られない絶望に泣き叫ぶオマエラの姿を見たかったってのによー。」

「そんなもの、俺達の希望にかかれば何でもない。」

 

ああ、みんなの希望を守れる、その希望のために死ねることは何と幸福なことなんだろう。投票の話を聞いた直後は死ぬ事への恐れがあった。でも、今はそんな恐怖心なんてどこかに行ってしまった。

 

「さ、最後の投票だ。みんな、ボタンを押すぞ。」

「「ああ!!」」

「「うん!!」」

ああ、これで終わりだ。これで終わるんだ。このコロシアイ学園生活も、俺の命も。でも同時に始まるんだ。みんなの希望に満ちた新しい生活が。

 

「これで終

 

 

 

 

 

 

投票結果→ダッシュツスル

 

 

 

 

 

 

 

ああ、これで終わりだ。これで終わるんだ。このコロシアイ学園生活も、俺の命も。でも同時に始まるんだ。みんなの希望に満ちた新しい生活が。

 

「これで終わった、んだよね?」

「ああ、終わりだ。このコロシアイは。みんな外に出られる。」

「…でも、輝くんは…。」

「もうそれは言わないでくれ。それがみんなの希望であり、俺の希望なんだ。もう言いっこなしだ。」

「…うん!」

「さて、結果も決まったことだし、モノトラ、学園を脱出するためのスイッチをこいつらに渡してやってくれ。」

「ぐぷぷ、そう言う約束だ。いいぜ!!」

 

するとどこから取り出したのか、モノトラは真ん中に大きな赤いボタンの付いたスイッチを久見に渡した。

 

「これを押せばもう学園から出られるんだよね?じゃあ水島を連れてっちゃえば…。」

「そうはいかねーんだぜ!」

「なんでさ!」

「コイツの心臓に仕込んだスイッチはソイツとはまた違う学園の扉のスイッチだ。コイツが死なねー限り扉は開かねー。」

「そんな…。」

「いいんだ、元々そのつもりでいたんだから。」

「それはそうだけど…。」

「涼風、それ以上は野暮だ。やめとけ。」

「…うん。」

「じゃあそろそろ俺は行くことにするよ。」

「おーい、もう行っちまうのか?最期だし、もう少しゆっくりしてけよ。」

「…そうだな、じゃあもう少しだけ。」

 

そこからはみんなとこの学園生活の中での思い出を話した。学園に閉じ込められたこと、みんなで学園を探索したこと、色々話したこと、パーティーしたこと、裁判のこと、見送ってきた仲間のこと。ああ、こうして思い返してみると色んなことがあったもんだ。嬉しかったこと、楽しかったこと、辛かったこと、悲しかったこと。すごく濃密な時間を過ごしていたように思う。黒幕の事は業腹だが、それでもこんな仲間達と出会えたことにだけは感謝してやっても良いかもしれない。

 

「…じゃあ、今度こそ行くよ。」

「…ああ。次は…、あの世か?」

「ま、そうだな。これからどんなものを見たのか、どんな経験をしたのか、できるだけたくさん話のストックを貯めてから来てくれよ。」

「おう!任せとけ!!」

「色んな土産話を持ってってやるよ!」

「じゃあ、あっちでも元気でね?」

「死んでるのに元気も何もあるか。」

「それもそっか!アハハ…。」

「輝くん。」

「なんだ?」

「ありがとうー。あと、大好き。」

「ああ、こちらこそありがとう。」

「うん!」

「じゃ、モノトラ、始めてくれ。最後のおしおきだ。」

「そうか、じゃあいくぜー!!最後の!!超絶望的な!!!おしおきターイム!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミズシマくんがクロマクにきまりました。

おしおきをかいしします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまで何度も見てきた鎖付きの首輪が俺に向かって飛んでくる。モノトラと共に俺はその首輪に捕らえられる。

 

首輪で引きずられて連れて行かれた先にはサッカーコート。巨大なバットにくくりつけられたと思ったら俺に向かってサッカーボールが飛んでくる。

 

超高校級の幸運・絶望・水島輝のおしおき

《超高校級の絶望的おしおきR》

 

大量のボールが身体に当たり、体中の骨が折れる感覚がする。

 

一度暗転して再び明かりが灯ると、俺は階段から転げ落ちていた。そして転げた先には奈落の底。

 

そしてそこに聳える針の山。

 

全身をその針が貫く感覚が襲う。だけど急所は外れ、俺の命に届く感覚はない。

 

再び暗転、そして再点灯。次は図書館。巨大なモノトラに足を掴まれ身動きを取れない。巨大な本の上に落とされ、更に本が閉じてくる。

 

寸でのところで回避を試みるが片足を挟まれる。

 

三度暗転、三度の再点灯。

 

燃えさかる屋敷の中に取り残されている。そして落ちてくる燃えた屋敷の一部が俺の身体を焼いていく。

 

4度目の暗転、再点灯。

 

既にすりつぶされたチョコレートの中に放り込まれる。身動きが取れないまま沈んでいくのだと思ったその時、ボウルの縁から俺の身体が放り出される。

 

放り出された俺の身体が向かう先はベルトコンベアの上の机と椅子。背後には巨大なプレス機が絶え間なく動き、その机と椅子は徐々にプレス機へと向かっていく。

 

これは過去のコロシアイの記録に残っていた超高校級の幸運のおしおき方法だ。

 

ああ、俺の最後はこれか。

 

薄れゆく意識の中ぼんやりと顔を上げると、俺の最後を見届けようとするみんなの姿がふと映った。

 

ああ、やっぱり。

 

できることならもっとみんなと…

 

                    ・

                    ・

                    ・

 

【生存者】

超高校級の射撃選手     薬師弾(ヤクシダン)

超高校級の長距離ランナー  涼風紫(スズカゼユカリ)

超高校級の漫画家      久見晴香(ヒサミハルカ)

超高校級の海賊       九鬼海波(クキミナミ)

 

残り4人




最後のおしおきが終わってしまいました。やはり最後のおしおきは江ノ島オマージュでいきたいなというところでこんな感じのおしおきになりました。少しだけ原作と違うところとすれば、水島くん視点で進むおしおきというところでしょうか。
さて、次回ダンガンロンパR最終回となります。その結末をどうか見届けていただけると幸いです。それでは次回、最後の後書きで!

最終盤まできておいてなんですが、皆さんの推しを教えてください!!

  • 水島輝
  • 甘寺心愛
  • 薬師弾
  • 玉城将
  • 二木駆
  • 涼風紫
  • 山吹巴
  • 有浜鈴奈
  • アンリ・シャークネード
  • 畔田鋼之助
  • 久見晴香
  • 太宰直哉
  • 美上三香子
  • 青山蓬生
  • 九鬼海波
  • 比嘉拳太郎
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