ダンガンロンパR~おかえり絶望学園~   作:パルティアン

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CHAPTER1 (非)日常編4

 キーン、コーン・・・ カーン、コーン・・・

 

「おはようございます。7時になりました。今日も一日元気で頑張りましょう。」

 

今日は何となく、昨日久見に描いて貰った絵の満足感なども相まってすごく落ち着いて寝られた気がする。すっきり目覚めたところで今日は上機嫌で食堂に向かう。

 

共有スペースに出て行くと、今日は珍しく二木も早起きしていた。

 

「珍しいな、二木。いつもはギリギリだろ?」

「おう、水島。今日はなんだかすっきり目が覚めたんだ。だからたまには飯の準備を手伝おうかと思ってな!」

「それは殊勝な心がけだ。」

 

ん・・・?なんだか今日の二木はどこか違うな・・・。そう思って二木を見てみるとその理由はすぐに分かった。

 

「あれ、お前今日スニーカー違うな。どうしたんだ?」

「ん?ああ!昨日お前とスニーカーの手入れの話をしただろ?そしたらどうしてもすぐに手入れしたくなっちまってな!戻ってすぐに手入れをしたんだ。」

「そういうもんか。」

 

そんな話をしていると後ろから久見も珍しく早起きしていて俺たちに話しかけてきた。

 

「水島君、結構そういうことってあるよー?」

「何が?」

「だからー、ついさっき話してたことのせいで何かをしたくて仕方なくなることー!」

「何だ、話を聞いてたのか。」

「うん。僕もそれで昨日絵を描きたくなったんだよー。で、どうせだったらお礼もしようと思って水島君を部屋に呼んだのー。」

「え、水島、昨日晴香ちゃんと部屋で一緒にいたん?」

「ああ。」

「2人きりで?」

「そうだな。」

「おれ、今なら嫉妬の炎で必殺シュートが撃てる気がする・・・。」

「別にお前が想像してるようなことはないぞ?」

「つってもさー?」

 

そんなくだらない話をしながら俺たちは食堂に入っていった。

 

 

 

 

「おや、今日はなんだか機嫌が良さそうだね、水島君・・・。」

 

食堂でまずアンリにそんなことを言われた。そんなに顔に出ていただろうか?

 

「そうかな。」

 

逆にそう言うアンリはひどい顔をしている。

 

「お前は逆に何かあったか?顔色悪いぞ?」

「ああ、あんまりよく眠れていないんだ・・・。」

 

まあ、俺も昨日のことがなかったら満足には眠れていないだろう。

 

「そうか・・・。体調は崩さないようにしろよ?」

「ああ、ありがとう。そうさせてもらうよ。」

 

でも心配極まりないことには変わりが無いだろう。

 

珍しいメンバー構成で準備をしていると、今日もぞろぞろと食堂に人が入ってくる。

 

薬師もひどい顔をしていた。

 

「どうした?」

「いや、お前に言ってもしょうがねえよ・・・。」

 

らしくないな。ほんとに一体どうしたんだ?

 

ふと気になった。

 

 

人が足りない。

玉城が今日もいないだけかと思ったら、今日はいた。

 

「どうした。変な顔してるぞ。」

「いや、今日はいるんだな、と。」

「今日の探索場所が分からないと困るからな。」

 

なるほどと納得したが、同時に疑問はさらに膨らんだ。誰がいないんだ?

 

その答えはすぐに分かった。

 

「あれー?青山君はー?」

 

久見の一言にみんなが周りを見渡す。

 

「あれ、そういやいねぇな。どうしたんだ?」

「彼が寝坊なんて珍しいわね。」

 

誰も知らないようだ。この瞬間、全員の脳裏に嫌なことがよぎった。

 

「まさか・・・!」

 

どこからともなく声が上がった。そして誰が言うでもなく全員が弾かれたように校舎内の各地に散開した。

 

 

 

 

俺は寄宿舎の寄宿スペースに向かった。

 

まずは青山の部屋。何度もチャイムを鳴らすが返答はない。本当に嫌な予感が膨らんでいく。その間後ろからは青山を探すみんなの声が聞こえてくる。

 

こちらの側にはもう探す場所なんてランドリーとトラッシュルームしかない。

 

 

 

祈るような思いで扉に手をかける。引き戸だが窓はなく中の様子は確認できない。

 

 

そして覚悟を決めてドアを開け放った。

 

 

 

だが、ここで俺は初めて知ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

この学校において、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祈りなんて無駄だってことを・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

CHAPTER1 絶望ピエロ 非日常編

 

 そこにあったのは背中から血を流し、床に血だまりを作って斃れている青山の姿だった。

言葉にならない。

まさか始まってしまったのか・・・?

 

 

“コロシアイ”が・・・!!

 

 

俺が呆然と立ち尽くしていると、俺の様子に気づいた奴らがぞろぞろと集まってきた。そして一様に言葉を失ってしまった。その静寂を切り裂いたのは涼風だった。いや、切り裂く気は無かったのだろう。

 

「いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

廊下に響き渡る悲鳴。何人かは青ざめている。だれもどうすれば良いのか分からないでいるとそれは突然流れた。

 

 

ピンポンパンポーン・・・!

 

「死体が発見されました。一定の操作時間の後、学級裁判を行います。」

 

 

「何だよ今の!」

「死体発見アナウンスだぜ!!」

 

その場に突然モノトラが現れた。

 

「何だよそれっ!」

「その名の通りだぜ!死体が見つかったら流れるアナウンスだ!!ちなみに3人以上が死体を見つけると流れるぜ!」

 

つまりこれは・・・

 

「遂にコロシアイが始まったってことだぜ!!!」

 

みんなが一斉に振り向く。だがそんなの信じられる訳がない。それはつまりこの中に殺人犯がいるということだ・・・。そんなの信じられる訳がない!!!

 

「テメェが殺ったんじゃねえのか!!このクソ野郎が!!!」

 

九鬼が怒声を挙げる。

 

「違うぜ?」

「っ!!」

 

冷静に返され九鬼が面食らう。

 

「だってよお、それじゃあオマエラはオレに対して怒ることはあれ、絶望することはねえだろう?それじゃあ意味がねえ。何よりそれじゃあつまらねえ!だから正真正銘、オマエラの中にクロがいるんだぜ。」

 

こんな奴の言うことだが、いや、こんな奴の言うことだからこそ、この言葉には真実味があった。信じるしかなかった。この中にクロがいる、と。

 

「クソッ!!!!」

 

九鬼が悔しさを吐き出す。

だが、そんなことをしても仕方が無い。

 

「それでだが、さっきも言ったとおり、オマエラには学級裁判をしてもらう。」

「なんだよそれ・・・?」

「クロがその殺人を行ったことがバレてねえことを確かめる機会だ。だがもちろん情報無しで見破れってのは難しい。だから一定の捜査時間を取り、その結果をもとに推理・議論し、クロを指名してもらう。」

 

そう言えば、そんなことが校則にも書いてあった。

 

「で、正しいクロを指名できればそのクロは処刑。間違ったらクロは卒業、そんで白は処刑だ。てな訳でせいぜい頑張ってくれ。ああ、心配すんなよ?裁判は公平に行われる。ズルして生み出した絶望なんてつまんねえからな。」

 

なんて事態になってしまったんだ・・・!!他のみんなも固まっている。

 

「捜査を始めよう。」

 

そんな中で口を開いたのはやはりアンリだった。

 

「こんなところで留まっていても仕方ない。時間は刻一刻と無くなっていく。そしたら私たちはクロを除いて死ぬことになる。」

 

そうだ。俺たちはここで死ぬわけにはいかない。そして、

 

「青山の敵を取ってやらなきゃな・・・!!!」

 

山吹が漏らしたことが俺たちの心のどこかにあった。こんなところで死なないために。そして、こんなところで不本意な死を遂げることになった青山のために。俺たちは学級裁判に向かうことにしたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

-捜査開始-

 

「とその前に、だ。」

 

またモノトラが現れた。

 

「何のつもりだ?」

「邪険にすんなよぉ。別に邪魔しようって訳じゃねえんだぜ?むしろ逆だ!」

 

そしてモノトラは何かを取り出した。

 

「モノトラファイルだ!!!」

「何だそれ?」

「どうせてめえらはド素人だ。正確な検死なんてできやしねえだろ?だからあらかじめ検死しといてやったぜ!」

「そうか。それはありがたく受け取っておくよ。」

 

アンリが代表してこれを受け取る。

 

「なるほど、確かに細かく書かれているようだ。これをある程度信じて捜査を進めて大丈夫だろう。」

「そうですか・・・。」

「で、内容は何て書いてあるんだい?」

「そうだね・・・、」

 

モノトラファイル1。今回の被害者は、“超高校級のテーラー”青山蓬生。死亡推定時刻は昨夜の午後11時頃。死体発見現場はランドリー。死因は背中から受けた銃撃による心臓破裂。受けた銃撃は3発。弾丸は腹部を貫通していない。

 

「といったところかな。」

「なるほど、大まかに言ったら銃殺か。」

「じゃあ、これを元に捜査を始めていこうか。」

 

 

 

コトダマゲット!

【モノトラファイル1)

 被害者は“超高校級のテーラー”青山蓬生。死亡推定時刻は昨夜午後11時頃。死体発見現場はランドリー。死因は背中から銃撃を受けたことで、銃弾は3発受けているが、腹部は貫通していない。

 

 

 

「とは言ってももうちょっと細かいことも知りたいよなぁ。」

 

二木がこぼす。

 

「じゃあー、僕が検死するよー。」

「久見、できるのか?」

「人体構造を理解するためにいっぱい医学事典を読み込んでるから、この中ではマシじゃないかなー。」

「じゃあ、任せようか。」

「私はあまり頭を使うのは得意ではありませんので、クロが余計なことをしないよう、現場保全に努めましょう。」

「それなら、俺も手伝うぞぉ!!!」

「じゃあ、それも畔田君と比嘉君にまかせよっか!」

 

取りあえず現場から捜査を始めよう。

 

「あ、水島君!」

「甘寺?」

「一緒に捜査しよ!」

「ああ、いいぞ。」

「どこから見ていこうか?」

 

ふと見渡すと壁に弾痕が3つほど残っていた。

 

「あれ?モノトラファイルには弾はおなかを貫通してないって書いてあったよね?」

「そうだな。」

「じゃあ、何であんな後が残ってるんだろう?」

「しかも1つは大きく外れてるな。」

「どういうことだろうね?」

 

 

 

コトダマゲット!

【壁の弾痕)

壁に3発撃ち込まれた後があった。そのうち1発は大きく外れたところに撃ち込まれていた。

 

 

 

「あー!そこ、足下気をつけてー!」

「どうした、久見?」

「そこねー、誰かが血溜まりを踏んだ跡があるからー。何かの証拠になるかもー。」

「ああ、ありがとう。気をつけるよ。」

 

 

 

コトダマゲット!

【血溜まり)

誰かが踏んだ跡が残っている。

 

 

 

次は・・・。ん?二木はあんなところにしゃがみ込んで何をしてるんだ?

「うーん。」

「二木、どうしたんだ?」

「いや、これ、薬莢だよなと思ってな?」

「確かにそうだな。」

「じゃあ、凶器に使われたのはホントに一般的な普通のピストルってことかな?」

「まずピストルに普通も何もない気はするけどな。」

「だけど、何日か前に薬師君に見せてもらった競技用ピストルの弾は全然形が違くて、何だか小さくて変な形してたよ?」

「そうなのか・・・。」

「でもさ、3発多いんだよ。」

「どういうこと?」

「ほら、青山が撃たれたのって3発だろ?だけど薬莢は6発分あるんだよ。」

「もしかしたらこれ、壁の弾痕とも関係あるかもな。」

「ついでにいうと、これはきっとモノトラが支給したピストルの弾だと思う!」

「なるほど・・・。」

「じゃ、俺次んとこ行ってくるわ!あ、これも落ちてたから預けとくな!」

 

忙しない奴だ。

 

 

 

コトダマゲット!

【銃弾)

薬莢が6発落ちていた。

恐らく銃弾自体はモノトラによって支給されたピストルのものと考えられる。

 

 

 

で、今二木に預けられたのは・・・、ピストルじゃないか!!

 

「あ、やっぱこれモノトラが支給してたやつだよ!」

「じゃあ甘寺の読みは当たってたのか。というかよく分かったな?」

「たまたま2日目に隣でアイス食べてたのが久見さんだったから。」

「久見はピストルだったのか。」

「うん。その時に何となくの形も見てたから間違いないよ!」

「そうか。」

 

 

 

コトダマゲット!

【ピストル)

現場に放置されており、青山が拾っていた。

甘寺によるとこれはモノトラが動機として配っていたものと同じピストルらしい。

 

 

 

「なあ、水島?」

「どうした、九鬼?」

「これ、何だと思うよ?ゴミ箱ん中に入ってたんだけどよ。」

 

その手には謎のゴミが握られていた。ん?でもこれって・・・

 

「ペットボトルとタオルか?どっちも一部が切り取られてるけど。」

「あ、ほんとだ。でもペットボトルのほうはフタと底が無いし、タオルの方も切れ端だね。気になるとしたらペットボトルの口にテープか何かがついてるのとタオルの方はボロボロでちょっと汚れてるところかな。」

「何かに関係あんのかな?」

「恐らく事件に関係あるとは思うが。」

「そっか!サンキューな!!」

 

 

 

コトダマゲット!

【ペットボトル)

ゴミ箱の中に捨ててあった。フタと底の部分がない。口のところにはテープがついている。

 

【タオルの切れ端)

ゴミ箱の中に捨ててあった。ボロボロで少し汚れている。

 

 

 

さて、とりあえず現場はこんなもんか。まだ久見の検死は終わってないみたいだし、別のところに行ってみようか。次はどこに行ったもんだろうか?

 

「次は青山君の部屋に行ってみよっか!何か犯人に繋がるものがあるかもしれないよ?」

「じゃあ次はそこに行ってみるか。」

 

                   ・

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【生存者】   

超高校級の???      水島輝(ミズシマアキラ)

超高校級のショコラティエ  甘寺心愛(アマデラココア)

超高校級の射撃選手     薬師弾(ヤクシダン)

超高校級の棋士       玉城将(タマシロショウ)

超高校級のサッカー選手   二木駆(フタキカケル)

超高校級の長距離ランナー  涼風紫(スズカゼユカリ)

超高校級のドラマー     山吹巴(ヤマブキトモエ)

超高校級の女優       有浜鈴奈(アリハマスズナ)

超高校級の資本家      アンリ・シャークネード

超高校級の執事       畔田鋼之助(クロダコウノスケ)

超高校級の漫画家      久見晴香(ヒサミハルカ)

超高校級の図書委員     太宰直哉(ダザイナオヤ)

超高校級の画家       美上三香子(ミカミミカコ)

超高校級の海賊       九鬼海波(クキミナミ)

超高校級の空手家      比嘉拳太郎(ヒガケンタロウ)

 

残り15人

 




さあ、遂にコロシアイが起こってしまいました・・・!!学級裁判が迫ってきています・・・!
ちょっと怪しい人も何人かいますね・・・!一体誰が青山を!そして事件の真相はいかに!?


ということで今回の設定裏話!今回は玉城将くん!
今回の捻くれ枠ですね!でも彼にもいろいろあったんです・・・。キャラ紹介の時にも書いたのですが、彼はハーフで、母から受け継いだ金髪がチャームポイント、という設定なのですが、逆にそのせいでたくさん苦労もしました。そのせいであんなにひねくれてしまって・・・!でも、ほんとは良い子なんです!こんな状況ではありますが、みんなとの絆を深めてその凍った心が少しでも溶かされると良いなと思います。
名前は将棋の駒の「玉将」です。「玉」の方はあの人気女優さんからもあやかって「玉城」で、名前にそのまま「将」を持ってきました。
超高校級の棋士ということで非常に頭の切れる男でもあるので、学級裁判でも大きな活躍を見せてくれると信じましょう!!

ではまた次回!

最終盤まできておいてなんですが、皆さんの推しを教えてください!!

  • 水島輝
  • 甘寺心愛
  • 薬師弾
  • 玉城将
  • 二木駆
  • 涼風紫
  • 山吹巴
  • 有浜鈴奈
  • アンリ・シャークネード
  • 畔田鋼之助
  • 久見晴香
  • 太宰直哉
  • 美上三香子
  • 青山蓬生
  • 九鬼海波
  • 比嘉拳太郎
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